Contents
はじめに
都市開発シミュレーションゲーム「 Cities: Skylines II 」の大型アップデート「パッチ 1.1.5f1 」(通称 Economy 2.0 )が 2024年 6 月 24 日にリリースされました。
パッチと名が付いていますが、ほとんど作り直しに近いほど多くの修正や仕様変更が盛り込まれているようです。
Cities: Skylines II(長いので以降 CS2 と略記します)は昨年 11 月の初版発売直後に少し遊んで、「キャラゲッ!」でもレビューしましたが、なかなか面白いゲームでした。
今回、新パッチのリリースに合わせてゲームをやり直し、またレビューしたいと思います。
- Economy 2.0 はエコノミーの名の通り、経済面での修正・仕様変更が多数織り込まれている
- 最も大きな修正は、解放したマップタイルに、小さくない維持費がかかること
- お金の収支面での難易度はかなり上がっており、公式リリースノートも「キツかったら資金無制限モード」を推奨している
- 交通渋滞を如何に解消するかのゲーム戦略は変わらず
この記事は約 3 分で読めますので、ぜひ最後まで目をお通しください。
CS2 とは
CS2 は昨年 11 月に初版がリリースされました。
私も、リリース直後に愛機にインストールして少し遊んでみました。
かなりの重量級ゲームでしたが、クリエイター向けノートパソコンでなんとか快適にプレイできました。
そこまでやるか、と言いたくなるほど細部を細かくシミュレートしており、なかなか楽しめました。
ただ、欲を言えば 4K の高解像度でプレイしたかった。
また、初版は完成度はあまり高いとは言えず、アップデートは必要かなぁと思っていました。
その後半年ほど、本ゲームには手をつけていませんでした。
(自分のあまりのデザインセンスの無さに失望してしまったというのもあります)
Economy 2.0 アップデートとは
CS2 の話題としては、DLC 「 Beach Properties 」が不評で返金騒ぎが起きるなど、ネガティブなものでした。
そんな中でのパッチ 1.1.5f1、通称 Economy 2.0 アップデートのリリースです。
パッチというレベルではなく、ほぼ全部作り替えた、と言えるほど多くの修正・仕様変更が織り込まれました。
主だった修正点を挙げると、
- 解放したマップタイルの維持費に小さくないお金がかかる
- 政府の補助金がなくなる
- 公共サービスを都市の外部に依存する場合は、別途費用がかかる
- 建物のアップグレード時のファシリティ配置の自由度が上がる
- 「家賃が高い」アイコンが出にくくなる
といったものです。
お金のやりくりが大変、というか無理
Economy と言う名のとおり、経済面での難易度が上がっており、生半可なことでは都市の収支を黒字にする前に資金がショートしてゲームが詰んでしまいます。
まず資金無制限モードを使わずにゲームを始めてみましたが、ゲーム初期から収支はずっと赤字で、黒字にする目処が立ちません。
実際に資金がショートしたらゲームオーバーになるのか、そこまでプレイしてはいませんが。
公式のリリースノートにも、お金のやりくりで詰みそうになるなら、「資金無制限モード」を推奨する、と書いてあります。
お金の面での難易度はかなり上昇してしまいました。
私も、ヌルゲーになるのを覚悟で「資金無制限モード」でゲームをリスタートしました。
これで収支の赤字を気にする必要はなくなりましたが、ゲームプレイとしては早期の黒字化を目指したいところです。
ゲームに習熟すれば、資金制限ありでプレイすればよいだけです。
パッチ 1.0.18f1 で新しいマップが追加されている
Economy 2.0 とは関係ありませんが、昨年 12 月にパッチ 1.0.18f1 がリリースされており、ゲーム開始時に選べるベースのマップが増えていました。
新しいマップは「コーラルリッチ」と「サンシャインペニンシュラ」です。
「コーラルリッチ」は、
- 地下資源が豊富
- 平地が広い
- アクセスしやすい川が流れている
- 風向きが海に向いている(大気汚染の影響を受けにくい)
といった、ビギナー向けのマップになっています。
私も再プレイには「コーラルリッチ」を選びました。
オートセーブ機能を使う
初版からあったのか、パッチで追加されたのかわかりませんが、オートセーブ機能があったのでオンにしました。
1 分周期で 10 個のセーブデータを作るように設定しました。
Economy 2.0 アップデートでも、ゲームが度々落ちるので、オートセーブは頻繁に行うようにしたほうがよいです。
その面では、まだまだ完成度向上の余地はありそうです。
一部日本語化がまだ開発途上
チュートリアルが一部日本語化されておらず、英語のままでした。
難しい英語ではないので、ゲームプレイには支障は無いのですが、あまりいい気はしません。
あと、チュートリアルに RMB、LMB という言葉が出てきます。
何だよそれ、と思いましたが、Right Mouse Button、Left Mouse Button の略なんですね。
洋ゲーでは一般的な表記なのかと思いましたが、私が知らないだけでしょうか。
交通渋滞解消ゲームなのは変わっていない
CS2 は都市計画シミュレーションゲームなので、自分の好きなように都市をデザインすればよいのですが、一般論として、ゲームの目標としては
- 経済的な収支を黒字にする
- 人口を増やす
- 市民を幸せにする
あたりが挙げられると思います。
その目標の手段として「交通渋滞の解消」が大きな課題となります。
本ゲームのメインテーマと言ってよいです。
街がちょっと大きくなって(レベル 5 ぐらい)人口が増え、商業・工業が盛んになると、必ず交通渋滞が発生し、様々なデメリットを生みます。
街の発展が阻害されるので、交通渋滞は見て見ぬふりはできません。
そもそも 4 車線道路では交通渋滞の解消は無理
初期に解放される 片道 2 車線の 4 車線道路で街を拡張すると、どうしても交通渋滞を解消できません。
すぐにキャパオーバーになってしまいます。
8 車線道路の機能が解放されたら、それまで 4 車線で作った街を更地にして、8 車線道路中心に再開発したほうがいいかもしれません。
そもそも高速道路の出入り口が 片道 2 車線しかないのがネックです。
去年のレビューで、交通渋滞解消には交差点にラウンドアバウトを採用すればいい、と書きましたが、どうもそれは正しくないようです。
ラウンドアバウトの効果は一時的なものでしかなく、街の景観も損ないます。
日本語の攻略情報サイトが整備されている
初版がリリースされてから半年が経ち、日本語の攻略情報サイトが複数整備されています。
これはありがたい。
さっそく一読してみました。
ゲームプレイ中にも参照するため、タブレット端末を活用しています。
まとめ
CS2 Economy 2.0 アップデートは経済面中心に多くの修正・仕様変更がはいったアップデートです。
かなり難易度は上がっており、「資金無制限モード」でゲームを始めないと行き詰まる可能性があります。
ゲームそのものは「渋滞解消ゲーム」で変わっていません。
今度のプレイではじっくりと美しい街並みを作っていこうと思います。
できれば高性能な PC で、4K 表示にして楽しみたいところです。
それでは。