「厳格な精神の寮服!?」コスプレイヤー視点から見るツイステ衣装 #7寮服編その1

お久しぶりなこのシリーズ!

どこまでお話出来るかなあ、と考えていたこのシリーズ。

今回からは寮服にも触れていこうかな、と。

とはいえ、まだ寮服のカードが出ていない所もあったり、出てくるキャラクターの人数に偏りがあったりするので、ざっくりと「その1」「その2」……という感じで分けていくことにしました。

  1. 今回は厳格な精神を重んじるハーツラビュル寮!
  2. 「ふしぎの国のアリス」がモチーフで、賑やかな寮服
  3. 賑やかな寮服だからこそ、やり過ぎなくらいが丁度いい

記事としてはさくっと読んでいただきたいので、3分程度のものです。

それではどうぞ!

「厳格な精神とは?」と首を傾げたくなる寮服

さてさて、「ふしぎの国のアリス」の世界観が詰め込まれたハーツラビュル寮ですが。

厳格な精神を重んじる……という一方で、世界観を全開にしたデザインの寮服を着ています。

各キャラクターで細かい着こなしの違いは勿論ですが……それ以前にめちゃくちゃ賑やかですよね、この寮服。

ウィッグとかキャラごとの着こなし以前に、どうやって衣装を作るのか……と首を傾げてしまいます。

寮長はまた少しデザインが違いますが、基本はジャケットにベスト、それからシャツにズボンに……という分かりやすい服装ではあるものの、布の切り替えや付属品の多さが目立ちます。

そこを加味して作る必要性と、こだわりたい人は何処までも出来てしまう可能性があるのが、ハーツラビュルの特徴かもしれませんね。

ハーツラビュルといえば、トランプのモチーフ。

顔だけでなく、寮服のジャケットだけでなく、よくよく見てください

ジャケットの襟は勿論ですが、ベストにもトランプ柄があるんですよね。

こういう細かさが魅力ではありますが、衣装を作ってみようとなると難しいものです。

比較的カジュアル感のある寮服なので……

さて、細かい部分は一旦置いておきましょう。

ハーツラビュルの場合、小物こそ多いですが全体的に見ると「ある程度動きやすく、ラフ過ぎない」スタイルですね。

パーティも多く、その準備に手間がかかるということを考えれば動きやすくないと困ります。

ですが、パーティーをするのならばラフ過ぎてもそれは「お茶会」としてふさわしくない……ということでしょう。

個人的には、衣装の殆どはポリエステルツイルやアーバンツイルでどうにかなると思います。

ツイルというと、綿素材のものもありますが……シワがつきにくく、ポリエステル独特の光沢感があるので今回はポリエステルツイルがいいかなと。

色数も豊富なので、「柄布が手に入らない!」なんて場合にも縫い合わせて柄布を作ってしまうという力技も出来ますよ!

白と黒の市松模様なら、まだ見かけることは多いんですけどね……黄色と黒のストライプとなってくると案外見かけないですから……

難しい場合、柄がある部分だけは素材より柄を優先しても馴染みそうなのが「ふしぎの国のアリス」にインスパイアされたハーツラビュル寮らしくていいですね。

その時には、ある程度布地は厚みのあるものにしましょう。

ジャケットの裏地は普通の衣服を同じように、薄手の裏地向けのもので充分だと思います。

服もですが、装飾品もね!

ハーツラビュルの寮服は、胸元の薔薇飾りや寮の印、トランプの飾り……そして、寮長の衣装となれば冠や杖、マントなどなど他の寮とはまた違う装飾品が目立ちます。

高価な貴金属という雰囲気でもないけれど、「ハートの女王とトランプ兵」としてのかっちり感があるわけですよね。

杖の塗装というのは案外難しくはないですし、わざわざ杖を買わなくとも百均などにあるもので以外と良い感じの形を作るというのも可能です。

胸元の薔薇飾りも、服に使った白い布を使ってしまえばいいですからね。

赤く塗られた部分は、赤い布を縫い付けるという方法もありますが……布用の絵の具などを使ったりした方が「らしく」見えそうです。

ジャケットのフチなどの金色の部分も、最近は様々な素材のものが出ているので「洗濯する場合取り外せるかどうか」などを考えつつ素材を選ぶと良いのではと思います。

また、トレイの帽子やケイトのスマホケースなど、キャラクターによって印象的なアイテムもありますよね。

とはいえ此方も土台に使えるものを見付けてしまえば、後はもう難しいことはありません。

難易度は高いけれど、その分完成すれば自信がつく!

もし自作するとなれば、誤魔化しにくい小物が多かったり、そもそも布地やパーツ探しから難易度が高いというのがどの寮服にも共通して言えることだと思います。

ですが、これは裏を返すと「自作して完成させればとんでもないスキルを身につける」ということでもあるんです。

ハーツラビュルの寮服は「造形」ではなく「裁縫」の域で収まっていますし、何処がどう難しいのかはっきりとした衣装なので「間違って縫ってしまった……」となる前に、「ああ、ここはこうだから気を付けないとな」と意識させてくれます。

既製品も良い物ですが、作ってみたいなと思う方はチャレンジして損はないですよ。

何処までもこだわれる、そして作り上げた時の達成感は代え難いものですから。