刀剣乱舞を始めた瞬間、必ずぶつかる問題「刀種」
『刀剣乱舞』を始めた審神者(プレイヤー)が、必ず最初にぶつかる難問があります。
それが「刀種」の存在!
「刀種」という字面からして、「刀の種類」を指している事はわかります。
でも、そもそも「刀の種類」ってなんでしょう。
短い長いの違いがある事は想像がつきますが、でもそれらに「種類」があると言われても、いまいち想像がつかない方が多いのではないでしょうか。
戦闘の際に、どう影響が出てくるのかもわからず、混乱する初心者審神者も多い事でしょう。
そこでこの記事では、刀剣乱舞に登場する各刀種についての解説をしていこうと思います。
この記事は5分で読み終わりますので、最後まで読んでいって下さいね!
- 「刀種」の解説
- 刀剣乱舞内に登場する「刀種」の紹介
- 各刀種の「強み」について解説
「刀種」は実在する刀の種類
「刀種」は、その名前の通り刀の種類の事です。
実は刀には、その形状や長さ等の違いなどから、いくつもの種類が存在しているのです!
刀剣乱舞では、史実情報に用いて刀剣男士達を全8種類の刀種に区分。
どの刀剣男士が、どの刀種に当てはまるかなどは、上記画像の「結成」の画面や「刀帳」の画面で確認する事ができます。
刀剣男士達の顔の左横に「打」や「太」といった文字が記載されているでしょう?
これが刀種を表すマークです。
それぞれの刀種に纏わる、史実的情報に基づいた「強み」が設定されており、戦場での戦い方に大きな変化を及ぼすようになっています。
その為、各刀種の強みを把握しておく事で、強い部隊を作り上げる事が可能!
各戦場の状況に合った刀種で部隊を編成すれば、よりゲームが進めやすくなるのです。
それでは、一体どんな刀種が存在しているのか。
早速各刀種の紹介に移りましょう!
日本刀と言えばこの刀種!「打刀」
打刀の概要
刀剣乱舞を始めて、まず初めに出会う刀種は「打刀(うちかたな)」です。
ゲームを開始すると、審神者は必ず、チュートリアルを一緒に体験してくれる「初期刀」と呼ばれる刀剣男士を手にする事になります。
全5振いる中から選べる彼等は、全員が「打刀」の刀剣男士です。
刃の長さは63.6cm前後とされており、短いものでは50cmほどのものもあります。
室町時代に誕生した刀とされており、明治初期までは実践刀として用いられ続けてきました。
時代劇などでも、登場する武士が身につけている刀は基本的に打刀です。
その為、一般的に「刀」「日本刀」と呼ばれる刀は、この打刀を指し示している事が多いといわれています。
打刀の強み
刀剣乱舞の打刀の強みは、なんといってもステータスのバランスの良さにあります。
打刀の刀剣男士達は、基本的に生存(HP)、打撃(攻撃力)、統率(防御力)の3値が高めの設定となっています。
つまり、攻守兼備なバランサータイプの刀剣男士ということ!
刀剣男士に装備できるアイテム「刀装」においても、統率の値をあげられる「盾兵」が身につけられる他、相手に石を投げつける攻撃が可能な「投石兵」も身につけられます。
装備面でも攻守兼備な刀種となっている事がわかりますね。
また同部隊内に「脇差」と呼ばれる刀種の刀がいれば、一定の確率で特殊攻撃技「二刀開眼」を行う事が出来ます。
刀剣乱舞内で、一番扱いやすい刀種だといえるでしょう。
夜戦の時の心強さはピカイチ!「短刀」
短刀の概要
名前の読み方は「たんとう」。
名前の通り、短い刀の事です。
基本的には、刃の長さが約30.3cm以下の刀の事を指します。
小さく持ち運びがしやすい刀の為、携帯の便に即した刀とされており、至近距離での戦闘時によく使われていた刀とされています。
また護身用として常に懐にいれておく刀だった事から、「懐刀」という別称も存在。
特に武家出身の女性が嫁いでいく際、いざという時に自分の身を守れるように、と願いを込めて身につけられていたともされ、その事から「守り刀」としての発展も遂げてきました。
現代においても和装での結婚式の際に、白無垢を身にまとった女性の腰に短刀を刺す風潮があるでしょう?
これは、短刀の「守り刀」としての歴史が基となって生まれた風潮なんですよ。
短刀の強み
刀剣乱舞における短刀の強みは、「夜戦が得意」という点です。
刀剣男士達が出陣する戦場には、実は昼、夕方、夜の3つの時間帯の戦場が存在しています。
ゲーム序盤の戦場は昼ばかりなので、あと2つがある事には気づきづらいのですが、後半になると夕方、夜の戦場が多く出現するようになります。
各刀種にそれぞれの強みがあるように、この時間帯にもそれぞれの特徴があります。
特に夜戦は、大型の刀剣男士達(打刀は除く)が弱体化するという、特殊な条件がついています。
しかしそこで力を発揮するのが、短刀の刀剣男士達!
なんと夜戦では、短刀には強化補正がかかる仕組みになっているのです!
敵との距離が掴みづらい、暗闇の中で戦闘を行う事になる夜戦。
しかし、至近距離で戦う事を得意とした短刀達にとっては、この戦いづらさこそが、逆に有利な戦闘条件として働くようです。
これが短刀に強化補正がかかる理由だと思われます。
また小柄な事が起因してか、怪我を追った際の手入れ(修復)作業にかかる時間も他の刀種と比べて非常に短く、消費する資源も少なめという利点も存在します。
資材は、修復作業以外にも色々と用途が存在するアイテムな為、この利点は非常にありがたいものとなっています。
なお基本的なステータスは、他の刀剣男士達と比べると非常に低く、それなのにつけられる刀装の数は1つだけになっていたりと、打刀と比べると扱いがとても難しい刀でもあったりします。
ですが、「極」と呼ばれる新たな形態にまで成長させることが出来れば、ステータス値も装備できる刀装数も増え、途端、主戦力として働ける程の強い刀になります。
育てるのは大変ですが、ここぞという時に絶対に必要になる刀種なので、育成必須の刀種です!
唯一のバフ要員「脇差」
脇差の概要
名前の読み方は「わきざし」。
打刀が破損した際に使用する、予備の刀として使われていた刀種です。
小さいもので40cm未満、大きくて60cm程のものまでと、そのサイズはピンきり。
あまりのサイズ差に、脇差内でさらに細かい刀種(「大脇差(54.5cm〜60.6cm)」、「中脇差(40cm〜54.5cm)」、「小脇差(40cm未満)」)が存在している程でもあります。
予備刀といわれると、あまり戦闘で使われる事がない刀のようにも感じますが、実は戦闘中の打刀の破損は、そう珍しくない事だったそうです。
その為、脇差の出番は意外と多く、脇差のみを使っての戦い方が多く考案される程の事でもありました。
また、基本的に武具の持ち込みが禁止な屋内においても、脇差を持ち込む事は許されていたといいます。
広い戦場だけではなく、室内等の狭い場所での戦闘においても用いられてきた刀種、それが脇差なのです。
脇差の「強み」
脇差の最大の魅力は、本ゲーム、唯一のバフ要員という点です。
脇差は、単体ではあまり強い攻撃力を持たないのですが、実はクリティカル発生率をあげる能力を持っている刀種である事が、公式により明かされています。
このクリティカル発生率をあげる事で、刀剣男士の特殊攻撃技「会心の一撃」を出す確率を上げる事ができます。
つまり、脇差を一振り部隊に編成するだけで、その部隊に編成されている刀剣男士全員の会心の一撃を発生させやすく事ができるのです!
また打刀と一緒に編成すれば、一定の確率で「二刀開眼」と呼ばれる特殊技を発動させる事ができます。
この技は、脇差が敵の刀装をはがし、それに続く形で打刀が敵に攻撃をしかける、2連撃の技となっています。
脇差が打刀の予備刀であった史実を基に制作された、特殊な技だと思われます。
このようなバフ能力を持った刀種は、刀剣乱舞において、脇差以外には存在していません。
単体では弱くとも、編成次第では部隊全体の威力を底上げできる、刀剣乱舞最高のバフ要員だといえるでしょう。
攻撃力抜群!昼戦の主戦力「太刀」
太刀の概要
太刀は、平安~室町時代頃に主流だった刀です。
名前の読み方は「たち」。
平均的な刃の長は、約80cm前後。
ですが中には60cmと、打刀とそう変わらないサイズのものもある事が確認されています。
時代が進む程、実践的な武器として使用される事は減ってしまいましたが、名のある刀工や逸話が存在する太刀は、褒美の品や戦利品として扱われる事があったようです。
「天下五剣」と呼ばれる、日本刀の中で特に美しいとされる5振の刀も、全て太刀となっています。
なお、太刀は打刀・脇差と異なり、腰に差すのではなく、鞘に紐を通して腰に吊るしていたそうです。
その為、太刀の場合は「腰に差す」ではなく、「太刀を佩(は)く」、「佩刀(はいとう)する」という言葉が用いられています。
太刀の「強み」
太刀の強みは、なんと言っても攻撃力の高さ!
その高さは、打刀の比じゃありません。
生存、統率の値も打刀より強く、とても頑丈な刀となっています。
ですが、その反面、レア度で能力差がはっきり出るという弱点も存在しています。
刀剣男士には、いくつかのレア度(ドロップのしやすさ)が存在しており、太刀は、このレア度に能力が大きく影響されてしまう一面があるのです。
その為、同じ太刀でも、攻撃力が50代の太刀もいれば60代の太刀もいたりと、その能力差はピンきり状態!
また大型の刀である為、夜戦が不得意という弱点もあります。
ですが昼の戦では、どの刀にも負けない攻撃力を持つ刀となっていますので、主戦力として大いに活躍してくれる事間違いなしです!
敵を屠る力はピカイチ!でも弱点も多い!?「大太刀」
大太刀の概要
名前の読み方は「おおだち」。
刃の長さが86cm以上の、太刀の中でも特別に大きな刀をさす刀種となっています。
別名「野太刀(のだち)」とも呼ばれており、腰ではなく背中に背負って持ち運んでいた事から「背負い太刀」という名前もつけられています。
鎌倉時代の頃には既に誕生しており、あまりの大きさから、実践刀というよりは武士達が己の強さ、そして経済力を誇る為のパファーマンス重視で作られていたのではないかと、推測がされています。
しかし実際に戦道具として使われていたという話がある事や、江戸時代に戦道具の1つとして所持する事を禁止されたりしている事から、実践でも使われていたのではないか、とも考えられています。
実際、「平家物語」等の有名な軍記物語でも、戦場で活躍する武器として多く登場している事が確認されていますので、実践刀として使われていた可能性も低くはないのでしょう!
大太刀の「強み」
大太刀の強みは、攻撃力の高さと、その攻撃範囲の広さにあります。
太刀と同等、場合によってはそれ以上の高い攻撃力で、なんと一度に敵を2、3体攻撃する事ができるのです!
また統率の値も強い為、防御力の面でも安心。
強敵が多く出る戦場では、居てくれると非常に助かる刀種だといえます。
ですが反面、いくつかの弱点が。
まず、素早さを示すステータス「機動」の値が著しく低い。
大太刀の中で一番早いとされている「祢々切丸(ねねきりまる)」ですら、値が22しかないのです!
これは、大太刀自身が非常に大柄で重たい刀の為、振り回すのに時間がかかる事を考慮した結果の値だと思われます。
起動が低いと、攻撃ターンが回ってくるのが遅くなる為、攻撃を繰り出す前に倒されてしまう場合も出てきてしまいます。
また、怪我をした際の手入れの時間が長い!
長い時には、丸1日かかっても治らない事があるのです!
手入れ用の資源も大きく消費する為、あまり怪我を負わせ過ぎると資材が枯渇してしまう可能性も出てきてしまいます。
また太刀同様、大柄の刀の為、夜戦は不得意です。
室内での戦いも、刀の大きさ故苦手となっている為、昼の戦での戦いがメインの刀種だといえます。
ステータスに関しては、戦場でのレベルあげに加え、「内番」と呼ばれるシステムで底上げする事もできます。
大太刀を使っていく場合は、これらのシステムを駆使しての育成が必須となってくるでしょう。
刀とは異なる「突き」で戦う刀種「槍」
槍の概要
名前の読み方は「やり」。
この刀種の名前は、聞き覚えがある人の方が多いのではないでしょうか。
槍は、長い柄の先に尖った刃(穂)をつけた「長柄武器(ながえぶき)」の事です。
相手を斬る事を目的とした刀と違い、相手を「突き刺す」形で使用する武器となっています。
そのような戦い方から「突きやる」という言葉が連想され、「槍」という名称になったとの事です。
戦場で使われるようになったのは、鎌倉時代中期からとされていますが、狩猟の道具としては旧石器時代から既に存在していました。
けれども平安時代辺りから南北朝までは、馬上での戦が主流だった為に、馬上でも扱いやすい相手を薙ぎ払える武器の方がメインとなってしまい、槍が活躍する事はあまりなかったのです。
しかし室町時代後期、俗に言う戦国時代辺りになると、徒歩戦が戦のメインとなってきます。
すると、相手を突き刺す事ができる槍の方が、効果的に攻撃を繰り出せた為、この頃から実践武器として使用される事が増えたといわれています。
槍の「強み」
刀剣乱舞の槍の魅力は、確実に敵を攻撃できる「突き」のスタイルにあります。
刀剣乱舞の戦闘では、敵を攻撃するにはまず、相手が装備している刀装を破壊しなければなりません。
刀装を破壊しない限り、どれだけ攻撃をしても敵自身には攻撃が入らない仕組みになっているのです。
けれども槍の場合は、なんと、この刀装ごと敵を攻撃できるのです。
上記の画像のように、敵が刀装(画像右のアイコン)をいくつ身につけていても関係ありません!
確実に刀装ごと敵を貫き、ダメージを与えてくれます。
ですが反面、やはり大柄な刀種である事から太刀・大太刀同様、夜戦が不得意という弱点を持ちます。
また、装備できる刀装の種類もあまり多くなく、統率の値をあげられる盾兵を身につける事もできません。
その為、防御力をあげるには、戦場でのレベルあげか、内番システムを通してのステータスの底上げを行うしかありません。
「突き」のスタイルはとても魅力的ですが、着実にレベル上げをしなければ、敵の前にこちらがやられてしまう羽目になるでしょう。
しかし、守りが固い強敵を相手にするには、これ以上ないうってつけの刀種の為、育成しておいて損はありません!
刀剣乱舞最強の広範囲攻撃持ち!「薙刀」
薙刀の概要
名前の読み方は「なぎなた」。
その読み方通り、相手を「薙ぎ斬る」為に制作された武器です。
長い柄の先に刃をつけている形状は槍と似ていますが、槍と異なるのはその刃の形状!
刃の先が大きく反った形をしており、この刃の形が、薙刀の制作目的である「薙ぎ斬る」を可能にさせているのです。
制作された時代や、薙刀を使用していた者の力量によっては、刀身の長さに多少の差があったりしますが、基本的な特徴は変わりません。
また薙刀には、「女性が扱う武器」という認識が存在します。
これは江戸時代に、武道としての「薙刀術」が確立した事により生まれた認識だとされています。
全国各地で、様々な薙刀の流派が生まれるようになり、その結果、武家の娘の教養の1つとしても、取り入れられていくようになります。
さらには婦人の護身術としても浸透する事となり、「女性が扱う武器」として、広く認識されるようになったのです。
薙刀の「強み」
薙刀の強みは、攻撃範囲の広さにあります。
実は薙刀は、刀剣乱舞唯一の「全体攻撃」が可能な刀種なのです!
大太刀ですら、最大でも3体までしか攻撃できないのに対し、薙刀は相対する敵の部隊、全員を攻撃する事が可能。
最大、6体いる敵全員に、一気にダメージを与えられるのです。
これは薙刀の持つ「薙ぎ斬る」という性質を利用した広範囲攻撃だと思われます。
薙刀ならではの攻撃設定だといえるでしょう。
ですが反面、攻撃力そのものは低く、それなりのレベルの高さに到達するまでは、あまり戦力として活躍できない、スロースタータータイプの刀種でもあります。
その為、レベルがあがりきるまでは、扱いが難しい刀種となってしまいますが、強くなった時には一度で敵全員を屠れる程の強い力を持つ刀種となります。
6体いる敵全員を一気に屠る光景は、正しく「爽快」の一言!
ぜひ、扱いづらさに諦めず、レベリングをして欲しい刀種です!
1振しかいない、貴重な回復係!「剣」
名前の読み方は「つるぎ」。
刀と剣って、ついつい同じものを指しているように思われがちですが、実は違うものを指す言葉である事を知っていましたか?
刀と剣、この2つの違いは、刀身の形にあります。
刀の刃は「片刃」。
刀身の片側が刃になっており、もう片側が反っている形をしている武具の事を「刀」と呼ぶのです。
そして剣は、「両刃」。
刀身の両側に刃がついており、刀身に反りがない真っ直ぐな状態の「直刀」であるものを「剣」と呼びます。
剣は日本刀が今の形になるずっと前から存在していたとされ、古くは古墳時代には存在していた事が確認されています。
また日本神話にも重要な武器として登場する事が多い刀種でもあります。
その為か、歴史上においても、実践刀というよりは祭事に使用される祭神具や御神体そのものとして神社等に祀られる役割を持っています。
代わりに実践刀として発展していった物こそが、「刀」だったのです。
剣の「強み」
刀剣乱舞の剣の強みは、他の刀種には存在しない特殊技「神技(しんぎ)」を持っている事にあります。
この神技は、戦闘中に傷ついた刀剣男士の生存と破損した刀装を治癒できる能力となっています。
いわゆる回復技ですね。
つまり剣は、「刀剣乱舞唯一の回復技を使える刀種」だということです!
なお剣は、実装されている刀種の中では新しく作られたばかりのものの為、属する刀剣男士も「白山吉光(はくさんよしみつ)」の1振だけとなっています。
しかも白山吉光は、定期的に開催されるイベントのみでゲットできる刀剣男士の為、入手が非常に困難!
もし入手が出来たのならば、その時はぜひ、貴重な回復要員として育成する事をおすすめします!
さいごに
以上、刀剣乱舞の刀種解説でした。
数が多い為、最初は覚える事に苦戦するかもしれませんが、覚える事ができればゲームが増々楽しくなる事、間違いなしです!
己の部隊を強くする為にも、ぜひこの記事を参考に、各刀種について覚えていってください!
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