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頼れる生徒会長キャラ!「天吹茉莉絵」とはどんな人物?
「天吹茉莉絵」はフリューの学園ジュブナイルRPG作品「Caligula2/カリギュラ2(以下:カリギュラ2)」に登場するキャラクターです。
後悔無き仮想現実の世界「リドゥ」の中で主人公と出会い、リドゥの世界から現実の世界に帰るために活動する「帰宅部」のメンバーとして共に戦う仲間です。
登場は冒頭パートからであり、出番だけなら帰宅部最速のキャラクター。
主人公と「能登吟」のクラスメイトかつ生徒会長という立場のせいか、出番も最も多いキャラクターと言えるでしょう。
戦闘可能になるのは第三章からではあるものの、基本的にはスポット参戦のような扱いです。
第三章と第五章から第六章までは部隊を離脱するため、ストーリー攻略を共にできるのは第四章と第七章以降のみとなります。
戦闘では二丁拳銃を扱い、主人公のように攻撃からサポート、回復まで幅広い役割を担える万能なアタッカーとして活躍します。
主人公よりほかキャラクターとの連携を重視した性能を持っており、一人よりも他のキャラクターと協力して戦うことで真価を発揮してくれるでしょう。
今回はそんな帰宅部の頼れる生徒会長、天吹茉莉絵のキャラクター解説、戦闘時の特徴やキャラクターエピソードの解説などを行っていきます。
尚、今回の記事は一部にネタバレを含む記事となっています。
ネタバレをする場合は改めて表記しますので、ネタバレを確認したくない場合はネタバレの項目を避けることを推奨します。
- 天吹茉莉絵は「帰宅部」のメンバーとして登場するキャラクター!
- 攻撃もサポートも可能であり、扱いやすい挙動や性能を持った攻撃が多い万能アタッカー!
- 実は帰宅部屈指の重要人物!その正体とは…?
この記事は5分で読み終わりますので、最後まで読んでいってくださいね!
物語のヒロイン?天吹茉莉絵の基本情報
主人公のクラスメイトであり、生徒会長という任についている「天吹茉莉絵」。
出番は最序盤からであり、ストーリーにも綿密に関わる彼女。
ですが、参戦する第三章からしばらくはほぼスポット参戦的な扱いとなります。
実質的な正式参入は第七章と非常に遅めです。
帰宅部最後のメンバーと言っても過言ではないでしょう。
その詳しいプロフィールは以下の通りです。
名前(ふりがな) | 天吹茉莉絵(あまぶき まりえ) |
愛称 | 茉莉絵先輩、茉莉絵ちゃん、茉莉絵さん、会長、マリマリ |
性別 | 女性 |
年齢 | 17歳 |
立場 | 楯節学園高等部二年生・生徒会長 |
声優 | 渕上舞 |
以上です。
品行方正でみんなに好かれる生徒会長!
主人公と同じクラスに所属し、何かと主人公を気にかけてくれる茉莉絵。
リドゥが現実ではないと知り、カタルシスエフェクトに目覚めた後でも、自分が現実では何者なのかわからないという現象に見舞われています。
それでもリドゥが現実ではない以上、現実に帰るべきであるとして帰宅部への参入を決めました。
その性格は絵に描いたような優等生。
誰にでも分け隔てなく接し、真面目で品行方正、眉目秀麗にして成績優秀な生徒会長と、とにかく完璧人間です。
更には柔軟な思考を持ち、融通も機転も利くため、嫌われる要素などどこにもないと言えるでしょう。
完全無欠の生徒会長ですが、その反面あまりにも完璧すぎて、人に頼られすぎてしまうきらいがあります。
期待に応えようとするあまり、頑張りすぎてしまうという欠点が見られているようです。
また、完璧な人柄の生徒会長という存在のせいか、どこか高嶺の花のような扱いをされている茉莉絵。
実は友人が少ないという一面も。
主人公らが初めての親しい友人となったことが作中で示唆されています。
物語に深く関わる「特異点」
リドゥを現実ではないと認識しつつも、現実の世界を思い出すことができないという特異性を持つ茉莉絵。
彼女は「特異点」と楽士側に呼ばれていることが、第三章の「プラネタリアOKITAMA」にて明かされます。
彼女が帰宅部につく、ということは楽士側の重要人物でもある「ブラフマン」も想定外だったことも同章でわかります。
また、天吹茉莉絵=特異点という事実は一部の楽士にしか知らされておらず、重要な秘密であることも伺えるでしょう。
ちなみに、この天吹茉莉絵、前作「カリギュラ」に登場したある人物にそっくりです。
その人物というのが「水口茉莉絵」という人物。
前作でバーチャドール「μ」に楽曲を提供していた「オスティナートの楽士」である「ウィキッド」です。
水口茉莉絵は最初ウィキッドであることを隠して初代帰宅部に近づき、彼らを欺いて活動を行っていた人物でした。
天吹茉莉絵の人物像は水口茉莉絵が帰宅部を欺いていたときの人物像そのものなのです。
そのため、前作経験者は天吹茉莉絵の存在を否が応でも意識し、疑うことになっていたことでしょう。
この天吹茉莉絵と水口茉莉絵には関係があるのか。
そして、特異点という存在は一体どのようなものなのか。
天吹茉莉絵の現実の姿とは。
これらはキャラクターエピソードではなく、物語の中で深く明かされていきます。
このことから、天吹茉莉絵はカリギュラ2における最重要人物と言えます。
また、ヒロイン的な扱いを受けているキャラクターとも言えるでしょう。
攫われ展開もありますし、今回は恋愛要素もないので、実質ヒロインポジションのキャラクターですね。
天吹茉莉絵の戦闘時の性能
茉莉絵の扱う武器は「二丁拳銃」。
その他、背中に装着された天使の羽と背骨を合わせたような装飾と、撃たれて千切れたような両腕が印象的なカタルシスエフェクトです。
主人公同様に様々な役割をこなせる万能なアタッカーとして活躍します。
攻撃からサポートまでなんでもござれ!癖のない性能が魅力!
茉莉絵のロールはアタッカーです。
二丁拳銃と、サブウェポンとして爆弾を駆使して戦います。
二丁拳銃と爆弾を交えた攻撃はとにかく素直な性能を持ち、全体的に扱いやすいキャラクターと言えるでしょう。
攻撃範囲に優れたものから射程の長いものまでが揃っているため、多数相手にも少数相手にも対応できる万能さがウリです。
また、各種カウンタースキルやガードブレイク、空中攻撃用スキルからリスクブレイク派生技まで備えるという幅広い技構成が光ります。
サポートスキルに関しても回復からバフスキルまでしっかりと備えるという用意周到ぶり。
更には確実に戦闘から逃走することができる「エスケープボム」という固有スキルも持っており、サポート方面でも優秀です。
癖の強いメンバーが多い中、主人公に匹敵するレベルで優秀なスキルを持ち、周りをサポートしつつ戦えるのが茉莉絵の特徴。
一人入れておくと、メンバーのシナジーを強めてくれるでしょう。
味方との連携に重点を置いた性能
茉莉絵は主人公に匹敵するレベルの万能性を持つアタッカーですが、唯一主人公とは大きな相違点があります。
それが、主人公に比べると他キャラクターとの連携に重点を置いているという部分。
主人公は特定状態異常の敵に対する派生技を持っていませんが、逆に茉莉絵は毒状態の敵に対する派生技が存在。
毒状態を自分でつけることはできませんので、他のキャラクターを頼ることになります。
というか実質毒を能動的に付与できる吟を頼ることに。
また、リスク状態に関するスキルがあるものの、自分ではリスクを上げやすい技を持たないなど、リスクを挙げてお膳立てをしてもらう必要も。
ストーリーでは他人を頼ることが少なかった茉莉絵ですが、戦闘では誰かを頼って戦う必要があると言えるでしょう。
茉莉絵を最大限運用したい場合は、吟の存在は必要不可欠。
更には「釣巻鐘太」などのリスクコントロールの上手いキャラクターと編成するのがいいということですね。
器用貧乏さと味方への依存がネック
茉莉絵は主人公に匹敵するレベルの万能性を持つキャラクター。
ですが、その万能性が逆に弱点となってしまっている部分があると言えるでしょう。
主人公よりは連携に重きを置いているため、「フラッシュトリガー」や「アタックディスラプト」など搦め手は追加されています。
そのため、搦め手不足は解消されていますが、それ以外はほぼ同様にどれも中途半端と言わざるを得ない技構成。
どの役割もその手のスペシャリストであるメンバーにはかないません。
また、茉莉絵は前述の通り、連携に重きを置いた性能を持つキャラクター。
自主的に動くこともできますが、自分ではできないことを派生条件や性能向上条件に備えている技も見られます。
他キャラクターとの連携を考えることが必要不可欠と言えるでしょう。
最大限の活用をするにあたっては、毒を付与できる吟は編成に必要不可欠です。
リスクコントロールが得意なキャラも編成しなければなりません。
そのことから、茉莉絵を編成する場合はある程度編成が限られてしまうのもネックの一つだと考えられます。
しかし、性能の癖の無さや、連携を重視した性能は扱いやすく、カリギュラの戦闘システムを十分に体現したキャラクターと言えます。
仲間とのシナジーを考え、連携によって次々と繋がる攻撃の爽快感を味わいたい人にはぴったりです。
茉莉絵の二丁拳銃に関する小ネタ
茉莉絵の武器は二丁拳銃です。
実はこの二丁拳銃という武器ですが、前作「カリギュラ」の主人公にして、初代帰宅部部長のカタルシスエフェクトでもあります。
大きさは大分違いますが、構えもどことなく似通っています。
また、茉莉絵の一部攻撃アクション(アルファトリガーなど)は前作主人公とよく似たものも存在。
攻撃スキル名もなんとなく共通点や似たようなものがありました。
後述の正体にも関係しますが、茉莉絵の中で前作主人公の存在は意識せざるを得ない人物であったことが伺えます。
天吹茉莉絵のキャラクターエピソード
ここからは天吹茉莉絵のキャラクターエピソードの全選択肢と、エピソードのあらすじを紹介します。
全編通してネタバレとなりますので、ネタバレを踏みたくない人は閲覧を控えてください。
また、選択肢の中で選ぶとエピソードが停止する失敗の選択肢は、「オレンジのマーカー」でマーキングしています。
選ぶとエピソードロック(進行不能)となってしまうので、台詞が見たい時を除いては選ばないようにする方がいいでしょう。
エピソード1
先日、遅刻をする寸前のところを茉莉絵に見られてしまっていた主人公。
今日はちゃんと登校しているところを茉莉絵に言及される。
そんな茉莉絵に主人公は…
▼選択肢1
・うん、バッチリ
・危なかった
・茉莉絵は?
エピソード2
廊下を歩いていると、荷物を運んでいる茉莉絵に出会った主人公。
明らかに一人で運ぶ量ではない荷物を運ぶ茉莉絵を、思わず手伝う。
一人で頑張りすぎる傾向にある茉莉絵に対し、主人公は…
▼選択肢1
・手伝わせて
・遠慮なく頼ってよ
▼選択肢2
・いつでも頼って
・見栄って?
エピソード3
先日茉莉絵が荷物を運ぶのを手伝った主人公。
そのお礼がしたいと、茉莉絵は主人公に申し出る。
そのお礼の内容を主人公は…
▼選択肢1
・悩んでる
・お礼なんていらないよ
・茉莉絵が考えて
▼選択肢2
・もっと仲良くしようよ
・友達になってください
・もっとよく考えて
エピソード4
ある日の教室で談笑する茉莉絵と主人公。
そんな折、地味な生徒に一人の生徒が絡んでいる様を見てしまう。
宿題の内容を見せて欲しいという会話をする二人に茉莉絵は割って入り…?
▼選択肢1
・うん、一緒にやろう
・いや、答えだけ教えてほしいな
▼選択肢2
・確かにそうかも
・自分は助かったよ
エピソード5
屋上で食事を摂る茉莉絵と出くわした主人公。
しかし、その様子が少しばかりおかしいことに気づく。
元気がない茉莉絵を案じた主人公は…
▼選択肢1
・いただきます
・なんとなくやめとく
▼選択肢2
・悩み事?
・元気出して
エピソード6
楯節大学附属病院の変異から茉莉絵を助け出した主人公たち。
だが、茉莉絵の様子はまだどこか浮かばない。
そんな茉莉絵と屋上で出くわした主人公は…
▼選択肢1
・疲れてる?
・元気出しなよ
エピソード7
自らの存在、自らの立場、そして現実での自身をとうとう知覚した茉莉絵。
現実の世界の自分のゆがみに悩んでいた。
そんな茉莉絵の気持ちを、改めて主人公は聞くことになる。
▼選択肢1
・はい
・いいえ
▼選択肢2
・はい
・いいえ
エピソード8
中庭に主人公を呼び出した茉莉絵。
だが、そんな茉莉絵の前に先約がいた。
「風祭小鳩」との会話を終えた茉莉絵と向き合った主人公は…
▼選択肢1
・なんでも聞くよ
・小鳩先輩と何話してたの?
▼選択肢2
・そうと決まったわけではない
・助けられたこと後悔してる?
エピソード9
現実には絶望しかなく、帰っても茉莉絵に希望はない。
現実の己は苛烈な人格破綻者であるということもわかっている。
それでも現実に帰ろうと決意を新たにする茉莉絵に主人公は…
▼選択肢1
・忘れてしまえばいい
・茉莉絵もウィキッドも変わらない
▼選択肢2
・きっと何か方法があるよ
・茉莉絵は一生の友達だよ
・絶対に会いに行く
▼選択肢3
・きっと忘れない
・自分が覚えてる
茉莉絵の心の中に踏み込みますか?
ここから先は完全ネタバレ要素です。
天吹茉莉絵の正体について記述します。
閲覧に関しては自己判断となりますので、ご了承ください。
天吹茉莉絵の正体
本名は「水口茉莉絵」。
21歳の女性であり、前作「カリギュラ」に登場した「オスティナートの楽士」の一人「ウィキッド」でした。
前作に登場し、帰宅部と対峙した結果に敗北し、現実の世界に帰った筈の人物です。
現実の茉莉絵は他人の交友関係や家庭環境を破壊して、他人の絆を嘲笑うような破壊衝動を持つ異常な人物。
その報いを受けて、彼女は脊椎損傷による全身麻痺の状態にあり、その事実に対して大きな絶望を抱えていました。
その絶望を発散する場所としてメビウスで楽士として活動、帰宅部と敵対した末に敗北します。
メビウスの崩壊によって再び絶望に見舞われた茉莉絵を救ったのは、メビウスの創造主であるμ。
彼女はメビウスでしか自由に生きられない茉莉絵のために、茉莉絵のためだけのメビウス「ミクロメビウス」を作り出します。
ミクロメビウスの中、μや、時折遊びに来る先代帰宅部部長と自由な時を過ごしていた茉莉絵でしたが、ある日突然ミクロメビウスを強奪されました。
ミクロメビウスは「ブラフマン」と「リグレット」の手によって「リドゥ」に書き換えられてしまったのです。
また、茉莉絵自身もリドゥに囚われました。
リドゥ内では完全な権限を持たないものの、その存在はリドゥの核として必要不可欠。
ブラフマンらの間では「特異点」と呼ばれ、腫物のような扱いをされていたようです。
トラウマ名は「特異点(シンギュラリティ)」。
弾け飛んだような腕は発破使いのウィキッドを象徴するもの、背骨の装飾は現実の自分の状態を象徴するものであったと考えられます。
茉莉絵をもっと知りたいなら
前作「カリギュラ」及び「カリギュラ オーバードーズ」と密接に関わっている茉莉絵。
前作と今作が続編であることを象徴するキャラクターであります。
カリギュラ2を遊んだだけでは、天吹茉莉絵こと水口茉莉絵がどうしてこうなったのか、メビウスではどのようなことをしていたのかを知ることはできません。
断片的に語られてはいるものの、完全に知るためには前作カリギュラのプレイが推奨されます。
アッパーバージョンであるカリギュラ オーバードーズならば、楽士側につくルートで、ウィキッド状態の茉莉絵ともキャラクターエピソードが存在。
天吹茉莉絵ではない茉莉絵を深く知ることができるので、カリギュラ2からカリギュラを遊び始めたという人はプレイをした方がいいでしょう。
また、より茉莉絵の経緯を知りたいという人は、スピンオフ小説作品「カリギュラ EPISODE水口茉莉絵~彼女の見た世界~」の閲覧も推奨されます。
前作カリギュラに至るまでの茉莉絵の過去から、カリギュラ2に繋がるまでが描かれている作品。
カリギュラ2でもこの小説で描かれた場面がいくつか使用されていたり、ミクロメビウスのより詳しい設定や情報、経緯が明かされています。
スピンオフ小説を読了したかしていないかで、茉莉絵を見る目が大きく変わりますので、ぜひとも読んでみてください。
前述した「先代帰宅部部長との関係」も、この小説内で掘り下げられています。
さいごに
カリギュラ2のキャラクター「天吹茉莉絵」は帰宅部に所属する主人公のクラスメイト。
クラスでも学校でも中心人物であり、生徒会長としても活動を行う優等生です。
作中でも数多くの人たちに頼られる、公明正大な人物として描かれていました。
戦闘でのロールは「アタッカー」であり、主人公に準ずるレベルの万能性を持つキャラクターとして活躍してくれます。
主人公よりも他人に依存しがちという弱点はあるものの、他のキャラとの連携を絡めた戦いはカリギュラの戦闘の醍醐味をたっぷりと味わえます。
攻撃スキルは癖がないものが多く、かなり扱いやすい分類のキャラクターとなっています。
その正体は作中でも語られている通り、前作カリギュラと密接に関わっていると言えます。
カリギュラ2だけでなく前作やスピンオフ小説を経ることで、より彼女の存在を深めることができます。
もし前作を遊んでいないという場合や、スピンオフ小説を閲覧していないという場合は、一度触れてみることをおすすめします。
正式な参入は最も遅いものの、癖の無さや扱いやすさが目立つ性能を持った茉莉絵。
編成メンバーに迷ったという場合や、何でもできるメンバーが欲しいという場合はぜひとも運用してみてください。
ライター紹介
- 幅広いゲームが大好きな、ゲーマー歴20年以上の女ヲタク「カンダカズマ」です。
海外ゲームから国内ゲーム、アクションからRPGまでいろいろ嗜みます。
マニアックなメーカーの作品を遊ぶことも多いので、マニアックでマイナーなメーカーの作品(特にエクスペリエンス社の作品)の面白さを共有できればと思います。
みなさまのゲーム選びの参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします。