荷解きをするだけのゲーム「unpacking」の凄さと魅力

unpackingって?

皆さんは「unpacking」というゲームを知っていますか?

このゲームは、今年の11月2日に発売されたばかりドット絵の美しいゲームです。

プラットフォームは Nintendo Switch、Xbox One、Steamなどです。

なのに、非常に人気が高く、今まさに話題沸騰中のゲームなのです。

そんな「unpacking」の凄さと魅力についてぜひ皆さんに伝えたく、筆を執りました。

気になってる方や、買おうか迷っている、そんなあなたに後悔させません!

極力ネタバレなしで魅力を伝えます!

  1. 荷解きをするだけ、なのに“だけ”じゃない
  2. 音の凄さ
  3. 荷解きという人生の出発点

この記事は5分で読み終わりますので、ぜひ最後までお読みください。

荷解きをするだけ、なのに“だけ”じゃない

このゲームの内容は非常に簡単です。

「お部屋に段ボールから出したモノをお部屋に飾るだけ」です。

そのゲーム名のとおり「unpacking」するだけのゲームです。

それがどうしてゲームになるのか?

それは、荷解きは「決められた範囲にピースを収める」作業だからです。

段ボールをタップすると、一つずつ荷物が出てきます。

最初は少女と思われる人の荷物から年代が経ていき、成長した女性の荷物になっていきます。

この荷物はここかな?これはここかな?と考えながら荷物を減らしていきます。

最初はすんなりと収められるのですが、次々と出てくる荷物に「これがあったのか!」など、上手に収められなくなります。

それに対して、順番を入れ替えたり、整理したり、面倒だと思って別の場所に置いたり。

実際の荷解きでもある光景を繰り返しながら、モノを収めていきます。

そして最後のピースが上手く収まったらクリアです。

クリアするごとに荷物が多くなったり、部屋数が多くなったりします。

段ボールの中に違う部屋のモノが混じっていたりもします。

引っ越した時のあるあるですよね。

プレイヤーそれぞれのお部屋になる

置く場所が違う荷物は、全部の荷物を出したあとに、赤枠で表示されます。

「なんだ、自由に置けるんじゃないのかよ」と思うかもしれません。

ですが、荷物の持ち主はプレイヤーではなく、その部屋の主です。

プレイヤーは部屋主が思うモノの置き方に、許される範囲で自由に置くことができます。

ある程度場所が決まっているとはいえ、プレイヤーによってお部屋の様子は全く異なるでしょう。

まるで、複数回答あるパズルゲームのようですね。

音の凄さ

このゲームをプレイしていると、音への強いこだわりを感じられます。

例えば湯たんぽ。

動かすとちゃぽちゃぽ水音がします。

ガラガラも振ると、綺麗にガラガラとなります。

モノを取るときも置くときも、音がなります。

その音もモノによって違う音がなります。

BGMもすごくこだわりを感じられます。

荷解きするたびに、年代が新しくなっていくのですが、その年代に合わせるように、BGMも進化していきます。

最初はレトロゲーを彷彿とさせるbit数の少ないBGM。

年を経ていくごとにBGMが音の数が豊かになっていきます。

場所が同じだと、BGMに前の年代の曲がサンプリングされていたり。

また、窓の外の様子を反映した音もします。

車が行きかっていれば、車の音。

田舎風の木々だと、虫の声や小鳥のさえずりが聞こえてきます。

収納のこだわり

(閉まっている状態)

(全開)

(棚が突っかかって扉が閉まらない)

荷物を広げていると、収納の前に置いてしまって、収納が開かないことがあるますよね。

このゲームでもそれが起こります。

棚をシュっと開くときに突っかかって、トンっと音が鳴って元に戻ったり。

クローゼットをパタンと閉めようとしたときに、モノにぶつかってドンっと言って閉まらなかったり。

リアルな音が、収納の開け閉めから聞こえます。

色々な収納から違った音がするので、ぜひその音を楽しんでみてください。

荷解きという人生の新たな出発点

荷解きをしていると、わかることがあります。

彼女が何を思ってここに引っ越してきたか。

彼女がモノに対してどう思っているか。

彼女に何があったか。

ただ荷解きをしているだけなのに、見えてくるのです。

例えば飾るようなものをしまい込むように収納するのが正解だということがあります。

彼女はそれを取っておいているのに、見たくないのです。

大切だけど見たくない。

彼女のつよい感情がありありと伝わってくるのです。

思えば、荷解きとは、引っ越しをするときに行うもの。

引っ越すときとは、どんな時か?

生活を新しくする。

人生の新しい出発点。

その瞬間を見ているからこそ、名前も知らない彼女の人生が、不思議と見えてくる。

テキストはステージをクリアしたときのみ。

なのに、彼女の人生、気持ち、様々なものが伝わってきます。

さいごに

ただ荷解きをするだけのほのぼのゲーかと思いきや、するだけではない、魅力たっぷりのゲームでした。

出てくるものに対し「これはなんだろうか?」「前回もこれ持ってた」「新しい趣味をみつけたのかな」「こんなことがあったんだ」など様々な気持ちが湧いてきて、とてもやりごたえと満足度が高かったです。

このゲームにはトロコン要素があります。

もらったトロフィーからも、彼女の人生が少しだけ見えてきますよ。

今年の神ゲーの一つであろうこのゲーム、皆さんもプレイして、いろいろなものを感じていただけたらなと思います。

Steamページ

https://store.steampowered.com/app/1135690/Unpacking/?l=japanese

Nintendo Switchページ

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000043204.html

Xboxページ

https://www.xbox.com/ja-JP/games/store/unpacking/9NH5HN11FG4M