【ピクセルリマスター版ファイナルファンタジー IV】懐かしい王道 J-RPG を遊ぶ

はじめに

ピクセルリマスター版ファイナルファンタジー IV (長いので以降 FF4PRと略します)を購入しました。

任天堂スイッチ版です。

これでピクセルリマスター版は 6、2、4 と偶数ナンバーを揃えたことになります。

ゲームの難易度もほどほどに難しく、ほどほどに易しく、プレイしやすいゲームです。

  1. FF4 は ATB (アクティブタイムバトル)を採用した初のファイナルファンタジーシリーズ
  2. キャラ育成については、カスタマイズの自由度は低い
  3. ストーリーは一本道で、攻略の自由度も低いがドラマチックな演出は見応えあり
  4. やり込み要素としては、敵とのバトルでレアアイテムをドロップするので、アイテム蒐集がメイン
  5. 操作も難易度も「ちょうど良い」感じ。アクションが苦手でも楽しめる J-RPG の王道を行く作品

この記事は約 3 分で読めますので、ぜひ最後まで目をお通しください。

ファイナルファンタジー IV と「冬彦さん」

ファイナルファンタジー IV は、オリジナルは 1991 年にスーパーファミコン版が発売された、ファイナルファンタジーシリーズの第四作目です。

ところで、古い話ですが 1992 年にテレビで「ずっとあなたが好きだった」というドラマが人気でした。

賀来千香子、佐野史郎、野際陽子が出演するサスペンス恋愛ドラマなんですが、佐野史郎が怪演する「冬彦さん」というキャラが、マザコンでオタクで変態という強烈なものでした。

当時マザコン気味、オタク気味の男性を揶揄する「冬彦さん」が流行語になりました。

お見合い結婚した相手が「冬彦さん」だった、なんて雑誌の記事にもなっていました。

その「冬彦さん」が劇中でプレイしていたのが、スーパーファミコン版のファイナルファンタジー IV でした。

だからファイナルファンタジー IV がマザコンでオタクで変態向けのゲームかというと、別にそんなことはありません

ドラマで使われるほど人気があったということです。

ファイナルファンタジー IVとは

ファイナルファンタジー IV は、ファイナルファンタジーシリーズで初めて ATB(アクティブタイムバトル)を採用した作品でした。

シリーズ初のスーパーファミコン対応で、(当時としては)画期的なグラフィックとサウンドが特徴でした。

スーパーファミコン版以外にも、プレイステーションポータブル・任天堂 3DS などに対応していました。

人気のほどがうかがえますが、任天堂 3DS 版はやたらと難易度が高かった印象があります。

中ボスのゴルベーザと、リディア以外が戦闘不能な状態から戦うのですが、仲間の蘇生が間に合わず、何度も全滅を繰り返したのが任天堂 3DS 版です。

FF4PR はまだゴルベーザと戦うところまではストーリーが進んでいませんが、あまり難易度が高くないことを祈っています。

FF4PR の特徴

FF4PR はファイナルファンタジー IV を現代風にリマスターした作品になります。

作品ごとに、いろいろ新機軸を盛り込むファイナルファンタジーシリーズですが、FF4PR は FF2PR と比べるとややオーソドックスな作りになっています。

キャラクターの育成については、あまり自由度がありません

キャラクターによって物理攻撃/魔法攻撃/回復の役割がほぼ固定されます。

魔法の習得も、レベルアップに応じて、動的に覚えていくスタイルです。

ストーリー展開もほぼ一本道で(これはファイナルファンタジー代々の特徴)、攻略の自由度は低いですが、ドラマチックな演出は見応えがあります。

FF4PR も、主人公の暗黒騎士セシルの苦難をプレイヤーが追体験できます

そんな暗黒騎士セシルが、聖騎士パラディンとして生まれ変わるところが、本作の見所です。

最初は兜で顔を隠している暗黒騎士セシルが、パラディンになって美形な顔を披露する点を、高く評価する女性ファンも、当時のゲーム雑誌の投稿などでは多く見られました。

やり込み要素はあるか?

FF4PR のやり込み要素としては、レアエンカウントするモンスターがレアアイテムをドロップするので、モンスターを倒しまくってレアアイテムを集める、というものがあります。

しかし、そこまでしなくても、別にエンディングは観られるので、やり込み要素としては薄いかなと思います。

たぶん、私もゲームエンディングを見るまでのプレイだと思います。

ブースト機能は活用しよう

FF4PR にはコンフィグでブースト機能を設定できます。

主なところでは、経験値・獲得ギルの倍数設定敵モンスターエンカウントの有無の設定ができます。

経験値・獲得ギルの倍数を 4 に設定すると、ヌルゲーとまではいきませんが、かなり快適にプレイできます。

ストーリー追従型のゲームですので、お好みでブースト設定を行いましょう。

敵モンスターエンカウントオフは、ダンジョンの探索に便利ですので、こちらも適宜利用しましょう。

FF4PR のダンジョンは、FF6PR のような凝ったギミックは少なく、隠し部屋や隠し通路がある程度ですが、宝箱回収時に敵のエンカウントの多さに辟易する場合もあります。

エンカウントオフはチートですが、活用しましょう。

槍は「突く」もの?

FF4PR に不満はあまりないのですが、少ない不満は味方キャラである竜騎士カインの攻撃モーションです。

槍を装備しているのですが、攻撃モーションが「切りつける」ようになっています。

いや、槍は「突く」ものだろ、攻撃モーションもちゃんと表現しろよ、と思います。

これはオリジナル版発売当時も、ゲーム雑誌の投稿などで話題になっていました。

ファイナルファンタジーの他シリーズでは、槍はしっかり「突く」モーションになっているので、リマスター時に修正して欲しかった。

まぁそういう時は「ジャンプ」アクションを使いましょう。

中ボス戦は戦略性あり

FF4PR の雑魚敵は、プリンやアンデッド以外は物理攻撃の力技で対応できるのですが、中ボス以上を倒す場合はそうはいきません。

中ボスには攻略時に属性攻撃の得意不得意弱点属性の有無形態の変化による反撃の有無倒す順序によって仲間を蘇生する、などの要素が絡んできます。

これらの要素を頭に入れておかないと、中ボス攻略に相当苦労します。

逆に言うと、弱点を突く、倒す順序を変えるなどすれば、案外楽に倒せるのが中ボスです。

中ボス戦でこのような戦略性が必要になるのも、ファイナルファンタジー IV 以降のシリーズの特徴です。

じゃあ中ボスの弱点を含む攻略法はどのようにして知ればよいか?

試行錯誤して自分で探すのも RPG の醍醐味ですが、そこまでやっていられない場合は攻略 Wiki を参考にするのもよいでしょう。

仲間のキャラは頻繁に入れ替わる

最終的には、パーティーは、

  • 暗黒騎士/パラディンのセシル
  • 竜騎士のカイン
  • 白魔導師のローザ
  • 黒魔導師/召喚魔導師のリディア
  • 忍者のエッジ

となりますが、仲間になるサブキャラクターはたくさんいて、頻繁に入れ替わります。

サブキャラクターの中で最も使えないのが、心優しき吟遊詩人/王子のギルバート

序盤ストーリーを進めると短期間仲間になりますが、とても頼りない

戦闘力は無く、魔法も使えません。

うたう」で戦闘を支援するか、「くすり」でヒーラーに徹するか。

ギルバートが仲間でいるうちが、ファイナルファンタジー IV の一番の辛抱のしどころです。

まとめ

FF4PR は難しすぎず易すぎない「ちょうど良い」難易度の J-RPG の王道とも言える作品です。

ブースト機能を効果的に使うことで、ストレスなく快適にプレイが可能です。

キャラクター育成やストーリー攻略の自由度は低いですが、そのぶん主人公の苦難を追体験できるドラマチックな演出が見物です。

中ボスより上の敵モンスターの攻略には、頭を使う戦略性が必要となります。

それではまた。

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