セガサターンで出ていた1作目の『新世紀エヴァンゲリオン』をレビュー

史上初のエヴァの『新世紀エヴァンゲリオン』は黒歴史?レビューしてみる


皆さんは「セガサターン」を覚えていますか?

プレイステーションより先に、セガサターンを買った派の人も少なからずいると思いますが
そんな方は、友達の会話についていけないことがあったのでは?

そんな悲しい時代に、買ったことを誰にも共感してもらえなかったソフトがありました。

それが今回ご紹介する、史上初のエヴァのゲーム『新世紀エヴァンゲリオン』です。

『新世紀エヴァンゲリオン』の簡単な紹介

『新世紀エヴァンゲリオン』は、1995年10月から1996年3月まで放送された庵野秀明監督の代表作です。

2021年1月23日に『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開も控えており、今なお人気の高い作品です。

『新世紀エヴァンゲリオン』(セガサターン)について

ジャンルアドベンチャー
対応機種セガサターン
発売元セガ・エンタープライゼス
発売日1996年3月1日

このゲーム、当初スパロボのようなゲームを想像していました。

が、中身はアドベンチャーゲーム

一応、エヴァに乗り込んでの戦闘もあります。

この当時遊んだ感想としては…

「理解していないアニメの外伝のようなシナリオを遊ぶ」

というなんとも言えない気分でした。

しかし、シナリオは私自身好きなものが多く
ファンの中で黒歴史という人たちがいることに少しショックを受けたこともありました。

さて…ここからは「黒歴史」という理由に触れていきたいと思います!

黒歴史の理由「作るのが早すぎたため設定の齟齬」


さて『新世紀エヴァンゲリオン』(セガサターン)の内容ですが…

まず始めに申し上げますと、TVアニメ制作中に同時進行で制作されていました

そのため設定の齟齬が多く見られます

キャラクターの呼び方などに違和感

特に、キャラクター同士の呼称の部分に違和感があり

綾波が「シンジ君」「アスカ」と呼ぶなど、違和感を覚えるところが多々あります。

その他、細かいところでの齟齬があり、設定が崩壊しているというファンがいるというのもなんとなく分かっていただけると思います。

ただ、根底を覆すようなことはないのは救い

逆に、設定に齟齬が出たことでシナリオ的に救われた点もあります。

「とんでもシナリオを楽しめるか」がこのゲームを楽しむ鍵


本作、『新世紀エヴァンゲリオン』(セガサターン)は、マルチシナリオ式のアドベンチャーゲームです。

アニメの9話と10話の間の話

シナリオは、TV版第九話と第拾話の間という設定

ゲーム開始時の使徒との戦闘で、シンジが記憶喪失になってしまいます。

その後、記憶喪失になったままで「弐号機」との模擬戦闘を行い
その結果で「放浪編」「戦闘編」「学校編」と3つのシナリオに分岐します。

分岐しても、途中の選択肢により、「学校編」から「戦闘編」などルートが移動するので、3つのルートが入り乱れた展開になります

「学校編」シナリオがとんでも展開

この中で「学校編」がとんでもシナリオになっています。

記憶喪失の『シンジ』が、委員長を自分の恋人だと思い込んで強引にキスしようとするなど
本編ではお目にかかれないようなシナリオになっています。

このシナリオを楽しめるかどうかがこのゲームを楽しめるかどうかの鍵になってきます

実は、当時アニメは佳境に入っており、鬱展開の連続で、私は「ゲームのシナリオのほうがいいなあ」と感じていました。

特に「地球防衛軍バンド」を結成するシナリオが好きです

エヴァっぽくないと言われていますが…。

早すぎたゲーム化…しかし歴史を掘り下げる意味でも遊んでほしい!

本作は、設定の齟齬やとんでもシナリオによって熱いファンの中には黒歴史として語る人も多い作品です。

確かにTVアニメ放映中であり、制作自体が早すぎたがために、設定の齟齬などが発生したことは事実です。

しかし、後発のエヴァのゲームで、意図的に世界観を壊して失敗した作品に比べれば
「制作時期が早かったために設定に齟齬が出た」面白い作品と言えるでしょう!

シナリオ1つ1つとっても「決してこんなのエヴァじゃない!」と断罪するようなものでもありません。

制作者の遊び心も垣間見え、もっとエヴァを楽しみたいなら、ぜひ一度プレイしていただきた作品です!

こちらの記事もオススメ!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA