おすすめ書籍を紹介!原神推薦図書[モンド・璃月編]

はじめに

海に水着に冒険に(?)、原神は夏真っ盛り!

皆さんが、子供時代の夏の思い出と言われて、想起するものは何でしょうか?

旅行?プール?虫取り?アイス?友達と通信して遊んだゲーム?

どれも素敵な思い出ですが、中には散々な思いをした記憶を思い出す方もいるでしょう。

8月31日の夜、泣く泣く机に向かって見つめる真っ白な原稿用紙……。

そう、夏休みの読書感想文です。

と、いうことで、今回は夏にちなんで『推薦図書』という形で、原神の『書籍』の中でも特にオススメできる幾つかのタイトルを紹介します!

原神は幻想的で謎多き世界観もその魅力の一つ。

これを機に、テイワットへの理解を深めてみませんか?

  • エモくて綺麗!ファンタジー系の本
  • 歩くのが楽しくなる?!地理記・冒険記
  • 推しを知るべし!キャラクター関連書籍

この記事は10分ほどで読み終わりますので、ぜひ最後まで読んでいってください!

『書籍』の集め方と読み方

『書籍』はテイワットの各所に散らばっています。新たな本たちを発見すると図鑑に記録され、図鑑内の『書籍』から何度も読み返すことが出来ます

書籍一覧のアイコンの右上に緑色のマークがあれば、全巻がそろっている証です。

まだ見つけられていない本は、どこかに眠っているか、続きが実装されていないかのどちらかでしょう。

完結していない書籍の続編は、バージョンアップによって実装されることがあります。(もちろん、続きになる本も見つけ出して登録しなければ読めません。)

また、中には決まった任務によって獲得できる『書籍』もあります

内容が任務にかかわりのある場合、本によっては『書籍』に登録されず、バッグの『任務』欄に保管されます。アイテムを選択し、『閲覧』を選択することで読むことが可能です。

では、前置きが長くなってしまいましたが、おすすめ本の紹介に進みましょう!

エモくて綺麗!ファンタジー系の本

原神の舞台となる『テイワット大陸』は、神も魔人も仙人も居る世界。

だからこそ、この世界におけるファンタジーは事実でもあり空想でもある特殊な存在で、原神だからこそ深く味わうべきと言っても過言ではないと私は思います。

原神内の物語の書籍は、基本的に寂しいような切ないような終わりを迎える物が多いのですが、その中でも際立って美しい世界観が魅力的な2冊・『竹林月夜』と『蒲公英の海の狐』を紹介します!

『竹林月夜』あらすじ

軽策荘の竹林には、あらゆる形の化け狐の物語が伝わっていた。

主人公は、険しい山道を登る軽策荘の青年。

幼少期に村のお年寄りから聞いていた、日本でも有名な『狐の嫁入り』伝説や、好奇心旺盛な子供たちの憧れである岩神について想いを巡らせながら、雨上がりの竹林を踏みわけ歩いていくところから物語はスタートします。

軽策山の不変も岩神の恩恵なの?代に渡って平穏に老いていくのも岩神の先見なの?

その答えは山奥で衰弱していく村の外にしかない。

軽策荘に居るNPCとの会話の端々から分かるように、璃月では若者が村落を出て戻ってこないといった、現代でいう過疎化の問題があるようです。

この青年もまた例外でなく、彼は軽策荘を出て海を冒険すること(そして、帝君の巨岩槍を見ること)が夢でした。

だから彼は軽策荘から脱出すべく、山道を歩いていたのです。しかし竹林は深く、青年は間もなく道に迷ってしまいました。

すると、”細柔らかい声”が背後から聞こえてきます。

どうした、道に迷ったのか?

青年が振り返ると、そこには白衣の女が。声の主であるその女性は、狐火のように光る金色の瞳を持っていました……。

『竹林月夜』のおすすめポイント

数ある書籍の中でも、私が特に心を奪われた物語が『竹林月夜』です。

月光の差す竹林というロケーションもさることながら、女性の瞳を形容する言葉が主人公の心情に則して描かれており、全体的に繊細な描写がしんみりとした空気感を演出しています。

だからこそ、対照的に、口の悪い女性と素性を怪しむ男性が出合頭に交わすコミカルな会話も癖になりました。

途中でやや小難しい伝説の詳細が語られるシーンがありますが、その内容を理解する必要はありません。

大切なのは『その伝説が失われてしまったこと』、そして、青年は『その伝説を守る竹林、そして軽策荘を出て行ってしまう運命にあったこと』。

切ない後味が胸にしみる、たった一夜の出会いの物語です。誤訳も少なく、全体的に短い・読みやすい内容となっています。

『蒲公英の海の狐』あらすじ

『蒲公英よ、蒲公英よ、風と一緒に遠くへ行け』子狐が唱える。そして、蒲公英に息を吹きかけ綿毛を散らした。

2冊めのオススメは、璃月が舞台だった『竹林月夜』とは打って変わって、モンドが舞台となる『蒲公英の海の狐』です。

多くの旅人は、モンド城外の門の近くで両親に見守られながら蒲公英を眺めているNPCの少年を、一度と言わず見たことがあると思います。

セージと言う少年ですが、彼の語る『蒲公英の海』『言葉を話せる子狐』は、この小説の内容を指します。

主人公は狩人の男性。

肌寒い日に林で狩りをしていた彼は、気が付くと湖のほとりに来ていました。

輝く水面に、遠い昔の片思い相手の、輝く宝石のような瞳を重ねつつも散歩していると、足元から妙な音が聞こえてきます。

見れば、一匹の白い狐が、霧氷花のせいで尻尾を氷に捕らえられていました。

逃げようにもうまく逃げられない狐を見て、狩人の男は『(・・・それなら楽にして、今日の収穫にしてやろうか)』と考え、狐に向かって弓を引きます。

しかし、矢を放とうとした瞬間、狐が頭を上げました。そして狐のきらきらとした瞳と目が合ってしまった狩人は心を乱され、矢は曲がり、狐をとらえていた氷を砕きました

生きながらえて逃げ出す真っ白な狐。

狩人の男は慌ててそれを追いかけるものの、追いつけないままにぐんぐん林の中を進んでいきます。『おい!に、逃げるなーー』と男が叫ぶと、狐はわずかに速度を落としました。逃げているのではなく、男を待っているのです

狐を信じて、男はひたすらに狐を追いかけ続けました。すると、どうでしょう。知らぬ間に、狐の姿であったはずの白い点が2つ、3つと風が吹くごとに増えていくのです。

やがて、数え切れなくなった白い点の一つが男の目に飛び込んできます。それは、漂う蒲公英の綿毛でした

狐の姿は、いつの間にか消えていました。

『蒲公英の海の狐』のおすすめポイント

全11巻ある為かなり読みごたえがありますが、それでも飽きさせない幻想的な世界への没入感が秀でた書籍です。

あらすじで紹介したのは物語のたった一部に過ぎず、この書籍の魅力の最たるところは中盤の穏やかであたたかい交流と、ラストに明かされるその真意のコントラストにあります。

月並みな言葉ではありますが、最後まで読み終わったとき、あなたもきっと読み返したいと感じる事でしょう

まさに『狐につままれたような』体験ができる、ファンタジー物語です。

歩くのが楽しくなる?!地理記・冒険記

『背景に映っている場所に行ける!』という魅力をもつ原神。テイワットには観光スポットが数多とあり、その場所ごとにはすべて歴史があり、名前があります。

それぞれの場所に眠る物語を知るだけで、ただの素材集めが歴史探訪に変わるかも?

小ネタも隠れていたりする、読んで損ナシ!の書籍を3つ紹介します。

テイワット観光ガイド

今後、ここに来た人がもっと簡単に塔を登れるよう、いくつか長い回廊を爆発させておこう。うん、なかなかの効果だ、より古い遺跡っぽくなったね。

テイワット随一の名著であり迷著クレーのママでありアルベドの師である大魔女・アリスが記録した、好奇心とユーモア、洞察力、そして爆弾と爆発に溢れた彼女らしい冒険記です。

一巻はモンド、二巻は璃月と分冊されており、一つ一つの項目も長くないため、サクッと読むことが出来ます

モンド編には騎士団の姿が描かれていたり、璃月編では鍾離が取材に同行していたりと、一部プレイアブルキャラが登場しているのも魅力の一つ。

アリスが薬を調合して吃音を治した帰離原の兵士と思われる千岩軍は、実際に『エコウ』という名前のNPCとしてワールドに存在しています

冒険者ロアルドの日記

注:もう日記を失くさないように!

やたらと日記を失くしがちな冒険者が残した冒険日記。主に緑のテントに落ちており、全9巻が璃月とドラゴンスパインの各所に散らばっています。

この本にはロアルド個人の見解と共に、彼が見聞きした土地に関する言い伝えがかなり仔細に記録されています。ロアルドは伝説と事実の差にガッカリする事が多いものの、ストーリーや任務に出てきた物語を補足する内容も多く、土地の歴史を知ることができる貴重な本です。

また、得られる情報の量もさることながら、この書籍の最も面白い部分は彼の動向・歩いた場所が細かに記録されており、その道程を辿ることができる点です。先に到達した冒険者の足跡をたどり、時間の流れを感じるのは冒険の味わい深い部分の一つだと感じます。

歴史が綴られているぶん固有名詞が多く登場しますが、表現も平易なので、文章の難易度としてはそこまで高くありません

絶雲紀聞

無垢な人々を陥れ、理不尽な咎めを与えるーーそれが、『無妄』の由来。

璃月のそれぞれの土地に伝わる伝説や歴史を、ロアルドの日記より更に細かく、更に濃く記した書籍です。

文章量もぎゅっと詰まっており、文体も固いため、読破の難易度は3つのうち最も高くなりますが、そのぶん実際の民話を読んでいるような説得力の強さが読了後の充実感を引き立たせます。

魔物・魔人に関する物語も多く、甘雨のルーツを思わせる麒麟のストーリーも収録されています。

推しを知るべし!キャラクター関連書籍

書籍の一部にはキャラクターに関係するものや、キャラクターたちが登場するものもあります。

上で紹介した作品以外について、簡単にタイトルと内容をまとめてみました!

書籍を通じて、推しについてもっと知識を深めてみませんか?

鍾離推しにオススメ!

帝君遊塵記

璃月の緋雲の丘に建てられた特別な骨董屋、『希古堂』。ある夜、そこに山岩のような厳かな長衣を着て、目は金珀のように光る貴公子ーーおそらく、旅人の想起する『その人』が現れました。

店頭に陳列されている宝物が持つ、岩王帝君に関する伝説を巡って貴公子と店主とが議論します。

石書集録・1

任務アイテム欄に保管されている書籍。岩王帝君の初期の統治、そして帰終の顛末、璃月七星の始まりが簡潔に書かれています。

ウェンティ推しにオススメ!

森の風

トワリンとウェンティの出会いを知ることが出来る書籍。

ぜトワリンは風神の眷属となったのか、なぜ毒に侵されてしまったのかを、言い伝えや文献からまとめてあります。

ヴァネッサの物語

公式web漫画のストーリーと同じ、風神の加護を得た始まりの騎士・ヴァネッサの戦いの物語です。

詩のようなリズミカルな文体が、吟遊詩人の歌を思わせる部分も魅力です。

ディオナ推しにオススメ!

清泉の心

清泉町の精霊と、少年の悲恋の物語。

内容自体はディオナと関係ありませんが、『泉の精霊』の慈愛に触れることが出来ます。

行秋推しにオススメ!

神霄折戟録

行秋の伝説任務にも登場した作品。

5巻までは戦乱と人情を描く硬派な作品ですが、6巻になるとなんだか様子が……?

侠客記】【荒山孤剣録

行秋と直接の関わりはありませんが、おそらくこれらも『武侠小説』であると思われる物です。

熟読すれば、彼の大切にする『義侠心』を理解する鍵が見つかるかもしれません。

フィッシュル推しにオススメ!

神霄折戟録

『断罪の皇女!!』であるフィッシュル、その『断罪の皇女』の名前が登場するのが、これの6巻です。

ただし、得られる情報はあまり多くはありません。

ジン・バーバラ推しにオススメ!

グンヒルドの逸話

任務アイテム案にあり、彼女たちのルーツである旧貴族時代からのグンヒルド家の活躍を知ることが出来る書籍です。

魈推しにオススメ!

語法仙衆夜叉録

任務アイテム欄にある書籍です。伝説任務のムービーと同じ内容ですが、古語と現代語訳の併記という形態をとっているため、より雰囲気を感じ取ることが出来ます。

まとめ

原神は世界観の作り込みも深く、書籍はそれを知るのに最適なツールです

書籍のレアリティは基本的にその長さによって決まりますが、最も短い星2書籍でも十分楽しめる内容です。

活字に慣れていない人は、星2・星3の書籍を読破して自信をつけてから、星4の長編に挑むのがおすすめです。

ここでは紹介しきれなかった作品も面白いものばかりですので、ぜひ読んでみてください!