はじめに
勝てんぜ おまえは・・・
アニメや漫画には展開を盛り上げるために『舐めプ』が付き物です。
ゲームにも『舐めプ』という概念が存在するのですが、ゲームにおける舐めプは意味合いが異なり、多くは相手を『不快な気持ち』にさせます。
本記事では、ポケモンでの『舐めプ』に焦点を当てて、その意味や歴史を解説していきます。
お届けする内容は下記のとおりです。
- 舐めプとは『舐めたプレイ』の略
- ポケモンにおける『舐めプ』の歴史
- 舐めプしたパーティーの解説
- ここからの内容は3分ほどでお読みいただけます
そもそも舐めプとは何なのか?
舐めプとは『舐めたプレイ』の略で、ゲームで手加減してプレイしたり、すぐに勝てるのに遊ぶことを指します。
ポケモンで言うと、以下のようなプレイが挙げられます。
- 次ターンで勝ち確定の場面で必要ない『まもる』『みがわり』などで遅延する
- 次ターンで勝ち確定の場面で使う必要のない『メガシンカ』『Zワザ』『ダイマックス』『テラスタル』で遅延する
- 次ターンで倒せば勝ち確定なのに倒さない
- 次ターンで勝ち確定の場面で持ち時間を使う
ポケモンの舐めプの歴史
- Lv.1のポケモンで挑む
- 使う必要のない『メガシンカ』『Zワザ』『ダイマックス』『テラスタル』で試合を長引かせる
- メガガルーラを使わない
- ザシアンを使わない
- ハバタクカミを使わない
Lv.1のポケモンを使用する
いまでこそ、ランクバトルではレベルが自動的に50に調整されてしまいますが、かつてはレベルの調整はありませんでした。
そのため、Lv.1のポケモンを使用した特殊な戦術も実現できました。
一部のLv.1ポケモンはれっきとした戦術を持っていますが、相手からしてみれば、これで勝てたら「こんなパーティーに負けてやんのw」という煽り心がきっと心の奥底にあるはずです。
「Lv.1のポケモンなのに勝った」
この事実だけが残るのです。
勝ち確定の場面で遅延する
ポケモンには絶対に勝ち確定という場面が存在します。
そのようなときに、使う必要のない『メガシンカ』『Zワザ』『ダイマックス』『テラスタル』を使うことは、相手にとってたいへんなストレスです。
メガガル―ラを使わないのは舐めプ
舐めプという言葉はポケモンでも古くから使われてきていますが、対戦が賑わい、顕著に使われはじめたのがメガガルーラの登場です。
「メガガルーラを使わないのは舐めプ」
そう言わしめるほどメガガルーラは最強でした。
不利対面がないというほどに。
あらゆるメガガルーラ対策が考案されても、結局辿り着く結論は「メガガルーラ対策はメガガルーラ」
当然、これほどまでに強いポケモンを使わない理由はありません。
ザシアンを使わないのは舐めプ
ポケモン剣盾で禁伝が解禁されるなかで、ほとんどのプレイヤーが使ったのがザシアンです。
ザシアン対策はザシアン。
挙句の果てには、ザシアンに変身したメタモン対策もザシアンでおこなう始末です。
ハバタクカミを使わないのは舐めプ
そして、現在ではハバタクカミをパーティーに入れないのは舐めプという言葉を耳にします。
それほどまで強く、そしてどのレギュレーションにおいても常に使用率上位に位置しています。
舐めプパーティー
ポケモンには舐めたプレイのほかに、舐めたパーティーというのも存在します。
そこで、舐めプしていると思われるパーティーの一例を紹介していこうと思います。
- ※個人情報配慮のため、パーティーは実例ではなく、架空に考えたものを使用しています
サンプル① 進化前のポケモン
ニャビー |
コライドン |
ポケモン③ |
ポケモン④ |
ポケモン⑤ |
ポケモン⑥ |
もちろん、進化前のポケモンでも進化後のポケモンとの区別化ができるポケモンもいます。
ですが、わざわざ進化前のポケモンを使う必要性がないにも関わらず、パーティーに入れているケース。
特にニャビーのように中間進化ではない進化前ポケモン。
これは間違いなく舐めプです。
もしかしたら、本当にそのポケモンが好きで好きで仕方がない可能性もあります。
ですが、どちらにせよ負けたら「進化前のポケモンを使っているから」と言い訳ができますし、勝ったら「進化前のポケモンを使っているのに勝った」と勝ち誇ることができます。
サンプル② 6匹揃えていない
ポケモン① |
ポケモン② |
ポケモン③ |
なし |
なし |
なし |
わざわざ、6匹以下のポケモンで対戦をするメリットは一切ありません。
もちろん、何かコンセプトがあって、それを再現するのであれば、理解はできます。
例えば、イルカ統一。
イルカマン、ナミイルカ、ランターンの3匹だけで挑戦する、といった具合にです。
ですが、コンセプトもなく5匹や3匹で対戦に参加するなど、負けたときの言い訳にしか見えませんし、勝ったときには煽っているようにも見えます。
「3匹だから負けるのは当然」
「3匹なのに勝ったw」
相手はきっとこのような考え方をしているはずです。
サンプル③ 禁伝軍団+1匹
アルセウス |
コライドン |
ミライドン |
ポケモン④ |
ポケモン⑤ |
ハヤシガメ |
こちらはカジュアルバトルにありがちですが、禁伝の中に、なぜか1匹だけ通常ポケモンを入れているパターン。
それも、対戦で強いと言われるポケモンではなかったり、進化前のポケモン。
これは禁伝を使っているけど、弱いポケモンも入れているので、負けてもおかしくないよ?と言い訳をしていると考えられます。
サンプル④ 6匹揃えていない禁伝軍団
アルセウス |
ムゲンダイナ |
ジラーチ |
ポケモン④ |
ポケモン⑤ |
なし |
こちらもカジュアルバトルでの一例です。
なぜ、6匹揃えないのか。
理由は簡単です。
負けたときの言い訳にできるからです。
「確かに禁伝を使っているけど、こっちは5匹だからね?」
そう言っているのが、まるわかりです。
サンプル⑤ レベルを上げていない
ザシアンLv.50 |
ザマゼンタLv.50 |
ポケモン③ |
ポケモン④ |
ポケモン⑤ |
ジュナイパーLv.49 |
こちらもカジュアルバトルでの一例です。
ランクバトルではレベルが50に達していなくても、自動的に50に調整されます。
しかし、カジュアルバトルにはその調整機能はないので、50以下のポケモンはそのままのレベルで対戦することになります。
もちろん、敢えてレベルを下げることで、生かすことができるポケモンも存在しますが、全くメリットが存在しないポケモンがほとんどです。
このようなことをする理由は「レベル50じゃないから負けた」「レベル50じゃないのに勝ったw」とどちらに転んでも心理的に優越感に浸れるからです。
本記事のまとめ
- 『舐めプ』とは『舐めたプレイ』の略で、意図的に手加減として相手を煽ることを指す
- ポケモン対戦にも舐めプは存在する
- 意図的にパーティーに進化前のポケモンを入れたり、6匹以下で挑むことで負けたときの『保険』をかけている
ちなみに、現在絶賛開催中のレギュレーションGで、敢えて禁伝なしのパーティーで挑戦してみてください。
ごくまれに明らかに相手の禁伝が刺さっていても、選出してこないことがあります。
これは『禁伝を使っていない舐めたパーティーに禁伝を使って負けたらどうしよう』という心理がはたらいているためと考えられます。
ポケモンの心理学は本当に奥が深いものですね。
おまけ:舐めプにありがちな考え方
もうとどめを?
簡単に勝っては対戦が面白くないので、敢えて対戦を長引かせるときの考え方。
勝てんぜ・・・ おまえは
あまりにも相手よりも自分が強すぎてしまったゆえに、油断が生まれてしまうことを指します。
ライター紹介
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