【MTGアリーナ】スタンダード環境対応:直接的に勝利と敗北に影響するカードを解説します!

はじめに

MTGの基本的なルールでは,相手のライフを0にしたら勝利と表記されています。
しかし,実際のゲームではライフを0にする以外の方法で勝利を目指したり,逆に敗北しない状態を作り出したりする戦術も存在します。
この記事では,まず勝利条件と敗北条件を少しだけ深掘りしてみたいと思います。
そして,現スタンダード環境で,直接的に勝利と敗北に影響するカードを解説していきます。
  1. 勝利とは,対戦相手を敗北させることです。
  2. 自分が勝利する効果と対戦相手を敗北させる効果は別ものです。
  3. 勝利と敗北を厳密に使い分けると戦術の幅が広がります。
この記事は,5分ほどで読み終わりますので,ぜひ最後までお付き合いください!

勝利条件と敗北条件

勝利条件

基本的に勝利とは,対戦相手を敗北させることです。
それを踏まえると、勝利条件とは以下の二つに分類できます。
  • 自分以外のプレイヤーが敗北しており,自分は敗北していない。
  • 「ゲームに勝利する」と書かれた効果が適用された。
このことから,勝利するには敗北条件の理解も重要になります。

敗北条件

  • ライフの総量が0以下になった。
  • 空のライブラリーからカードをドローしなければならなくなった。
  • 毒カウンターを10個以上得た。
  • 「ゲームに敗北する」と書かれた効果が適用された。
  • 投了した。
以上が,MTGにおける勝利条件と敗北条件になります。
ちなみに,両プレイヤーが同時に敗北する場合は引き分けです。
それでは,現スタンダード環境において,直接的に勝利と敗北に影響するカードを解説していきます。

自分が勝利する能力をもつカード

十三嗜好症

自分のアップキープ開始時に手札がちょうど13枚であれば,ゲームに勝利します。

アップキープはドローフェイズよりも前なので,基本的には相手のエンドフェイズに手札を13枚にしておく必要があります。

対戦相手が敗北する能力をもつカード

運命の天使

このクリーチャーが対戦相手に攻撃していて,なおかつライフが初期値よりも15点以上多いまま終了ステップを迎えれば,対戦相手を敗北させます。

ただし,対戦相手がコントロールするプレインズウォーカーに攻撃していた場合は,能力は誘発しません。

あえて初期ライフと書かれいるのは,MTGは遊び方によって初期ライフを値が異なるからです。例えば,統率者戦では初期ライフは40点です。

ストリクスヘイヴンの競技場

得点カウンターが10個以上置かれた状態で,それらをすべてを取り除き,対戦相手を敗北させます。

マナ能力を使用すれば,得点カウンターを増やすことはできますが,最終的な効果の誘発にはクリーチャーによる戦闘ダメージが必要となります。

デック・オヴ・メニー・シングズ

20面ダイスを使用し,その出目によって効果が変化するカードです。

出目20で墓地のクリーチャーを戦場に出すことができますが,そのクリーチャーが死亡した時,そのオーナーもゲームに敗北します。

基本的に対戦相手のクリーチャーを指定し,それを死亡させることで対戦相手を敗北させます。ただし,バウンスや追放除去では効果は誘発しません。

ヴォーパル・ソード

これを装備しているクリーチャーが,能力を起動させた状態で対戦相手に戦闘ダメージを与えれば,対戦相手を敗北させられます。

起動能力のマナコストが非常に重いですが,装備自体は低コストです。後述する,牙持ちフィンとも相性が良いかと思います。

また,伝説の装備品でもないため,戦場にいくつも置くことができます。

 

信仰縛りの審判官(表)/徒の審判(裏)

信仰縛りの審判官の裏面効果です。

対戦相手にエンチャントするオーラ・呪いです。自身のアップキープ開始時に,審判カウンターが1個置かれていき,3個以上になれば,対戦相手を敗北させます。

戦場に出してから,3ターン経過すれば自動的に対戦相手を敗北させられます。ただし,途中で破壊されたり,バウンスされると効果は誘発しません。

 

碑出告が全てを貪る(表)/全てを貪る者の器(裏)

碑出告が全てを貪るの裏面効果です。

このクリーチャーが対戦相手に戦闘ダメージを与えたターン内に10点以上のダメージを与えれば対戦相手を敗北させられます。

10点以上のダメージは戦闘ダメージに限定されていませんので,火力呪文や効果ダメージも適用されます。しかし,ライフを失わせる呪文や効果は,ダメージではないので適用されません。

牙持ち,フィン

直接的に,対戦相手を敗北させる効果を持っているわけではありいませんが,毒カウンターを与える効果を持っています。

1回の戦闘ダメージで与えられる毒カウンターは2個ですが,二段攻撃は通った場合は,4個与えることができます。

毒カウンターを与えるには接死が必須です。例えば,前述したヴォーパル・ソードは,装備したクリーチャーに接死を与えることができるので,飛行やトランプルをもったクリーチャーと合わせると効果できます。

自分が敗北しない/対戦相手が勝利できない能力をもつカード

高貴なる行いの書

天使1体を対象にし,その上に悟りカウンター1個を置き,それは「あなたはこのゲームに敗北することができず,対戦相手はこのゲームに勝利することができない。」を得ます。

悟りカウンターは単なる目印なので,悟りカウンターが消滅しても効果は持続します。

起動能力の対象は天使ですが,能力解決後は天使ではなくなっても,能力は持続します。

不朽の天使(表)/天使の処罰者(裏)

両面のクリーチャーカードです。
ライフが0以下になった時,不朽の天使を裏面にし,ライフが3点になって,敗北を回避することができます。
ただし,能力解決時に,不朽の天使が裏向きにならないと敗北します。例えば,不朽の天使と同じ能力をもったコピー・トークンには,裏面がないので敗北します。
また,不朽の天使が複数体出ている時は,1体のみ変身します。
雲鋼の麒麟

換装能力で,クリーチャーに装備された状態になると,「あなたはこのゲームに敗北することができず,対戦相手はこのゲームに勝利することができない。」を得ます。

装備先のクリーチャーまたは雲鋼の麒麟自体が除去されると,効果は失われます。

自分が敗北する能力をもつカード

錬金術師の計略

切除コストを支払わないで唱えると,追加ターンの終了ステップの開始時に自身がゲームに敗北します。

敗北か?勝利か?

ここまで見てきたように,MTGにおいては,「勝利する」,「勝利できない」,「敗北する」,「敗北しない」は全て分けて考える必要があります。
その組み合わせによって,敗北を回避したり,勝利を阻止することができます。
いくつか例を見てみましょう。

自分の敗北を回避

自分が錬金術師の計略を切除コストを支払わずに唱えても,追加ターンの終了ステップ開始時に,雲鋼の麒麟が換装されていれば敗北しません。

つまり,自分が敗北しない状態では、敗北する効果は誘発しません。

相手の勝利を阻止

自分が,雲鋼の麒麟を換装された状態でコントロールしていれば,相手の手札が13枚でも十三嗜好症の勝利できません。

つまり,相手が勝利できない状態では、勝利する効果は誘発しません。

引き分けを阻止

不朽の天使をコントロールしている状態で,ファリダの火の玉によってお互いのライフが0になっても,不朽の天使の能力で相手だけが敗北します。

つまり,お互いが同時に敗北条件を達成しても,敗北しない効果が誘発すれば,相手だけ敗北します。

おわりに

ここまでお読みいただき,ありがとうございました。

今回は,勝利条件と敗北条件を詳しく解説しました。

ややこしい面もありますが,勝利と敗北を使い分けることで,奥深い戦略のあるゲームになると思っています。

初心者をはじめ,効果に疑問をもつ方々に,この記事が参考になれば幸いです。

それでは,また。