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メルスト初期を振り返ろう
あの頃の雰囲気をもう一度
ゆっくりメルストを再スタートして早半月。
思っていたよりずっと初期の頃のワクワク感が戻って来てしまい、知らない間に追加されていた便利なシステム(オート周回の設定など)に感心しながら遊ぶ日々が続いていました。
この半月間主に何をしていたかというと、懐古ついでにメインシナリオや遊ばなくなった時期に追加されたシナリオはそっちのけで、とりあえず国別イベント1stを読み漁っていました。
せっかくなので今回は、再履修を果たした国別1stの中から改めて個人的に「よかったな〜」と感じられたタイトルを5つ紹介します!
途中から始めて古いタイトルは読んでいない人も、以前読んだけど長いこと読み返していない人も、今一度読んでみようと思えるきっかけになればと思います。
- 死者の国「夢添いの君と忘却の街」
- 空の国「飛べない天使と万祈の聖翼」
- 王国「幻惑の森と優しき戦神」
- 少数民族「紅き禍つ星と優焔の煌宗」
- 恐竜の国「千竜を狩る獣と競奔の竜騎手たち」
初期メルストの特徴
少ない効果の中で多くの表現を引き出したあの頃
初期のメルストは、メインシナリオなどにも言えることなのですが、エフェクトや BGM の種類が現在より格段に少なく、言ってしまうと使える素材が限られた中で素敵な演出が多数施されていました。
初期の初期ではスチルも今のものほどアニメーションのような演出はなかったし、キャラクターの感情を示す表現は表情差分とセリフによるところが大きかったのです。
現在追加されていく国別イベントよりも表現の制約は多いのですが、だからこそ想像で補うことができたりして、今でも初期シナリオが引けをとるようなことはないと思っています。
そして国別 1st の一部はアニメ化しています!
尺の都合上、かなりギュッと凝縮されたアニメ化だったので当時は賛否両論ありましたが、登場した多くのキャラクター達に声が付くなどして大いに盛り上がりました。
それでは早速順番に見ていきましょう!
死者の国「夢添いの君と忘却の街」
家族愛と親子愛と友情のお話
宗教国家である死者の国の教会で働くジャントールとその娘、コゼットちゃんを中心としたお話です。
娘との向き合い方に苦悩する父親と、その姿を見て父親との関わり方を模索する娘。
残念ながらユウくんとメルクちゃんが置いてけぼり気味になってしまいますが、ちょっと訳ありだった親子が互いを理解していく過程は必見です!
また一方では、故人とどう向き合うかの葛藤とその先のキャラクター達の思いが美しく描かれています。
かぼちゃ頭のシトルイユも想いを抱えていたひとり。
訳あってどこか現実味のない街「アローウィン」で長く暮らしていた「よるのいきもの」。
後に追加された国別イベントにも関わる、ちょっとした伏線でもある存在です。
少し悲しくて優しい、メルストらしさが詰まったお話。
空の国「飛べない天使と万祈の聖翼」
敬虔な宗教国家で起きた、価値観と変革のお話
翼と光圏を持った一見天使のような姿を持つ種族の人々による国で、翼は大きければ大きいほど力を持つとされている価値観があります。
翼を持たない一般的な人間の姿の種族は、過去に罪を犯し地上に堕とされたとされており、やや排他的な価値観を持っている国でもあります。
この物語では、生まれながらに翼を持たないオルトスくんと、大きすぎる翼を持ったミシェリア猊下が中心のお話。
ユウくんと一緒に行動するオルトスくんは、翼を持たないながら空の民としての誇りを強く持っています。
はじめはユウくんに対して見下し気味な態度だったのが、共に過ごすことによって徐々に変化していく心情が見ものです!
物語が進むにつれて、全く異なる二人の行動を通して神様の存在とはどのようなものかを考えさせられるお話になっています。
王国「幻惑の森と優しき戦神」
優しさと持て余すほどの力のお話
こちらのお話では、怪力に悩むユーヴェンスくんと、誰も傷つかない世界を目指す騎士ライアンさん、力を制御することが苦手な恋する少女シャティアちゃん、シャティアちゃんのお付きスーちゃんの4人が中心となったお話です。
騎士のライアンさんは、職業に似合わずちょっとお気楽な性格。
ユーヴェンスくんと共に過ごすことによって、自らの理想に向けて前進しつつ、一方のユーヴェンスくんもライアンさんとの出会いを通して力の使い道を定めて行きます。
ライアンさんとユーヴェンスくん、シャティアちゃんとスーちゃんの二つのグループは、大きな力を理解してくれる相手の存在によって自らを肯定できるようになって行きます。
強さと誇りと友情のお話といったところでしょうか。
少数民族「紅き禍つ星と優焔の煌宗」
予言に惑い、予言の意味により救われるお話
少数民族の国は、星読みと呼ばれる人たちの予言が重宝されている国で、読まれた事柄によって人生が左右されることもあるお国です。
村長を務めるユージア様と、紅禍と読まれた妹のシャオリンちゃんが中心のお話です!
また、政略結婚によって嫁いできたリュンリー様と、シャオリンちゃんの教育係シージェくんも活躍します。
長らく読まれたままだった慣習にも近い星読みの予言を紐解くことによって、吉兆と紅禍の所以を知り其々が自らを理解して行きます。
運命と相互理解の教訓になり得るお話です。
恐竜の国「千竜を狩る獣と競奔の竜騎手たち」
人とモンスターの絆と、ライバル達のお話
恐竜の国ではレースに参加するディラさんとラザくんが中心のお話です。
王国とはまた違った形での人とモンスターの関わり方が描かれており、部分的には王国以上にモンスターと人が密接な友情で結ばれている様子が描かれています。
チームごとに人とモンスターの関係性や特徴が現れており、協力しあっている様が至るところで垣間見えます。
レースの最中に起こったアクシデントでライバル同士の協力もあり、ちょっとしたスポーツ漫画のような熱い友情と躍動感がある、若干メルストの中で異彩気味な内容になっています。
種族間の友情と、ある意味弱肉強食のお話です。
さいごに
内容の長さの都合でピックアップするタイトルが5つと非常に限られた内容になってしまいましたが、紹介できていないお話も全て甲乙付け難い素敵な内容です。
新規イベントやシード掘りなどでいつも何かしら忙しいのがソーシャルゲームの性ですが、たまには一度足を止めて、懐かしのお話を読み返してみてはいかがでしょうか。
ライター紹介
- 世界中どこにいてもソーシャルゲームの周回をしていた元限界バックパッカー。
現在は大学でwebライティングや日本語を学びながら、ぼちぼち数タイトルのゲームをやってます。
その時遊んでいるゲームについての記事を執筆します。
Twitter→https://twitter.com/unkown0829