【ウインドボーイズ!】3章Page19以降に登場する吹奏楽部用語の意味について説明!

「吹奏楽部用語」解説記事、第4弾!前回に続き、3章Page19以降の用語を紹介します!

「ウインドボーイズ!」に登場する、「吹奏楽部用語」の解説記事、第4弾です!

今回は前回に引き続き、第3章の用語解説を行っていきます。

話数としては、Page19から3章終わりのエピソードまで!

Page18までのお話に出てくる用語について知りたい方は、下記のリンクの記事をお読みくださると幸いです!

【ウインドボーイズ!】3章Page18までに登場する吹奏楽部用語の意味について説明!
https://chara.ge/windboys/wind-boys-chapter-3-page18-summary/

その他、3章までの用語について知りたい方は、こちらのリンクの記事達をお読み下さい!

【ウインドボーイズ!】プロローグ~1章までに登場する吹奏楽部用語の意味について説明!
https://chara.ge/windboys/wind-boys-the-term-summary/
【ウインドボーイズ!】2章に登場する吹奏楽部用語の意味について説明!
https://chara.ge/windboys/wind-boys-chapter-2-summary/

この記事は5分で読み終わります!

4章のストーリーに関わってくる用語の説明もありますので、よければぜひ、最後まで読んで行って下さい!

  1. メインストーリー3章(Page19)以降に登場する「吹奏楽部」にまつわる用語を解説!
  2. 4章のストーリーに深く関わってくるであろう用語達についても解説!
  3. 用語の意味を知って、より深く「ウインドボーイズ!」の物語を楽しもう!

スライド(Page23)

トロンボーンの部品の名称。

基本的に金管楽器は、唇の形に加え、バルブと呼ばれるボタンを押し組み合わせる事で、音を鳴らす事ができます。

しかしそのなかにおいて、トロンボーンだけは、細長いU字型の管を伸ばしたり引っ込めたりする動きで音を出すという、特殊な作りになっており、このU字型の管の事を「スライド」と呼ぶのです!

このスライドは、内管・外管と呼ばれる2つの管が組み合わさって出来ており、実際に動かすのは外管の方となっています。

動かしたまま息を吹き込めば、スライドの動きに合わせて音が徐々に変動していくので、バルブで音を操作する他の金管達では出せないような音を出す事ができます。

ですが逆に言えば、細かい音を吹くときは素早く正確にスライドを移動させないと、異なる音が混じって演奏が乱れてしまいます。

実は、非常に操作が難しい部品なのです。

譜分け(Page24, 25)

各楽器(パート)で、譜面を分ける作業のこと。

作中でも語られていますが、吹奏楽の譜面は各楽器ごとに加え、その楽器内にてさらに細かく、1st、2nd、3st、4stというパートに分かれる構成がとられています。

これらの細かいパートには、それぞれに特有の役割が存在し、数字が低いもの程、技術が非常に必要とされるパートとなってきます。

特に、トランペットパートはそのわかりやすい例だと思われます。

作中でも飯塚ミナトくんと鳥羽谷空里くんが争ってましたが、彼らのような主旋律を多く担当するパートでは1stにソロが含まれている場合が多く、吹部の演奏全体に深く関わってくる大事な要素を持つパートとなっています。

もちろん、それ以外のパートの役割が劣っているというわけではなく、どのパートにもそのパートにしかできない役割が存在し、1パートとして欠けてはいけない重要な存在だといえます。

そして、この各役割を誰に担わせるか。

それを決めるのが「譜分け」という作業になるのです。

ソロパート(Page23, 25)

ソロで吹くパートのこと。

要は複数人いるパートメンバーから、たった1人が代表で吹くパートの事です。

基本的には主旋律となる譜面を、この代表者が吹き、それ以外のパートの楽器が彼の演奏を支えるように伴奏を吹き鳴らしたりする形となります。

もちろん、伴奏もなしの1人で吹く場合も存在しますが、概ね前述した通りに吹くのがほとんどです。

演奏技術が必要なのはもちろんの事、たった1人で主旋律を担わなければいけないというプレッシャー緊張感にも打ち勝つ必要がでてくるパートです。

作中でも空里くんが「度胸が必要」といっていましたが、要はこういった演奏技術以外の面における点で「度胸」が必要であった、という事になりますね。

マーチング(Page26)

演奏形態の1つ。

正式名は「マーチングバンド」。

「マーチ」とつくように、「行進」をしながら演奏をする形態の事です。

とはいっても、このマーチグバンド、実際は細かく2つの形態に別れています。

1つは、列をなして「行進」しながら演奏を行うマーチング。

もう1つは横30m×縦30mのフロアを使って、数十人の人数で演奏をしつつ歩きながら、様々な形をフロア上に描き出すマーチングです。

前者の場合はパレードなどの道を使った演奏で行われる事が多く、後者は専用の舞台を用いた出し物として発表される事が多いです。

どちらにも専用の大会が存在し、「マーチングバンド」を行う部活に加え、兼用でマーチングバンドも行う吹奏楽部もいたりします。

実際、本記事を制作している私は、この後者に所属する部員でした。

制服で参加可能な吹奏楽部の大会と異なり、大会時には専用の衣装を身につける必要があったり、通常時の練習でも演奏の練習に加え、「歩き」の練習をしたりと、同じ音楽系の部活動でも、やることなすこと異なる部分が多数存在しています。

その他にも、楽器の形態なんかも少し違っていて、金管楽器なんかは「マーチングブラス」と呼ばれる、マーチング専用の楽器に変更される事もあります。

吹奏楽部ではカタツムリのような形をしていたホルンが、マーチングでは、トランペットに似た形態に変わったりしているんですよ!

ユーフォやチューバのような重い楽器も、抱き抱えるのではなく、肩に背負う形で吹いたりと、吹部とは似て非なる形態に様変わりしていて、とても面白い演奏形態となっています。

ドラムロール(Pae26)

打楽器の演奏技術の1つ「ロール」のドラム版の名称。

この「ロール」とは、音を「持続させる」為の奏法です。

打面を、一定の間隔で連続して叩き続ける事で、音が持続的に続いているように聴かせる奏法となっており、「ドラムロール」はそのドラム版という事になります。

クイズ番組などの答え合わせのシーンで「ドルルルルルルル……」といった効果音が、鳴らされる事がありますよね?

それが「ロール」で奏でられた音です。

一見すると単に速く叩いてるだけに見えますが、目的は「速く叩く」ではなく「音を持続させる」なので、あまり速く叩きすぎると1つ1つの音がはっきりと聞こえず、響きのない音に仕上がってしまいます。

きちんと一定のテンポ一定の間隔で叩く事が、音を持続させる秘訣となってきます。

バスクラリネット/バスクラ(Page26)

木管楽器・クラリネットの1種。

ついに出てきましたよ、この楽器が……。

前回の記事に記載したホルン同様、前々の章から名前は出てきていたのに、楽器どころか奏者である彼ですら、ほぼほぼシナリオ内に出てこなかったバスクラが、ようやく3章終わりにて、その存在を登場!

本格的な登場は4章となりますが、ちょっとお先の前知識として、バスクラについて解説したいと思います。

バスクラが所属する「クラリネット」について知りたい方は、冒頭に掲載してあります「2章分」の用語解説記事を確認してくださいますと助かります!

「木管楽器」の項目にて、解説済です。

というわけで、バスクラこと、バスクラリネットの解説に入ります。

木管楽器・クラリネットの1種、バスクラリネット。

「バスクラ」は、バスクラリネットの口語上での略称であり、譜面上では「B.Cl」「BsCl」と略されています。

「バス」という名前からも想像できますように、担当音域は低音

2章の項目で説明したように、クラリネットはトランペットとなる吹奏楽部の花形です。

しかし、このバスクラリネットは低音担当な事もあり、花形とは遠く離れた位置にいます。

形もパッと見はクラリネットというより、サックスに近しい姿形で、吹部未経験者からしたら「本当にこれがクラリネットなのか」と疑いたくなると思われます。

一般的に想像するクラリネットとは役割りも姿形も異なる特殊な楽器ですが、チューバの奏でる音に芯を与え、低音の安定感をさらに増幅してくれる役割を担う楽器ですので、吹奏楽においては居てくれると助かる楽器の1つなんですよ!

オマケ:ジャズ喫茶にて登場した用語達を解説!

ここからはPage21の「ジャズ喫茶 くっつりや」シーンにて登場した用語の解説を行っていきます。

「ジャズ」そのものがメインとなるのは4章での事ですが、バスクラ同じく4章入りの前知識、という形で説明していければと思います!

もちろん、すでに4章を読み終わった方も、ぜひ参考資料として読んでくださると嬉しいです。

そもそもジャズとは

ジャズが誕生したのは、19世紀半ば頃。

アメリカにて生まれたといわれており、元は黒人音楽の1種だったとされています。

そこへ20世紀初め頃に、ヨーロッパ音楽が融合した事で、今のジャズという形が完成したようです。

スウィングと呼ばれるリズムに、即興演奏、つまりは「アドリブ」で合わせるセッションが大きな特徴の楽曲となっており、特にアドリブでセッションを行うというのは、ジャズならではの特殊な演奏形態だといえるでしょう。

ちなみに、同じく黒人音楽から生まれた有名な音楽ジャンルの1つに、「ロック」が存在します。

系統こそ違うものの、ロックもライブにおいてはアドリブで演奏を行ったり、ノリでアレンジをしたりする事がありますので、そういった自由度の高さはジャズの即興演奏にも似た何かを感じますね。

ジャズ喫茶(Page21)

ジャズのレコードをかけてくれる喫茶店。

ジャズの鑑賞を行う為の喫茶店、といったところですね。

飲食の提供を行うはもちろんの事、お客さんのリクエストに沿って楽曲のレコードをかけてくれる仕組みとなっており、お客さんの大半はジャズを聴きに足を運んできた人達であるといいます。

誕生したのは昭和時代。

日本でジャズが広まり初めたこの頃、ジャズの普及に伴い誕生したといいます。

現代においてはジャズ喫茶だけではなく、類似店舗としてお酒を飲みつつジャズが聴ける「ジャズバー」や、定期的なセッションが開かれている「ジャズライブバー」なども存在しています。

なお、現代でも店内で流すジャズはCDや有線ではなく、レコードで流しているとのこと。

ジャズ喫茶という文化へのこだわりが感じられる裏話ですね!

アンジェロ・ジュリアーニー/Piogua debole(Page21)

アンジェロ・ジュリアーニーなる人物の事を知らなかった為、ちょっと調べてみたのですが、残念ながらそれらしき奏者を発見する事はできませんでした……。

「アンジェロ・トレス」というお名前のジャズ奏者ならいるようですが、ファミリーネームが違うので別人だと思われます。

もしかしたら架空の奏者……?

楽曲名である「Piogua debole」についても調べたのですが、そちらも情報を見つける事はできませんでした……。

やはり架空の奏者、架空の楽曲名、なのでしょうか。

ただ曲名の意味についてだけは発覚しました!

「Piogua debole」は、どうやら「小雨」という意味を持つイタリア語のようです。

こうして意味わかると、あの時、くっつりやの主人である望月崇さんが「今日みたいな天気の日にぴったり」と言っていた理由もわかってきますね。

オマケ:皆が出演した「風と緑の楽都音楽祭」について調べてみました!

さて、2つ目のオマケ項として、威吹吹奏楽部が出演した「風と緑の楽都音楽祭」について解説していきます!

とはいえ、私自身は石川県民ではないので、ネットなどを通して収集した情報をもとに、紹介をさせていただければと思います。

「風と緑の楽都音楽祭」は、2017年から石川県金沢市を中心に、毎年GW頃に開催されている音楽祭です。

元は「ラ・フォル・ジュルネ金沢」という名前で、2008年から開催されていた音楽祭で、「地域内のさまざまな場所で音楽会を開く」というコンセプトのもと行われているイベントとなっています。

作中でも紹介されていたように、金沢市内にある音楽ホール「石川県立音楽堂」を使われた演奏会や、空港「小松空港」のロビー道端での様々な演出も行われている他、第2回以降では、協賛イベントとして「リアル脱出ゲーム」「サーカス」といったものも開催されているとのこと!

あの「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズで有名な「荒木飛呂彦」の原画展も、行われた事があるとか!

来場者数も10万を超える人数が参加するイベントとなっており、「地域のイベント」とはいえ、決して侮れない超大規模イベントだといえるでしょう!

まとめ

以上、3章Page19以降に登場した「吹奏楽部用語」の解説記事でした!

こうして登場する用語を振り返ってみると、3章後半は「吹奏楽部用語」というよりも、「ジャズ」に関する用語や楽器が多く登場する構想になっている事がわかりますね。

「ウインドボーイズ!」でのジャズといえば、連想されるのは4章で開催される「ジャズイベント」でしょう。

と考えると、3章のこの構想は、「4章への布石」だったのかもしれませんね。

というわけで、この記事で3章に登場する「吹奏楽部用語」の解説は終わりとなります!

次回は、4章の用語解説を行っていこうと思いますので、公開のあかつきには、ぜひまたご一読してくださると嬉しいです!

それでは、また。