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「ICO」の続編?不思議な世界観の「ワンダと巨像」をレビューしてみる!
前作「ICO」に続き、雰囲気にパラメーター全振りした稀有な神ゲー「ワンダと巨像」。
世の中に数多ある同様のゲームの中でも、これだけ世界観・雰囲気に特化したゲームは今までなかったと私は思います。
その雰囲気のみならず、深みのあるストーリー、考えられたゲーム性、最後に訪れる衝撃のラスト。
グラフィックの綺麗さも手伝って、無心でゲームに没入できること間違いなし。
今回はそんな「ワンダと巨像」をレビューしていきたいと思います!
- 巨像が「悪」でワンダが「善」とは限らない。
- アクション要素もストラテジー要素もたっぷりのメインストーリー!
- PS4のスペックをフル活用した鳥肌モンのグラフィック!
この記事は5分で読み終わりますので、さいごまで読んでいってくださいね!
ストーリーが重い。重すぎる。だがそれがいい。
主人公「ワンダ」は、呪いの運命によって生贄となり、魂を失ってしまった少女「モノ」の魂を取り戻す為、禁忌の場所「古の地」に足を踏み入れます。
「ドルミン」という謎の存在
古の地には、魂を操る術を使う「ドルミン」と名乗る者が存在しています。
存在とは言っても、形は無く、声だけしか聞こえないので思念体のようなものでしょう。
ワンダはドルミンに、モノを救って欲しいと懇願するも、交換条件を突きつけられます。
その交換条件とは「16体の巨像を倒す」こと。
巨像とは、古の地に祀られている古代の神の偶像のようなものです。
ワンダはドルミンの言葉を信じ込み、意気揚々と巨像を倒しに行きます。
主人公の複雑な立ち位置
そもそもこういうゲームって、悪がいて、正義がいて、正義が悪をやっつける!って図式が普通なんですよね。
しかし、巨像はワンダに対して「悪」な行いをしたわけではありません。
ですが、ワンダは巨像を倒さないと自分の大切な人の命を取り戻すことができません。
これって、主人公のエゴなのでは・・・?
ワンダのやってることは、正解なの?
「ワンダと巨像」では、善悪の概念がかなり曖昧になります。
ワンダに感情移入するもよし、巨像に感情移入するも良し。
プレイヤーひとりひとりが違う感情を持ってゲームをプレイできます。
なんと言っても「ワンダと巨像」の魅力はここに尽きると思います。
洗練され尽くしたシンプルかつ奥が深いゲーム性!
「ワンダと巨像」の目的はとってもシンプル。
ワンダくんが愛馬「アグロ」を操り、巨像を見つけちゃひたすら倒していく。
たったこれだけです。
ザコ敵との戦い、アイテム、レベルアップ、サブイベント、スキルポイント、などなど、、
先人がゲームを面白くしようとしてゲームに付属させてきたものを全て排除した、限りなくシンプルなゲームなんです。
ただ一言に「巨像を倒す」と言っても、簡単なモンじゃありません。
巨体のスケールが段違いすぎる
そうですね、見てわかりますよね。
デカすぎる!!!
自分の身長の50倍もあろうかという巨像、しかも巨像ですから、体はガチガチです。
こんなヤツに真正面からワンダくんが剣で立ち向かっても、一瞬で刃こぼれして踏み潰されてゲームオーバーが関の山です。
なので、どうやって挑むのかと言うと・・・
「巨像に登って、急所をブッ刺す!!」
この潔さです。このゲームの研磨された鋭い面白さはここにあります。
巨像の弱点を探せ!
このようにワンダくんは巨像の掴まれるところに掴まり、巨像の弱点を探し、そこに刃を立てていきます。
これが単純そうに見えて意外と難しい!
右下のスタミナゲージが全てなくなるとワンダくんは巨像から手を離してしまいます。
低いところからならまだやり直せますが、高いところから滑落した場合即死です。
シンプルかつシビア。
巨像をよく観察して、ベストルートを練って練って練りまくるのが攻略のカギになります。
最後の一撃は、せつない。
「ワンダと巨像」のキャッチコピーにもなっているこのセリフ「最後の一撃は、せつない−−−」
まあ、序盤は最後の一撃をブチかませるところに来れた時点でプレイヤーの熱量はハイボルテージに達していると思うので、本当にせつなくなるのはゲーム後半ごろでしょうか。
しっかり狙いを外さず、急所を剣で攻撃していきます。
巨像は何にも悪いことしてないのに・・・
PS4リメイク版は、もはや「リメイク」じゃない。
もともとはPS2で発売された「ワンダと巨像」ですが、2018年にPS4でリメイク版が登場しました。
もうこうなったら景色を楽しんでいこう。
巨像を狩るのもいいですが、せっかくですのでこの美しい景色をアグロに乗りながら眺めるのも、オツなもんじゃあないでしょうか。
PS4版ならではの、揺れる木々の繊細な描写や、水面の滑らかなテクスチャーを楽しまないのは、損だと言えますね。
さいごに
「ワンダと巨像」は雰囲気ゲーのマスターピースと言っても過言ではありません。
雰囲気ゲーと聞くと、雰囲気だけで中身が薄っぺらい印象をもつかもしれません。
ですが「ワンダと巨像」は、シリアスでダークなストーリーの重厚さが、作品全体の雰囲気を作り出しています。
傑作映画の主人公になった気分になれる名作ゲームだと私は評します。
後半になればなるほど物語が加速して、プレイヤー自身もどんどんゲームに引き込まれていくゲームです。
何が善くて、何が悪いのか。
「ワンダと巨像」是非プレイして、その真髄を確かめてみて下さい!
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