原作再現の完成形!『NARUTO~ナルト疾風伝~ナルティメットストーム4』

NARUTO~ナルト疾風伝~とは


言わずと知れた、「岸本斉史」原作の忍者漫画『NARUTO-ナルト-』をアニメ化した『NARUTO~ナルト疾風伝~』。

2007年から2017年の、10年間に渡ってテレビ放送されていました。

本作では、天涯孤独だった少年「うずまきナルト」の心身の成長と、他国との争いや共闘、親子や師弟といった複雑な人間関係など、重厚なストーリーが展開していきます。

海外でも人気の「忍者」をテーマにした漫画という事もあり、原作は累計発行部数2億5000万本を突破し、世界的超人気コンテンツといえます。

オリジナルシナリオを交えながら展開したアニメ『NARUTO~ナルト疾風伝~』も、国内外問わず人気を誇っています。

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ナルティメットストームとは?

『NARUTO~ナルト~』をテーマにしたゲームは数多く発売されており、いずれもヒットを飛ばしています。

中でもナルティメットシリーズと呼ばれる、「ナルティメットヒーロー」「ナルティメットアクセル」「ナルティメットストーム」は特に人気です。

同シリーズだけで、発行本数は2000万本を超えています。

特に、「ナルティメットストーム4」はシリーズの集大成と称され、原作のすべてが詰め込まれていると言っても過言ではありません。

同作品には、NARUTO 本編完結後の世界や、続編にあたる BORUTO の世界に繋がるエピソードも収録されており、ファンならずとも楽しめる作品になっています。

ゲーム情報

タイトルNARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4
ジャンル対戦アクションゲーム
対応機種PlayStation 4
発売元バンダイナムコエンターテインメント
プレイ人数1人~2人
発売日2016年2月4日

ナルティメットストーム4の魅力

原作を忠実に再現したストーリー

原作のストーリーは、基本的に主人公であるナルトを中心として展開されます。

ですが、登場人物の人間関係や、国同士の争いに触れる部分では、舞台は忍びの歴史の根幹まで遡ります。

原作では、ストーリーを読み進める事で、徐々に物語の核心に触れていくのですが、本作のストーリーモードでは、一つの物語を読んでいるように時系列で表現されています

回想シーンや、時系列的に同時に起こっていた事件なども分かりやすく表現されており、NARUTOという作品の世界に没入する事ができるでしょう。

メインのストーリーモードは、ナルトに主軸を置いた「陽ノ道」と、サスケを主軸にストーリーを展開する「陰ノ道」に分岐します。

原作では2人のエピソードが交互に展開し、時には交わりながら、胸アツなストーリーが語られました。

ナルティメットストーリー4では、「ナルト」「サスケ」2人のエピソードをそれぞれ追体験することになります。

そして2つの物語が交わり、プレイヤーのテンションも最高潮になったところで、「第4次忍界対戦」という物語のクライマックスを迎えることになります。

I.A(Interactive Action)

また、ナルティメットシリーズの特徴として、QTE(Quick Time Event)の先駆けのような演出 I.A(Interactive Action)があります

I.A とは、必殺技やムービーの途中でボタン指示が出現し、正しくボタンを押せるとストーリーが有利に進行するというシステムの総称です。

このシステムは、他のゲーム(特にムービーシーンが多いゲーム)でも取り入れられている事が多いのですが、ユーザーの反応的には不評であることが多い印象を受けます。

しかし、ナルティメットシリーズにおける I.A は、画面の演出も相まって、自分が参加している気分になれる重要な演出のひとつと言えます

原作を知っているとより楽しめる世界観

ストーリーモードの充実はもちろんの事、アドベンチャーモードでは、第4次忍界大戦後と、BORUTOの世界観の空白の期間を体験することが出来ます。

この場面は原作でも語られていない部分なので、各キャラクター達の反応を見て回るだけでも十分に楽しむことが出来ます。

それだけでなく、原作ファンなら「この場所はあの時の!?」と思わずうなる場所も随所に登場しており、制作者の原作愛を感じることでしょう

また、ナルティメットシリーズの特徴として、対戦モードは3人一組のスリーマンセルが基本となります。

原作中でも、3人で隊を組んで行動している場面も多かったので、キャラを選ぶ際は色々な組み合わせを試してみたくなりますね。

ここで本作の作りこみ要素なのですが、通常の必殺技とは別に、特定キャラの組み合わせで発動する「合体奥義」が存在します。

この「合体奥義」は全部で30種類以上存在しており、原作終盤の最強奥義の組み合わせだけでなく、原作の数コマにしか登場しないような小ネタを回収するようなコミカルな演出まで様々です


同じファン目線で作られている作品だからこそ、キャラクターゲームとしての完成度はより一層高まっているのではないでしょうか。

また、本作はタイトルに「~ナルト疾風伝~」と書いてあるように、アニメ版のタイトルが前面に押し出されています。

その名に違わず、戦闘場面やムービーシーンでは、まるでアニメーションを動かしているような感覚になります

ナルトの世界観や、絵のタッチを忠実に再現しているからこそ、他のキャラクターゲームとは一線を画した没入感を体験出来るのだと思います。

シリーズ最多のキャラクター数

壮大なストーリーである、原作の全てが凝縮されていると言っても過言では無い本作。

もちろん原作の最初から最後まで、それどころか続編のBORUTOからもキャラクターが登場します。

追加コンテンツで登場するキャラクターを含めると、なんと圧巻の「121キャラクター」。

よくある「キャラクターの衣装が変わっただけ」「モデリングが全く同じ」という水増しではなく、ナルトの世界観にあったキャラ分けが行われています。

例えば同じ『ナルト』であっても、「中忍試験時」「仙人モード」「六道仙人モード」といったように、同一キャラクターとして扱われる方が不自然な場合のみ、別キャラクターとして存在しています

また、メインのキャラだけでなく、追加コンテンツとして登場した「音の4人衆」や「チヨバア」など、コアなファンの需要にも答えているあたり、名実ともにシリーズ集大成といえるでしょう。

とにかくカッコいい必殺技の演出

ナルトがアカデミー(忍者の学校)に在学している時のキャラクターから、原作の最終回後のキャラクターまで登場する本作は、各キャラそれぞれに固有の必殺技が存在します。

原作でもキャラクターの成長や新キャラクターの登場により、技はどんどん強力で派手なものに進化していきます。

特に、ストーリーが佳境にさしかかった「第4次忍界対戦」に登場するキャラクターの必殺技は、地形を変えてしまうような物まで存在するのですが、本作ではそれが見事に再現されています

原作を知っているファンはもちろんのこと、「ナルトの名前は聞いたことがある」「途中まで読んでいた」という方も、このかっこいい演出の数々を見れば、もう一度原作を読み返したくなること請け合いです。

そのかっこいい必殺技の数々が、簡単なボタン操作で繰り出すことが出来るのも本作の魅力的なところです。

チャクラ(気のようなもの)ゲージを消費して放つ必殺技は、それを使用するタイミングをめぐる駆け引きも醍醐味の一つといえます。

絶妙なゲームバランス

本作はキャラクターゲームと言うこともあり、各モードの難易度自体は高くありません。

原作を再現したストーリーモードをクリアするだけであれば、単調な攻撃でも十分に通用します。

しかし、やり込み要素である忍界武道会やオンライン対戦を含めた対人戦では、技を繋げるコンビネーションや回避術である変わり身の術を上手く駆使しなければ、勝つ事は出来ません。

中には、必殺技の発動がとても速いキャラ(いわゆる強キャラ)も存在しますが、キャラクターのステータスよりもプレイヤースキルが物をいうキャラクターゲームは、稀有な存在ではないでしょうか。

好きなキャラや愛着のあるキャラを極めれば、どんな強キャラにも勝ち目があるというのは、ゲームとしての完成度がとても高いと言えるでしょう。

充実したやり込み要素

ストーリーモードでは、攻略スピードやクリア時の状況に応じて、「C~S」のランク付けがされます。

全シナリオで、Sランクを取るというのは至難の業ですが、やりこみ要素として最大の目標とも言えます。

アドベンチャーモードでは「思い出の欠片」という、原作のサブストーリーを追体験できる要素があります。

この思い出の欠片も、クリアした際にS~Cのランクで評価されるため、すべての思い出の欠片をSランクで埋めたくなるのはコレクターの性ではないでしょうか

また、本作ではキャラクターカスタマイズという要素も存在します

これは、対戦でキャラクターを使用する際に、変わり身の術で出す物を選んだり、フィニッシュ時にカットインする画像を選択したり出来ます

お気に入りのキャラクターを、より自分好みにカスタマイズ出来るのはとても魅力的です。

ちなみに、変わり身の術で選択できるアイテムは、本当に細かいネタが多く、カカシ先生愛読のイチャイチャシリーズも選択可能です!

オンライン対戦要素として、本作には「忍識札」と呼ばれるプロフィールカードが存在します。

これはオンライン対戦時に表示されるもので、ゲームをやりこむことで解放される画像やボイスを登録することが出来ます。

レアなスキンや、お気に入りのボイスを登録する事で、対戦時のテンションも自然と高まります。

ナルティメットストーム4の唯一の不満

ナルティメットシリーズの集大成と言うこともあり、本作の完成度は非常に高いです。

戦闘システム、コレクション要素、登場キャラクターの数、キャラクター毎のパワーバランスとどれをとっても文句のつけどころがありません。

あえて不満を挙げるとすれば、追加コンテンツが課金制である事でしょうか。

追加コンテンツが無くても十分過ぎるボリュームなので問題はありませんが、原作のファンであれば購入したくなってしまう魅力的な罠には気を付けなくてはいけません。

また、今作をプレイすればするほど、発売される続編が「キャラクターが増えた」「シナリオが追加された」程度ではファンは納得できないかもしれません。

ナルティメットストーム4まとめ

ナルティメットシリーズの集大成として登場した本作。

登場キャラクターや収録エピソードなど、今作をプレイすればNARUTOの全てがわかるといっても過言ではありません。

NARUTOファンで無くとも、プレイすればNARUTOの世界観に引き込まれる事間違いなしの本作を、是非プレイしてみてください。

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