「サンダーを取れば勝ち」環境から「序盤が勝敗を決める」環境へ!
少し前に行われた大型アップデートにて、ランクマッチのマップが初めて変更されました。
それまでの「レモータスタジアム」から「テイア蒼空遺跡」に変わったことで、「序盤の有利がとてつもなく重要」と言われる環境になりました。
では、なぜ終盤重視だった環境が一気に変わったのでしょうか。
最も大きな理由はサンダーがレックウザに変更され、効果が変わったことにありますが、それ以外にもいくつか理由があります。
今回は、戦術の変更に影響を与えた「マップの変更点」について紹介します。
- レックウザの影響で一気に序盤重視に!!
- レジロック・レジスチル・レジアイスは取得の必要なし!?
- 草むらの増加で有利になったポケモンも!
この記事は5分で読み終わりますので、最後まで読んでいってくださいね!
サンダー → レックウザ
サンダーは、レモータスタジアムで残り2分になると出現したポケモンです。
このサンダーが、テイア蒼空遺跡ではレックウザに変更され、取得時の効果も変わりました。
サンダーの効果は、「敵の全ゴールを破壊し、一瞬でゴールできるようにする」でした。
一方、レックウザの効果は、「取得したチームのKOされていないメンバーに『ゴールを邪魔されないシールド』を付与し、シールドがある間はゴール速度が上がる」になっています。
レックウザの効果には問題点が…
一見すると、サンダーもレックウザも、逆転要素として大きいように思えます。
しかし、レックウザには、サンダーになかった問題点があります。
それは、「ゴールを邪魔されないシールド」です。
このシールドは、時間経過では消えないものの、敵からダメージを受け続けると消滅してしまいます。
そして、一度消滅してしまうと復活しません。
つまり、サンダーが「どれだけ攻撃を受けてもゴールまで辿り着けばOK」だったのに対して、レックウザは「シールドを残してゴールまで辿り着く」こと、その上で「ゴール完了まで大きなダメージを受けない」ことが必要になります。
実はこれが案外厳しく、レックウザを取ってもゴールできないことがよくあります。
そのため、サンダーの時のような「終盤での大逆転」がとても少なくなりました。
この変更が「レモータスタジアム」と「テイア蒼空遺跡」の最も大きな違いとなっています。
逆転が減り、終盤の重要度が下がった結果、戦術も序盤重視へと大きく変わることになったのです。
カジリガメ → レジロック・レジスチル・レジアイス
「取得したチームのメンバー全員が経験値を獲得できる」という効果をもっていたカジリガメ。
経験値量が多く、取得したチームがその後の集団戦で圧倒的に有利だったため、レモータスタジアムでは非常に重要なポケモンでした。
しかし、テイア蒼空遺跡でカジリガメの代わりに出現する「レジロック・レジスチル・レジアイス」(いずれか1匹がランダムで出現)は、取得する意味がほとんどないぐらい重要度が下がってしまいました。
理由は、レックウザと同じく「取得時の効果の変更」にあります。
レジロック・レジスチル・レジアイスの効果は?
レジ系3匹は2つの効果を持ちます。
1つ目は「30秒間のシールド付与」です。
シールド付与はカジリガメも持っていた効果なので、こちらは変わっていません。
もう1つの効果が重要な変更になります。
この効果はポケモンによって異なり、レジロックは「防御・特防の上昇」、レジスチルは「攻撃・特攻の上昇」、レジアイスは「HP回復速度の上昇」となっています。
いずれも持続時間は1分30秒です。
なぜ重要度が下がったか
カジリガメの経験値効果と異なるのは、「効果が一時的であり、かつそれほど強くないこと」と「取得したチームが絶対的に有利になる訳ではないこと」です。
そもそも、最初のカジリガメやレジ系の出現する時間は、中央担当がユナイト技を覚える直前ぐらいの時間帯です。
そのため、カジリガメの経験値でユナイト技を覚えた中央担当を中心に、下レーンの集団戦に勝ってゴールを決め、レベル差と点差をどんどん広げていく、ということができました。
しかも、この経験値差は終盤になっても響き、最終的にチームの平均レベルの差が2ぐらいある時もありました。
サンダー戦での2レベル差は、正直ほぼ絶望的でした。
しかし、テイア蒼空遺跡はどうでしょう。
レジ系は、経験値効果ではありません。
そのため、いくら下で集団戦をしてレジ系を取ったとしても、下ゴールを壊すまでには至らないことがほとんどです。
しかも効果が一時的なため、カジリガメのような終盤に影響する効果でもありません。
となると、カジリガメのように「全員で集まって全力で取る」意味がない、という結論になってしまう訳です。
ということで、テイア蒼空遺跡では下レーンではなく、上レーンに集まることが大事という環境になっていきました。
草むらの増加
テイア蒼空遺跡では、レモータスタジアムに比べて「草むら」が多くなっています。
これ自体は、あまり大きな変化に思えない方も多いかもしれません。
しかし、一部のポケモンにとっては、とても嬉しい変更になります。
それは、スピード型のポケモン、特にゲンガーとアブソルです。
ゲンガーやアブソルは、1回の技コンボでとても大きな火力を出すことができます。
しかし、2匹とも体力が高くないため、自身もKOされやすいという欠点があります。
この欠点を補いつつ、強みを最大限生かせるのが、この「草むら」なのです。
草むらに潜んでいれば、相手からは見えませんよね。
それを利用して、相手が来そうな場所に予め潜んでおけば、近づいてきた敵に向かって一方的に攻撃を仕掛けることができる訳です。
草むらのおかげで敵をKOしやすくなったこの2匹は、ランクマッチでも比較的多く採用されるようになりました。
一方で、「ボルテッカー・エレキボール型のピカチュウ」のように、草むらに撃てる技がないポケモンにとっては、少し厳しい変更になっています。
レックウザやレジ系に比べると小さな変化に見えますが、使用ポケモンの変化をもたらしたという点で見れば、これも大きな変更だと言えるでしょう。
さいごに
今回は、「マップの変更点」について見ていきました。
当然ながら、マップの変更とともに戦術も大きく変わります。
ただ、戦術を細かく覚えるのって結構大変ですよね…。
もちろん何度も試合をして覚えるのも良いですが、「なぜこの戦術に変わったのか」という理由を知れば、覚えやすいのではないかと思います。
何より、戦術をちゃんと理解している方が勝ちやすいし、楽しいですからね。
この記事を読んでくれた皆さんが、ポケモンユナイトをより楽しんでくれると嬉しいです!
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