『信長の野望20XX とは』
これは戦国時代の武将「雑賀孫一」です。
硬派で骨太な戦略ゲーム「信長の野望」シリーズ中、1作品に登場する「雑賀孫一」です。
そのゲームの名は『信長の野望20XX 』。
これは「信長の野望」シリーズです。
硬派で骨太なゲーム性が特徴です。
その魅力を2つに分けて解説していきます。
- ゲームとして面白い
- 歴史的要素が面白い
この記事は7分で読み終わりますので、さいごまで読んでいってくださいね!
『信長の野望20XX』 の基本的なシステムを解説
『信長の野望20XX』は、WindowsPCとスマホでプレイ可能なゲームです。
基本無料です。
スマホでプレイする場合、縦持ちかつ片手でプレイできるので気軽です。
また、基本的に1人プレイで「ギルド」や「クラン」などの存在や対人要素は無いに等しいです。
ゲームジャンルは「フォーメーションバトルRPG」で、特にRPG要素の強いゲームになっています。
これから、『信長の野望20XX』がどのようなゲームなのか、説明します。
フォーメーションバトル
『信長の野望20XX』のバトル画面はこのようになっています。
上半分が敵で下半分が味方武将の現在のフォーメーションを現しています。
プレイヤーは下半分の9つのマスの中で、どのマスに味方武将を配置するかを操作します。
この配置の選択がバトルの勝敗を決するほど重要です。
例えば、星が描かれたマスに味方を配置すると、その武将のスキル(必殺技)が発動するなど配置次第で戦局を大きく変えられます。
さらに味方の配置には制限時間もあるので、限られた時間の中、最適な配置を選択しなければなりません。
ステージが進んでくると、意図しないマス移動やスキル使用不可などの妨害行為も行ってきます。
「味方武将の配置を選択する」という分かりやすいルールですが、かなりの奥深さがあります。
個性を持った「武将」システム
本作は、基本的に5人の武将を1「部隊」とします。
要は「デッキ」です。
ここではシステム的な面から、本作の「武将」について、説明していきます。
具体的には、「職業」と「スキル」という2要素を取り上げます。
まず、「職業」についてです。
他のゲームでいう「属性」に近い概念で、敵に「属性」に応じたじゃんけん的な要素もあります。
しかし、「職業」はヒーラー役の「薬術師(画像中の出雲阿国)」など、他ゲームの「クラス」的な要素も兼ね合わせています。
それぞれの職業は、配置するマスにより3種類の行動が割り当てられています。
これによってプレイヤーは、「薬術師」を攻撃に回すなどを選択することができます。
次に、「スキル」についてです。
「アクティブスキル」や「必殺技」と言えば分かりやすいと思います。
「スキル」は、個々の武将に1つずつ付与されます。
真新しい要素とは言えませんが、種類が非常に豊富です。
「使ってみたい」と思わせるユニークなスキルの数々が、プレイヤーの「部隊」編成を悩ませます。
自由度の高い育成要素
『信長の野望20XX』は、パッシブスキルに当たる「特性」が各武将に3枠割り当てられています。
特性は、「特定の属性へのダメージを70%増やす」など、1つの効果がかなり高いです。
ランクの高い武将には強力な固有の「特性」がつきます(画像中の剛忠穎悟)。
この「特性」は、自由に入れ替えができます。
固有の「特性」を3つつけることも可能です。
「特性」以外にも、純粋にステータスを強化する「装備品」や、溜めたゲージを使用することでダメージを与えられる「現代兵器」など他にも様々な要素があります。
「装備品」も「現代兵器」も非常に種類が豊富で、この選択にもプレイヤーの手腕が問われます。
ゲームシステムからみたガチャの紹介
『信長の野望20XX』の武将は主にガチャから収集します。
リセマラに当たる部分は、引き直しができるようになっています。
何種類かのうち気に入った武将が当たるまで引き直しができます。
その他の「現代兵器」など武将以外のガチャはありません。
結論から言うと、ガチャは引き方がかなり重要です。
このゲームのガチャには大きく3つの特徴があります。
1つ目は、期間限定のガチャに関しては、初回の10連が半額です。
2つ目は、基本的にガチャから排出される武将のラインナップが少ないです。
18種類のものもあるなど、いわゆる「すり抜け」が起こりにくいです。
3つ目は、最高レア度の武将の排出率が低く(0.25%や0.5%など)、天井も狙いにくいです。
2つ目と3つ目の特徴から『信長の野望20XX』のガチャはよく考えて引く必要があります。
言い換えれば、ガチャの引き方さえ間違えなければ、理想の「部隊」には近づきやすいでしょう。
もし、これから始める方がいらっしゃいましたら、よく調べてからガチャを引くことをお勧めします。
コレクション的視点から見たガチャの紹介
結論です。
かなり集めやすいです。
本作には常設ガチャと期間限定ガチャの2種類あり、「とにかく強い武将を集めたい」という方は、期間限定ガチャを中心に引いていくことになると思います。
一方の常設ガチャの一部は、旧国名にフォーカスしたものが用意されています。
例えば、駿河・遠江(静岡県の一部)であれば今川家の武将がメインです。
先ほど、「基本的にガチャから排出される武将のラインナップが少ない」ということは説明しました。
これは常設ガチャも同じです。
駿河・遠江のガチャを回せば、ほとんど今川家にゆかりのある武将が当たります。
最高レア度のキャラこそ出ませんが、今川家に絞った編成はすぐにできる印象です。
強くなるかは別として、歴史好きにとっては嬉しい要素ですね!
魅力的なストーリーと小ネタの数々
「現代兵器を片手に戦国武将が大活躍!」
見た目で敬遠する気持ちも分かりますが、ちょっと待ってください。
これは、「信長の野望」や「戦国無双」シリーズを手掛けた「Koei Tecmo」社のゲームです。
ストーリーとしては、「主人公たちは各地を転戦しつつ、現地の武将と共に幽魔(UMA?)の退治をする」というものになります。
荒唐無稽に見えますが、各地の武将たちとの交流はかなり読み応えのあるものとなっています。
また、随所に挟まれた小ネタも元を調べると面白いです。
解説していきます。
魅力的なストーリー
画像中の「道三」とは美濃(岐阜県南部)の戦国大名斎藤道三です。
「美濃のマムシ」と呼ばれた武将で息子の謀反により非業の最期を遂げました。
織田信長を高く評価していた道三は、死の直前信長に「美濃を譲る」、という内容の遺言書を渡していたようです。
画像のセリフに戻りましょう。
「やれやれ、美濃を任せると面白そうな者を見つけたと思ったんじゃがのう・・・・・・。」
このセリフ、信長にではなく、美濃における幽魔の討伐に尽力した主人公たちに言っています。
この少し前には、主人公たちにこうも言っています。
「稲葉山城(岐阜城の旧称)の天守からは城下町が一望できる。それは見事な眺めじゃ。住めば一度といわず、連日連夜、楽しめようぞ。」
美濃を譲り渡すための営業トークです。
これだけ見ると、ただの面白おじさんですが、こう考えるに至った経緯もしっかり描かれていて違和感は少ないです。
このように、歴史上の逸話から各地の武将の人物を見事に再構成したストーリーは、一見の価値ありです。
随所に挟まれた小ネタ
今回は代表例として、足利義輝のステータス画面を見ていきます。
義輝は、足利幕府の13代将軍です。
衰退した室町幕府を立て直そうと精力的に活動しますが、道半ばで暗殺されてしまいます。
また、剣豪将軍との俗称もあることから、剣の腕前はかなりのものがあったそうです。
暗殺される際、剣の腕前を活かし数多くの敵兵を道連れにしたともいいます。
まず、スキルの「天下五剣の舞」ですが、「天下五剣」は当時における五本の名刀を指すようです。
義輝はこのうち4本を所蔵していたようです。
名刀を携え最期の輝きとばかりに剣の腕を振るう姿は、まさしく「天下五剣の舞」と言ってよいでしょう。
次は、画面の下部にある「雲上の不如帰(ほととぎす)」です。
これは義輝の辞世の句が元ネタです。
辞世の句とは、人が死を前にして残す最期の詩です。
「五月雨は 露か涙か不如帰 我が名をあげよ 雲の上まで」
解釈は様々です(面白いのでぜひ調べてみてください)。
元ネタがしっかりあるのが面白いですね。
歴史が好きな筆者としては、思わずニやついてしまうことが多いゲームです。
おわりに
最後にこのゲームの良いところと悪いところを筆者なりにまとめます。
良いところ
- ソロプレイかつ縦持ちゲーム(スマホ)なので、気軽に自分のペースを守ってプレイできる
- 分かりやすいルールかつ奥深い「フォーメーションバトル」
- 個性の強い武将たちと自由度の高い育成
- 慣れや目的次第でユーザーフレンドリーなガチャ
- 歴史好きも唸るストーリーと豊富な小ネタの数々
悪いところ
- 協力要素などマルチプレイ要素が希薄
- ゲーム全体の見た目が奇抜で好みが分かれる
- ガチャの癖が強く、慣れが必要
最後に、『信長の野望20XX』の公式プレイ動画を貼っておきます。興味のある方はぜひ見てみてください!
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