原点回帰の恐怖!バイオハザード7 レジデント イービル 怖さの先にある魅力!

ブレない軸と変革の融合

ナンバリングシリーズの中で最恐!とリタイアが続出したバイオハザード7。

「バイオハザードファンだけど怖すぎてできなかった」

「サバイバルホラー好きで気にはなってるんだけど…」

そんなあなたに敢えておススメしちゃいます!

実は私も、恐怖のあまり冒頭30分で電源を落としたリタイア組。再トライに気持ちを持っていくのに半年ほどかかりました。

にもかかわらず、クリア後の感想は「楽しかった!面白かった!」だったのです。

ホラー×アクション×探索×アイテム管理

初期バイオハザードでプレイヤーを虜にしたバランスと、新たなゲームエンジンや視点変化の融合は、往年からのファンもご新規さんも楽しめる要素にあふれています。

恐怖だけじゃない「バイオハザード7」の魅力をお伝えします。

  1. 主人公は無個性の一般男性
  2. 旧作を彷彿とさせる面倒だけど楽しい各システム
  3. とにかくお父さんを乗り越えよう!

この記事は5分で読み終わりますので、最後まで読んでいって下さい。

イーサン・ウィンターズという主人公

今回の主人公はシステムエンジニアの一般男性です。

3年前に消息不明となった妻、ミアから「迎えにきて」という突然のメッセージに導かれ、ベイカー農場を訪れることで物語がスタート。

近親者が警官とか国家のエージェント的な絡みのない、ごく普通のサラリーマンが恐怖へと引きずり込まれます。

主人公のイーサンについては、33歳でロサンゼルス在住の既婚者、くらいしか始めは情報がありません。

突出したスペックや特徴が分からない状態でプレイし始めることで、プレイヤーは主人公にリンクしやすく、彼の恐怖を想像し体感できるのですね。

このめんどくさいのがバイオハザード

変革のひとつは視点

バイオシリーズの「4」~「6」まで採用された TPS(三人称視点) が、アイソレートビュー(主観視点) へと変わりました。

没入感が高まると共に、イーサンのビジュアルが分からないのも、自分事として捉えるお手伝いをしてくれてます。

そして、なんとこのバイオハザード7は VR対応!

購入できていなかった私は、逆に幸運だったのかもしれません。

旧作に還ったようなアイテム管理

おなじみのハーブ(回復アイテム)や弾薬は限られた箇所にしかなく、携行枠も少ないです。

しかも、消費アイテムは単体で使用できる物もありますが、材料を組み合わせて使用できるようにする必要もあります。

これにより携行枠はさらに制限され、ようやく見つけたアイテムBOXに小躍りしたり、ステージを行ったり戻ったりした初期作が思い出されました。

探索に必要なアイテムとそうでない物の取捨選択、限られた武器弾薬で進まなければならない緊張感が戻ってきましたね。

体力の表現

本作では、数字やライフゲージ等の分かりやすい体力表示はありません。

これも旧作と同じで、バイタルが波型となって表現されます。

そして、負傷すると画面に血しぶきが飛んで視界を遮るサービス付き。

血痕は気になるけど限られた回復薬をいつ使うか、残り体力はどれくらいか、そうした判断を迫られるのもバイオハザードならではですね。

開始30分を乗り切ろう!

※若干のネタバレ含みます。

初っ端5分で膝が震えます

冒頭でお伝えしたように、私は開始約30分でリタイアした過去があります。

「ちょっと怖いけど、ゾンビを倒す爽快感と作品の世界観知ってるからぁ」

という舐めた経験則で始めた私がバカでした。

まるで実写のような美しい映像に BGM はありません。聞こえるのは虫の羽音や枯葉を踏みしめる、ドアが開く、などの現実的な音のみ。

主観視点なので、本当に自分がそこに立っているかのように錯覚しちゃいます。

心拍数が爆上がり!

妻を探しに廃屋に辿り着いたイーサンが探索を始めると、一本のビデオテープを発見。

デッキで再生することで、ビデオテープに収められたおぞましい過去を追体験することになるのですが…。

さっき怖いビデオ見たのに、その映像と同じ場所に行かねばならない!なんという恐怖でしょうか!

失神寸前⁉

恐怖要素満載の中で、イーサンは何者かに殴られて意識を失います。目を覚ますとそこにはヤバい家族が…。

常軌を逸したベイカー一家から逃げなければならないのですが、お父さんのジャック・ベイカーが執拗に追いかけてきます。

分かりやすい恐怖を与えるクリーチャーではなくて、「普通のおじさん」に追われるのが異様に怖いんです(目やセリフはたいぶイッちゃってますが)。

人間の狂気性が現実としてある事実を、まざまざと見せつけられるとでも言いましょうか。

しかも、プレイヤーは丸腰のまま狭い範囲でこのお父さんの追跡から逃れなければなりません。

過去の私がリタイアしたのがココでした。

しかし!このお父さんと始めの決着を付けることによって、本作の世界観に慣れることができます(※怖さには慣れません)

その後は他の家族や数々の敵と相対することになり、それぞれ違った種類の恐怖が用意されていますが、ある程度の耐性がつきます。

耐性がついたところで探索や深まる謎が背中を押してくれますし、そこにハマってしまうとクリアしたくなっちゃうんですね。

まとめ

ゲーム全体のボリュームはそれほど重くありません。

「恐怖」を前面に押し出した作品ですが、重厚なストーリーや緻密に計算されたシステムによって、ゲームの質はとても高いと感じます。

「バイオハザード」の軸からブレることなく、新たな主人公を迎えることによって一新された本作により、さらなる進化が期待できますね。

怖いもの見たさ!が勝っちゃう人にはおススメしたい作品ではありますが、無理なく楽しんで欲しいです。