【Monster Harvest】一風変わったドット絵農場ゲームをレビュー!

皆さんこんにちは。Nadaです。

今回ご紹介するのは、何度かの延期を経て2021年9月2日(木)にswitch版がリリースされた「Monster Harvest(モンスター・ハーベスト)」です!

対応プラットフォームは steam / PS4 / Xbox One / switch で、switch版は通常価格1,980円(税込)にて販売されています。

どんなゲーム?

「Monster Harvest」はスローライフ農場経営モンスター育成RPG、とかなり盛沢山なジャンルとなっていて、農場経営ゲームをプレイしたことのある人であれば、その部分に関しては戸惑うことが少ない内容となっています。

パッと見て印象的なのはインディーゲームの牧場シムの名作「stardew valley」を思わせるドットグラフィックですが、このゲームは農場経営だけでは終わりません。

クラフティングや魚釣りを楽しんだり、ダンジョンではちょっとしたRPG要素もあります。

何より本作の最大の特徴はタイトルにもあるMonsterの部分なのですが、ここが他の農場経営ゲームとは一線を画すユニークな存在となっているのです。

あらすじ

「Monster Harvest」の舞台はプラニマル・ポイントという町で、物語はある日主人公の元に研究者である叔父から手紙が届くところから始まります。

叔父の手紙には「プラニマル」という動物と作物を掛け合わせたようなモンスターを発見して忙しくなったため、叔父が所有していた農場の管理を頼みたいと書いてありました。

手紙にはなんと研究所の周りに一夜にして町ができた、ともあります。

必死の思いで暮らしていた主人公は、叔父の頼みを引き受け田舎町プラニマル・ポイントへ向かうことを決意。

町から少し離れた農場で叔父と合流し、簡単な農業のイロハを教えてもらうことになるのでした。

可愛い?怪しい?”プラニマル”!

叔父の手紙にあった「プラニマル」

手紙の通り作物と動物のようなものを掛け合わせた新種の生き物なのですが、そのプラニマルこそが タイトルの Monster であり、本作最大の特徴となっています。

プラニマルは畑で育てている作物に魔法のスライムを使用することで生み出すことが出来るのですが、与えるスライムの色やグレードによって生まれるプラニマルの種類も変化するという特性を持っています。

赤いスライムを使うと主に主人公と一緒にダンジョンで敵と戦ってくれる心強い戦闘要員が生まれ、青いスライムを使うと移動の際乗ることが出来たり、アイテムを生産することの出来るプラニマルが生まれます。

このプラニマルはプラニマル・ポイントでは欠かせない存在となっているので、様々な場所で見かけることになるでしょう。

ゲームの流れ

 

この世界は乾燥の季節・雨の季節・闇の季節と3つのシーズンに分かれていて、1シーズンは21日です。

基本的には農場経営ゲームによくある流れとなっていて、斧で木を切りツルハシで岩を砕き、クワで土を耕し種を植え、毎日ジョウロで水をあげて作物を育てます。

これらの動作は行うごとに経験値がたまっていき、ゲージがいっぱいになるとレベルアップします。

レベルが上がるとクラフトレシピが解放され、木材や石材などを使っておなじみの収納箱や柵といったアイテムを作ることができるようになります。

道具を使う動作はスタミナを消費するのですが、全て使いきってしまっても倒れることはなく「スタミナが無いので休みましょう」と警告してくれる親切設定。

この手のゲームにしては珍しくリアルタイムでの時間経過はせず、ベッドで夕方か次の日(朝)まで寝るかを選択することができ、夕方まで寝るとスタミナは半分弱回復し、次の日まで寝ると自動セーブとともに一日の売上などが表示され翌朝になる、というシステムになっています。

資金稼ぎの定番といえば出荷箱ですが、本作では農場に設置された委託販売ボードというものを利用します。

森で採れたものや作物などを置いておくと自動で販売されて翌朝お金が入ってきますので、そうして稼いだお金を使ってまた作物の種や家具、プラニマル用のアイテムを買ったり、農場の様々なアップグレードをすることが出来るのです。

夜になったらプラニマルを連れてダンジョン探索!

先ほどベッドで夜まで寝るか選択できると説明しましたが、これにはちゃんとした意味があります。

夜になり、少し不気味な雰囲気に変わった町を抜けると見えてくる、何やら怪しげな入り口。

ここは、夜の間しか探索ができないダンジョンなのです。

ダンジョン内には鉱石や各種素材があり、宝箱からは作物の種を入手することができたりと魅力的な報酬がたくさんあります。

しかしその分、危険な野生のプラニマルがダンジョン内をうろついていて、主人公の行く手を阻んできます。

その危険な敵と戦ってくれる存在こそが、自分で作り出した味方のプラニマルです。

ダンジョンに連れていくことの出来るプラニマルは最大で6体。

野生のプラニマルとぶつかると画面が切り替わり1vs1のターン制バトルが始まります。

コマンド選択式のバトルでは、戦闘中のプラニマルのHPがなくなると控えのプラニマルに交代する仕組みになっています。

戦闘に勝って経験値を積み、プラニマルがレベルアップするとステータスが上がったり、スキルが解放されたりと育成要素も楽しめるのですが、ここで一つだけ注意しておきたいことがあります。

それは、自分のプラニマルが戦闘で負けてしまうと消失してしまう、ということです。

いなくなってしまったプラニマルは蘇らせることは出来ませんが、代わりのハートスライムというアイテムを残してくれます。

これは農場の土壌レベルを上げることが出来るアイテムで、レベルを上げることによって作り出すプラニマルの初期レベルをより高くすることができるのです。

愛着のあるプラニマルとの別れはつらいですが、犠牲を無駄にせずより強いプラニマルを作り出し、ダンジョンに隠された秘密を明かしていきましょう!

粗削り&ボリュームに不安はあるものの…

メニュー画面や町で大体のプラニマルの傾向を見ることが出来るのと、町にある看板で実績解除の種類を見る限りでは「stardew valley」ほどのボリュームを期待することは出来ないように思えます。

ただ、きちんとした目的のようなものが割と序盤の方で明確になるので単純にストーリーの行く末が気になるのと、プラニマルという存在そのものがとてもユニークで育成要素もあるので、様々なジャンルのおいしいとこどり、といった感じで楽しむことができそうです。

しかも本作は今後ゲームコンテンツのアップデートも予定されているそうで、新たなキャラクターやミニゲームなどが追加されていくとのこと。

もし長期的にアップデートが継続されてコンテンツが豊富になっていけば、他に類を見ない独自性の高い良作に仕上がっていくでしょう。

ちょっと変わった農場経営ゲームを自分のペースでしたい!という方に是非プレイしていただきたい一作です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。