【原神】双子の旅人(主人公)の片方だけが降臨者である理由に対する考察

 

この記事では「降臨者」に関する考察を掲載しております。

執筆時の最新の情報を元に解説を行っているため、最新ストーリーまでのネタバレを含んでいる可能性がございますのでご注意ください。

双子の片方だけが降臨者(異世界人)である理由に関する考察

みなさんこんにちは、「横島先生」です。

本日は、魔神任務第3章でナヒーダによって明らかになった「降臨者」について考察していきます。

『降臨者』については、ゲーム内では断片的にしか情報が出ていないため、私の想像で補完している部分が大分あります。

そのため、考察系が苦手な方はお気をつけいただければと思います。

また、説明の都合上、主人公は「双子の妹・蛍」として説明を進めます。

ではさっそく、詳細を見ていきましょう。

この記事は5分程度で読み終わりますので、さいごまでお付き合いいただければ幸いです。

魔神任務第3章で明らかになった事実

ナヒーダによって告げられた情報

魔神任務第3章にて、草神ナヒーダより以下の事項が判明します。

  • テイワットを訪れた異世界人は「降臨者」と呼ばれている
  • 第一降臨者は「天理」
  • 第四降臨者は「蛍」
  • 蛍の双子の兄「空」は降臨者ではない

衝撃的な事実ではありますが、特に謎であるのが以下の2つの事項となります。

  • 降臨者は他に2名(第二降臨者と第三降臨者がいる)
  • 蛍と一緒に世界を旅していた「空」が降臨者ではなくテイワットの民

この記事では特に「空の正体」について焦点を当てていきます。

マハールッカデヴァータに関する記憶

魔神任務第3章にて世界樹からマハールッカデヴァータの記録が削除されたことにより、テイワットの住民は彼女に関する記憶を失います。

しかし、蛍だけはマハールッカデヴァータや、魔神任務第3章での出来事を正確に記憶していました。

これは、蛍が降臨者(異世界人)であり、テイワットの住民でないことに起因していると思われます。

(このメカニズムについては後ほどご説明いたします。)

ここで重要であるのがパイモンもマハールッカデヴァータの記憶を失っているということです。

TIPS:
「パイモン=天理」という考察がありましたが、こちらは否定されることとなりました。

降臨者の目的について

滅亡しない世界を探すこと

考察の域を出ない事項ではありますが、蛍を始めとする降臨者(異世界人)の目的は「滅亡しない世界を探すこと」と言われています。

これは「テイワット」という単語が「テイワット・ノア(ノアの箱舟)」を由来としており、滅亡する世界から脱出して新天地を目指したという宗教的な故事を示しています。

このことから、降臨者の住んでいた世界が滅亡することが判明したため、その世界の生命や文化を並行世界(パラレルワールド)に逃がすことが降臨者の役割であると考察できます。

図にすると以下のようなニュアンスとなります。

完全な異世界ではなく「並行世界(パラレルワールド)」であることについては、後ほどご説明いたします。

この計画は実際に実行されましたが、どの並行世界も滅亡することが運命づけられており、降臨者である蛍は滅亡しない世界を探して旅を続けます。

そして辿り着いたのが「テイワット」となります。

降臨者は原則的に2人1組で行動する

降臨者(異世界人)は2人1組となって行動し、訪れた世界が滅亡する運命かどうかを調査しているものと思われます。

「2人1組」とは言いましたが、世界を旅するのは基本的に1名であり、パートナーは辿り着いた世界の住民となります。

並行世界(パラレルワールド)であるため降臨者に該当する人物(似た人物)がその世界には存在しており、その人物がパートナーとなります。

図で表すと以下のようになります。

「降臨者:天理」に該当するテイワットの住民は「パイモン」であり、「降臨者:蛍」に該当する住民は「空」であると考えられます。

TIPS:
この考察が正しければ「天理とパイモンが似ていること」、「パイモンがマハールッカデヴァータを忘れたこと」および「空が降臨者ではないこと」に対する説明がつくことになります。
このことから、降臨者が旅する異世界は「並行世界(パラレルワールド)」と考えることができます。

蛍と空の関係について

蛍の目的は「滅亡しない世界を探し出すこと」であると予想されます。

そして、並行世界(パラレルワールド)の「自分(テイワットであれば空)」と協力し、その世界が滅亡の運命にあるか調査をしているものと思われます。

空は蛍の要請に応じてテイワットが滅亡するかどうかを調査しますが、残念ながら滅亡する運命であると判断します。

そのため、蛍を次の世界に送り出そうとしたのが原神のオープニングとなります。

蛍は幾つもの世界で「空(に該当する人物)と接触する」⇒「2人で世界を調査する」⇒「空(に該当する人物)に送り出されて次の世界に移動する」を繰り返していたため、『2人で世界を旅する』という表現を使ったものと考察されます。

旧世界のテイワットについて

天理とパイモンの関係について

 

天理は蛍がやってくる数千年前にテイワットに辿りついたものと予想されます。

そこでテイワットにおける「自分」であるパイモン(おそらくテイワットの神)と合流したものと思われます。

TIPS:
天理とパイモンが似ているのは、並行世界(パラレルワールド)における同一人物であるためと考えられます。

当時のテイワットは元素が乏しい荒野のような世界でしたが、天理とパイモンは協力してテイワットを繁栄させていきます。

おそらくは天空の島(セレスティア)を建造し、天理がいた世界と交信し、技術的な援助を受けたものと思われます。

具体的には天空の島から地上に対して各元素(炎・水・氷・雷・岩・風・草元素)を供給しました。

しかしながら、元素の供給する機構を止めることができず、テイワットに元素が飽和してしまい、滅亡へと向かうことになってしまします。

TIPS:
この様子は聖遺物「〇祭りの冠」のフレイバーテキストから窺い知ることができます。

諦めるパイモンと諦めない天理

テイワットの滅亡が避けられないものであると判断したパイモンは、天理に次の世界に旅立つことを勧めたのだと予想されます。

しかし、天理は諦めず、反対するパイモンを排斥して世界の立て直しを試みます。

ここからが我々の知る(新世界の)テイワットとなります。

新世界のテイワットについて

パイモンを排斥した天理はテイワットの立て直しを試みますが、滅亡寸前のテイワットには2つの課題がありました。

  • 滅亡寸前の世界(現状)への対応
  • 供給され続ける元素への対応

滅亡寸前の世界(現状)への対応

まずは「今まさに滅亡しようとしているテイワット」への対応をおこないます。

天理はテイワットの中に「偽りのテイワット」を作り上げます。

これは、世界樹に過去が記憶され、星空に未来が記載されている世界であり、定められたルールに則って進行する世界です。

TIPS:
我々プレイヤーが体験している世界は、この「偽りのテイワット」となります。

天理は一旦安全な世界を確保しつつ、根本的な問題(元素の飽和)の解決に着手します。

TIPS:
マハールッカデヴァータの存在が世界樹から消去されても蛍が覚えていた理由は、世界樹はあくまで「偽りのテイワット」の過去を記憶しているためです。
テイワットの外の存在である蛍には影響を及ぼすことはできません。

供給され続ける元素への対応

天理がおこなった「飽和する元素への対応」は以下の2点であると予想されます。

  • 大量の元素を吸収した魔神によるバトルロワイアル
  • 神の目による元素の消費

大量の元素を吸収した魔神によるバトルロワイアル

(本来の)テイワットには、供給された元素を大量に吸収した魔神や精霊といった存在がいました。

天理はこれらの存在を間引きすることによって世界の元素量を減らそうと試みます。

この試みは強引におこなったわけではなく、魔神に対して以下の説明をおこない、合意(契約)のもとでおこなったものと予想されます。

  • このままでは元素が飽和し、世界そのものが滅んでしまうこと。
  • バトルロワイアルの勝者は(偽りではあるものの)平和な世界に住めること。
  • 摩耗によっていつかは(吸収した元素とともに)消滅すること。
  • 偽りのテイワットでは本来のテイワットのことを口外しないこと。

魔神たちはこれらの条件をのみ、偽りのテイワットにて魔神戦争に突入することとなります。

神の目による元素の消費

「神の目」の所有者は、その元素属性によって傾向が見られることがサービス開始当初から考察されております。

例えば、風元素の所有者であれば「自由」を求め、雷元素の所有者であれば「永遠」を求めるといったものです。

それらは「神の目の代償ではないか」という説もかつては存在しました。

(詳しくは下のリンクをご参照ください。)

【原神】神の目の「代償」って何?元素ごとに異なるって本当?徹底考察いたします!!

現在では、これらの傾向は「神の目を所有する前」から見られるため、代償というよりは「所有者の性質・性格・意思」などと関係があるのではないかと言われています。

つまり、自由を求める意思は「風元素」と関連し、永遠を求める意思は「雷元素」と関連するといった感じです。

天理はこの性質に着目し、各元素に関連する強い意志をもつ人物に神の目を与え、それらの元素をコントロールさせる(消費させる)ように仕向けているのではないかと予想されます。

例えば、自由を強く求める人物に風元素の神の目を与えることにより、世界に飽和する風元素を消費させることが目的ということになります。

こういう仕組みを作ることにより、天理は常に供給され続ける元素の抑制を試みたものと思われます。

それでも滅亡は止められない

このように、天理はパイモンと決別し、世界の立て直しに邁進します。

しかしながら、テイワットの滅亡の運命を止めることはできていないようです。

魔人任務第3章で見られた「世界樹の異変」や「禁断の知識の蔓延」は、本来のテイワットの状況が悪化している影響が(本来のテイワットの中に構築されている)偽りのテイワットを浸食している傾向であると予想されるためです。

天理に対抗する勢力

天理の強引な政策に対し、明確に対抗の意思を見せているのが以下の2つの勢力となります。

  • アビス(カーンルイア)
  • ファデュイ(スネージナヤ)

これらはまったく異なる理由で天理に反目しています。

アビス(カーンルイア)

蛍の双子の兄である「空」をリーダーとした勢力となります。

前述のように「空」は異世界における同一人物である蛍の要請を受け、テイワットが滅びる運命にあるかどうかを調査しました。

その結果、世界の真実(本来のテイワットにおける滅亡の運命)を知ることとなります。

テイワットの滅亡が避けられないものと判断した空は、蛍を次の世界に送り出そうとしました。

しかし、天理による妨害を受けてしまいます。

(これが原神のオープニング部分となります。)

TIPS:
天理はテイワットの救済に固執しているため、テイワットを見捨てて次の世界に旅立とうとする蛍を許せなかったものと思われます。

また、空は世界の真実を調査する旅を続ける中で「テイワットの崩壊が免れないものであるならば、天理による偽りの統治ではなく本来の世界に戻すべきである」と考えるようになります。

これがカーンルイアによる世界侵略、および、アビスによる天理への抵抗の要因であると予想されます。

TIPS:
カーンルイアは「神を信仰しない国」と伝えられていますが、正確には「本来の神であるパイモンを信仰する国」ではないかと予想されます。
天理によってパイモンが排斥されてしまったため「信仰していた神が不在になってしまった」と考えられます。

なお、「ダインスレイヴ」は空の理念を理解しつつも、それらは多くの人々を犠牲にしてまで達成するべきものではない(失われたものは戻ってくることはない)と考え、空と対峙することになっていったものと予想されます。

ファデュイ(スネージナヤ)

氷の女皇を代表とするスネージナヤ(および外交組織であるファデュイ)が天理に対抗する理由は、空やアビスとはまったく異なるものと予想されます。

氷の女皇は500年前のカーンルイアの侵攻によって「世界の真実」を知ります。

「世界の真実」とは、自分がいる世界が「偽りのテイワット」であり、すべての住民が「定められた運命」に従って生きているということです。

カーンルイアとの戦闘によって多くのスネージナヤの国民が亡くなりましたが、それが世界平和でも自国や家族の安全のためでもなく「定められた運命」という理不尽なもので決められていたことに氷の女皇は愕然とします。

そんな天理による理不尽な世界を打破すべく、氷の女皇は世界に対して敵対することを決意します。

また、ファデュイの執行官には不遇な人生を送っていた人物が多いですが、それらは彼らが悪かったためではなく、ただただ「定められた運命」という理不尽なものが原因であり、氷の女皇の同志と言うことができます。

第二・第三降臨者の予想

個人的な予想にすぎませんが、第一~第四降臨者およびテイワットにおける同一人物は以下の組み合わせであると思われます。

  • 第一降臨者:天理 ⇔ 対応するテイワット民:パイモン
  • 第二降臨者:雷電・影 ⇔ 対応するテイワット民:雷電・眞
  • 第三降臨者:アリス ⇔ 対応するテイワット民:レインドット
  • 第四降臨者:蛍 ⇔ 対応するテイワット民:空

それぞれの降臨者のテイワットにおける位置づけを考察していきます。

第一降臨者:天理

天理はもっとも最初にテイワットに降り立った異世界人です。

天理の目的は「自らの力によってテイワットを滅亡の運命から救い出すこと」です。

降臨者の本来の目的である「滅亡しない世界の捜索」からは少々外れてはいますが、実現できれば問題はないというスタンスと言えます。

第二降臨者:雷電・影

稲妻の民(およびテイワットの住民)は、基本的には「雷電・眞」と「雷電将軍(人形)」しか認識していません。

雷電・影が表に出てこないのは降臨者(異世界人)であるためと予想されます。

また、「永遠」を探求していることから「滅亡しない世界」を模索しているとも考えられます。

最終的には「精神世界に移行する」という手段を確立しており、テイワットが滅亡しても雷電・影は生存している可能性があります。

非常に狭い意味での「滅亡しない世界」を探し当てた降臨者と言えます。

第三降臨者:アリス

アリスはクレイの母親であり、外の世界(異世界)を知っている人物です。

テイワット世界における同一人物は、カーンルイアの錬金術師である「レインドット」となります。

(ひょっとしたら、レインドットが降臨者であり、アリスがテイワットの住民かもしれません。)

アリスがどのように「滅亡しない世界の捜索」に携わっていたかは不明ですが、現在のスタンスはある程度予想することができます。

アリスはおそらく「テイワットの人々とともに生き、ともに滅びる」という選択肢を選んだ降臨者であると思われます。

第四降臨者:蛍

原神の主人公となります。

「滅亡しない世界」を探し当てるために、幾つもの世界を渡り歩いてきました。

そのため、「滅亡しない世界の捜索」という降臨者の使命をもっとも忠実に実行している人物と言えます。

一方、各世界における「自分」の行く末を気にかけており、彼ら(彼女ら)の運命を見届けてから次の世界に移動しているものと予想されます。

蛍がテイワットを離れるのは、空が目的を達成した時(または志半ばで倒れた時)であり、原神ストーリーのゴールはそこになると思われます。

降臨者の考察のまとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。

本日は、『降臨者』について考察させていただきました。

これらの考察により、蛍が降臨者であり、空がテイワット民であるという謎が説明できたと思われます。

正しいかどうかは(おそらく)10年後くらいに判明するのではないでしょうか。

その時はあらためて、その真相について記事を書きたいと思っております。

では、本日はここまでとさせていただきます。

ではでは。

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ライター紹介

横島先生
こんにちわ、『横島先生』と申します。
工学の博士号を持つ異色のゲームライターです。
ネットゲーム歴は長く、「Diabro2」や「Age of Empire2」などの海外ゲームから入り、国産ゲームでは「FF11」を長くプレイしておりました。
現在はmihoyo社の「原神」に出会い、熱中しております。
皆様に有意義な情報をお伝えしたいと考えておりますので、何卒、よろしくお願いします。
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