全ての元凶
『Pokémon LEGENDS アルセウス』の舞台となるヒスイ地方にて繰り広げられた、壮大で神秘的な物語。
「時空の裂け目」をカギに、人々の想いが入り混じるストーリーは本当に感動的でしたね。
結果的には「時空の裂け目」も閉じられ、平和が訪れたヒスイ地方ですが、実はその一連の騒動全ての裏には黒幕の存在があったのです。
そして黒幕の存在を知れば、「今思えば、あれも黒幕の伏線だったのか……」「あれは黒幕だったからこその言動だったのか……」と思うことがザクザク出てきます。
というわけで、今回はそんな「黒幕を示していたであろう伏線」を紹介していきたいと思います。
色々な意味で、唸ってもらえると嬉しいですね。
- 黒幕はあの人だった!
- あのシーンも怪しかった……
- レジェアルを飛び越えた、あのゲームでも伏線が?
この記事は5分程度で読み終わりますので、ぜひ読んでいってください!
まず、黒幕は誰?
そもそも、黒幕は誰だったのか。
それは、イチョウ商会に属する行商人として主人公をサポートしていた人物、ウォロでした。
彼の最終目的は「アルセウスの力を使い、世界を再構築すること」。
その目的のため時空の裂け目を開き、主人公を利用してプレートを集めさせていたのでした。
丁寧な態度と主人公を献身的にサポートするやさしさ、そして興味のあるものに対する無邪気さを持っていたウォロ。
そのいくつかは目的のための偽りだったと知り、衝撃を受けた方も多いようです。
1.「もっとなかよくしてくださーい!」
黒幕であるという気配がなかった頃から、一部のプレイヤーに「胡散臭い」と言われていたウォロ。
どことない怪しさを感じる部分はいくつかありましたが、特に不審だったのはこのシーンとセリフではないでしょうか。
荒ぶるキング・クイーンを倒していく主人公に、素晴らしいと声をかけてきたこの一場面での「もっとなかよくしてくださーい!」。
この時の彼の立場を素直に考えるなら、主人公に対する好奇心から「もっと知りたい、関わりたい」と思っていた、その気持ちから出た言葉だ……という受け止め方ができます。
が、妙な違和感が漂っているような、胡散臭さがグッと強くなったような感覚を覚えた人も多いのでは。
余談ですが、著者はこの時「この人らしいセリフだなあ」と呑気に思っていました。
2.お得意さま
画像のシーンに限らず、ウォロが頻繁に口にしていたのが「お得意さま」という言葉。
彼が商人であることを考えると、「お得意様さま」というこのワードはごく自然なものに思えます。
しかし、彼が主人公を利用してプレートを集めさせていた、という事実を知ってから改めて見てみると、この言葉の意味が少し変わってきますね。
さらに、ウォロは画像のような「お得意さまを失っては困る」という旨の発言も多くしていました。
それも含めると「(自分の目的のために大切な)お得意さまを(倒れられては目的達成が遠のいてしまうから)失いたくないので」と捉えられます。
常にプレートのことを考えて、主人公と接していたのでしょうね……。
3.悪人の手に渡ったら……
異常事態を解決するのに必須かつ重要な道具「赤い鎖」。
それについて話し合っている最中の発言でした。
「赤い鎖」は、使いようによっては世界を変えてしまうほどの力を持つものですから、確かに「悪人の手に渡れば」危ないですよね。
全てが明らかになった今思えば、「悪人が悪人のことを言ってる……」と思ってしまいます(果たして本当に「悪」だったのか?ということについては、また考察して記事を出す予定です)。
特に奪うつもりがあったわけではないとはいえ、主人公たちは危ないことをしていたのかもしれません。
4.もしも、時空の裂け目から……
「もしも もしもですよ。時空の裂け目から本当に ポケモンが現れたら みなさん どうなることやら」
この発言で一気に怪しさが増したような気がしました。
「どうなることやら」というある種達観した言い方も含め、「え?時空の裂け目からポケモンを呼び出しでもするんですか?」と聞きたくなってしまいます。
作品を通して描かれてきた彼の強い好奇心が、危ない方向に向いてしまっているような……このシーンからはそんな印象を受けましたね。
5.「アルセウス」
セリフが怪しいというよりは、カットが意味深な感じでしたね。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』というタイトルにも載っているポケモンの名前なのですから、重要性を感じさせる登場となることは必然だったでしょう。
しかし、それにしてもこのカットは「怪しい」という意味で不気味。
アルセウスという神の重要さだけではないような、何かウォロの裏を感じさせるような雰囲気が、確かにあったように思います。
6.「フフフ……ハハハハ!」
個人的に、この人物が黒幕なのかもしれないと勘づいたシーンがこちらです。
それまで見ていた彼の人物像からすると、少し考えられない笑い方ですね。
シンプルに悪役にありがちな笑い方だった、というのも怪しさポイントの一つではあります。
「神話の真実に近づき、高揚している」と自分で言っていたものの、それでも違和感の残るシーンでした。
このカメラワークといい、何か怪しげな雰囲気を感じざるを得ません。
7.「プレートじゃねぇか!」
いついかなる時も丁寧な態度を保ち続けた彼が、素(?)を出した瞬間です。
料理用のまな板だと言って渡されたものが、現在探し回っているプレートだったのですから、素が出るほど驚くのも納得ではありますね。
このシーンに関しては、怪しさというより面白さが勝った人も多いのではないでしょうか。
ですが、この人物が黒幕であると知ってからこの場面を見ると、「危なかったな、バレなくて良かったな…」とついつい思ってしまいます。
番外編
マジコスシロナの登場
シンオウチャンピオンであり、かなりの実力者として描かれている女性、シロナ。
黒幕であったウォロの子孫と考えられている人物です。
少し話は飛びますが、『ポケモンマスターズ EX』というアプリゲームをご存じでしょうか。
一人の人間と一匹のポケモンがペアを組み、一組の『バディーズ』となって登場、そのバディーズ同士でチームを組んで戦うという内容の戦略ゲームです。
実は、『Pokémon LEGENDS アルセウス』発売の少し前、シロナとギラティナがバディーズとなって登場していました。
関係が全くないというわけではないとはいえ、なぜこの一人と一匹がバディーズとなったのか?ということについて議論がされていましたが、それも本作発売によって解決されましたね。
黒幕としてのウォロは、このギラティナの力を借りていました。
その黒幕の子孫と当のギラティナをペアとすることで、ウォロが真の黒幕であるとひっそり示唆していたのかもしれません。
ウォロのギラティナとシロナのギラティナ、同じ個体であるとするなら、どんな気持ちで戦っていたのでしょうか…。
アレンジBGM
『Pokémon LEGENDS アルセウス』にて、ウォロとシロナという2人の関係性にスポットライトが当てられることを期待していた人。
その全員が感動に泣いたと思います。
『ポケモンマスターズ EX』に登場した「シロナ & ギラティナ」。
その登場と同時に、「決戦!シロナ(ポケマスアレンジ)」というBGMが追加されたのです。
シロナの持つ美しさと気高さ、そしてギラティナの不気味さが融合されたような雰囲気のBGM。
これをアレンジしたものがウォロ戦のBGMになると、誰が予想したでしょうか。
つまり、シロナ戦前BGM→それをアレンジした「シロナ&ギラティナ」BGM→さらにそれをアレンジしたものがウォロ戦BGM、となっていたのです。
「シロナ&ギラティナ」BGMとウォロ戦BGMが似すぎていなかった点も感動ポイント。
それぞれ「シロナらしさ」「ウォロらしさ」がきれいに現れているように感じました。
さいごに
ところどころ怪しい点はありつつも、主人公に協力的な人物として信頼を得てきたウォロ。
最初は「いい人」であったため、裏切られた時の衝撃はかなりのものでした。
が、改めて冷静に見ると、怪しすぎる点は多くありましたね。
ストーリー中のこれらのシーンと、ウォロが黒幕であるということを結び付けられた人は、鋭い観察眼の持ち主なのかもしれません。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!
ライター紹介
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主にポケモン関連の記事を執筆しております、さかおみんです。
今や、ポケモンは「子どものアニメ」ではありません。
子どもはもちろん、大人の目線で見ても深いといえる世界です。
ポケモンを知らない方には「今のポケモンってこんな進化してるんだ…!」と、
知っている方には「こんな目線から見ることもできるんだ!」と感じてもらえるよう、精一杯執筆して参ります!
よろしくお願い致します!
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