「東方ダンマクカグラ」とは?
「東方ダンマクカグラ」とは、「アンノウンX」という東方ダンマクカグラのために結成した集団によって製作されたリズムゲーム作品。
平成のサブカルチャー界隈を彩った「東方project」という同人ゲームを基にしたゲームとなっています。
東方projectに登場する魅力的かつ個性的なキャラクターと、数多く世に排出されている各キャラクターのテーマソングアレンジ楽曲で遊べます。
東方projectの二次創作的な位置づけのゲームはこの世に多数輩出されてきましたが、東方ダンマクカグラはその中でも初の正統派リズムゲーム。
更には初の公式認定のゲームとして注目されています。
配信開始前から大々的にプロモーションされてきた本作、どのような内容なのか気になっているという人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな疑問に答えるべく、東方project知識は動画サイトで学んだ程度の筆者が、遊んでみた感想や印象をレビューします。
- 「東方ダンマクカグラ」は超人気同人ゲーム「東方project」シリーズ初の公認アプリ&正統派リズムゲーム!
- 東方projectの人気キャラが多数登場!有名キャラから新しめの作品のキャラまで幅広く!
- 東方ファンなら知ってる有名楽曲だけではない!多彩な楽曲の実装でマニアもにっこり!?
この記事は3分で読み終わりますので、最後まで読んでいってくださいね!
東方ダンマクカグラの基本情報
東方project初の公認リズムゲーム「東方ダンマクカグラ」の基本情報は以下の通りです。
タイトル | 東方ダンマクカグラ |
ジャンル | ダンマクリズムアクション |
対応機種 | iOS/Android |
開発・運営 | アンノウンX |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2021年8月4日 |
以上です。
東方project初の正統派リズムゲーム!
東方ダンマクカグラは、東方projectの世界観とキャラクターを基にして制作されたリズムゲームです。
そもそも「東方project」とは、動画投稿サイト「ニコニコ動画」を中心として人気を博した同人ゲームシリーズ。
個性的すぎるキャラクターと練り込まれた世界観、ライトそうな見た目に反した骨太シューティングっぷりが目を引く作品です。
原作者である「ZUN」氏がゲームデザインからキャラクター設定、楽曲制作まで行っているのが大きな特徴となっています。
中でもZUN氏が手掛ける楽曲は東方projectを語るには外せない要素の一つ。
キャラクターごとに設定されているテーマ楽曲はキャッチ―なメロディーがとにかく人気で、数多くのアレンジ楽曲が作られてきました。
その原曲やアレンジ楽曲はサブカルチャーを愛好する人々に愛され、今まで幅広い音楽ゲームに楽曲として収録されていたのです。
ですが、実は東方project自体は多くの魅力的な楽曲と、そのアレンジを輩出してきたものの、それをメインとした音楽ゲームを制作していませんでした。
楽曲がシステムに組み込まれたゲームは存在したものの、大々的に楽曲を主軸にしたゲームはなかったのです。
そんな中で誕生したのが、東方project公認の正統派リズムゲーム「東方ダンマクカグラ」でした。
人気アレンジ楽曲制作者が多数参加!
東方ダンマクカグラは東方projectシリーズ初の正統派リズムゲーム。
収録楽曲は東方project内で発表された楽曲と、その楽曲をアレンジした楽曲のみです。
アレンジ楽曲アーティストとして参加しているのは、ニコニコ動画でも人気を博したサークルばかりです。
東方にわかな筆者でも「ビートまりお(COOL&CREATE)」「IOSYS」「豚乙女」くらいは聞いたことがあるレベル。
その他のサークルや楽曲も、にわかでも知っているレベルのものばかり。
東方projectの正統派リズムゲームの名前は伊達ではありません。
また、そんな中テーマソングである「幻想に咲いた花」は東方ダンマクカグラオリジナルのアレンジ楽曲。
作成しているのはこれまた有名なサークルである「岸田教団&THE明星ロケッツ」。
アップテンポなロックサウンドが特徴な、華やかな一曲となっていました。
魅力的なキャラクターたちも登場!
東方ダンマクカグラの魅力は楽曲だけではありません。
東方projectに登場する個性的なキャラクターたちも魅力の一つなのです。
登場するキャラクターは動画サイトでも大きな人気を博した「紅魔郷」の面々から、比較的新しい作品である「鬼形獣」のキャラクターまで。
注目を浴びる前の「旧作」キャラと、最新作である「虹龍洞」キャラ、なぜか一部の作品のキャラはいないようですが、かなり幅広く参戦しています。
そして、それらのキャラクターは全員様々な絵師によって書き起こされています。
ストーリー上の立ち絵は全員同じ絵師で統一されているものの、キャラクターカードである「ミタマカード」は様々なイラスト―レーターによって華やかに描かれているのが特徴。
更にはミタマカードも立ち絵も、豪華なアニメーション付き。
表情豊かな東方キャラクターが、ゲームを彩ってくれます。
霊夢と魔理沙と一緒に幻想郷を復興させるストーリー
東方ダンマクカグラのストーリーは、同人ゲームのストーリーを踏まえた上で展開されていきます。
時間軸的には同人ゲームとしてリリースされた異変は全て解決した末の話であるということがわかります。
しかし、ストーリー自体はアプリオリジナルであり、独自の展開がされていきます。
ストーリーをかいつまんで説明すると「幻想郷のバランスが崩れて滅んでしまったから、ダンマクカグラで復興エネルギーを集め、幻想郷を復興していく」というもの。
プレイヤーは音ゲーを遊んで復興のためのエネルギーを集め、幻想郷を復興していくのが目的となります。
プレイヤーは存在するものの、ストーリーの主体となるのは基本的にいつもの二人、「博麗霊夢」と「霧雨魔理沙」。
その二人の活躍を見つつ、プレイヤーは裏方として復興を手伝っていくということになるようです。
東方ダンマクカグラを遊んでみた感想レビュー
東方projectシリーズ初の公認アプリであると同時に、初の正統派リズムゲームとしてリリースされた「東方ダンマクカグラ」。
ありそうでなかった東方projectシリーズのリズムゲームの遊び心地とは、一体どのようなものなのでしょうか。
東方projectシリーズが人気を博していた平成の時代に東方projectに触れ、多数のアレンジ楽曲を聞いてきたいわゆる「東方にわか」な筆者がレビューしていきます。
東方projectのキャラクターをより沢山知れる!?
東方ダンマクカグラに登場するキャラクターは、かなり作品分布が分かれている印象。
有名どころや人気どころはそれなりに押さえていますが、新作よりの作品や、ちょっとマイナーなキャラクターも実装されています。
そのため、どの作品群のファンでも楽しめると言えます。
紅魔郷や妖々夢に偏らず、各作品キャラクターが2~3人で選出されているのが良ポイント。
それでもまだまだ一人も実装されていない作品(紺珠伝、ダブルスポイラーなど)や、実装がされていない人気キャラクター(紅美鈴、藤原妹紅など)がいるのも事実。
それこそこれから運営が進んでいけば、実装されていくことは間違いないでしょう。
有名どころ以外の楽曲がかなり多い!
東方ダンマクカグラに実装されている楽曲も、キャラクター同様に作品分布がかなり分かれています。
東方projectのアレンジ楽曲は当然人気のある楽曲の方がかなり多いのですが、東方ダンマクカグラでは現状同じ楽曲を基にしたアレンジ楽曲は実装されていません。
つまり、アレンジ元や原曲の楽曲かぶりは2021年8月9日現在はないのです。
そして、登場キャラクターの楽曲が優先して実装されているため、かなり有名なアレンジ楽曲以外も多数登場しています。
あまり聞く機会がないキャラクターのアレンジ楽曲で遊べるため、東方マニアにとってはにっこりの選曲。
逆に、東方をあまり知らないプレイヤーや、東方にわかには新鮮な選曲です。
そして、たとえあまり知らない楽曲だとしても、どれも聞きごたえのある楽曲ばかりであり、決して不満には思わないのも利点。
むしろ新たな楽曲に触れることができ、東方projectのアレンジ楽曲をもっと聞きたくなること間違いなしです。
現状実装されているキャラクター全員の楽曲は実装されていませんが、今後ゲーム運営が進めば、必ず実装されると言えます。
また、キャラクターが増えれば、確実に実装楽曲の幅も広がるでしょう。
楽曲はゲームプレイでは増えない
東方ダンマクカグラの楽曲は、ストーリークリアやランクアップでは現状増加することはありません。
つまり、最初から実装されている全ての楽曲で遊ぶことができるという利点が存在します。
従来のアプリの音ゲー作品では基本的にストーリーをクリアしていくか、ランクアップをすることで楽曲を解禁していきました。
ですが、東方ダンマクカグラではそのような縛りはなく、初心者でも遊びたい楽曲で遊ぶことが可能です。
また、楽曲は定期的に運営が実装。
実装される楽曲はTwitterなどで告知されます。
現状実装が決まっている楽曲も、にわか筆者が知っているほどのかなりの人気楽曲ばかりなので、実装が楽しみになることうけあいです。
ゲームパートはスタンダード?
東方ダンマクカグラはリズムゲーム。
リズムに合わせて流れてくるアイコンをタップし、楽曲を奏でるゲームとなっています。
ゲーム内容は基本的にスタンダードなタイプ。
画面奥から流れてくるアイコンをさばいていきます。
独自システムとして、東方の弾幕遊びをモチーフにしたような「ボスゲージ」があります。
特定のアイコンをタップしていくことでゲージを減らすことができます。
ゲージを破壊すると獲得する報酬が増えていくようですが、このゲージはかなり硬い印象。
簡単に割ることはできません。
ゲージを全て割ると「スペルブレイクボタン」が登場するようですが、現状筆者はこのスペルブレイクを試せていないほどです。
ですが、ボスゲージを加味したとしても、システム的には音楽ゲームとしてスタンダードの域を出ません。
難しいことはなく、気軽に遊べるリズムゲームとなっています。
また、ボスゲージを削りやすくなる「ボスアタックパート」では、対戦相手のキャラクターが弾幕を披露。
原作に準じた弾幕が演出として画面を彩ります。
原作の弾幕を再現した演出のため、非常に派手で盛り上がるのですが、リズムゲームパートではちょっとアイコンが見にくくなるという欠点が。
あまり邪魔ならば、「カグラ設定」の「弾幕演出」をOFFにした方がいいでしょう。
Danmakuステージで東方projectを疑似体験!?
東方ダンマクカグラには、独自のゲームパートとして「Danmakuステージ」なるものが用意されています。
Danmakuステージはメインストーリーの特定地点で解禁されるステージ。
通常ならばリズムゲームのまま進行する「ボスアタックパート」が原作である東方projectのようなシューティングゲーム風のミニゲームになるステージです。
ボスの発射する弾幕を回避しつつ、上から降ってくるアイテムを獲得していきます。
東方project本来のゲーム性を体験できるステージと言えるでしょう。
ちなみにこのDanmakuステージは唯一ゲーム開始当初から遊ぶことができないステージとなっていますが、Danmakuステージとして設定されている楽曲自体は通常ステージでも解禁されているもの。
Danmakuステージの楽曲が遊べない、ということはありませんので安心してください。
ストーリー自体はさらっとしていて読みやすい
東方ダンマクカグラのストーリーは「ハコニワ」で幻想郷を復興させると読むことができます。
ストーリーは前述の通り霊夢や魔理沙が中心となって展開。
幻想郷に訪れた異変を解決するため奮闘するという内容です。
ストーリー自体はそんなに量が多くなく、さらりと読める印象。
展開は今まで同人作品としてリリースされたものが基となっているため、ある程度は予備知識を入れておいた方が楽しめるでしょう。
総評
東方ダンマクカグラは東方projectを良く知らないにわかな人でも楽しめる東方projectのゲーム。
数多くの場所で東方projectのアレンジ楽曲やキャラクターに興味を持った人が、東方projectの入門編として遊ぶには十分な内容だと言えるでしょう。
有名どころ以外のキャラクターやアレンジ楽曲も多く、東方projectにどっぷり浸かれる要素が組み込まれています。
もちろん有名どころのアレンジ楽曲やキャラクター、アレンジサークルも多数。
東方にわかから東方マニアまで、幅広い層が楽しめると言ってもいいでしょう。
実際筆者は知っている楽曲から知らない楽曲まで楽しく遊べています。
ストーリーのさらっと感も、遊びやすく読みやすいと感じました。
東方projectのキャラクターの魅力を最大限に引き出しつつ、次のストーリーをさらっと読めるようにしているというのは良ポイント。
知っているキャラクターはもちろん、知らないキャラクターへの親しみもわきやすいと言えますね。
ゲームシステムがスタンダードでわかりやすいのもありがたいところ。
ある程度慣れればサクサク遊べ、慣れていなくても慣れ親しみやすいというのは大きな利点。
東方project原作のシステムに似たミニゲームも遊べるのは、東方projectらしさを全面的に押し出していて面白い部分です。
東方projectのアレンジ楽曲に親しみつつ、東方project原作にも親しめます。
総じて、東方project入門編としても、にわかがより東方projectを楽しむための一歩としても、マニアとしても楽しめる一本。
東方projectに興味を持っているならば、ぜひとも遊んでほしい作品と純粋に推すことができます。
さいごに
東方project初の公認アプリにして、初の正統派リズムゲームとして排出された作品。
平成に一世を風靡したサブカルチャー作品の新たな一歩として、かなり注目されています。
現状東方projectのにわかでも十分に楽しめる要素がたっぷりと詰まっている、にわかにも初心者にもおすすめできる作品です。
有名どころからマイナー気味なところまでしっかりと網羅したキャラクター及び楽曲ラインナップで、にわかや初心者だけでなく、往年のファンも楽しめる一本。
運営も盛んに楽曲更新を行うことを公言しているため、今後発展が大きく望める作品であると言えるでしょう。
興味があったらぜひとも手を出してみてください。
ライター紹介
- 幅広いゲームが大好きな、ゲーマー歴20年以上の女ヲタク「カンダカズマ」です。
海外ゲームから国内ゲーム、アクションからRPGまでいろいろ嗜みます。
マニアックなメーカーの作品を遊ぶことも多いので、マニアックでマイナーなメーカーの作品(特にエクスペリエンス社の作品)の面白さを共有できればと思います。
みなさまのゲーム選びの参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします。