【MTGアリーナ】ニューカペナの街角:各ファミリーの新メカニズムを解説!

はじめに

この記事では,2022年4月29日発売の新セット『ニューカペナの街角』の新メカニズムを紹介します。

『ここは大都市ニューカペナ。かつて天使が創造し、今はデーモンが支配する世界。』

ニューカペナには5つの一家(ファミリー)が存在し,それぞれが街の覇権を狙って争っています。

各ファミリーにはそれぞれの流儀が存在しており,それこそが今回の新メカニズムを表現しています。

それでは,各ファミリーのもつ新メカニズムを5つ解説したいと思います。

  1. 謀議とは,カードを引き土地以外のカードを捨てることでクリーチャーが強化される能力です。
  2. 犠牲とは,クリーチャーを生け贄に捧げることで誘発する呪文のコピー能力です。
  3. 奇襲とは,代替えコストによるクリーチャー召喚です。
  4. 団結とは,クリーチャーが戦場に出ることで誘発する能力です。
  5. 盾カウンターとは,パーマネント破壊時に身代わりとなるカウンターです。

実際のカード画像を提示ながら解説してきます。

この記事は,5分ほどで読み終わりますので,ぜひ最後までお付き合いください!

謀議 CONNIVE:常夜会(白青黒)

常夜会は,「情報こそ力なり」をモットーする情報収集に長けたファミリーです。

謀議は,常夜会の情報収集力とそこから優勢を得る立ち振る舞いを表現した能力です。

謀議は,クリーチャーの強化能力です。

カードを1枚引き,その後カードを1枚捨てます。そして,捨てたカードが土地以外であれば,謀議したクリーチャーの上に+1/+1カウンターを置きます。この,カウンターを置くまでが一連の操作となるため,カードを捨てると,カウンターを置くの間に割り込むことはできません。

謀議の誘発後に,そのクリーチャーが死亡または追放されたとしても,カードを1枚引いて1枚捨てる効果は消失しません。ただし,謀議したクリーチャーが戦場にいないため,+1/+1カウンターは置かれません。

謀議がxコストの場合は,カードを引いて捨てる枚数がxであり,謀議そのものをx回おこなうわけではありませんのでご注意ください。

犠牲 CASUALTY:貴顕廊(青黒赤)

貴顕廊は,「犯罪は一つの芸術」と明言する,贅を尽くす不死身の吸血鬼のファミリーです。

犠牲は,贅を尽くすことと,その対価を表現した能力です。

犠牲とは,呪文のコピー能力です。

呪文を唱えた時の追加コストとして,パワーが指定された数値(犠牲1とあればパワー1)以上のクリーチャーを1体生け贄に捧げることで誘発します。それによって,その呪文がコピーされ,スタックに乗ります。ただし,犠牲で生け贄に捧げられるクリーチャーは1体のみです。

コピーされた呪文は唱えていないため,新たな犠牲の効果は誘発しません。

コピーされた呪文は唱えていませんが,スタックのは乗るため打ち消すことができます。

*MTGにおける打消しとは,スタックから取り除くことです。

奇襲 BLITZ:土健組(黒赤緑)

土建組は,タフで時に威嚇的で強引な手段をも用いる職人たちのファミリーです。

奇襲は,戦いに臆することのない彼らを表現した能力です。

奇襲は,代替えコストによるクリーチャー召喚です。

奇襲をもつクリーチャーは,通常のマナ・コストに代わり,奇襲コストで唱えることもできます。ただし,奇襲コストで唱えても,そのクリーチャーのマナ総量は通常のマナ・コストの総量のままです。

奇襲コストで唱えたクリーチャーは,速攻と「このクリーチャーが死亡した時にカードを1枚引く。」効果を得ます。ただし,次の終了ステップ開始時に生け贄にささげることになります。また,基本的にはソーサリー起動のため,瞬速効果のようにインスタントタイミングでは使用できません。

団結 ALLIANCE:舞台座(赤緑白)

舞台座は,危険人物でも見知らぬ者でも相手にする人脈を重んじるファミリーです。

団結は,舞台座における人脈を重要性を表現した能力です。

団結とは,他のクリーチャーが戦場に出た時の誘発能力です。

自分がコントロールするクリーチャーが戦場に出た分だけ誘発するため,クリーチャー・トークンの生成やブリンク,墓地から復活する効果などとも連動して活用できます。

盾カウンター SHIELD COUNTERS:斡旋屋(緑白青)

斡旋屋は,法律事務所に隠れ,契約を重要視する謎の多いファミリーです。

盾カウンターは,触れてなならない彼らを表現した能力です。

盾カウンターとは,パーマネントの破壊を防ぐカウンターです。

盾カウンターが置かれたパーマネントが破壊される時,盾カウンターを取り除くことで破壊を阻止できます。

また,クリーチャーやプレインズウォーカーへの戦闘ダメージや火力ダメージも盾カウンターを取り除くことで軽減できます。

ただし,『このダメージは軽減できない』効果をもつダメージの場合は,ダメージを軽減することはできず,盾カウンターも取り除かれます。

他にも,マイナス修正と生け贄に捧げる効果も盾カウンターでは防ぐことはできません。

各ファミリーのボス

最後に各ファミリーのボスたちをご紹介します。

先述したように,ニューカペナは天使が創造し,今はデーモンが支配する世界です。

そのため,各ファミリーのボスたちはそれぞれがデーモンの部族タイプを持っています。

それでは,各ファミリーのボスたちを,ファミリーのシンボルとともにご覧ください。

常夜会一家ボス:策謀の予見者、ラフィーン

飛行と除去耐性をもつ,スフィンクス・デーモンです。

謀議Xという,特別な謀議能力をもっています。

貴顕廊一家ボス:蒐集家、サンダー卿

吸血鬼・デーモン・貴族という3つの部族タイプをもっています。

出た時,攻撃時,死亡時にそれぞれ誘発する能力があります。

土建組一家ボス:焼却するもの、ジアトラ

飛行をもつ,デーモン・ドラゴンです。

好きな対象への火力とマナ加速能力を併せもちます。

舞台座一家ボス:宴の結節点、ジェトミア

猫・デーモンという珍しい組み合わせの部族タイプをもっています。

自分がコントロールするクリーチャー数が増えるほど能力が強力になります。

斡旋屋一家ボス:契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ

飛行とトランプルをもつ,鳥・デーモンです。

出た時に盾カウンターが置かれるため,除去耐性もあります。

また,条件つきでデッキトップを手札のように使えるようになります。

おわりに

ここまでお読みいただき,ありがとうございました。

今回は,新セット『ニューカペナの街角』における新メカニズムを解説しました。

初心者をはじめ,効果に疑問をもつ方々に,この記事が参考になれば幸いです。

それでは,また。