普通のパソコンをゲーミングPCに変える「GPU」とは

「ゲーミングPC」とはそもそもなんなのか?

コロナ禍での巣ごもり需要でゲームの人気が高まる中、PCゲームにも注目が集まり、ゲーミングPCの需要も増えてきました。

しかしゲーミングPC言われるパソコンは、他のパソコンは元より家庭用ゲーム機と比べて高価!

「そもそも見た目も派手で価格も高いパソコンは、普通のパソコンと何が違うんだ?」と疑問に…

そんな方のために、ゲーミングPCと普通のパソコンの違いについてまとめてきました!

  1. ゲーミングPCと普通のパソコンの決定的な違い=「GPUの有無」
  2. 実はゲーム機にも「GPU」がついている
  3. GPUを後付けするとゲーミングPCになる!?
  4. オススメのGPUとゲーミングPC

この記事は5分で読み終わりますので、ぜひ読んでいってください!

パソコンをゲーミング仕様にするパーツ=「GPU」

実はパソコンとゲーミングPCは性能には違いは有れど、パソコンであるという点では一緒です。

光っていて派手なことが多いのは流行のためであり、光っていなくても性能は変わりません。

かつてはゲーム機=ゲーム特化機であったのですが、昨今ではゲーム機でのネットコンテンツの閲覧も可能になりましたので、ゲーム機とパソコンとの明確な差も無くなりつつあります。

「じゃぁ、高価なゲーミングPCをわざわざ買う必要はないのでは?」と思うかもしれませんが、ゲーミングPCには有って、普通のパソコンには無いパーツがあります。

それが「GPU」といわれる映像処理に特化した演算チップで、GPUをパソコンの拡張スロットに差し込める形にしたのが「グラフィックボード=(略して)グラボ」となります。

GPUは「Nvidia GeForce」と「AMD Radeon」の2つが主流

現在ゲームに適したGPUの設計・開発を行っているのは「Nvidia」と「AMD」の2社。

前者はNvidia GeForceシリーズ、後者はAMD Radeonシリーズを手掛けています。

この2社から供給されたGPUを、ASUS、MSI、GIGABYTEなどといった半導体メーカーがグラフィックボードの形にして市場に出荷しています。

ゲーム機にもGPUが搭載されている

現在のゲームはグラフィックが綺麗で高い処理能力が必要となり、CPUだけではなく映像処理特化のGPUも必要不可欠となっています。

例えばPlayStation5には専用設計のAMD製CPUとGPUが採用されており、パソコンとの違いはOSなどのソフト面での違いになってきます。

逆に言えば普通のパソコンがゲームに不向きなのはこのGPUが無いからです。

普通のパソコンでも映像負荷が軽いゲームならプレイ可能

しかしGPUが無いパソコンでも映像を映すことは可能ですし、そうでなければパソコンとして操作するのが困難になります。

一部の内蔵グラフィックが無いモデルを除けばCPUだけで映像を映すことも可能なので、映像処理の負荷が大きくないゲームであれば問題なく動かすことができます。

GPU後付けでゲーミングPCを作ることができる

自分で好きなパーツを組み合わせて作るデスクトップパソコン=自作PCというものがあります。

デスクトップパソコンは使用されるパーツの寸法や規格がある程度決まっているので、グラフィックボードとなったGPUを取り付けることが可能です。

寸法と電源容量に注意!

小型のケースを使っている場合、グラフィックボードが大きすぎて入らないということがあります。

またグラフィックボードは高い処理能力に見合う分の電力が必要で、補助電源ケーブルを必要としたり、そもそも電源容量が不足するということもあります。

ノートパソコンはGPU追加が困難

市販されているGPUはほぼ全てグラフィックボードの形になっていますので、ノートパソコンには物理的に入りません。

ノートパソコンでグラフィックボードを使うにThunderbolt4ポートと、外付けGPUボックスにグラフィックボードを入れてケーブルでつなげる方法があります。

ただしThunderboltのポートを最初から持つノートパソコンは限られており、GPUの性能も2割程度のロスが発生するので、あまり実用的とは言えません。

初心者はPCショップの「組立代行サービス」や「BTOパソコン」がオススメ!

パソコンパーツは世代や規格が異なる製品が流通しているので、それぞれの相性を把握することが自作PCを組む上でのノウハウの一つとなっています。

そのノウハウを持つのがPCショップであり、PCショップでは自作PCの組立代行サービスやBTO(=受注生産)パソコンの販売を行っています。

細部にこだわりたいのであれば組立代行サービス、PCショップの定番構成で選ぶならBTOパソコンと使い分けると便利でしょう。

後付けするのにオススメGPU

手持ちのパソコンがデスクトップパソコンであれば、グラフィックボードとなったGPUを取り付けできるかもしれません。

ただしグラフィックボードは大きさや消費電力も様々で、パソコンによっては取り付けできないことも。

ここでは大きさや消費電力の観点から、比較的取り付けしやすいモデルを2つ紹介します。

ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 Low Profile GDDR6 ZT-T16520H-10L [PCIExp 4GB]

GPUにNvidia GeForce GTX1650を搭載したエントリークラスのグラフィックボード。消費電力が少ないので、補助電源不要です。

高さが抑えられたロープロファイルモデルのため、専用の金属ブラケットを取り付けることでスリム型PCケースにも対応可能となっています。

SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6400 GAMING 4GB GDDR6 [PCIExp 4GB]

GPUにAMD Radeon RX6400を搭載したエントリークラスのグラフィックボード。

こちらは補助電源不要のロープロファイルモデルな上に1スロット分の厚さしかないため、より取り付けやすいのが特徴です。

オススメBTOパソコン

「新しいパソコンにしたい」「パソコンの内部に手を出すのに躊躇がある」という方は、BTOパソコンを選ぶと良いでしょう。

ここではゲーミングPCとしては標準的なミドルスペックのモデルを2つ紹介します。

ドスパラ GALLERIA XA5R-66XT 5600X搭載

 

OSWindows 11 home 64ビット
CPURyzen 5 5600X
RMA16GB DDR4 SDRAM
GPURadeon RX 6600 XT 8GB GDDR6
ストレージ1TB NVMe SSD / HDD 無し

CPUとGPU共にAMD製品で構成されたミドルクラスのゲーミングPC。

人気のApex Legendsやフォートナイトなどを120fps以上のフレームレートでプレイすることが可能です。

またストレージには1TBのMVMe SSDを備え、ゲームのロード時間が短縮されます。

パソコン工房 LEVEL-M066-124-RBX

 

OSWindows 11 Home
CPUCore i5-12400
RAMDDR4-3200 DIMM (PC4-25600) 16GB(8GB×2)
GPUGeForce RTX 3060 12GB GDDR6
ストレージ500GB NVMe対応 M.2 SSD

Intel第12世代CPUとNvidia製GPUを組み合わせたミドルクラスのゲーミングPC。

RTX3060はVRAM容量がこのクラスとしては多いので、高解像度でフレームレートが出やすいです。

まとめ

ゲーミングPCと聞くとLEDで光るパソコンのイメージを持たれる方もいるのですが、あれはただのイルミネーションです。

見た目というのは処理能力を保証するものではなく、ゲームの処理に必要なパーツ=GPUやグラフィックボードを搭載していることが重要なのです。

「パソコンでプレイしているけど、動きがイマイチだな…」と感じたのであれば、GPUの有無とその性能をチェックしてみてください!