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元々は弱小テーマ!?マシンナーズデッキの歴史を追う!【前編】
皆さんこんにちは、ヨッケイです。
今回は根強いファンも多い「マシンナーズ」デッキの歴史を追っていきます。
登場当時「弱小テーマデッキ」であった「マシンナーズ」が評価されるまでの歴史を様々なカードと共に、振り返っていきましょう。
- マシンナーズ変形合体!攻撃力4600で敵を粉砕!
- 難しくて合体できないぞ!
- 強くなるマシンナーズデッキと影が薄くなる初期型達
- 大会でも、結果を残しはじめる!
この記事は5分で読み終わりますので、さいごまで読んでいってくださいね!
マシンナーズってなに?
遊☆戯☆王Rに登場したキャラクター「カーク・ディクソン」が使用していました。
「マシンナーズ」モンスターの連携合体能力で主人公である遊戯に戦いを挑みますが、とくにいいところもなく一蹴されてしまいます。
そんな彼のモンスターですがなぜかPREMIUM PACK9(プレミアム・パック9)の収録カードに選ばれます。
PREMIUM PACK9(プレミアム・パック9)には全10種のカードが封入されていましたが、その中の半分である5種類がマシンナーズ系カードでした。
【2006年3月】「マシンナーズ」モンスター登場!
マシンナーズモンスターは2006年3月発売のPREMIUM PACK9(プレミアム・パック9)で初登場です。
マシンナーズ・ソルジャー
収録:PREMIUM PACK9(プレミアム・パック9)
発売日:2006年3月
地属性│レベル4│機械族│効果モンスター
攻撃力:1600 守備力:1500
自分フィールドにこのモンスターのみが存在する場合、手札から「マシンナーズ」モンスターを1体特殊召喚する。
手札から他のマシンナーズを特殊召喚できるマシンナーズモンスターです。
デュエル開始1ターン目に召喚し、相手をけん制できました。
手札から別モンスターを特殊召喚する効果は当時としては貴重で、数少ない「マシンナーズ」デッキの展開手段として重宝されました。
「初期型マシンナーズ」の中では優秀な効果を持っています。
この効果で隣に「マシンナーズ・スナイパー」を特殊召喚するのが定番でした。
マシンナーズ・スナイパー
収録:PREMIUM PACK9(プレミアム・パック9)
発売日:2006年3月
地属性│レベル4│機械族│効果モンスター
攻撃力:1800 守備力:800このカードがいる限り他の「マシンナーズ」モンスターを攻撃できない。
「初期型マシンナーズ」のアタッカーを務める狙撃手です。
攻撃力は1800で、及第点の攻撃力を持っています。
ソルジャーよりも攻撃力が高いところが、なんともリアルです。
狙撃手にも関わらず、攻撃を引き寄せる効果を持っています。
攻撃力が低い「マシンナーズ・ソルジャー」や「マシンナーズ・ディフェンダー」を守れます。
マシンナーズ・ディフェンダー
収録:PREMIUM PACK9(プレミアム・パック9)
発売日:2006年3月
地属性│レベル4│機械族│リバース│効果モンスター
攻撃力:1200 守備力:1800
リバース効果:デッキから「督戦官コヴィントン」を手札に加える。
デッキから「督戦官コヴィントン」をサーチするリバース効果をもつモンスターです。
「初期型マシンナーズ」の守り担当です。
守備力1800は頼りなく感じますが、当時の環境ならば、ある程度あてにできる数値でした。
名前の割には一切「守る」効果を持ち合わせていません。
基本的には裏守備表示でセットし、相手の攻撃を防ぎつつ、リバース効果を使用するといった運用です。
督戦官コヴィントン
収録:PREMIUM PACK9(プレミアム・パック9)
発売日:2006年3月
地属性│レベル4│機械族│効果モンスター
攻撃力:1000 守備力:600
自分フィールドの「マシンナーズ・ソルジャー」「マシンナーズ・スナイパー」「マシンナーズ・ディフェンダー」を墓地に送り、デッキ・手札から「マシンナーズ・フォース」を特殊召喚する。
後述する「マシンナーズ・フォース」を特殊召喚するために、必須のモンスターです。
マシンナーズ達に指示を出す「司令塔」です。
一番の問題点は「自身がマシンナーズではない」ことで、それによりサーチ・展開が難しくなってしまっています。
攻撃力・守備力は共に低く、戦闘において扱いに困ります。
マシンナーズ・フォース
収録:PREMIUM PACK9(プレミアム・パック9)
発売日:2006年3月
地属性│レベル10│機械族│効果モンスター
攻撃力:4600 守備力:4100
通常召喚できない。
「督戦官コヴィントン」の効果のみで特殊召喚できる。
①攻撃宣言の度にライフを1000払う。
②このカードを墓地に送り「マシンナーズ・ソルジャー」「マシンナーズ・スナイパー」「マシンナーズ・ディフェンダー」を墓地から特殊召喚する。
マシンナーズ達が、督戦官コヴィントンの指示で合体した状態を再現したモンスターです。
攻撃力は合体元マシンナーズの合計で、その攻撃力は4600、さらに守備力は4100!
攻守ともに効果モンスターの中では、当時の最高数値です!
まさに超ド級のパワーを持つモンスターで、非常にロマンあふれたカードでした。
しかし、その出しにくさは尋常ではなく、フィールドに合計4体ものモンスターを要求されます。
要求されるモンスター達も、それほど高い戦闘力を持っているわけではないので、簡単に破壊されてしまいます。
当時の環境では、モンスターを特殊召喚する手段も多くなく、モンスターを4体展開するなどは、まさに至難の業でした。
「マシンナーズ」モンスターは中途半端に攻撃力が高いため「巨大ネズミ」や「クリッター」でのサーチがしにくいという問題点もあります。
「黒き森のウィッチ」でなんとかサーチ可能ですが、当時制限カードであったこのカードに頼るのは、非現実的でした。
巨大ネズミ
地属性│レベル4│獣族│効果モンスター
攻撃力:1400 守備力:1450
戦闘で破壊された場合、デッキから攻撃力1500以下のモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
戦闘破壊されると攻撃力1500以下の地属性モンスターをデッキから特殊召喚できます。
当時、モンスターを展開する常套手段として使われていました。
各属性に対応する効果モンスターが存在していて、それらはまとめて「リクルーター」と呼ばれています。
クリッター
闇属性│レベル4│悪魔族│効果モンスター
攻撃力:1000 守備力:600
※エラッタ前
このカードがフィールドから墓地に送られた場合、デッキから攻撃力1500以下のモンスターを手札に加える。
フィールドから墓地に送られると、攻撃力1500以下のモンスターをデッキから手札に加えることができます。
その適応範囲の広さから、必須級の扱いをされていました。
黒き森のウィッチ
闇属性│レベル4│魔法使い族│効果モンスター
攻撃力:1100 守備力:1200
※エラッタ前
このカードがフィールドから墓地に送られた場合、デッキから守備力1500以下のモンスターを手札に加える。
フィールドから墓地に送られると、守備力1500以下のモンスターをデッキから手札に加えることができます。
「クリッター」以上に適応範囲が広く、汎用性の高いカードでした。
これらのモンスターを活用し、4体の展開に成功して召喚できたとしても「攻撃宣言に1000ライフが必要」という謎の効果を持っていることに加えて、特に破壊に対する耐性を持っていません。
自身を合体前に戻す②の効果も、相手ターン中は発動できないため、除去カードを分裂してかわすというような使い方はできません。
結果「わざわざ合体する必要はない」と結論付けられることになりました。
しかし、せっかくデッキを作るのであれば、合体を試みたいものです。
【2006年~2009年】黎明期のマシンナーズデッキ
黎明期の「マシンナーズ」カードはただ「マシンナーズ・フォース」を出すためのカード群という位置づけで、種類も多くありませんでした。
マシンナーズカードのみでは、デッキを組むのが難しく【ガジェット】・【ロイド】・【サイバー・ドラゴン】などのデッキに採用し、隙があれば「マシンナーズ・フォース」の召喚を狙うというデッキタイプが主流でした。
【ガジェット】って?
召喚と同時にモンスターをデッキからモンスターをサーチすることで、手札を減らさずにデュエルを進めることができるデッキです。
安定性は当時でも抜きんでていました。
【ロイド】って?
下級機械族モンスターを組み合わせて、融合召喚を狙う機械族デッキです。
当時としてはドローソースにも恵まれており、安定したデュエルを展開できました。
マシンナーズと組み合わせる場合は、地属性モンスターが多くなるので、地属性サポートカードを採用できます。
【サイバー・ドラゴン】って?
容易な特殊召喚条件を持った「サイバー・ドラゴン」を使って攻める機械族デッキです。
主なモンスターが光属性であり、デッキとしてはサイバー系カードで完成しているので、組み合わせる意義は少なめです。
【2006年~2009年】黎明期マシンナーズデッキの基本的な動き
最終目標は当然「マシンナーズ・フォース」を召喚して相手を叩きのめすこと!
このデッキは以下の手順で動かして…いけるのか?
- 「マシンナーズ」モンスター(フォース以外)を気合いで手札に引き込む
- 「マシンナーズ」モンスターをなんとかフィールドに出していく
- 「マシンナーズ」モンスターをなんとか守る
- 「マシンナーズ・フォース」を特殊召喚!
①「マシンナーズ」モンスター(フォース以外)を気合いで手札に引き込む
「マシンナーズ」モンスターは、サーチする手段がほぼないため当時制限カードであった「強欲な壺」「天使の施し」などのドローカードで引き込みます。
強欲な壺
通常魔法
自分はデッキからカードを2枚ドローする。
カードを2枚ドローするシンプルながら強力な効果です。
禁止カードに指定されて久しいカードです。
天使の施し
通常魔法
自分のデッキからカードを3枚ドローし、その後手札を2枚捨てる。
カードを3枚ドローし、2枚捨てる、大幅な手札入れ替えが可能なカードです。
初期カードならではの大味な効果です。
②「マシンナーズ」モンスターをなんとかフィールドに出していく
「マシンナーズ・ソルジャー」で同時に「マシンナーズ・スナイパー」を特殊召喚するのが理想です。
他のマシンナーズモンスターも「死者蘇生」や「リビング・デッドの呼び声」を使って無理やり揃えていきます。
死者蘇生
通常魔法
自分・相手の墓地のモンスターを1体特殊召喚する。
遊戯王の定番蘇生カードです。
リビング・デッドの呼び声
永続罠
自分の墓地のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールドを離れた場合、このカードで特殊召喚したモンスターを破壊する。
遊戯王の定番蘇生カードその2です。
コチラは攻撃表示で特殊召喚する必要があるので、攻撃力の低いモンスターを特殊召喚しにくいという問題点があります。
③「マシンナーズ」モンスターをなんとか守る
「マシンナーズ・フォース」の素材となるモンスターは、戦闘面で高い能力をもっていないので、相手の攻撃を封じる「覇者の一喝」や「威嚇する咆哮」の他「攻撃の無力化」などの攻撃反応型罠で守り切る運用が必要でした。
覇者の一喝
通常罠
相手スタンバイフェイズに発動できる。
このターン、相手はバトルフェイズを行えない。
スタンバイフェイズに発動することで、バトルフェイズを行えなくする効果を持つカードです。
威嚇する咆哮
通常罠
このターン、相手は攻撃宣言できない。
コチラはバトルフェイズをスキップするのではなく、攻撃宣言をできなくするカードです。
攻撃の無力化
カウンター罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動。
その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。
相手の攻撃を無効にし、バトルフェイズを強制的に終わらせるカードです。
マシンナーズの戦闘能力を強化する構築もありです。
【ガジェット】や【ロイド】は大半のモンスターが「マシンナーズ」モンスターと同じ地属性です。
ここに着目し「ガイアパワー」などで戦闘力を底上げするタイプのデッキも存在していました。
ガイアパワー
フィールド魔法
フィールドの地属性モンスターは攻撃力が500ポイントアップし、守備力は400ポイントダウンする。
地属性モンスターの攻撃力を500ポイントアップできますが、守備力が下がってしまう点が「マシンナーズ・ディフェンダー」などにとってマイナスに働いてしまいます。
④「マシンナーズ・フォース」を特殊召喚!
なんとか召喚に成功した「マシンナーズ・フォース」でデュエルの決着をつけましょう。
「リミッター解除」を使えば攻撃力は驚異の9200となります。
リミッター解除
速攻魔法
自分フィールド上の機械族モンスターの攻撃力を倍にする。
この効果を受けた機械族モンスターはエンドフェイズに破壊される。
機械族モンスターの自壊と引き換えに攻撃力を2倍にする魔法カードです。
攻撃力9200の攻撃で勝負を決められなかった場合は、素材モンスターに分裂することでターン終了時に破壊されるデメリットを回避することができます。
しかし「マシンナーズ・フォース」が登場する前にデュエルが終了することもしばしば…。
やはり「マシンナーズ・フォース」の出しにくさは尋常ではなかったのです。
「マシンナーズを抜いたほうが強い」と非情な評価を下されることもありました。
【2009年12月】ストラクチャーデッキ”マシンナーズ・コマンド”発売
ここから本格的に「マシンナーズ」モンスターのみでデッキを組むことができるようになりました。
しかし「マシンナーズ」モンスター同士のシナジーは薄く「マシンナーズ」モンスターだけでデッキを組む必要性は、あまりありませんでした。
マシンナーズ・フォートレス
収録:ストラクチャーデッキ”マシンナーズ・コマンド”
発売日:2009年12月12日
地属性│レベル7│機械族│効果モンスター
攻撃力:2500 守備力:1600
①このカードはレベルの合計が8以上になるように手札の機械族モンスターを捨てることで手札・墓地から特殊召喚できる。
②このカードを対象にしたモンスター効果が使われる場合、相手の手札を確認し1枚を選んで捨てる。
③このカードが戦闘で破壊され墓地に送られた場合、相手フィールドのカードを1枚対象にとして破壊する。
ストラクチャーデッキの看板モンスターです。
攻撃力2500、守備力1600と少し頼りないように見えますが、問題は優秀な効果です。
一見効果がわかりにくいですが、手札から自身と他の機械族モンスターを1体手札から捨てることで特殊召喚できます。
しかもなぜか、墓地からの特殊召喚にも対応しています。
「マシンナーズ・フォース」などの高レベル機械族モンスターが、当時禁止カードであった「死者蘇生」のようになるということです。
墓地からの自己再生効果として非常にお手軽だったので、手軽に自己再生が可能な高レベルモンスターとして数多のデッキから声がかかり、多方面で大活躍することになりました。
特殊召喚のしやすさに加えて、戦闘破壊された際にフィールドのカードを破壊することができる③の効果も強力です。
②の効果もなかなか強力で、モンスター効果に対象にされると、禁止カードである「押収」と同等の効果が発動します。
押収
通常魔法
1000ライフポイントを払う。
相手の手札を確認し、その中から1枚カードを選んで捨てる。
遊戯王初期に猛威を振るっていた「ハンデス三種の神器」のひとつです。
相手のハンドアドバンテージを奪い、こちらは情報アドバンテージを得られます。
当時は「氷結界の竜ブリューナク」や「ダーク・アームド・ドラゴン」の効果に対してよく使われていました。
氷結界の竜ブリューナク
水属性│レベル6│海竜族│シンクロモンスター
攻撃力:2300 守備力:1400
※エラッタ前
手札を任意の枚数捨て、捨てた枚数だけフィールドのカードを手札に戻す。
手札1枚で相手のカードを手札に戻すことができる強力なシンクロモンスターです。
現在はエラッタされ、1ターンに1度の制約が付き、自分のカードをバウンスできないようになりました。
ダーク・アームド・ドラゴン
闇属性│レベル7│ドラゴン族│効果モンスター
攻撃力:2800 守備力:1000通常召喚できない。
自分の墓地の闇属性モンスターが3体のみの場合、手札から特殊召喚できる。
自分の墓地から闇属性モンスターを1体除外し、フィールドのカード1枚を破壊する。
通称「ダムド」の名で恐れられた特殊召喚モンスターです。
その高いステータスもさることながら、汎用性の高い除去効果を持っていたので様々なデッキで重宝されました。
現在では、戦闘をせずにモンスター効果によって除去を行うことも珍しくなく、効果の使いどころは当時より増えています。
対戦相手からすれば、非常に処理に困るカードであることは間違いありません。
これだけ強いモンスターなのに「マシンナーズ」モンスターの設定上、なんと量産機です。
量産機はかねがね、利便性に特化して設計・製造されます。
墓地から復活する効果も、他の機械族モンスターの部品を使って修理していると考えられなくはないですね。
マシンナーズ・ギアフレーム
収録:ストラクチャーデッキ”マシンナーズ・コマンド”
発売日:2009年12月12日
地属性│レベル4│機械族│ユニオン│効果モンスター
攻撃力:1800 守備力:0
①このカードが召喚に成功した時、デッキから自身以外の「マシンナーズ」モンスターをデッキから手札に加える。
②1ターンに1回、以下の効果から1つを選択して発動できる。
■自分フィールドの機械族モンスターに装備する。装備されたモンスターが破壊されるとき、代わりに破壊することができる。
■装備されているこのカード特殊召喚する。
召喚することで「マシンナーズ」モンスターをデッキからサーチできる便利な効果を持っています。
攻撃力も1800あり、下級モンスターの最低ラインをクリアしています。
長らくサーチャーを求めていた「マシンナーズ」デッキにとって待ちかねたカードです。
自分の機械族モンスターに対して装備され、代わりに破壊される身代わり効果を持っています。
いわゆるユニオンモンスターです。
マシンナーズ・コマンドは【ユニオン】がテーマの一つになっています。
このモンスターの他、あとに紹介する「マシンナーズ・ピースキーパー」もユニオンモンスターです。
戦闘だけでなく、効果による破壊からも守ってくれる効果は非常にありがたく、デッキの安定性向上に一役買ってくれます。
マシンナーズ・ピースキーパー
収録:ストラクチャーデッキ”マシンナーズ・コマンド”
発売日:2009年12月12日
地属性│レベル2│機械族│ユニオン│効果モンスター
攻撃力:500 守備力:400
①1ターンに1回、以下の効果から1つを選択して発動できる。
■自分フィールドの機械族モンスターに装備する。装備されたモンスターが破壊されるとき、代わりに破壊することができる。
■装備されているこのカード特殊召喚する。
②フィールドで破壊され墓地に送られた場合、デッキからユニオンモンスターを1枚手札に加えることができます。
「マシンナーズ・ギアフレーム」と同様に、自分の機械族モンスターに対して装備され、代わりに破壊される身代わり効果を持っています。
フィールドで破壊された場合、デッキからユニオンモンスターを手札に加えられます。
「マシンナーズ・ギアフレーム」に比べて、より【ユニオン】寄りに特化された効果も持っています。
とくに「マシンナーズ」モンスターとのシナジーがないとも言えます。
当然、効果耐性がない「マシンナーズ・フォース」などに効果耐性を与えることができるので、一種の装備カードのように採用することができます。
機甲部隊の最前線(マシンナーズ・フロントライン)
収録:ストラクチャーデッキ”マシンナーズ・コマンド”
発売日:2009年12月12日
永続魔法
1ターンに1回、機械族モンスターが戦闘で破壊され墓地に送られた時に発動する。
デッキから墓地に送られたモンスターより攻撃力が低い同じ属性の機械族モンスターを特殊召喚する。
初の「マシンナーズ」の名を持った魔法カードです。
戦闘によって機械族モンスターが破壊された時、破壊されたモンスターより攻撃力の低いモンスターをデッキから特殊召喚する効果を持っています。
名前の割に、マシンナーズに関連した効果を一切持っていません。
機械族全般で使える便利な効果です。
特に「可変機獣 ガンナードラゴン」などの妥協召喚効果を持っているモンスターと相性が良いので、今でも広く機械族デッキで使われるカードです。
可変機獣 ガンナードラゴン
闇属性│レベル7│機械族│効果モンスター
攻撃力:2800 守備力:2000
このカードはリリースなしで召喚できる。
その際、攻撃力は元々の攻撃力の半分になる。
妥協召喚できる機械族モンスターです。
妥協召喚した後に破壊されても「機甲部隊の最前線」で攻撃力2800以下のモンスターをデッキから特殊召喚できます。
【2010年~2011年】マシンナーズ・ガジェットデッキ登場!
「マシンナーズ・フォートレス」の登場によって、一躍環境にまで顔を出すようになりました。
しかし、そのデッキの中には初期型マシンナーズの姿がありませんでした。
単に「マシンナーズ・フォートレス」の性能を利用した機械族デッキが【マシンナーズ・ガジェット】です。
【マシンナーズ・ガジェット】は「マシンナーズ・フォートレス」の蘇生コストをガジェットモンスターで補うデッキです。
【2010年~2011年】デッキの基本的な動き
デッキの動きは特に複雑ではなく、単純です。
それだけカスタムしがいのあるデッキなので、プレイヤーによってデッキの中身に違いが出ます。
- ガジェットモンスターを召喚して手札と場を維持
- 除去カードを使って相手のカードを除去
- 手札に加えたガジェットをコストに「マシンナーズ・フォートレス」を召喚
①ガジェットモンスターを召喚して手札と場を維持
ガジェットモンスターを召喚して各色のガジェットを手札に補充します。
デュエルの過程で墓地に送られたガジェットは「貪欲な壺」や「スクラップ・リサイクラー」で回収しましょう。
貪欲な壺
通常魔法
墓地からモンスター5体を選択しデッキに戻す。
その後カードを2枚ドローする。
墓地のモンスターを5体、デッキに戻して2枚ドローするカードです。
墓地にモンスターがたまりやすい、このデッキでは相性抜群です。
スクラップ・リサイクラー
地属性│レベル3│機械族│効果モンスター
攻撃力:900 守備力:1200
①召喚・特殊召喚時、デッキから機械族モンスターを1体墓地に送る。
②1ターンに1回、墓地のレベル4機械族モンスター2体をデッキに戻し、1枚ドローする。
機械族モンスターをデッキから墓地に送る便利なモンスターです。
墓地のレベル4機械族モンスターを3体戻して1枚をドローする効果も備えています。
軽めの「貪欲な壺」のような使い方もできます。
②除去カードを使って相手のカードを除去
「地割れ」「ライトニング・ボルテックス」「大嵐」往年の除去カードで相手カードを除去しましょう。
地割れ
通常魔法
相手フィールドの攻撃力が一番低いモンスターを破壊する。
古より存在するキングオブ除去カードです。
対象に取らない効果なので、相手の効果耐性をすり抜けられることもあります。
ライトニング・ボルテックス
通常魔法
手札を1枚捨て、相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。
当時禁止カードだったサンダーボルトをマイルドに調整したカードです。
大嵐
通常魔法
フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
当時禁止カードだったハーピィの羽根帚をマイルドに調整した…のだと思われるカードです。
③手札に加えたガジェットをコストに「マシンナーズ・フォートレス」を召喚
ガジェットモンスターはレベル4なので2枚のガジェットを墓地に送るだけで特殊召喚できます。
「マシンナーズ・フォートレス」のサーチは「マシンナーズ・ギアフレーム」で行います。
非常に単純な動きですが、確実に相手のアドバンテージを削っていき勝利をつかみます。
当時の環境では大会優勝など、しっかりと結果を残しました。
当時の環境デッキであった【BF】や【ライトロード】と肩を並べていました。
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございました!
今回は2010年ごろの、最も脂がのっていた「マシンナーズ」デッキまでを紹介しました。
【後編】では2010年以降から2022年現在までの「マシンナーズ」デッキを追っていきましょう!
流れに乗る「マシンナーズ」にKONAMIも新規カードを投下していきますが…?
後編はコチラから!
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