はじめに
奥が深いのなんので大変にとんでもない作品、レジェンズアルセウス。
ゲーム性や操作性も奥が深いものですが、そのストーリーもかなりの沼。
そんなレジェアルで一際話題を呼んでいる、攻略本にあったとある一言……「パトソール」。
ということでウォロの設定資料に記載されていた「パトソール」という謎の言葉について、考えを深めていこうと思います。
- 「パトソール」とは?
- 「初期の名前説」を徹底考察!
- 考察に興味が出てくるかも?
この記事は5分程度で読み終わりますので、ぜひ読んでいってください!
「初期の名前説」とは?
この記事で取り扱うのは、「パトソール」はウォロの初期の名前である、という説。
つまり、「パトソール」は初期に設定された名前であるが、何らかの理由によって名前が変更、ウォロになったというものです。
では、「パトソール」とは何か。
ロシア語で「パトソール」は「ひまわり」の意。
ポケモンに登場する人物の名前は植物に由来していることも多いですから、その法則に則って、「パトソール=ひまわり」であると考えます。
以下にて、この説に関してのいくつかの根拠を紹介していきます。
皆さまの考察の手助けになりますように。
根拠1.ひまわりの花言葉
花言葉というものは、地域や人によっていくつかのパターンがあるかと思います。
ですが、その中でもひまわりの花言葉として共通と思われるものをいくつか抜粋。
さらにウォロと関係していると受け取れる見方をざっとまとめてみました。
「憧れ」
ひまわりの花言葉のひとつ、「憧れ」。
これはウォロが持つアルセウスへの憧れを表しているのではないでしょうか。
彼のアルセウスに関する感情が「憧れ」であるとは語られていませんでしたし、そうだと受け取れる明確な描写もなかったように思います。
ですが、好奇心の向く対象、それに抱いている気持ち、それを「憧れ」と命名することにそこまでの違和感はないかと思います。
ですが、憧れが明確に描写されているわけではありませんので、どちらかといえば当てはまるかな、といった程度です。
そこが少し弱いところかもしれませんね。
「あなただけを見つめる」
この場合の「あなた」をアルセウスだとすると、疑いの余地はないでしょう。
アルセウスに心酔していると自分で認めている上、アルセウスのためにヒスイの人々を出し抜くまでしたわけですからね。
根拠に欠くことはないでしょう。
「一目惚れ」
こちらは、「一本のひまわり」の花言葉だそうです。
ウォロは「ワタクシは結局ひとりでしたが」と述べているところから、少なからず孤独を感じていたと分かります。
そこを「一本の」と重ね合わせ、こちらの花言葉を採用しました。
正直なところ、「一目惚れ」の一言では、いまいちウォロと合致しないような気がするのではないでしょうか……著者も書きながら、少し思っております。
ですが一目惚れするときの熱烈さと、ウォロのアルセウスに対する情熱は似通っているような気も。
この辺は完全に感性ですが、弱くはあるものの根拠として成立はできるのかな、と著者は考えております。
根拠2.シロナとの繋がり
子孫か、民族か、転生か……、そこはいろいろな説がありますが、そのどれもでウォロと関わりが深いであろうと考えられている人物、シロナ。
彼女のモチーフとも、向日葵は関連付けて考えることができます。
シロナの英語名「 Cynthia 」の由来は、ギリシア神話の月と狩猟の女神アルテミスである、という説が現在有力。
つまり、「月」がモチーフの一つとなっているといえますから、その関連として「太陽」に関係する向日葵が出てきた、という根拠になります。
ウォロに通じる植物は他にもあるかとは思いますが、その中からひまわりが選ばれたといいうのについては、その観点からも説明ができそうです。
そうした目線で見ると、とてもきれいな対比になっているように見えますね。
根拠3.アルセウスへの想い
前の項目でも似たようなことを述べましたが、ひまわりは太陽の方を向き続ける花。
アルセウス=太陽だとすると、ひまわり=ウォロと受け取っても差し支えない……どころか、ピッタリすぎるともいえるでしょう。
創造神のアルセウスと、人間が生きていくのに不可欠である太陽、イメージが一致しているような気がするのですが、具体的な共通点が見つからないのもまた事実……考察に個人の感情を混ぜるのは良くないですが、悔しいです。
また、アルセウス「だけ」を追い続ける彼の姿勢は、ひまわりの性質と一致しているように見えます。
ディアルガやパルキアに興味はあったものの、結局はアルセウスに会う手段として捉えていた、というのは、決戦後のセリフからわかりますね。
やはり彼の目にはアルセウスしか映っていなかった、といってもよいのではないでしょうか。
根拠4.シンオウ衣の容姿
ぱっと見は根拠として弱いように見えるかもしれませんが、無視はできないところです。
これは、決戦時のウォロの姿が向日葵に似ている、というもの。
ズボンの緑は向日葵の茎、髪が花の部分、上衣等の白は太陽の光、という解釈です。
ですが、あの衣装はアルセウスを意識したものである可能性が高いため、ストレートに向日葵だとは言いにくいところはあります。
「向日葵がモチーフのひとつだから、あの衣装である」という言い方は厳しいですね。
根拠5.他に候補がない
なかなかに消極的な根拠ではありますが、こちらも伝えておきたいところです。
ロシア語の「向日葵」以外、「パトソール」と呼ばれるようなものがない、というところですね。
服飾関係の専門用語では、という話もありましたが、少なくとも著者調べでは見つかりませんでした。
他には建物の名前や会社名がありましたが、さすがにウォロと関連しているとは考えにくいので候補から外しても良いでしょう。
という流れで、「他に候補がない」ことも根拠として数えることにしました。
なぜ「パトソール」から変更された?
これを説明する前に、ウォロという名前の由来に関する考察から説明しなければなりません。
ウォロの名前の由来は、フランスの哲学者、メーヌ・ド・ビランの言葉「私は意欲する、故に私はある(ウォロ・エルゴ・スム)」であると考えられています(あくまでも説のひとつです)。
コギトの由来も、哲学者デカルトの「我思う、故に我あり(コギト・エルゴ・スム)」より取られているとの考えが有力。
これを基として考えると、「初期の名前はパトソールだったが、コギトとの関連を強めるためにウォロに変更された」という見方が浮かび上がります。
設定画がかなり初期の方に描かれたものであると仮定すれば、筋は通る説ではないでしょうか。
さいごに
ウォロについての考察は本当に面白いも面白い。
意味深な言動が多く、謎が謎を呼ぶ人物ですからね、考察してくれと言われているような気にすらなってしまいます。
ウォロの考察に関してはまだまだ掘り下げていくつもりのため、ご興味のある方はぜひご覧くださいませ。
著者の記事で考察に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございました。
よいポケモンライフを!!
ライター紹介
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主にポケモン関連の記事を執筆しております、さかおみんです。
今や、ポケモンは「子どものアニメ」ではありません。
子どもはもちろん、大人の目線で見ても深いといえる世界です。
ポケモンを知らない方には「今のポケモンってこんな進化してるんだ…!」と、
知っている方には「こんな目線から見ることもできるんだ!」と感じてもらえるよう、精一杯執筆して参ります!
よろしくお願い致します!
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