【原神】小学生にもわかる鍾離先生とモラクスと璃月の歴史

この記事では、璃月の歴史について、魔神戦争の時期から、わかりやすく解説いたします。

魔神モラクス(鍾離)の歴史をわかりやすく紹介します。


みなさんこんにちは、「横島先生」です。

モンドの夏のバカンスを題材としたVer1.6の実装されました!!

(令和3年7月6日現在)

稲妻国のキャラクターである万葉(カズハ)が登場したこともあり、今後の冒険の舞台は稲妻に移行していくと予想されます。

そうなるとしばらくは「璃月」や「鍾離(モラクス)」の話は出てこない恐れがあります。

本日はいつでもおさらいができるように、鍾離(しょうり)先生とモラクスの歴史を小学生にも理解できるように、わかりやすく説明したいと思っています。

今後、璃月が舞台のシナリオが追加された際に、記憶が曖昧だと感じましたらお読みいただければと思います。

あくまでも私の主観によるものや、説明をはしょっている部分もあるのでご注意ください。

では、さっそく見てみましょう。

  1. モラクスや魔神が登場する前の時代
  2. 魔神時代と魔神戦争勃発
  3. モラクスによる平定と治世
  4. モラクスの引退騒動
  5. モラクス引退後の璃月も鍾離

全体で5分くらいで読み終わりますので、さいごまでよろしくお願いします。

3人の女神によって統治されていた時代

「原神」の物語が開始する6000年以上前、3人の女神さまが交替で世界を統治していました。

3人の女神さまは非常に仲が良く、趣味も似ており、同じ男性と結婚して子供を残しました。

しかし、しばらくすると、痴情のもつれや世界の統治方法に対する価値観の違いによって争うようになり、世界を巻き込んだ姉妹喧嘩へと発展していきます。

喧嘩自体は1日で終わるのですが、3人ともその日のうちに死んでしまいました。

支配者を失った上、3人の女神の喧嘩に盛大に巻き込まれたため、世界は地獄のような大混乱時代に突入します。

魔神時代の到来

支配者である3人の女神がいなくなったため、今まで女神たちにビビッておとなしくしていた神々が地上に降りてきました。

この神々を『魔神』と呼びます。

魔神はお互いに自分たちの領土を主張し、それぞれの領土に都市を築き、人々を住まわせました。

なぜ人々を住まわせると言うと、
神の力は人々の信仰が強まるほど大きくなる。
というルールがあったためです。

つまり、人々の安全を保障する代わりに、信仰による力を貰うというシステムというわけですね。

このようにして、3人の女神によって統治されていた世界は、無数の魔神たちによって都市単位で統治される形式に変化しました。

これが「魔神時代」となります。

魔神戦争勃発

3人の女神が滅んだ6000年前から2000年間くらいは、各魔神によって統治される平和な時代が続きました。

魔神には人間と同じようにそれぞれ個性があり、多種多様な統治がおこなわれました。

そのような時代が長く続くと、人々の信仰を集めやすい「かっこいい魔神」や「話のうまい魔神」はどんどん強力となっていきました。

そして、強くなった魔神たちは言いました。

こうして始まったのが「魔神戦争」となります。

璃月地方の群雄割拠時代

璃月(りーゆえ)地方においても魔神たちの血みどろの地獄の争いがおこなわれました。

当時最強の魔神は南西の璃沙郊に都市をつくりました。

また、塵(ちり)の魔神「帰終」と岩の魔神「モラクス」はタッグを組み、中央の帰離原に都市をつくりました。

タッグを組んだと言っても、塵を操る「帰終」の力が圧倒的に強く、「モラクス」は人々が塵の影響を受けないように岩で守るのが仕事でした。

一方、モラクスには性癖とも呼べるような趣味がありました。

それが『契約』です。

モラクスは約束事にはすべて「契約」を結び(結ばせ)、自分にも人々にも契約を守ることを徹底させました。

ちなみに、モラクスが人々と最初に結んだ契約は、

というものです。

帰終(とモラクス)の軍団は、北東の塩の魔神(が自滅したため)の民を吸収しつつ、勢力を伸ばしていきました。

しかし、その動きが気に入らない最強の魔神が言いました。

こうして最強の魔神と帰終(+モラクス)の戦いが始まりました。

この戦いは塵の魔神「帰終」が戦死することで終結しました。

敗れたモラクスは、民を連れて南の璃月港に逃げることとなります。

契約の神「モラクス」の台頭

戦争に負けて南に落ち延びた「モラクス」ですが、あることに驚きます。

魔神戦争の図式は、戦争で強さを証明し、人々に自分を信仰させ、力を増やすというものです。

戦争に負けたモラクスについてきても、人々の安全は保障されず、危険な状態になるだけのはずでした。

そう、モラクスの民は『契約』により、モラクスから離れられない状態になってしまっていたのです。

その時、モラクスの脳裏に電流が走ります。

その後、モラクスは仙人や人間のみならず、無生物である「岩」とすら契約を結びまくりました。

劣勢になっても人々の信仰は失われず、文字通り「命がけ」で戦う軍団を作り出すモラクスの『契約』は、「信仰の強さが神の強さとなる」という世界のルールにとって『裏技』とも呼べるような存在であり、急速に勢力を伸ばしました。

そして、圧倒的な力を手に入れたモラクスは言いました。

手始めに璃月港の東に陣取っていた渦の魔神を殴ってみたところ、魔神どころか都市ごと粉砕してしまいました。

返す刀で、西の璃沙郊の(元)最強の魔神をフルボッコにして、璃月地方はモラクスによって平定されました。

この頃から、「岩の魔神」モラクスは「契約の神」と呼ばれることとなります。

七神による治世

モラクスが璃月地方を平定する頃には、その他の地方の魔神戦争も終結するようになり、世界は7人の神によって統治されるようになりました。

7人の神は璃月港に集まり、それぞれの勝利を祝うとともに、今後の統治方針について協議を行いました。

モラクスは『モラ』と呼ばれる世界通貨の製造を担当することとなりました。

これが物語開始のおよそ2000年前の出来事であり、現在まで続く「7神による治世」の時代となります。

魔神戦争における「負の遺産」の精算

無事に璃月地方を平定した「モラクス」でしたが、問題は山積みでした。

その一つは、倒してきた魔神の怨念や呪いのようなものが悪鬼や魔物となって、人々に災厄をもたらしたことへの対処でした。

モラクスは部下の強いにーちゃんに悪鬼や魔物の討伐を命じ、そのにーちゃんは全身に激痛が走る呪いを受けながらも、無事に抑え込むことに成功しました。

また、魔神戦争でモラクスと共に戦った友人や仲間の中には、人間とうまくやっていけずに、人間を襲いだす者も出てきました。

人々を守る『契約』をしていたことや、人々の信仰が力の源になっているモラクスは、人間側に立つしかなく、かつての友や仲間を泣く泣く封印していきました。

一方、モラクスは仙人と人間を民として統治していましたが、この2者が結構仲が悪く、いざこざが絶えませんでした。

そこで、仙人と人間の生活空間を分け、基本的には仙人は仙人に、人間は人間に統治させる制度を確立しました。

そして、仙人と人間の調停役として、両者の混血である半仙の「甘雨」を任命しました。

こうしてモラクスの統治体制は確立し、威厳を保つために、人々の前には年に1回だけ顔を出すようになりました。

この状況が『原神』の物語開始時点まで続きます。

モラクス統治時代の終わりの始まり

3女神時代の終焉から6000年間、人々を守り、信仰の力を稼いできたモラクスですが、ある時ふと思いました。

6000年前は周囲に魔神たちがひしめいており、強くなければ狩られてしまう状態であったため、必死に力を求めていました。

しかし、今では戦うべき相手もいないため、大きな力は不要となっております。

また、人間たちも最近変なことを言い出すようになりました。

そして、人間の統治を任せていた有力商人の一人がこんなことを言いました。

この時、モラクスはすべてに気づきました。

こうしてモラクスは、「神と人が共に暮らす国」の次のステップを目指すこととなります。

モラクスの意図と懸念点

モラクスはまず、人間と仙人が自分に依存しすぎていることを問題視しました。

そして、その問題の根幹が、度重なる『契約』によって過剰に人々を保護しすぎていることであると考えました。

つまり、「過保護」により甘えた子供に育ってしまったということです。

そこで、全ての契約を「白紙」に戻し、人々が自立する国を目指すこととしました。

一方、親バカのモラクスには、とっても心配な点がありました。

その真偽を確認するために計画したのが「すべての契約を終わらせる契約」プロジェクトとなります。

「すべての契約を終わらせる契約」プロジェクト

人々の自立を想定したとき、モラクスの統治には明らかに2点の失策がありました。

  • 人々を過剰に保護しすぎた。
  • 人間と仙人を区別して統治してしまった。

つまり、「今後、大きな問題に直面した際に人々の力で対処できるのか」という点と、「その際に、人間と仙人が力を合わせることができるのか」という点が、モラクスにとって大きな懸念点でした。

そこで、他国である氷の国「スネージナヤ」の協力を得て、一芝居打つこととなりました。

それが、「すべての契約を終わらせる契約」プロジェクトです。

その概要は以下のとおりです。

  • 年に1回の人々の前に顔を出す日に、モラクスが誰かに殺されたフリをする。
  • 封印していた魔神(できるだけ弱っちい奴)を復活させて人々を襲わせる。
  • 人間と仙人だけで対処できれば合格とし、全ての契約を白紙に戻す。
  • 対処できなければ(親バカ)モラクスの力で魔神をボコして、契約は続行する。

プロジェクトスタート!!

計画通りに、年に1回の人々の前に顔を出す日である「迎仙儀式」で、何者かに殺されたフリをします。

偽装した死体がバレないうちに魔神の封印を解きたいのですが、少々時間がかかりそうでした。

そこで、たまたま現場に居合わせて神殺しの犯人として疑われている主人公に対し、モラクスは葬儀屋の「鍾離(しょうり)」という人間に変装して接近します。


璃月の人間を統治する有力商人たちは、本来であれば、

と疑ってもおかしくない切れ者の集まりでしたが、神殺しの容疑者が公然と葬式の準備を進めているため、そちらに気を取られてしまいました。

こうして無事に封印を解くための時間が稼ぎ、魔神が復活します。

封印を解かれたのは、モラクスに腕試しで倒された渦の魔神「オセル」でした。

復活した魔神を前にして、人間と仙人は今までのわだかまりを一旦保留し、協力して魔神を退けることに成功しました。

こうして、人間と仙人の共闘を確認して満足した鍾離(モラクス)は、今まで締結したすべての契約を解除し、神の座を降りることとなりました。

すべての契約が解除された後の璃月

璃月は「神が統治しない国」となりました。

鍾離(モラクス)が人々とかわした『契約』が白紙になったこともありますが、そもそも神の証であるレアアイテム「神の心」をプロジェクトへの協力の代償として氷の国「スネージナヤ」に渡したため、鍾離(モラクス)は神ではなくなってしまったためです。

そのため、神の能力で製造していた世界通貨の「モラ」は今後製造できなくなりました。

一方、それ以外のことについてはうまく機能しているようで、仙人は仙人で従来どおり自由に生活し、人間は人間で有力商人が中心となり切り盛りしています。

これからの鍾離先生

鍾離ことモラクスは、神としても人としても璃月の人々に愛されていました。

神としては人間からも仙人からも「岩王帝君」と呼ばれて尊敬され、彼のためであれば多くの人々が喜んで命を投げ出すことでしょう。

また、人間としては「鍾離先生」と呼ばれて、様々な分野の専門知識を持つ者として尊敬されています。

(なお、「先生」は中国語で「(尊敬する)~さん」という敬語で、日本語でいうところの「教師」という意味ではありません。)

『信仰の強さが神の力となる』という世界のルールからすると、間違いなく最強の神であったと考えられます。

また、「すべての契約を終わらせる契約」プロジェクトにおいては、以下の点から独り勝ちしたところもあり、かなり「したたかな」人物であることが伺えます。

  • 国の統治という重責を無事に人間と仙人に移譲できた。
  • 契約を白紙に戻すことにより、人々のためにかつての友や仲間(さらには他の魔神)と争う必要がなくなった。
  • これからの長い余生を気ままに過ごせるようになった。

このようなことから、「定年退職を迎えるサラリーマンのあるべき姿」として、多くのプレイヤーから「できる社会人」として評価されているようです。

今後の鍾離(モラクス)の伝説任務では、6000年の間で(本人いわく)不本意にぶっ潰してきた魔神や友や仲間とのエピソードが語られることになると思います。

鍾離(モラクス)に都合よい美談として語られるでしょうが、けっこう泣ける話が多いと思うので楽しみです。

鍾離先生とモラクスと璃月の歴史のまとめ

本日は『原神』でも屈指の人気キャラである鍾離先生(モラクス)を中心とした璃月(りーゆえ)地方の歴史をご紹介しました。

「最強の神」を失ったことにより、璃月だけでなく世界全体が大きな影響を受けると思います。

鍾離先生(モラクス)は世界を治める7神であり、「天理」と呼ばれる世界のルールに属する勢力でありましたが、「天理」に対抗する「アビス」や「ファデュイ」とのパワーバランスに影響を与えそうです。

(それらの勢力については下の記事をご覧ください。)

関連:【原神】『アビス』は何がしたいの?『ファデュイ』は悪者なの?『天理』って何?各勢力の内容や目的についてわかりやすく解説します!!

また、「神の心」を失ったことが鍾離先生(モラクス)にどのような影響を与えるのか、そもそも「神の目」や「神の心」とはなんなのか、については下の記事をご覧ください。

関連:【原神】『神の目』って結局なんなの?『神の心』を失ったらどうなっちゃうの?現在までに公開されている情報をわかりやすく解説します!! 

本日はここまで読んで頂きありがとうございました。

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ライター紹介

横島先生
こんにちわ、『横島先生』と申します。
工学の博士号を持つ異色のゲームライターです。
ネットゲーム歴は長く、「Diabro2」や「Age of Empire2」などの海外ゲームから入り、国産ゲームでは「FF11」を長くプレイしておりました。
現在はmihoyo社の「原神」に出会い、熱中しております。
皆様に有意義な情報をお伝えしたいと考えておりますので、何卒、よろしくお願いします。
twitterアカウント:https://twitter.com/yokoshimasensei