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「吹奏楽部用語」解説記事、第3弾!今回は3章Page18まで紹介します
「ウインドボーイズ!」に登場する、「吹奏楽部用語」の解説を行っていくシリーズ、第3弾!
今回は、3章に登場する吹奏楽部用語について解説していきます!
とはいっても、3章からは爆発的に各章の話数が増え、登場する専門用語の数も今まで以上のものとなってくる為、今回は全2回更新にわける形で解説を行っていこうと思います。
ひとまず本記事では、Page18「これからは、一緒」までの紹介を行おうと思います。
「ホルン3兄弟」の問題が落ち着き、一段落を迎える話数ですね。
なお、前章までに登場した用語の説明は、前回の記事同様に省かせていただきます。
前章までの用語が知りたい方は、下記のリンクの記事を読んでくださると幸いです。
【ウインドボーイズ!】プロローグ~1章までに登場する吹奏楽部用語の意味について説明! https://chara.ge/windboys/wind-boys-the-term-summary/ 【ウインドボーイズ!】2章に登場する吹奏楽部用語の意味について説明! |
この記事は5分程で読み終わります。
オマケ項として、吹奏楽に関わる用語以外にも、軽音部シーンにて登場してきた用語の説明も行ってまいりますので、吹奏楽部経験者の先生もよければ最後まで読んで行って下さい!
- メインシナリオ3章Page18までに登場する「吹奏楽部」にまつわる用語を解説!
- 吹奏楽部用語以外にも、同シナリオ内の軽音部シーンに出てくる用語も解説!
- 各用語の意味を知る事で、よりシナリオに没頭できる!
ホルン(Page3, 5, 8, 9, 10, 11, 12, 17, 18)
前章までの間でも、何度か名前は出てきていましたが、ちゃんと姿形を現したのは3章が初の楽器ですね。
という事で、本章でようやく登場を果たしたホルンについて解説してまいりましょう!
楽器の種類は、金管楽器。
譜面上の略称は「Hr」です。
これは英語の「Horn」を由来とした略称となっています。
また英語圏では「french horn(フレンチ・ホルン)」という呼称も存在し、日本においてもそちらの呼称でもって呼ばれる事もあります。
担当音域は中音。
金管ではありますが木管との音の相性もよく、その為吹奏楽部では、異なる性質の管楽器達の音をうまく混ぜ、なじませる、いわゆる音の仲介役を担うパートとなっています。
なお、本編でも言われた通り、ホルンは「世界一難しい楽器」として名を挙げられている楽器でもあります。
細かい理由はいくつかあるのですが、わかりやすく大まかに言ってしまうと「音のコントロールが難しいから」というのがその理由です。
他の金管楽器達と比べて、ホルンは1音1音の間隔が近く、それ故にちょっとした吹き方のミスで吹きたかったものとは異なる音が出てしまうようになっているのです。
その難しさは「ギネスブック」にも名前を連ねるぐらいのもの!
吹奏楽部初心者の丸山小次郎くんが、皆から止められていたのも頷けるというものです。
伝統曲(Page6タイトル)
その名の通り、吹奏楽部内で伝統的に演奏され続けてきた楽曲の事です。
威吹吹奏楽部に「SUNNY DAY」という伝統曲があるように、大半の吹奏楽部には歴代にわたって演奏し継がれてきた楽曲というものがあります。
学校によって受け継がれる楽曲も、それを演奏するタイミングも異なりますが、基本的には吹奏楽部で定期的に開かれる演奏会や、3章の威吹吹奏楽部が参加した「音楽祭」といった地域イベント等で吹かれる事が多いと思われます。
かくいう私自身も、吹奏楽部現役時代は毎年開かれる部の定期演奏会にて、伝統曲の演奏を行ってきました。
こういった定期演奏会には、保護者だけではなく、地域の人々、さらには卒業した先輩などが見に来たりする場合もあるので、緊張もひとしおといったものです……。
しかし、これまでの歴代の先輩達が吹いてきた、長い歴史がある曲を自分が吹くという事で、自分もこの吹奏楽部の1人なのだと強い自覚を持てる瞬間でもあります。
吹奏楽部ならではの伝統でしょう!
演奏会(Page6)
その名の通り、演奏をする会の事です。
「演奏をする為」の会なので、コンクールのような賞は存在せず、演奏を披露し、お客さんに楽しんでもらう為のものとなっています。
吹奏楽部では、部内で定期的に開く演奏会に加え、2章や3章に登場する地域イベントのような形で開催される演奏会に参加する事も、部活動の1つとして多く取り組まれている場合があります。
それ以外にも、全国に名を轟かせているような吹部名門校では、CMソングやアニメBGMの演奏のお手伝いなんかをしている学校もあるんですよ!
ただただ演奏して大会に出るだけが、吹奏楽部の活動ではないのです!
フィルハーモニー(Page6)
管弦楽団を指す名称。
というと、「あれ?管弦楽団って、オーケストラの事じゃないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
もちろん、オーケストラも管弦楽団を指す名称です。
要は、言葉が違うだけで、指すものはどっちも同じものなのです。
違いを述べるとしたら、語源、という点があげられます。
オーケストラは、「踊る」を意味するギリシャ語「オルケストラ」が由来になっていますが、フィルハーモニーは、英語にて「愛する」を意味する「phil」と「調和」を意味する「harmony」を合わせた造語となっています。
なお、フィルハーモニーは「フィルハーモニー」という用語単体で使用されるというよりは、「〇〇フィルハーモニー楽団」といった形にように、楽団名として使用されるパターンが多いです。
この点もオーケストラとの違いだといえるでしょう。
北陸予選(Page7)
吹奏楽部コンクールの頂点である「全国大会」、そこに行くまでには、全部で3つの大会(地域によっては2つ)をクリアしなければいけません。
「北陸予選」は、その3つの大会の内の1つです。
3大会中のラストの大会、全国に行く為の切符を掴み取れる、最後の関門とも呼ぶべき大会となっています。
新潟を除く北陸全土の吹奏楽部の中で、最初の2つのコンクールを勝ち上がってきた吹奏楽部達が演奏対決を行い、ここで金賞を取れば北陸代表の吹奏楽部として、全国に行く事ができるのです!
本章で、新たに入部したトランペッター・鳥羽谷空里くんのおかげで、威吹吹奏楽部の目標が「全国金賞」に定まり始めたようなので、今後のシナリオでもこの用語は多く登場してくる事になると思われます。
要重要単語なので、絶対に意味を覚えておきましょう。
ちなみに、地図で見ると北陸の筈なのに、なぜかこの大会への出場権がない新潟は、西関東のコンクールに参加しています。
なぜこのような形になっているかの詳細は不明なようです。
一体なぜ西関東に……。
タンギング(Page9, 17)
管楽器の演奏技術の1つ。
舌の動きを用いて、息の流れを切り、1つ1つの音を細かく力強く演奏する為の技術となっています。
要は伸びのない細かい音達を、綺麗にはっきりと出す為の奏法という事です。
とはいえ、これを上手に行うには、そもそも舌で流れを切る「息」そのものがしっかりとしたものになっていなければ、いくら舌の動きがよくても音は形になりません。
空里くんが小次郎くんに「まずはロングスラーだ」と言っているのは、ロングスラーが「息」をしっかりさせるに適している練習法だからです。
つまりシナリオ内の空里くんの指示は、タンギングを行うに必要な「息」を小次郎くんに作らせる為の指示だった、という事ですね。
なお、「ロングスラー」に関する詳しい解説は、別の記事で行っています。
気になる方は、この記事の頭に掲載してあります記事「【ウインドボーイズ!】2章に登場する吹奏楽部用語の意味について説明!」をご覧になってください!
スラー(Page9)
演奏に関する指示を出す、譜面上の記号「演奏記号」の1つ。
英語表記は「Slur」。
「音と音を繋げて演奏する」事を指示する記号となっています。
ようは、異なる別の音を吹く際に、音がなめらかに繋がって聞こえるように演奏する、という事です。
先の項で説明した、タンギングを用いた演奏とは真逆の演奏を行う形になります。
なお、弦楽器やフルートに限り、「基本的にタンギングをつけない」という意味を示す記号になります。
なんにせよ、音を細かく演奏するのに向いているタンギングでは、演奏できない指示という事ですね。
小節(Page9, 10)
実のところ「小節」に関しては、一度「【ウインドボーイズ!】プロローグ~1章までに登場する吹奏楽部用語の意味について説明!」の「ビート」の項にて、簡単に説明はしてしまっていたのですが……。
あくまで「ビート」という用語に付属する形で説明していただけだったので、もう一度改めて、しっかりと解説していこうと思います!
「小節」は譜面上において、音符達を決まった拍数毎に区切っている、この「区切り」部分の事を指す用語です。
ほら楽譜って、横の五線譜だけじゃなく、いくつもの細かい縦割線が入っているでしょう?
この縦線で区切られている中身の事を、「小節」と呼ぶのです。
これは、楽譜を読みやすくする為に取られている措置であり、実際合奏やパートの練習を行う際には、「2小節から」など小節の番号(通称:小節番号)で練習を行うフレーズを指示されたりします。
とはいえ、この小節番号、元から譜面に書かれているわけではありません。
基本的には、奏者が自分の手で記入していく形になりますので、時には上記画像の桜晴くんのような間違いを起こす部員も出てきます。
この間違い、譜面終わり間近で行われているならまだしも、もし譜面の真ん中や最初の方でズレが発生していた時は、地獄を見る事になります……。
なぜなら、譜面というのは基本的に「数十小節以上」からなるものだからです。
わかりやすく例えると、「100小節」ある楽譜が存在するとして、その真ん中で振り間違いを起こした場合、50小節分全て振り直しという事態が発生します。
これを面倒だからとサボると、練習時に先生や先輩から出される「○小節から」という指示についていけず、1人痛い目を見る事になりますので、振り直しは絶対必須のやるべき事だといえます。
やるも地獄、やらぬも地獄。
桜晴くんがショックを受けていた理由がよくわかりますね。
チューニング(Page10)
楽器の音程を調律、調弦する事を指す用語。
要は、音程を合わせる作業という事です。
わかりやすく例えると、カラオケで歌を歌う時、なんだか歌いづらいなって思って音程を下げたり上げたりする時がありますよね。
要はそれと同じで、皆の演奏が綺麗なハモリをを出せるように、楽器全体の音程を決まった高さで合わせる作業の事を指します。
なお、この用語は音楽以外にも様々なところでも使われています。
たとえば、ラジオで受信したいチャンネルに電波周波数を合わせる事も、「チューニング」と呼ばれています。
音楽の専門用語、というよりは、なんらかの「調整」を行う際に用いられるカタカナ英語、といった方が正しいのでしょう。
音出し(Page12)
演奏者が練習を行う前に、必ず行う行動の1つ。
文字通り「音を出す作業」なのですが、だからといって、ただ音を出せば良いというわけではありません。
実際に音を出す事で、自分自身のコンディション、楽器の状態を確かめる作業となっています。
要は準備体操(ウォーミングアップ)ですね。
この作業が終わった後に、先の項で説明したチューニングやその他の基礎練習に移る事ができます。
きらきら星(Page12, 17, 18)
日本では童謡として有名な楽曲「きらきら星」。
とはいってもこの曲、日本生まれの楽曲ではない事を知っていましたか?
原曲は、18世紀にフランスで流行した楽曲「Ah! Vous dirais-je, Maman」。
タイトルの意味を訳すと「あのね、お母さん」。
「きらきら星」とは全く異なる意味を題です。
この曲が「きらきら星」として広く愛されるようになったのは、イギリスの詩人が「Twinkle, twinkle, little star(きらめく小さなお星様)」という替え歌を作った事がきっかけとなっています。
その後、この楽曲は世界中に「きらきら星」として広まり、日本へも大正3年頃に広まったといわれています。
難しい指示がなければ、単純な4分音符と簡単な伸ばし音があるだけの簡単な譜面ですので、吹奏楽部初心者である小次郎くんが吹くには、最適の楽譜だったといえるでしょう。
ですが小次郎くんが吹く楽器はホルン。
「ホルン」の項でも説明しましたように、ホルンは「音のコントロール」が難しい楽器です。
このような簡単な譜面でもホルン初心者にとっては、非常に吹くのが困難な譜面なのです!
そう知ってみると、あの演奏シーンまでの小次郎くんの頑張りが、また一段と深く感じられてくるのではないでしょうか……!
オマケ:「軽音部」シーンで登場した用語の解説コーナー
さて、こっからはオマケの解説項です!
吹奏楽部の用語ではないけれど、本編内に登場した音楽に関連する専門用語の解説を行おうと思います。
解説をするのは、Page14と15でメインとなった「軽音部」に関連する用語達です。
なお、いくつかの用語はすでに別の記事で解説しています為、それらの用語については今回は省かせていただきます。
気になる方は、この記事の冒頭に掲載している「【ウインドボーイズ!】プロローグ~1章までに登場する吹奏楽部用語の意味について説明!」の記事を読んでくださると幸いです!
全文祭(Page14)
「全国高等学校総合文化祭」の略称。
この全国高等学校総合文化祭とは、毎年8月上旬に、文化庁を筆頭に全国各地の教育委員会などが集って開催する「文化の祭典」を指す名称です。
各都道府県代表の高校生達による文化のお祭りとなっており、軽音部以外にも合唱や演劇、美術や書道など、様々な文化部による発表が行われる、全国規模のフェスティバルとなっています。
参加する高校生の数は2万人を超え、観覧しにきたお客さんも含めると、10万人もの参加人数を誇る超大規模イベントでもあります。
シナリオ内では軽音部1年生の杉原くんが、ドラマーとして出演メンバーに立候補していましたが、これだけ大きなイベントに参加するとなれば、プロを目指す彼にとっては参加せざるを得ないイベントだといえるでしょう!
なお、開催場所は毎年異なります。
ちょっと調べてみたところ、「ウインドボーイズ!」が配信開始された今年(2021年)の開催場所は、和歌山でした。
そういえば、シナリオ内で「今年は和歌山が開催地」というセリフがあった筈……、と、いうことはもしかして「ウインドボーイズ!」の物語の時間軸は2021年……!?
なんて、思わず勘ぐってしまいますね!
インディーズ(Page15)
メジャーデビューをしていないバンド・アーティストのこと。
極端に言ってしまうと、事務所に所属していないバンドやアーティストの事です。
特にバンドとして活動を開始したての人達は、このくくりに当てはまるでしょう。
要は自分達の活動を支える大きな後ろ盾がまだない為、楽曲制作や演奏はもちろんの事、ライブの出演やCD制作なんかも、全て自分達で行う人達の事を指す名称です。
とはいえ、最近はこのインディーズの為の専用事務所も存在しており、一概に事務所に所属していない=インディーズとは言えない部分もあったり……。
しかし、どのようなバンドやアーティストも、最初は0からのスタートですので、その道を目指す人が必ず通る道だともいえます!
まとめ
以上、メインシナリオ3章Page18までに登場する「吹奏楽部用語」の解説でした!
Page18以降の用語につきましては、現在誠意制作中ですので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです……!
それにしても、回を増す毎に登場する専門用語の数が多くなっていくので、元吹奏楽部民としてはびっくりせざるを得ません。
どの用語を聞いても「懐かしい!」や「あーっ、そういうのあったあった」といった気持ちに駆られてばかりの日々です。
ただ反面、やっぱり吹奏楽部未経験の先生方は、意味がわからなくて首を傾げる部分もあるんじゃないかな、とも不安に駆られます……。
毎度同じ事を言っている気はしますが、本記事が、少しでも吹奏楽部未経験な先生方のお役にたっているのであれば、これ以上嬉しい事はありません。
それでは!
次はPage18以降の用語についてまとめた記事で、お会いしましょう!
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