ジバコイルの歴史 ~ピッキングジバコイル~|ポケモンBW・XY・SM

ジバコイルの歴史 ~ピッキングジバコイル~

みなさんは「ピッキングジバコイル」という言葉をご存知でしょうか。

ピッキングジバコイルとはジバコイルの特性じりょくで相手のはがねタイプのポケモンの交代を封じ逃がさないジバコイルの型のことを指します。

  • 相手を交代させないことで、ジバコイルが「かげぶんしん」「バリアー」を安全に積むことができた
  • TODを狙って勝つことができた

今回はポケモンSVではもう見ることができない、「かげぶんしん」「バリアー」を利用したピッキングジバコイルの歴史と育成論を紹介していこうと思います。

3分ほどでお読みいただけるので、宜しければ最後まで目を通してみてください。

ピッキングジバコイルとは?

ピッキングジバコイルとは、特性じりょくを生かして相手のはがねタイプのポケモンを起点に、バリアー・かげぶんしんを積み、全抜きもしくはTODを狙う型のことを指します。

  • 特性じりょくによりジバコイルと対面したはがねタイプのポケモンは交代することができない
  • ポケモンUSUMまでのジバコイルはかげぶんしんを覚えることができた

ピッキングジバコイル育成論(一例)

ポケモンBW~ポケモンUSUMまで、世代を跨いでさまざまなピッキングジバコイルが登場しましたが、今回はその中の一例を紹介します。

 

タイプ
でんきはがね
特性
じりょく
特性じりょく によりはがねタイプのポケモンは交代できなくなります。
主にハッサム・ナットレイ・クレッフィ・(エアームド)などがその仮想敵でした。
※エアームドは、ほえる・ふきとばし を覚えているのでトリックでこだわりスカーフ・こだわりメガネを押しつけたあと起点にします。
種族値
H70A70B115C130D90S60
性格
ずぶとい
努力値
H252B252S4
実数値
H177A81B183C150D110S81
H・・・奇数を維持して、たべのこし回復量最大
A・・・できればクレッフィのイカサマを考慮して個体値0推奨
持ち物
たべのこしジバコイルは回復技を覚えられないので、たべのこしを持たせてHPを維持します。
技候補(一例)
チャージビーム交代できない相手に対して全積みすることで、火力を補強します。
じめんタイプや特性によって無効化されます。
ラスターカノンでんき技が通らない相手への有効打です。
追加効果でとくぼうダウンを狙える点が優秀です。
バリアーてっぺきよりもPPが多い積み技です。
ハッサムのつるぎのまい・クレッフィのイカサマを対策するには必須の技です。
かげぶんしん交代できない相手に対して全積みすることで、万が一、相手の後続と対面することになったときの保険にもなります。
みがわり仮想敵であるナットレイのやどりぎのタネを対策するには必須です。
ねむる唯一の回復技です、たべのこしだけでは心もとないのでねむるも採用します。
PP温存にも役立ちます。

当時の仮想敵

ポケモン解説
ハッサム
当時インファイトを覚えらなかったハッサムは仮想敵の1匹です。

こだわりハチマキを持った型も多く、バレットパンチへの受け出しから起点にすることができました。

とんぼがえり で交代されることもあるので、ほかの仮想敵に比べて少し安定性には欠けます。

 

ナットレイ

本来ジバコイルにとって、ナットレイは苦手な存在ですが、めざめるパワー(ほのお)があれば簡単に対策できました。

ですが、そんなことをしてしまうのはもったいないことです。

ジバコイルにとってナットレイは絶好の仮想敵です。

多くのナットレイはジバコイルに対しての有効打は「やどりぎのタネ」のみなので、ジバコイルに「みがわり」さえ覚えさせておけば、完全に起点にすることができました。

クレッフィ

ポケモンSVの対戦環境ほどクレッフィ対策が充実していなかった当時、クレッフィはとても厄介な存在でした。

特性いたずらごころから繰り出される「でんじは」「いばる」、そして「イカサマ」により、タイプ相性関係なくクレッフィに倒されるといったことも多数あったかと思います。

そんなクレッフィをほぼ完璧に対策してくれたのがこのジバコイルです。

「でんじは」はタイプ相性で無効化でき、高い耐久によりイカサマも受けられたからです。

唯一の懸念点は、クレッフィの「いばる+イカサマ」

ただそれだけです。

エアームド
エアームドは ほえる・ふきとばし を覚えているのでジバコイルだけで、エアームドをハメるということは難しいですが、古くはポケモンBWとなりますが、ラティオスのりゅうせいぐんを受けにきたエアームドに対して、トリックでこだわりメガネ・こだわりスカーフを押しつけてから、ジバコイルでハメるといった戦術も存在しました。

 【まとめ】ジバコイルの歴史 ~ピッキングジバコイル~

  • ポケモンUSUMまでは「かげぶんしん」を覚えられたため、特性じりょくを利用して相手をハメる「ピッキングジバコイル」が一部で流行した
  • かげぶんしん・バリアーで積むのが一般的な型だった
  • ハッサム・ナットレイ・エアームド・クレッフィ などがその仮想敵であった

ポケモン剣盾、ポケモンSVでは「かげぶんしん」は覚えられなくなりましたが、形を変えてこのピッキングジバコイルは今も生き続けています。

てっぺき+ボディプレス という戦術として。