君はまだ本当のポケモンを知らない・・・
「はじめまして! ポケットモンスターのせかいへようこそ!」
「わたしのなまえは○○みんなからはポケモンはかせとしたわれておるよ」
みなさんが初めてこのセリフを見聞きしたとき、この○○は誰でしたか?
オーキド博士?オダマキ博士?あれウツギ博士は?
(実はウツギ博士は、このセリフ言えてないんです)
今でも愛されているポケットモンスター、縮めてポケモン。
当初151匹だったのも、いつの間にか1000匹を超えその数だけの物語(背景)があります。
そのポケモンの背景やデザインをもとに、新訳ポケモン図鑑を作成していく、そのような記事です。
今回は第8回ヤヤコマ系統を紹介します。
- ヤヤコマ系統のモチーフは・・コマドリだと思うけど進化したら!!
- ファイアローの栄枯盛衰
- ヤヤコマ系統の戦闘スタイル
≪この記事は3分程度で、読むことができます!!≫
ヤヤコマ系統とはどのようなポケモン?
ヤヤコマ系統は、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」に登場するほのお・ひこうタイプのポケモンです。
ヤヤコマ系統はオレンジ色の鳥の外見を持ち、姿が特徴です。
ポケモン図鑑では「コマドリポケモン」として紹介されています。
進化するとヒノヤコマ、ファイアローというポケモンになります。
初登場は第6世代で、ゲーム内では最初の草むらで出会うことができるポケモンいわば「チュートリアルポケモン」の1ぴきです。
図鑑説明
≪ヤヤコマ≫
スカーレット図鑑説明 |
普段は穏やかな気性だが戦いになるとホルモンバランスが変わり攻撃的になる。 |
バイオレット図鑑説明 |
野山や街中で生活する。イキリンコと縄張りを争い街中で大乱闘になった。 |
≪ヒノヤコマ≫
スカーレット図鑑説明 |
虫ポケモンが潜んでいそうな草むらに火の粉をまき散らして飛び出してきたところを 捕まえる。 |
バイオレット図鑑説明 |
半径2~3キロの縄張りを持つ。縄張りに入ってきた鳥ポケモンは容赦しない。 |
≪ファイアロー≫
スカーレット図鑑説明 |
飛翔力はトップクラス。100キロ以上の獲物を掴んだまま楽々飛びまわる。 |
バイオレット図鑑説明 |
興奮すると羽毛の隙間から火の粉を 吹く。焦げない羽毛は防火素材として利用される。 |
分類変化
ヤヤコマ | コマドリポケモン |
ヒノヤコマ | ひのこポケモン |
ファイアロー | れっかポケモン |
高さ変化
ヤヤコマ | 0.3m |
ヒノヤコマ | 0.7m |
ファイアロー | 1.2m |
重さ変化
ヤヤコマ | 1.7kg |
ヒノヤコマ | 16.0kg |
ファイアロー | 24.5kg |
ヤヤコマ系統のインスピレーションと栄枯盛衰の歴史
この章では、ヤヤコマ系統におけるデザイン的な背景やインスピレーションといった、いわゆる元ネタをご紹介します。
ネーミング
≪ヤヤコマ≫
ヤヤコマの名前の元ネタは、鳥の特徴と日本の伝統文化に基づいています。
「ヤヤコマ」は、「チョウゲンボウ」という小型の鷹の1種である「ヤヤコマドリ」に由来していると考えられます。
ヤヤコマドリは、その小ささと可愛らしさが特徴です。
また、ヤヤコマの英名「Fletchling」は、矢羽根と小鳥を組み合わせたもので、弓矢の矢羽根のように俊敏で軽快な動きをすることを示唆しています。
≪ヒノヤコマ≫
「ヒノヤコマ」という名前は、進化前のヤヤコマと同様に鳥の特徴を強調しつつ、進化によって得た新しい能力を反映しています。
具体的には、「ヒノ」は火を意味し、ほのおを使った技を得意とすることを示しています。
「ヤコマ」は早駒(早く動く兵)や稚児(ややこ)から来ていると考えられます。
≪ファイアロー≫
ファイアローの名前の元ネタは、火(ファイア)と矢(アロー)に由来しています。
進化前のヤヤコマやヒノヤコマから受け継がれた鳥の特徴を持ちながら、さらに強力な炎の能力を持つことを強調しています。
英名「Talonflame」は、「Talon」(爪)と「Flame」(炎)を組み合わせたもので、鋭い爪と炎の能力を強調しています。
ファイアローもヒノヤコマ同様、ほのおとひこうタイプのポケモンで、その名前はその特性を完全に反映しています。
ファイアローの栄枯盛衰
第6世代のファイアローは、特性「はやてのつばさ」による飛行タイプの技の先制攻撃で一躍注目を浴びました。
これにより、高威力の「ブレイブバード」や「アクロバット」を先制で放つことができ、特に物理アタッカーとして多くの対戦で採用されました。
ファイアローは、特性と技の組み合わせによって、多くのポケモンに対して有利に戦うことができました。
しかし、「ステルスロック」に対する弱さが課題となりました。
ステルスロックによって4倍のダメージを受けるため、対策を怠ると一気に戦線から退くことも少なくありませんでした。
第6世代の中期から後期にかけて、環境が変化し、ファイアロー対策のポケモンや戦術が増えてきました。
また特性「はやてのつばさ」の弱体化もあり自分のHPが満タンでないと先制できなくなりました。
その結果、最終的には対策が整った環境での活躍が難しくなりました。
ゲーム本編での扱い
この章では、ヤヤコマ系統のゲーム内での扱いを紹介します。
最初に捕まえる可能性が高いポケモン
ヤヤコマは、プレイヤーが最初に捕まえる可能性が高いポケモンとして設計されています。
ゲームの序盤、特に初心者向けに、ヤヤコマはプレイヤーが初めて遭遇することが多いポケモンの1つです。
その愛らしい外見と親しみやすいデザインは、プレイヤーに強い印象を与え、捕まえたいという気持ちを引き出します。
ゲームの初期段階で出現頻度が高く、捕獲の難易度も低めに設定されているため、ヤヤコマは多くのプレイヤーが最初に手にする可能性が高いポケモンとなります。
序盤ひこうタイプポケモンとしての役割と特徴(第6世代まで)
第6世代における序盤ひこうポケモンの役割は、冒険の初期段階でプレイヤーにとって重要なパートナーとして多岐にわたりました。
序盤ひこうポケモンは通常、ゲームの早い段階で捕まえやすくなっています。
ヤヤコマは、序盤から捕まえやすく、レベル17でヒノヤコマに、さらにレベル35でファイアローに進化します。
ファイアローはひこうとほのおの複合タイプとなり、特に中盤以降のジム戦やライバル戦で強力な存在となります。
そして、序盤ひこうポケモンのもう1つの重要な役割は、フィールド技「そらをとぶ」によって、ゲーム内での移動を容易にする点です。
これにより、プレイヤーは探索やアイテム収集、ポケモンセンターへの移動を迅速に行うことができます。
なお、現在ではそらをとぶが不要になったため、序盤ひこうポケモンの必要性は薄くなってしまいました。
たまごをあたため要員
ファイアローは、ポケモン育成のふ化厳選でとても貢献しています。
特に、「たまごをあたためる」という文字通りの意味として広く使用されています。
この用途でのファイアローの利点は、その特性「ほのおのからだ」にあります。
この特性をもつポケモンは、手持ちにいるとたまごの孵化に必要な歩数が半減するため、ふ化にかかる時間を大幅に短縮できます。
ファイアローは、その進化前のヤヤコマが序盤で捕まえやすく、進化も比較的早いレベルで達成できるため、育成に取りかかりやすい点も魅力です。
また、ファイアロー自身が高い素早さと強力な攻撃力を持つため、戦闘でも活躍できます。
このため、多くのプレイヤーがバトルと育成の両方で重宝しています。
ヤヤコマ系統が登場した第6世代の「ポケットモンスター X・Y」では、スーパートレーニングなどといった新しい育成要素も導入され、ポケモンの育成がより重要になりました。
さいごに
今回読んでいただいたことでさらにポケモンへの愛は深まったでしょうか。
次回の投稿もお楽しみに。
もしよろしければ、他の記事もあわせてご覧ください。
ライター紹介
- フリーライター兼ラジオパーソナリティをしております。
今までお堅い記事ばかり書いておりましたので、自分の好きなものが書けることうれしく思います。ポケモン大好きで、ホラー弱めな体質です。
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