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ゲーム内に登場する専門用語達の意味や小ネタを紹介!
2021年11月15日、DMM GAMESからリリースされた吹部男子育成ゲーム「ウインドボーイズ!」。
吹部男子達の育成をメインとしたゲームでありながら、育成だけではなく、物語にも非常に力を入れたゲームとなっており、吹奏楽部経験者である者程、飛び出てくる吹部ならではのワードや場面に心惹かれるソシャゲとなっています。
ですが、実際にプレイをする人の中には、吹部経験者ではない方もいる筈!
キャラクターの可愛さや作品の雰囲気に惹かれて入ってきた、吹部未経験者な先生(プレイヤー)だっていっぱいいる筈なのです!
というわけで、そんな吹部未経験者な先生方の為に、本編に登場する数々の吹奏楽部用語の意味を紹介する記事を制作してみました!
とは言いましても、全てのシナリオに出てくる用語全てを一気に紹介するとなると、非常に長く読みづらい記事になってしまいますので、今回はプロローグ~1章までに登場した用語についてのみ、紹介しようと思います。
他の章やミニトークなどに登場する用語については、また日を改めて制作させていただきたく思います。
この記事は5分程で読み終わります。
一般的によく聞く単語から、吹奏楽部じゃなければ理解不能な専門用語まで。
ちょっとした小ネタなんかも挟みつつ紹介していきますので、最後まで読んでいってくださると幸いです!
トランペット(プロローグ Page1)
金管楽器の一種。
本作のメインキャラクターである飯塚ミナトくんが持っている楽器ですね。
高音を担当する楽器であり、譜面においては主旋律を担当する事が非常に多い、いわゆる吹奏楽部の「花形」にあたる楽器です。
ラッパ、金管楽器、といえばこの楽器を最初に浮かべる方が多いのではないでしょうか?
譜面上での略称は「Tp」。
「Trumpet」という英語(またはイタリア語)の字面を略した呼び名となっています。
現状、「ウインドボーイズ!」内で楽器の略称が使用される事はありませんが、いつかどこかで登場する可能性も無きにしもあらず!
よかったらぜひ覚えて帰って下さい!
フルート(プロローグ Page2)
木管楽器の一種。
リードと呼ばれる、木管楽器の大半に使われる道具を使用せずに吹く「エアリード」タイプの横笛となっています。
担当する音域は高音。
その為、主旋律を奏でる事が多く、トランペットと同じく、吹奏楽においては花形に位置する楽器です。
また主旋律以外にも、メロディーに「装飾」を行う役割を担う事もあります。
フルートは「小鳥のさえずり」と表現される事もある、非常に可愛らしい音が出る楽器になっていますので、これはその特色を生かした役割となっています。
通常、音に「装飾」をつけるのは、様々な小道具を扱うパーカッションの役割な為、金管・木管が担当する事はありません。
フルートの「装飾」は、フルートだけの特別な役割だといえるでしょう。
譜面上での略称は「Fl」。
英語での正式名称「Flute」や、イタリア語での正式名称「Flute」などの頭文字から取られたものとなっています。
トランペッター(第1章 Page4)
トランペット奏者の呼称。
要するに、トランペットを吹く人の事です。
英語だと「Trumpeter」と書きます。
プロローグ~1章の間で登場したキャラクターでいうと、ミナトくんと鳥羽谷空里くん、それから一瞬だけ出てきた2年生の「彼」が、それに当てはまりますね。
なお、ちょっとした小ネタを挟むと「トランペット奏者」の英語訳を辞書で調べると、一緒に「cornetist」という単語が出てくる場合があります。
こちらは日本語に訳すと「コルネット奏者」という意味を持つ単語です。
この「コルネット」というのは、トランペットと同じ音域を持つ金管楽器の名前です。
とは言っても同じなのは音域だけで、トランペットよりも小柄だったり、管の部分の形が違ったり、音がトランペットよりまろやかな感じだったりと、差はいたるところにあります。
「ウインドボーイズ!」ではコルネットは存在しませんが、譜面でコルネットが登場するものがある場合は、トランペッターの部員がコルネットを担当する場合もあったりと、吹奏楽部ではよく目にする楽器の一種です。
よければ一緒に覚えておいてみてはいかがでしょうか。
ダメ金(第1章 Page4)
コンクール結果の1つ。
賞としての結果は「金賞」だけど、次の大会に進む為の切符は得られない金賞の事です。
どういうことかといいますと、実は吹奏楽部のコンクールでは、次の大会に行ける「出場枠」の数があらかじめ決まっているのです。
その為、どれだけ演奏のレベルが高く「金賞」を得られる程のものだったとしても、用意されている出場枠数が少なければ、金賞の中で「次の大会(「県大会」であれば、次は「関東(や関西、東北など)大会」といった形)」に出られる学校の取捨選択が行われる事になってしまうのです。
次の大会に行ける吹奏楽部は、コンクールの結果発表時のアナウンスで、「ゴールド金賞」と述べられます。
が、ダメ金だった場合は「金賞」の2文字だけで呼ばれる事となります。
「ゴールド」がつかなかった時の絶望と言ったら……。
この台詞を言った、兼古宗州くんが空里くんに個人的な恨みを持ってしまってる理由もうなずけます。
単純に、2人の性格が合わない、という問題もあるとは思いますけどね!
コントラバス(第1章 Page5)
弦楽器の一種。
4本(または5本)の弦を持つ大型の弦楽器で、「コントラバス」という呼び名以外のも様々な名前を持つ楽器だったりします。
「コントラバス」という呼び名の次で有名なものだと、「ウッドベース」でしょうか。
略称は「バス」や「ベース」、「コンバス」と呼ばれる場合もあります。
低音域を担当する楽器で、金管楽器の低音担当であるチューバをすらも超える低い音域を奏でる事が可能!
吹奏楽部の演奏全体に厚みをつけてくれる、大事な低音楽器の一種となっています。
なお、吹奏楽部でコンバスを担当している生徒は、曲によってはエレキベースを担当する場合もあったり。
吹部を知らない人からしたら、「吹奏楽部でエレキベース!?」と驚かれそうですが、吹奏楽部って意外とクラシックに限らず、ロックやポップソングなど、様々なジャンルの演奏を行う部活だったりするんですよ。
なので、曲によってはエレキベースが登場する場合もあるんです。
実際、「ウインドボーイズ!」でも、3年生にバンドでよく見るようなタイプのドラムを叩く先輩がいますしね。
意外と、扱う音楽の幅が広い世界なんです、吹奏楽部って。
ボーン(第1章 Page6)
金管楽器の一種、トロンボーンの略称。
プロローグ~1章内だと、清嶋桜晴くんが使ってる楽器ですね。
担当音域は、中低音。
中音域と低音域、そのどちらもの役割をこなせちゃう楽器という事です!
一応トロンボーンの中で、出せる音域に合わせていくつか種類があるのですが、基本的に吹奏楽部で使われるものは「テナートロンボーン」と呼ばれるものとなっています。
低音域として皆を支える事もあれば、時にはメロディーラインを担当する事もあったりと、実に幅広い役割をこなす楽器です。
なお、名前の「トロンボーン」というのは、「大きいトランペット」という意味を持つイタリア語とのこと。
同じ金管楽器の「Trumpet(トランペット)」に、イタリア語で大きいを意味する「-one」をつけ、「Trombone」と書くのだそう。
その為、譜面上では「Tb」という略称で記述が行われています。
「ボーン」の方は、日常会話の中で使用される事が多い略称です。
チューバ(第1章 Page10)
金属楽器の一種。
担当音域は低音。
金管楽器の中で、1番低い音を吹く楽器です!
トランペットの次ぐらいに、一般的に有名な金管楽器なのではないでしょうか?
非常に大きな楽器となっており、一番重いもので9~10kgはあります。
吹奏楽部で使われるチューバは、この一番重いものである事が多い為、公園でチューバを吹く花城芹弥先輩は、9~10kgあるそれを軽々と持って吹いているという事になりますね……。
力持ちのオネェ、かっこよすぎます……。
ちなみに、芹弥先輩が持っているチューバは「ロータリーチューバ」と呼ばれるタイプのチューバです。
金管楽器は口の形で音を変える楽器なのですが、それだけで全ての音が出せるわけではなく、「バルブ」と呼ばれる3つ(ないし4つ)のボタンを押し、その組み合わせで出す音の種類を変える楽器となっています。
「ロータリーチューバー」の「ロータリー」は、この「バルブ」にあたるものです。
丸いボタンのような形のバルブを「ピストン」と呼び、平べったい形のバルブを「ロータリー」と呼びます。
ほら、芹弥先輩が持っているチューバのバルブ(下画像、赤丸部分)って、平べったいでしょ?
このタイプが用いられる楽器は、大抵ベルが大きく、柔らかな音を吹くもの達ばかりとなっています。
「ウインドボーイズ!」に出てくる他の楽器で例えると、ホルンがこれに当たるでしょう!
チューニングB♭(第1章 Page12)
一般的に学校で行われる音楽の授業で楽譜の読み方を習う時、私達は「ドレミファソラシド」という音名(音の読み方)を教えられます。
ですが、実はこの「ドレミファソラシド」というのは、イタリア語での音名で、世の中にはそれ以外の音名がいくつか存在しているのです!
この項で話す「B♭」は、この「それ以外の音名」に当てはまる音名となっています。
ドイツ語の音名で、「ドレミファソラシド」でいうならば、「シ♭」の音にあたる音です。
と、ここまで言うと、「じゃあ「シ♭」って言えばいいじゃん。わざわざドイツ語で言う意味は?」と疑問に思う方もいるのでは?
これには、こうしなければならない理由が存在しているのです……。
というのも、実は吹奏楽の楽器というのは、各楽器の作りに合わせて、書かれている譜面の意味(読み)が異なる仕様になってしまっているのです!
特に金管や木管と言った管楽器はその代表的な例でしょう。
彼らには高音、低音などという音域以外に「C管」「B管」という別口の種類が存在しており、これらによって譜面の読み方がバラバラになってしまっているのです。
たとえば「C管」で「ド」を吹けば「ド」の音が出るけど、「B管」で「ド」を吹けば「シ♭」の音が出る、というように非常にややこしい状態にあります。
そこで登場するのが、ドイツ音名。
このややこしい状態を解決する為に、「共通の音名」として、このドイツ音名が吹部では使用されているのです。
これにより、皆で一緒に吹く音がごっちゃ混ぜにならずに、音を合わせる事ができるように!
つまり、メンバー全員の音を合わせる「チューニング」の場面で、宗州くんがドイツ音名で指示を行ったのは、それが譜面の読み方がバラバラな皆に通ずる共通の指示言語だから、という事情があったのです!
オマケ1. 「軽音部」で登場した音楽用語についても説明します!
さて、これまでは「吹奏楽部」に関連する用語の説明を行ってきましたが、この項目では、第1章Page6で登場した「軽音部」にて使用されていた単語についての説明を行っていこうと思います!
吹奏楽部の専門用語ではないのですが、「音楽」に関する用語としては吹奏楽部にも通ずる部分がある用語達なのではないかと思った為、このような項目を作ってみました。
よかったら、オマケの小ネタ感覚で読んでくださると幸いです!
走ってた
リズムの速さに関する指示用語。
「走る」というワードから、なんとなくで連想できると思いますが、要は「リズムがだんだんと速くなってる」という意味の指示用語となっています。
本来のリズムのタイミングよりも、演奏者が奏でるリズムのタイミングの方が速くなってしまっている時に使われる言葉のようです。
なお、逆に本来のタイミングよりも「だんだん遅くなっている」場合の事は、「もたる」というとのことです。
「走る」と「もたる」、対で覚えておくと良いかもしれません。
ビート
拍のこと。
正式なつづりは「beat」。
音楽の授業でテンポを取る時に、「1拍」「2拍」と数字を数えるように教えられた記憶はありませんか?
この「1拍」、「2拍」というそれが、ビートです。
楽譜というのは、いくつもの細かい「小節」でわけられており、それらは全て、決まった拍数毎に配置が行われています。
要するに「4拍分」の拍数で小節で割り振られていた場合、この4拍分に収まる長さの音符しか、その小節内に書くことができないということ。
拍がどれくらいの速さで数えられるかは、楽曲ごとのテンポで決まってきます。
なので上の画像で向十希くんが言っている「ビートの刻み方」というのは、わかりやすく言い換えれば、「拍の取り方」、「テンポの取り方」が上手い、しっかりしているという事になりますね。
ストローク
「ビート」と一緒に、十希くんの台詞内に登場した単語。
「スティックを振る」という意味のドラム用語で、要するに、ドラムの叩き方、スティックの使い方に関する言葉です。
全部で4種類の叩き方が存在し、全て異なる叩き方を行います。
もちろん、叩き方が異なるという事は、音の強弱やニュアンスが変わってくるということ!
ドラムを叩く上での基礎に大きく関わってくる要素ですので、これを褒められるという事は、ドラマーとしての技術がしっかりしているという事に他なりません。
画像の十希くんが言ってる「ストロークの粒立ちが良い」をわかりやすく言い換えるならば、「1音1音しっかりとした、はっきりとした音で叩けている」という意味になると思われます。
こうやって意味を1つ1つ要約してみると、改めて十希くんが愛実先輩の事をいかにベタ褒めしているのか、認識させられますね……。
スティック
ドラムを叩く道具の名前。
正式名称は「ドラムスティック」です。
ドラマーが持つアイテムの中では、「ドラムセット」という用語の次ぐらいには、一般的に知られている用語なのではないでしょうか。
というわけで、詳しい説明をするというよりも、ここではスティックに関する豆知識を1つご紹介しようと思います。
実はスティックには、いくつかの細かい種類が存在している事を知っていましたか?
スティックに使用されている材質の種類、さらにはスティックの「先端(チップ)」の形によってもまた細かく分けられていたりします。
材質、形ともにドラムを叩く際に出る音の「質」に関わってくるようになっており、中には「このジャンルの音楽向き!」と決まっているものもあります。
2章以降には、スティックを持ってる愛実先輩の姿を見る事もできますので、よかったらどんな形のスティックを使っているか、注目してみてはどうでしょう!
オマケ2. 【楽曲考察】プロローグでミナト達が合奏した楽曲の元ネタについて
さて、吹奏楽・軽音と続いて、専門用語の説明を行ってきましたが、最後のオマケ要素として「楽曲考察」という新たな項を設けたいと思います。
ここまで読んで下った先生方は、プロローグにて登場したシーンで、ミナトくん達1年生が音楽室にて合奏していた楽曲の事を覚えていますでしょうか?
この楽曲、一体なんの曲を吹いていたのか、気になりません?
というわけで、興味心から「これではないか!」と思う楽曲を探してみちゃいました!
ミナト達が吹いていた楽曲は競馬レースで使用される「ファンファーレ」?
まず調べるにあたってした事は、このシーンで演奏されている楽曲のジャンルについて絞る事でした。
とはいっても、楽曲の曲調からして「ファンファーレ」と呼ばれる部類にあたる事は確かだったので、そう時間をかけずにジャンルを絞ることに成功!
あとは「ファンファーレ」1点で絞り、色んな曲を聴き比べする形で元ネタ探しを開始しました。
結果、非常にフレーズが似ている楽曲を発見!
それが「関東GⅠ(G1)」と呼ばれる、競馬レースで使用されている「ファンファーレ」です。
競馬にはレース毎に「格付け」が存在しており、「GⅠ」はこの格付けの中でも最上級にあたるレースだそう。
そんなレースにおいて、関東で行われるものでのみ吹かれる「ファンファーレ」が存在しており、それが、ミナト達が吹いていた曲に近しかったのです!
多少音が違ったり、リズムに差を感じたりはしましたが、この楽曲が元ネタである可能性は非常に高いように思えました。
もちろん、あくまでも私個人の考察なので、絶対にこれだと言い切ることはできません。
ですがもし本当に、最初に皆で吹いた曲が「ファンファーレ」だったとしたら、この曲以上にプロローグに合う楽曲はないと思います。
なぜなら、「ファンファーレ」というのは、式典において開幕を宣言する時や、大会などで優勝した者を祝福する際に演奏される短い曲の事だからです。
「吹部再建」を目標に活動を始める、最初の吹部メンバー達が吹くには、これ以上ない程に相応しい選曲だといえるでしょう!
まとめ
というわけで、「ウインドボーイズ!」に出てくる吹奏楽部用語の説明記事でした!
吹奏楽部用語の意味がわからなくても、シナリオを読み進める事はできますが、やはり知っていたほうが面白みがまた変わってくるというもの。
「先生」としても、やっぱり用語の意味を知っておいた方が、世界観にさらに没入しやすくなるのではないでしょうか。
この記事が、吹部未経験者な先生方が、もっと「ウインドボーイズ!」を好きになる、そのお手伝いになれば幸いです。
今後も定期的に用語に関する記事をあげていくつもりですので、よければお付き合い下さい!
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