【無期迷途(むきめいと)】の評価・レビュー!異能の罪人たちと犯罪都市を取り締る罪悪都市プリズン戦略RPG!

無秩序な犯罪都市にようこそ。危険な罪人たちを服従させて生き残れ!

突然ですが、もし“犯罪の蔓延る街”に放り出されたらアナタは生き残る自信があるでしょうか?

道を歩けばマフィアの抗争が日常茶飯事。

筆者であれば恐ろしくてまともに身動きが取れないことでしょう。

しかし、アナタだけに従う超凶悪な犯罪者が身近にいたら、案外恐るるに足らないかもしれませんよ。

今回レビューするのはまさに犯罪都市を舞台にしたiOS/Android向けの戦略RPGこと『無期迷途(むきめいと)』

超凶悪な犯罪者たちを従えながら、事件を解決に導くタワーディフェンスRPGとなっています。

  1. 犯罪者だらけの無秩序な街が舞台!
  2. 監獄を取り締まる「局長」として異能力を持つ罪人を収監する戦略RPG
  3. 淀んだ空気、心理的な闇を感じるダークでサスペンスな世界観

この記事は5分で読み終わりますので、最後まで読んでいって下さいね!

無期迷途(むきめいと)の概要

製品情報
タイトル名無期迷途(むきめいと)
プラットフォームiOS/Android
ジャンルシミュレーション,RPG
発売日2022年10月27日
価格基本無料

本作はさまざまな罪人たちが集う犯罪都市をテーマに、プレイヤーの周辺で巻き起こる事件を追っていく罪悪都市プリズン戦略RPGです。

陰鬱とした暗い空気の世界に溶け込むシリアスなストーリー。

キャラクターの役割、個性を活かした配置で敵を迎え撃つ、タワーディフェンス式の戦略バトルも特徴的です。

監獄の局長として絶対的な支配の力「枷」を駆使し、危険な罪人たちと街の陰謀に挑んでいきます!

無期迷途(むきめいと)の魅力

本作の魅力はやはりその“世界観・ストーリー”です。

冒頭から正体不明の人物に襲撃され大混乱の「ミノス危機管理局」。

管理局内は暴徒で溢れ、多数の脱獄者たちが街へと逃走してしまいます。

主人公(プレイヤー)はそんな危機的な状況を打破するため、禁止区域に軟禁された特殊な罪人たちと接触を試みることに。

禁止区域は「コンビクト」と呼ばれた異能の力を持つ罪人たちが収監されており、プレイヤーの特殊な力で従わせられるのです。

冒頭で主人公に迫った謎の人物の目的とは?

凶悪なコンビクトたちを無事に制御し切れるのか?

劇中では主にこの2つのテーマが入り混じり、複雑なドラマが繰り広げられていきます!

無期迷途(むきめいと)の評価

『無期迷途(むきめいと)』の評価を結論から紹介します。

「バトルにもストーリーのような緩急が欲しかった」

  • あくまで主従関係であるプレイヤーとコンビクトのドライな関係性が好き
  • 直感的な操作で自在に戦略を組み立てられるリアルタイムなタワーディフェンスが遊びやすい
  • バトルに迫力や派手さがなく、必殺技もかなり地味目な演出なのは唯一残念

総評としては、ゲーム自体は非常に丁寧な作り込みで面白いゲームであると言い切れます。

中国にて先行リリースされたタイトルですが、日本版のローカライズには全く違和感がありません。

固有名詞も登場しますが、主人公は記憶が混濁状態にあるため、少しずつ覚えていけることでしょう。

登場キャラクターは皆どこか、闇を抱えた陰りのある雰囲気がミステリアスで堪りません!

「取り調べ」で彼女らの深層心理に近づく体験も非常にユニーク!

ただ、起伏に富んだシナリオに比べて、バトルはかなり地味な印象です。

必殺技のカットインは小さい上に、キャラのセリフもほとんどないため物足りなさは否めません。

良い点:引き込まれるストーリーと戦略的なバトルが面白い!

“悪を制するために悪と手を組む”というマフィア映画的(?)な、密度の濃い描写を人気声優陣たちのボイスで演出

スマホゲームながらに本格サスペンスの緊張感を余すこなく楽しめる仕上がりなのです!

筆者が舌を巻いたのは、“異能力者”とありがちな設定にも関わらず、決して陳腐なストーリーではない点。

声優陣たちの演技も相まって、プレイヤーとコンビクトたちの主従関係がかなり丁寧に描かれています。

あくまで能力の支配下によってプレイヤーに従っているだけのコンビクトたち。

基本的にはいつも命を狙われており、劇中を追っていると絆が深まっていく気がしません笑

何が起きてもおかしくないほど穏やかさの片鱗を感じないゲームも珍しく、序盤からその世界に引き込まれること間違いナシです!

なお、条件を満たしたコンビクトは取り調べを行えるようになります。

そのコンビクトについて深く知れるチャンスで、本編では見られない新たな一面を垣間見ることができそうです。

コンビクトの心に迫り、少しずつ服従度を高めていきましょう!

物語性の強いゲームに華を添えるのは以外にも戦略要素の高いタワーディフェンス

フィールドにはプレイヤーとチーム編成したコンビクトたちが3Dモデルで登場。

続々と迫りくる敵に対してコンビクトを配置していき、全ての攻撃から耐え凌げば勝利となります。

バトル中はコンビクトたちを自由に移動させられるので、敵の侵攻にあわせて臨機応変に対応するのがポイント。

コンビクトには近距離タイプの者もいれば、遠距離タイプの者もいます。

複数の敵をその場で足止めできるキャラもいるので、個々の特性をしっかり把握した上でチーム編成を行うのが大切。

慣れれば敵の侵攻ルートを先読みするカタチで戦略を練ることもできそうです。

また、危機に陥ってもコンビクトが持つ「必殺技」を駆使して形成逆転が十分に狙えます!

状況を見極め、論理的に戦略を組み立てていくバランスが絶妙なのです。

悪い点:バトルの絵面が少し地味

タワーディフェンスというジャンルにバトルの派手さを求めるのは少し酷かもしれません。

しかし、ストーリーや世界観への没入感が高い分、バトルの地味な部分が悪目立ちしています。

バトル中はコンビクトもほとんどセリフを喋らず、淡々と攻撃のSE音が鳴り響いている始末。

特にBGMで物語の空気感が盛り上がるボス戦などは、この異様な静けさに物足りなさを感じてしまうことでしょう。

折角の3Dモデルや豪華声優陣を起用しているのに勿体無いとさえ思いました。

まとめ

配信当初こそ注目度が高くなかった『無期迷途(むきめいと)』ですが、口コミでジワジワとその面白さが広まりを見せてきました。

同時期にリリースを迎えたタイトルの中では比較的丁寧に作り込まれているため、シミュレーションゲームが好きな人や、ダークな世界観が好きな人にもきっと刺さるはず。

恐怖心に負けることなく、アナタも罪悪都市の局長として事件を追ってみませんか?