【リンバス】LIMBUS COMPANYは前作未プレイでも楽しめる?過去作との繋がりを解説!(ネタバレなし)

東京ゲームショウ2022にて6時間待ちという長蛇の列を形成した『Project Moon』(愛称:プロムン)が提供する新作ゲームタイトルLimbus Company(リンバスカンパニー)とは、プラットフォーム:PC&スマートフォン(iOS/Android)で2022年冬にリリース予定のゲームです。

  1. 世界観は3作品通して共通、かつ時間軸も連続しています
  2. 時系列はロボトミーコーポレーション→ライブラリーオブルイナ→リンバスカンパニー
  3. 外伝的立ち位置のように見られるため、過去作未プレイでも楽しめると予想

今回はインディーゲームとしてスタートし、口コミで人気を博したLobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション)とその続編Library of Ruina(ライブラリーオブルイナ、愛称:図書館)との関係性について、過去作のネタバレについては伏せつつ解説していきます。

この記事は5分程度で読み終わるため、ぜひ最後まで読んで行ってください!

LIMBUS COMPANY 概要

ゲームUIはLibrary of ruinaに近く、開発者曰く複雑すぎたゲームシステムをソーシャルゲームとして遊びやすく改変しているそうです。

登場するメインキャラクター(プレイアブル12人)は、いずれも過去作にはいないオリジナルキャラクターとなっています。

プレイヤーは彼らを指揮する「管理人」として出撃指令を下し、都市にちらばるL社の支部から『黄金の枝』を回収することを目的としています。

過去作に絡まないキャラクターを中心にストーリーが展開されるため、過去作が未プレイでもLimbus Campanyのキャラクターと同じ視点でストーリーを楽しむことができるでしょう。

ジャンル名は「罪悪共鳴残酷RPG」と、ファンなら思わず「でしょうね」と思わず頷いてしまうジャンル名ですが、知らない人から見たら「何だそれは…」と突っ込まざるを得ないことでしょう。

残酷RPGとは

というのも、Project Moonの提供するゲームの世界観は一言で要約するとディストピア。

発達しすぎた科学の技術力により行き過ぎた超偏向的な物質主義で、結果さえ得られれば過程に犠牲(肉体、精神問わず)がいくら伴おうとも一切顧みられることのない社会。

出血や欠損は日常で、人が人として扱われず、人が人ならざるモノに変異する光景を目の当たりにすることでしょう。

社訓「Face the Sin, Save the E.G.O」

Face the Sinは直訳で「罪と向き合う」、ゲーム的に訳すと「どうかあなたの罪が見つかりますように」となります。

リンバスカンパニーでプレイアブルの12人のキャラクターは「囚人」と呼ばれていますが、この罪とは法的な罪(Crime)ではなく宗教的な罪(Sin)のことであり、ゲームシステムで七つの大罪がモチーフの属性が登場します。

ゲームシステム的にはスキルの属性(罪)を選択する際に、同属性をチェーン(共鳴)することで攻撃を強化し戦闘を有利に進めることができます。

これらを一言で要約すると罪悪共鳴となるのでしょう。

Save the E.G.OのE.G.Oについては別記事の用語解説で紹介しますが、E.G.Oとは過去2作品ともに登場した戦闘の強化要素で、Library of ruinaではE.G.Oと共鳴、ともすれば侵食される形で大きな力を手に入れることができました。

Limbus CompanyでもPVで同様にE.G.Oによる強力な力の行使が可能で、場合によってはペナルティが発動してE.G.Oに侵食を受ける様子が見られるため、Lobotomy CorporationよりもLibrary of RuinaのE.G.Oの方が近しいことがわかります。

【 Library of Ruina 】とLimbus Company

プラットフォーム:PC(steam)

Limbus Companyの時系列的に最も近いのがLibrary of Ruinaです。

前作は施設での閉鎖的空間が舞台でしたが、舞台をLimbus Companyと同じく『都市』に移します。

世界観と舞台となる『都市』の内情についてはLibrary of Ruinaでは都市で生きる人々の姿や生き方を知ることができ、Limbus Campanyで知りたい内容はほとんど説明してくれるため、Limbus Companyの登場するキャラクターの視点で描かれるストーリーはこちらの1作品ですべて把握することができます。

Lobotomy Corporationをプレイすると、Limbus Campanyの目的であるL社の技術・遺産が何かについて核心に一気に迫ることができますが、それはおそらくLimbus Campanyの視点でストーリーが進むにつれて明かされることになると予想されます。

そしてUI・音楽・グラフィックといったゲームデザインも近しいので、Limbus Companyの予習プレイをするのであればLibrary ob Ruinaをオススメ。

Lobotomy Corporationを未プレイでも新キャラクターである主人公の視点を中心にストーリーが進行するため、キャラクターにまつわるストーリーは前作で何があったかを説明してもらいながら本作ストーリーが進行します。

前作Lobotomy Corporationを未プレイでも、その都度あらすじと回想を通して前作のストーリーを知ることができます。

ストーリーを知るのに不足はありませんが、Library of Ruinaの登場人物は前作Lobotomy Corporationから完全に引き継ぎのため、Library of Ruinaのキャラクター背景まで完全に理解したいのであればLobotomy Corporationまで遡ってプレイすると良いでしょう。

システム

Library of Ruinaは1ターン最大5人のユニットを指揮する形で行うカードバトル(デッキ構築あり)+ダイスロールシミュレーションゲームです。

Library of Ruinaではキャラクターごとにデッキを構築が必要でしたが、Limbus Campanyではキャラクターの人格にあらかじめ設定されたスキルがランダムに抽選されるようです。

Library of Ruinaではゲームが進行するにつれ、システムの追加や1ターンで処理する情報量が膨大になっていくため難易度はかなり高めになっています。

Limbus Companyでは操作フェイズでの選択肢が簡易化され、戦闘フェイズがスピーディーな演出で臨場感が向上しました。

(日本語11:00~)

Library of RuinaとLimbus Campanyのもう一つの共通要素に、通常の敵との戦闘とは別に『幻想体バトル』と呼ばれる戦闘があります。

この戦闘ではダメージでねじ伏せるだけで勝つことが難しく、特定のギミック条件を満たしたり回避しながら戦うことで戦闘を有利に進めることができるでしょう。

前作Lobotomy Corporationとは異なり、シチュエーションに対して明確に対処法や有効な戦術というものが存在するため、自力でのクリアが困難になったときは情報をしっかり集めることでクリアすることができる難易度になっています。

世界観こそ慈悲のない凄惨たる様相を呈していますが、主人公たちの拠点となる図書館のオシャレな雰囲気にマッチした豊富な戦闘BGMは一聴の価値ありなので、ぜひいちど視聴してみてください!

【 Lobotomy Corporation 】とLimbus Company

プラットフォーム:PC(steam)

第一作品目にあたる作品で、ゲームシステムはLibrary of RuinaやLimbus Campanyとはまったく異なり未知の怪物やモンスター、非常識な存在を管理するモンスターマネジメントシミュレーションゲームです。

SCPをリスペクトした数あるゲームの中で、一作品目から高い評価を獲得してProject Moonの代表作とも言える作品です。

Limbus CampanyとLibrary of RuinaではL社と呼ばれるのが、このLobotomy Corporationのことです。

3作品を通してLobotomy Corporationとはズバリすべての元凶と言える立場に当たります。

そしてエンケファリンやE.G.Oといったゲーム固有の名詞はだいたいLobotomy Corporationが初出になります。

Limbus CampanyはこのL社の残した遺物や技術である『黄金の枝』と呼ばれるものを回収することが目的になっています。

回収しようとしているモノの正体が一体何なのかを、このゲームをプレイすることで正体を理解することができるでしょう。

(エンケファリン、E.G.O、アブノーマリティ=幻想体等のL社由来のもの)

Limbus Campanyではプレイヤーのことを「管理人」と呼称される様子がありますが、「管理人」とはもともとLobotomy Corporationにおけるプレイヤーのことを指す肩書のことでした。

ストーリーが難解なので先にLibrary of Ruinaをプレイすると内容が理解しやすくなりますが、初見プレイの理不尽さや衝撃に揉まれることがこのゲームの醍醐味。

プレイヤーが管理人として難易度に苦しむことまでがストーリーに織り込んで、メタ要素をこれ以上ないほど見事にゲームストーリーに落とし込んだシナリオは必見です。

しかしゲーム本編であるシミュレーションパートは屈指の難易度を誇ります。

ゲームシステムだけで見るとまったく別物のゲームになってしまうため、Limbus CampanyとLibrary of Ruinaのゲームシステムが好きで興味を持っている人はゲームシステムは確認しておきましょう。

システム

ゲームシステムはこの作品だけかなり異質なゲームで、名前すらわからない異形の存在『アブノーマリティ』に対して、職員に対して管理するように指示・命令を下して管理方法を確立することで、成否判定によってエネルギーを抽出することができます。

 

成功すればエネルギーを獲得できますが、アブノーマリティの種類によって特定の条件を満たすとペナルティが課されたり、『収容違反』が発生しアブノーマリティが脱走して鎮圧を目的とした戦闘が発生します。

(戦闘を無視してそのまま一日を終えることも可能)

この抽出できるエネルギーを1日おきに定められた目標値まで抽出を繰り返し、最終日である50日目を目指します。

日数が経過するごとに管理すべきアブノーマリティがどんどん追加され、経過した日数に応じて障害も増えていき管理の難易度が上がっていきます。

このゲームの恐るべきは、別に最序盤から管理フェイズで当たり前のように一手間違えるだけで一発で職員が即死します。

当然死亡した職員はロストします。

序盤なら一人の犠牲ならまだ被害が軽微で、初見プレイでは1ミスを皮切りに施設が全崩壊することも日常茶飯事というとても愉快な職場になっております。

リセットプレイが前提のゲームなので50日目に到達するまで幾度もリセットをすることになりますが、初見じゃなくても進めれば進めるほど崩壊を招く地雷要素がひしめいているためたやすく施設が崩壊します。

Lobotomy Corporationをプレイする際は、どうしても無理だと感じたら先人の管理人の知恵は躊躇せず借りることを推奨です!

まとめ

Limbus Campanyは2022年内の冬にリリース予定でまだ詳細未定ではありますが、濃厚な世界観はリンバスプレイ前に過去作品をプレイしたら楽しめますし、リンバスプレイ後でも都市の一般市民視点から答え合わせをする感覚で楽しめるので過去作品に興味が湧いたらぜひプレイしてください!

…と声を大にして言いたいところなのですが、過去2作品はPC版でのみプレイになります。

PCをお持ちでない方や、自身のプレイの余裕がない方はプレイ動画の視聴でリリース日までにストーリー予習ができると良いですね。

最後までご覧いただきありがとうございました!

幸運を祈ります、管理人様。

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