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この記事では、原神でよく話題となる「リーク」について、危険な点や問題点について解説します。
miHoYo社の事前情報リークに対する取り締まりが本格化しています。
みなさんこんにちは、「横島先生」です。
本日は、原神の事前情報リーク(略して「リーク」)の危険性や問題点について言及したいと思っています。
インターネットの匿名掲示板などでは、比較的早い段階(それこそ原神のサービス開始時)から、リークについて肯定する意見と否定する意見が飛び交っていました。
それぞれにリークに対してメリット・デメリットがあるため、これらの議論が収束するのを見たことがありません。
先に申し上げておきますと、この記事では、リークに対して賛否を論じることはありません。
リークに対してアクションを起こすべきであるのは、miHoYo社であり、私のような第3者が立ち入ることではないからです。
一方、私たち一般プレイヤーも、気づかないうちに第3者ではなくなる可能性もあります。
例えば、インターネットで見聞きしたリーク情報を、リーク情報だと気づかずに匿名掲示板に書き込んでしまえば、知らぬ間にリーク情報提供者になってしまうわけです。
このような事態になった時に、自分の身を守るためにも、リーク問題の本質については誰もが理解しておく必要があると思います。
事前情報がリークされることによって、miHoYo社にどんな不利益があるの? |
結論から言ってしまうと、これがリーク問題の本質となります。
つまり、「リーク」そのものが悪いのではなく、「リーク」によって引き起こされる「何か」がmiHoYo社に損害を与えるため、取り締まりが行われるわけです。
この記事では、リークがmiHoYo社にどのような損失を与えているのかについて、解説したいと考えています。
では、さっそく見ていきましょう。
- リーク問題が最初に表面化したのは「鍾離先生の炎上事件」
- リーカーの高収入化とリーク内容の無差別化
- 虚偽のリーク情報とmiHoYo社の対応
- miHoYo社員のモチベーションの低下
この記事は3分で読み終わりますので、さいごまで読んでいってくださいね!!
また、この記事を簡単に纏めた動画をYouTubeにアップしておりますので、併せてご覧いただければと思います。
リーク問題が最初に表面化したのは「鍾離先生の炎上事件」
事前情報のリーク自体は、サービスが開始された頃には海外を中心として広まっていたようです。
主に、テストプレイヤーから情報が漏れていたとのことです。
一方、サービス開始直後は、「開発費100億円を2週間で回収」のような状況で、かなりイケイケ状態であったためか、リークを取り締まる動きは見られなかったように感じます。
ところが、満を持して実装された、第2の神キャラ「鍾離(しょうり)」によって、状況が一変します。
鍾離は、テストプレイ段階では非常に強かったらしいのですが、バランスを調整するために、実装時には抑えた性能になっていたそうです。
しかし、リーク情報を見ていたプレイヤーたちが、実装時の性能を確認せずにガチャを回してしまいました。
自分の引いたキャラクターが、想定していた性能よりも劣っていたため、世界中のリークを信じていたプレイヤーがクレームを出し始めました。
これが「鍾離先生の炎上事件」となります。
本来であれば、リークを信じたプレイヤーを保護する必要はない気もしますが、miHoYo社は鍾離をアッパー調整することにより、炎上の鎮静化しました。
しかし、この調整は、原神というゲームに負の遺産を残すことになってしまいます。
・鍾離をアッパー調整したことにより、ゲームバランスが悪くなった(現在まで続く鍾離1強問題)
・新キャラが実装された際に、ゴネればアッパー調整を受けられるのではないかという風潮
大きな炎上事件となってしまったため、これ以降、miHoYo社のリークに対する警戒が本格化していくことになります。
リーカーの高収入化とリーク内容の無差別化
原神は、ソーシャルゲームには珍しく、一過性のブームではなく、継続してプレイされるゲームとして、プレイヤー数が増えていきました。
プレイヤーが増えると、攻略動画や攻略ブログなどの媒体が活況となります。
これらの媒体は、閲覧数などによって広告収入を得られるからです。
そのような中で、もっとも人気を集めたジャンルの1つが「リーク情報」となります。
新キャラクターや新武器の性能や、育成に必要な素材は、多くのプレイヤーが知りたい情報であり、それらのリーク情報を動画にすれば、再生数が凄まじいものとなります。
年収にして数千万円レベルのリーカー(リーク情報提供者)もいるようです。
一方、「リークが稼げる」ことがわかると、リーカーもどんどんと増えていき、過当競争が始まります。
競争相手が増えてリーク動画が増えれば、動画1つあたりの再生数が減り、リーカーの収入が減っていきます。
そうなると、リーカーが次に目指すのは、他のリーカーが知らないようなリーク情報の提供となります。
今まで、新キャラクターや新武器の文字情報程度であったリーク内容が、キャラクターのモデリング、新マップのモデリング、新BGM、ストーリーなどに拡大していきました。
これが「リーク内容の無差別化」となります。
虚偽のリーク情報とmiHoYo社の対応
前述のように「リーク内容の無差別化」が進んでいきましたが、それに伴って「虚偽のリーク情報」も出回るようになりました。
そもそも論として、リーク情報の真偽を一般ユーザーが確認する方法がないため、虚偽の情報は流し放題な状況となっております。
リーカーは、動画の再生数を増やせればよいので、刺激的な(虚偽の)リーク情報を流すようになりました。
一方、これらの虚偽の情報は、原神というゲームのブランドイメージを下げる可能性があります。
そういうこともあってか、miHoYo社は新情報を早めに告知するようになりました。
ver2.0の告知で、新キャラクターを大量に露出したのは、皆様も記憶に新しいと思います。
これは、「リークされるくらいなら公式から事前に公表する」という対策だと予想されます。
しかし、リークという存在さえなければ、もっと効果的に新キャラクターをプロモートできたはずですので、miHoYo社の営業戦略的には、かなりのマイナスになっていると思われます。
また、プレイヤー側としても新要素のドキドキ感が失われるというデメリットがあり、原神というゲームの満足度の低下に繋がります。
そして、プレイヤーの満足度の低下は、そのままmiHoYo社の将来に向かっての利益の喪失を意味します。
miHoYo社員のモチベーションの低下
ここまで、リーク情報およびリーカーのmiHoYo社への損失について言及してきましたが、会社だけでなく、そこで働く社員にも被害が出ていることが予想されます。
社員のモチベーションの低下です。
リーカーたちは、自分たちが心血を注いで開発した成果物(ゲーム)の情報を不当に流出し、会社に損害を与えています。
それだけでなく、その不当に流出した情報を利用して、なんの苦労もなく年収にして数千万円の利益を上げているわけです。
自分たちの10倍以上の収益があるリーカーたちを養うためにゲーム開発をおこなっている状態であり、社員たちのモチベーションが上がるわけがありません。
また、会社側としても、社員達の努力を食い物にするリーカーを許せるわけがありません。
リークの危険性や問題点のまとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
本日は、原神の事前情報リーク(略して「リーク」)の危険性や問題点について言及させていただきました。
「リーク情報」や「リーカー(リーク情報提供者)」が、miHoYo社にどのような損失を与えているのかについて、いくつかの事例を挙げさせていただきました。
原神の成功により、リーカーは大きな利益を得ています。
しかし、miHoYo社においても、原神の成功によって(1個人のリーカーとは比べ物にならないほどの)利益を得ており、その莫大な資金がリーク対策に向かうのも時間の問題のように感じます。
そのような動きに巻き込まれないように、我々のような一般プレイヤーは、意識的にリークからは距離を置いたほうが良いと思います。
では、本日はここまでとさせていただきます。
ではでは。
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ライター紹介
- こんにちわ、『横島先生』と申します。
工学の博士号を持つ異色のゲームライターです。
ネットゲーム歴は長く、「Diabro2」や「Age of Empire2」などの海外ゲームから入り、国産ゲームでは「FF11」を長くプレイしておりました。
現在はmihoyo社の「原神」に出会い、熱中しております。
皆様に有意義な情報をお伝えしたいと考えておりますので、何卒、よろしくお願いします。
twitterアカウント:https://twitter.com/yokoshimasensei
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