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人間とロボットの交流を描いたノベルゲーム
最近、ゲームで感動したり、泣いたりしたことはありますか?
泣けるくらい良いストーリーに出会いたい!けどあまり長い時間はかけられない……
そうと思っているなら、『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』がおすすめです。
今も人気の泣きゲー『CLNNAD』のサブシナリオを手掛けた、凉元悠一氏による本作品。
ほのぼのとした、温かさと切なさを感じる名作です。
今回の記事をざっくりまとめると、
- 青年と、ロボットの少女という、登場人物二人の切ないドラマ
- ヒロイン「ゆめみ」の純粋さが胸を打つ
- 手軽に、安価で、色んな媒体で楽しめるので手を出しやすい
ストーリー
物語は、名もなき青年が「封印都市」と呼ばれる場所に侵入するところから始まります。
警備ロボットに追いかけ回され、何とか逃げ切った青年。
彼は廃墟となった、デパートの屋上にあるプラネタリウム施設にたどり着くのです。
そこで出会ったのは、一人のロボット。
少女ロボット『ゆめみ』とプラネタリウム
ゆめみ、と名乗るその少女ロボットは、青年を、プラネタリウムを見に来た「お客様」と認識します。
そして、精一杯もてなそうとします。
ですが、とうの昔に滅んだ都市なので、プラネタリウム館では、投影機が故障しているなどの、トラブルが発生しています。
ひょんなことから、投影機を修理することに…
最初は戸惑い、警戒する青年ですが、ゆめみを捨て置くことができませんでした。
青年は、彼女と会話を交えつつ、プラネタリウムに必要な投影機を修理し、プラネタリウム開演のお手伝いをするのです……。
タイトル | ★planetarian~ちいさなほしのゆめ~ |
ジャンル | ★キネティックノベル |
対応機種 | ★Windows、PS2、PSP、Android、iOS、ニンテンドースイッチ |
発売元 | ★Key/ビジュアルアーツ(PC版)、プロトタイプ(家庭用、携帯端末版) |
プレイ人数 | ★一人 |
発売日 | ★2004年11月29日 |
名もなき屑屋の青年とロボットの少女が繰り広げる、切なくも温かい交流
屑屋の青年は、最初こそロボットの少女「ゆめみ」に警戒心を見せますが、次第に態度を和らげ、彼女に協力します。
心の交流は、ほのかに温かで、読んでいるこちらをほっこりさせてくれます。
また、青年の回想や、セリフ、地の文からストーリーの世界観が垣間見えます。
荒れ果てた世界と少女ロボット
荒廃したこの世界の中で、ゆめみの存在はかなり異質だと改めて認識させられます。
雨が振り続ける大地で、一人、封印都市に残されたゆめみは今も、プラネタリウム館の職員として、お客さんとスタッフの皆を待っているのです。
青年の視点で描かれるので、ゆめみの心情は推し量るしかありません。
しかし、プレイしていくうちに、彼女の発言の一つ一つに注目していくようになるでしょう。
ゆめみとの交流を通して変化していく青年の心理描写も見ものです。
ゆめみのことを、「相手にするべきでない」と思いながらも、見捨てることはできずにいる心模様が描かれます。
美少女ゲームのように見えるけど…恋愛じゃない!
本作品は恋愛物語ではありません。
ですが、星空の見えない世界の中、プラネタリウムを主軸に描かれる、青年と少女ロボットの交流は、どこか切なく、ロマンチックでもあります。
ヒロイン「ゆめみ」の純粋さが胸を打つ
ゆめみはロボットであり、どこまでも無垢に、健気に、人間である青年を、プラネタリウムのスタッフとして歓迎しようとします。
きれいな花束、というものを理解できなくとも、精一杯作った、ガラクタの花束を青年にプレゼントしようとしたり、開演のお知らせをしたりなど。
その言動からは、「人間に従い、人間に尽くし、人間に喜んでもらう」ことこそを自らの喜びとしているかのよう。
被造物だからこその純粋さがそこにはあります。
一見すると壊れたロボット!?
青年と接する彼女の言動は理路整然とした、忠実なしもべではなく、一見すると壊れたロボットのようにも見えます。
しかし、かつて彼女とともに働いていたであろうプラネタリウム職員たちの話にも触れられることで、彼女がスタッフに大切にされてきたことが分かります。
だからこそ、ゆめみは人間を慕い続けているのかも知れません。
つまり彼女の、ロボットとしては少し壊れているような一面も、突き詰めると人間への思慕につながっているのです。
そして、彼女は一貫して青年を「大切なお客様」として扱います。
そう、最後の最後まで……。
ゆめみは、ロボットの、人間への献身と、その儚さを感じさせてくれるキャラクターです。
単純にかわいい!という一面もありますが、プレイしてみると、彼女の純粋さが眩しく思えます。
手軽に、安価で、色んな媒体で楽しめるので手を出しやすい
本作品は、Windows、PS2、PSP、Android、iOS、ニンテンドースイッチといった、幅広い媒体で販売されています。
その上、比較的安価です。
例えば、iOS版は490円でプレイすることができます。
ほのぼのとした穏やかな雰囲気の中、どこか切ない物語を楽しみたい人にはうってつけではないでしょうか。
夜眠る前にサクッと読める、そんなお手軽さがあり、それでいて話はしっかりしています。
ぜひ、お手に取りやすい媒体で触れてみることをおすすめします。
さいごに
きっと、プレイしたあとは「プラネタリウムはいかがでしょう?」という、ゆめみの言葉に感じ入ると思います。
そして、彼女の言う「天国を2つに分けないでください」という、言葉の意味も知ることになるでしょう。
『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』はアニメにもなっています。
ノベルではなく、アニメでストーリーを楽しみたい方は、dアニメストアニコニコ支店やJ:COMオンデマンド、バンダイチャンネル、U-NEXTなどをご覧になってみてください。
全部で五話構成となっているので、比較的、短時間で見ることができます。
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