【原神】ねるめろ氏の炎上事件に対する謝罪文が秀逸であるためリーク問題を考えるための参考書になる件

この記事では、YouTuber(VTuber?)の「ねるめろ氏」の炎上に対する謝罪文から、リーク問題について考えます。

「リーク問題」は原神の抱える大きなリスクとなっています・・・。

みなさんこんにちは、「横島先生」です。

本日は、YouTuber(VTuber?)の「ねるめろ氏」の炎上事件に対する謝罪文を題材として、昨今色々と問題になっている「リーク問題」について考えていきたいと思っています。

個人的には、「炎上事件」というような事件性はなく、「別段、謝罪文を出す必要がある案件ではなかったのではないか」と思っています。

一方、謝罪文の内容が非常に簡潔で秀逸な部分があったため、これを機に「リーク問題」を見つめなおすための題材に使わせていただいた次第です。

なお、この炎上事件に対して、事実関係は一切確認しておりません。

あくまで、「ねるめろ氏」の謝罪文に記載されている内容が事実であることを前提として、検討を進めていきます。

また、基本的に「ねるめろ氏」の(主に人格面での)是非について触れる気はありません。

ではさっそく、詳細を見ていきましょう。

  1. 炎上事件の経緯
  2. ① 私の管理するDiscordサーバーのチャンネルにリークの情報を扱うテキストチャンネルがあったこと。
  3. ②リークをみていない人をバカにするような内容の発言をしたこと。
  4. ③ その他目に余るような配信内での発言・行動。
  5. miHoYo社からの処罰について

この記事は5分で読み終わりますので、さいごまで読んでいってくださいね!

なお、謝罪文については、以下のURL(本人のツイート)で確認できます。

関連:https://twitter.com/nerumero_owo/status/1446993379720454145?s=21

また、リーク問題について過去に記事にしておりますので、こちらもチェックください。

関連:【原神】リークすると告訴されるって本当?リークの危険性や問題点について解説します!! 

炎上事件の経緯

一連の騒動について、「ねるめろ氏」は以下の3点を挙げています。

① 私の管理するDiscordサーバーのチャンネルにリークの情報を扱うテキストチャンネルがあったこと。

② リークをみていない人をバカにするような内容の発言をしたこと。

③ その他目に余るような配信内での発言・行動。

(原文まま)

謝罪文では、これらの3点について、事実だと認めた上で、関係各位に対して「不快な思いをさせてしまったこと」を謝罪しています。

まず事実を列挙したうえで謝罪し、その後に詳細の説明を行うのは、とても分かりやすい文章の組み立てだと感心いたしました。

(関係者だけでなく、初見の方でも、なんで炎上事件になったのか一目で分かるのは素晴らしいです。)

ここからは、謝罪文にて説明されている、この3点の詳細について触れていきます。

① 私の管理するDiscordサーバーのチャンネルにリークの情報を扱うテキストチャンネルがあったこと。

①について、謝罪文では以下のように説明されています。

リークを話題にする人の隔離目的とはいえ、私が行っていたことはMiHoYo様が控えるように言っていたリークの伝搬にあたることは事実です。よって、該当テキストチャンネルの削除を行いました。今後はDiscordサーバーの健全な管理を行っていくことを約束いたします。必要とあれば、サーバー丸ごとの削除も辞さない考えです。

(原文まま)

この点に関しては、私個人と「ねるめろ氏」の間に、ちょっとした価値観の相違を感じました。

プレイヤーとmiHoYo社の関係について

miHoYo社がサービス提供側で、プレイヤーが消費者側(購入者側)である以上、「プレイヤー > miHoYo社」の関係性になると思われます。

そのため、miHoYo社に「様」を付けるのは、ややおかしい表現と言えます。

また、miHoYo社に敬意を示しつつも、「MiHoYo様」の会社名の表記を誤っています(「m」は小文字)。

この点は、(直せるようなら)ちょちょっと修正した方が良いかもしれません。

(上記のように、miHoYo社はサービス提供側なので、こんなことで不快に思うことはないと思いますが。)

miHoYo社の意思について

「ねるめろ氏」は謝罪文にて、

・私が行っていたことはMiHoYo様が控えるように言っていたリークの伝搬にあたることは事実です。

と記載しています。

これは本当に「事実」なのでしょうか。

「リーク肯定派」にも、「リーク反対派」にも、極端な意見を持っている人はいます。

しかし、多くのプレイヤーは、「どこまでが許容されて」、「どこまでが許容されないのか」の間を揺れ動いています。

そのような状況の中、「ねるめろ氏」のようなインフルエンサーから「事実」という強い単語が出てくるのは危険なように感じます。

miHoYo社から当該テキストチャンネルについて直接「NG」と言われているのでしたら、その点についても言及していただきたいです。

もしも、そうでないようであれば、

・(前略)MiHoYo様が控えるように言っていたリークの伝搬にあたる恐れがあります。

くらいの表現にしていただけると、「リーク肯定派」の人も安心できると思います。

一方、その後の、

・今後はDiscordサーバーの健全な官位を行っていくことを約束いたします。必要とあれば、サーバー丸ごとの削除も辞さない考えです。

の部分は、明確に今後の方針を示しており、好印象に受けました。

視聴者も安心して動画を視聴できると思います。

②リークをみていない人をバカにするような内容の発言をしたこと。

②について、謝罪文では以下のように説明されています。

リークを見ずに原神を遊んでくださっている旅人さんが全面的に正しいです。この度の私の発言は、そういった方を傷つけただけでなく、原神というコンテンツそのものに迷惑をかけるようなものでした。深く反省しております。

(原文まま)

この点に関しては、ちょっとした違和感を得ました。

「リーク情報」を見るのは白なのか黒なのか

まず細かい点ですが、「リークを見ずに原神を遊んでくださっている旅人さん」という表現が使用されていますが、これはサービス提供側ということでしょうか・・・(「遊んでくださってる」というのはmiHoYo社目線ですよね)。

一方、先ほどの「事実」という表現や、この部分の「全面的に正しい」という表現からも、「ねるめろ氏」はリーク問題に関して独自で「白黒」を付けてしまっているように感じます。

基本的に、「リーク情報」を流出することは、犯罪行為に抵触する恐れがありますし、規約上は「黒」となります。

しかし、「リーク情報を意図的に見る」または「リーク情報をうっかり見てしまう」という行為には、明確な「白黒」は付いていないはずです。

我々(と私のような小者をしれっと同列に挙げていますが)動画配信者やブロガーは、この問題に対して、あまり「白黒」を明言しな方がよいと思っています。

(私が勝手に思っているだけですが。)

ですので、以下のような表現が良いのではないかと思います(正確かどうかは別ですが)。

・当時は、リーク情報を含め、可能な限りの情報を集めてプレイすることが「利口なプレイヤー」であると考えていました。しかし、配信者として多くのプレイヤーの方々と交流する中で、リーク情報を忌避する方が多いことを知りました。この度の私の発言は、(以下略)

③ その他目に余るような配信内での発言・行動。

③について、謝罪文では以下のように説明されています。

配信内で人を煽るような発言をしたり、荒らし行為に対して適切な対応をとらなかったりなど、不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。今後は自分の発言に責任を持ち、配信者としてあるべき態度で活動に臨むことを約束します。配信に来てくださった皆様が快適に視聴できるような環境を目指していく所存です。

この点については、不快に思う人がいれば視聴者が減るだけですので、謝るべきことではないと感じています。

一方、こういった約束をしてくれることで、今後も安心して見ることができるとも感じますので、総じて素晴らしい文章であると思います。

miHoYo社からの処罰について

謝罪文の最後は、以下のように締めくくられています。

反省したところで許されないようなことをしたと思います。

MiHoYo様から何らかの形で処罰があれば受け入れるつもりです。

誠に申し訳ございませんでした。

許さない人は「ねるめろ氏」の動画を見なくなるだけなのですが、そもそも論として、このような問題で動画を見なくなる人が多いとは思えません。

また、miHoYo社から直接処罰が来ることもないと思います。

今後、miHoYo社が本格的に「リーク問題」解決に乗り出すかもしれませんが、その前に膿が出せてよかったのではないでしょうか。

ねるめろ氏の炎上事件に対する謝罪文が秀逸であるためリーク問題を考えるための参考書になる件のまとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

本日は、YouTuber(VTuber?)の「ねるめろ氏」の炎上事件に対する謝罪文を題材として、昨今色々と問題になっている「リーク問題」について考えました。

今回の炎上事件は、「リーク問題」が、小さいチャンネルではやりたい放題かもしれませんが、万が一「大手」になってしまった時に、困ったことになってしまうという恰好の事例だったと思います。

色々とあったと思いますが、今回の件で膿を出し切ってもらい、「ねるめろ氏」には今後も面白い動画をアップしていただき、原神を盛り上げていただければと思います。

では、本日はここまでとさせていただきます。

ではでは。

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ライター紹介

横島先生
こんにちわ、『横島先生』と申します。
工学の博士号を持つ異色のゲームライターです。
ネットゲーム歴は長く、「Diabro2」や「Age of Empire2」などの海外ゲームから入り、国産ゲームでは「FF11」を長くプレイしておりました。
現在はmihoyo社の「原神」に出会い、熱中しております。
皆様に有意義な情報をお伝えしたいと考えておりますので、何卒、よろしくお願いします。
twitterアカウント:https://twitter.com/yokoshimasensei