【クロノ・クロス】リマスターで蘇った、運命と戦うRPG【ラジカルドリーマーズ】

クロノ・クロスってどんなゲーム?

クロノ・クロスは、1999年に発売されたファンタジーRPGです。

2022年4月にリマスターされ、Switch、PS4、XboxOne、Steamでもプレイできるようになりました。

2つのパラレルワールドを行き来しながら、主人公セルジュが自分の運命、そして世界の運命と戦う物語。

未プレイの方にはもちろん、1999年当時プレイされた方にも向けて、その魅力をご紹介します!

  1. 似ているようでどこか違う、2つの世界
  2. 戦略性に富んだ、爽快感あるバトルシステム
  3. 組み合わせ自由なパーティー仲間たち
  4. 前作となる「クロノ・トリガー」との関連は?
  5. リマスターで追加された原型サウンドノベル

この記事は5分で読み終わりますので、気軽に読んでいってください!

クロスする2つのパラレルワールド

主人公セルジュはある日、幼馴染のレナと一緒に出かけた海辺で、誰かの声を耳にします。

気がつけばそこは、「セルジュは10年前に死んだ」という、よく似た別の世界。

わけもわからず追われる身となったセルジュは、元の世界へ戻る方法を探します。

そうして出逢った仲間たちと共に、やがて世界の真実を知り、強大な「運命」に立ち向かうことになります。

ホームとアナザー

セルジュが元いた世界をホーム、セルジュが10年前に死んだ世界をアナザーと呼んで区別します。

一方の世界での行動が、もう一方に影響することもあり、2つの世界は互いに絡み合っています。

全体マップのホーム/アナザー表示をONにして、今どちらにいるのかわかりやすくしておくと便利です。

戦闘は武器とエレメントで

本作のバトルでは、各キャラクターの「スタミナ」を使って行動することになります。

「スタミナ」さえあれば、順番など関係なく、誰からでも行動することができます。

弱、中、強の通常武器攻撃に加え、エレメントと呼ばれる特殊スキルも使えます。

ただしエレメントを使うには、通常攻撃で「パワーレベル」を溜めなければなりません。

各エレメントはその戦闘中に一度しか使えないので、回復系は複数配置しておくと安心です。

あらかじめ各キャラの「エレメントグリッド」を開き、使いやすい配置にしておきましょう。

強力な属性攻撃となる召喚エレメントや、各キャラの固有エレメントも存在します。

属性とは

本作には属性と呼ばれる概念があり、白・黒・青・赤・緑・黄に分かれています。

これらは白と黒、青と赤、緑と黄で相反し、干渉します。

例えば属性が白の敵には、同じ白の属性を持つ攻撃は効きにくく、黒の攻撃が有効です。

加えて戦闘画面左上の、「フィールドエフェクト」の色も関係します。

同じ色があればあるほど、その色の攻撃は強化され、相反する色の攻撃は弱くなります。

戦闘の際は、使用するエレメントの属性、相手の属性、フィールドの属性も気にしておきましょう。

フィールドエフェクトがすべて同じ色の場合のみ、召喚エレメントを使うことができます。

レベルスターとは

ボス戦に勝利すると、レベルスターが手に入り、キャラクター全員の能力が大幅に上がります。

つまりボスさえ倒せば、全キャラクターがレベルアップすることになります。

ただしそのため、「雑魚で経験値を稼いでレベルを上げる」という攻略ができません。

強敵に勝てない場合は、パーティーやエレメントを工夫する必要があります。

戦闘が楽になる便利機能

リマスター版では、「バトル強化」や「エンカウントオフ機能」が最初から使えます。

バトル強化は、敵の攻撃が当たらなくなり、エレメントレベルも常に最大です。

エンカウントオフは、ボスを除く雑魚敵と接触しても戦闘にならないので、探索がしやすくなります。

ちなみにSwitchでは、バトル強化は右スティック押し込み、エンカウントオフは左スティック押し込みで、いつでも切り替えることができます。

仲間キャラは総勢45人!

物語の分岐や寄り道によって、仲間になるキャラとならないキャラがいます。

ストーリーに関わる重要なキャラもいれば、ただ好奇心で同行するキャラなど、仲間になる理由も様々です。

仲間が多ければ、それだけ戦略が増えるので、どんどん仲間にしていきましょう。

パーティーを組むときは基本的に、メンバーの先天属性を偏らせない方が有利です。

とはいえボスなどの強敵でなければ、好みで揃えてしまっても問題ありません。

個性的な固有エレメント

各キャラクターはそれぞれ、自分だけが使えるエレメントを持っています。

攻撃や補助や回復など、その個性に応じたバラエティ豊かな固有技ばかりです。

特定のキャラ同士では、連携技に変化することもあるので、色々試してみましょう。

2人だけではなく、3人で連携する技もあります。

「クロノ・トリガー」との繋がり

本作は「クロノ・トリガー」における現代(A.D.1000年)から、20年後の話になります。

キャラデザの違いもあり、一見まったく繋がっていないように見えますが、随所に前作を思い起こさせるものがちりばめられています。

とはいえ、今作のテーマはパラレルワールドです。

この「クロノ・クロス」もまた、「クロノ・トリガー」から派生した、「こうなったかもしれない可能性の未来の一つ」といえるでしょう。

サウンドノベル「ラジカルドリーマーズ」

リマスター版には、本作の原型となった、サウンドノベル式のアドベンチャーゲームも収録されています。

クロノ・クロス本編とは、キャラや設定が少々異なっているので、こちらもまたパラレルワールドの一つといえます。

全7種のマルチシナリオで、メインは本編に重なる物語として楽しむことができます。

さいごに

穏やかな海と素朴な人々、どこか郷愁を覚えるBGM。

いわゆるファンタジーな雰囲気は中盤で一変し、「敵」の正体が徐々に明らかになります。

更に一度クリアすると、2周目は9種類のマルチエンディングを見ることができます。

それは正にプレイヤーの行動が招いた、「こうなったかもしれない可能性の未来たち」です。

そしてリマスター版では、グラフィックが綺麗になり、文字も読みやすくなっています。

バトル強化やエンカウントオフ、早送りなどの機能も、物語の先を早く追いたいときに便利です。

当時プレイしたことがある方も、便利な機能を使いながら、「可能性の未来」をもう一度懐かしく楽しんでみませんか。