しんちゃんと過ごす不思議な夏休み
8月になりましたね。学生の方は夏休みでしょう。
川で遊んだり、虫を捕まえたり、はたまた何処か遠くの知らない場所に行ってみたり。
夏にしか出来ないことはいくつもありますよね。
そんな夏のこの時期に、ぴったりな新作ゲームが7月15日に発売されました。
『クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』〜終わらない七日間の旅〜』
このゲームは『ぼくなつ』シリーズでお馴染みの綾部和さんが手がけた作品です。
綾部和についての解説
綾部和さんとは、2002年にソニーから発売された『ぼくのなつやすみ』の監督をしていた方です。
『ぼくのなつやすみ』は現在までにリメイク含め、6回も発売されています。
「夏休みを楽しむ」といったシンプルな内容ながら、世界観や、やり込み要素などの奥深さがあり、いまだに根強い人気を持っています。
『クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』〜終わらない七日間の旅〜』はどんなゲーム?
『ぼくなつ』は主人公の「ぼく」が田舎に行って、「ぼく」が虫を取ったり、魚を釣ったりして「夏休みを楽しむ」という内容でした。
『オラ夏』も基本的な部分は同じです。
しんちゃんが田舎に行って、虫を取ったり、魚を釣ったり、自由度の高いゲームのなっています。
ですが、私は正直このゲーム、プレイするまで「あんま面白くないだろ」少し舐めていました。
このゲームを、『ぼくなつ』の主人公の「ぼく」が「しんちゃん」に置き換わってるぐらいに思っていました。
ですが実際にプレイしてみると『ぼくなつ』と『クレヨンしんちゃん』の2つの作品の良さが出ていました。
クレヨンしんちゃんらしいストーリー
『オラ夏』は『劇場版クレヨンしんちゃん』のようなストーリーになっています。
そしてこのストーリーのクオリティがとても高いです。
「日常」が「非日常」になる、あの劇場版ならではの不思議な話がこのゲームでもちゃんと再現出来ているのです。
本作のストーリーはひろしの九州出張にあわせて、熊本のアッソーに暮しているみさえの友人の家に一週間泊まり行く所から始まります。
ですが、野原一家が行くアッソーでは不思議な現象がいくつも起きます。
カスカベ防衛隊そっくりなアッソーに住む子供達。
アッソーの町をのそのそと歩きまわる恐竜。
そしてあくの博士から貰う不思議なカメラ。
『クレヨンしんちゃん』という癖の強い作品を、上手くゲームに落とし込めていて、完成度の高いゲームに仕上がっています。
本作の魅力
このゲームの魅力はやはり、自由に夏休みを過ごせるということでしょう。
ストーリーはありますが、1日をどう過ごすかは自由になっています。
魚を釣ったり、虫を捕まえたり、おつかいしたり、好きなことをして夏を楽しむことができます。
自由とは言っても、一応このゲームにも「おねえさんとデートする」という目的があります。
ゲームの目的というかしんちゃんの目的なんですけど、まぁ……しんちゃんらしい目標ですよね。
5歳児がたてる目的ではないことはたしかです。
それでも自由度が高いことには、変わりありません。
そして個性豊かな村人達。
これもしんちゃんならではの、少し変な人達が出ます。
しんのすけと自然豊かなこの町を、冒険しましょう。
このゲームのここがすごい!!
しんちゃんを3D化するのって実はすごく難しいことなんです。
しんちゃんのキャラクターは形状が特殊なため、3Dにするのは不向きのキャラクターなんです。
それをこのゲームはしんちゃんを3Dで表現してるのです。
比べてみると、上手く2Dを3Dに落とし込めているのが分かりますよね。
3Dモデル以外にも、モーションも工夫してしんちゃんらしさを出したそうです。
しんちゃんが走る時に、あえてモーションのコマをおとしているそうです。
ゲームのフレームに合わせると、しんちゃんの動きが滑らかになりすぎて、しんちゃんらしさがなくなったらしいです。
少ないコマで表現するアニメの手法に近づけることで、ゲームのしんちゃんを、アニメのしんちゃんに近づけています。
そして背景にも、力を入れています。
監督の綾部和さんが、実際に今回の舞台である「アッソー」があるとされる熊本に1週間滞在して、背景を構築していったらしいです。
背景隅々まで書き込まれていて夕陽の温かみなども感じることができますよね。
背景美術を担当していたクリエイターの1人には、以前しんちゃんの映画でも背景美術を担当していた、中村隆さんがいます。
綾部和さんと中村隆さんの2人で、どこまで背景を描き込むかなどを相談し、このゲームの温度感を共有したそうです。
そのおかげで背景としんちゃんが、違和感なくなっているのでしょう。
世界観を作る音楽
本作の主題歌『まわる僕らと銀河系』の作詞は綾部和さん担当しています。
作曲は今までに多くのゲーム音楽を作曲している坂本英城さんです。
坂本英城さんはこの曲を最初に作曲したときオーケストラ風にしようと考えていたそうです。
ですが歌手の斉藤さっこさんの声を聞きピアノにしようと決めたそうです。
斉藤さっこさんは『まわる僕らと銀河系』の歌と編曲をしています。
とても綺麗な歌声でこのゲームの世界観にぴったりです。
ぜひ一度聞いてみてください。
さいごに
このゲームはクリエイター達のこだわりが詰まっている作品です。
そのこだわりをプレイすればいろんなところで感じられることでしょう。
『クレヨンしんちゃん』が好きな方、『ぼくのなつやすみ』シリーズが好きな方、のんびりとしたゲームが好きな方など多くの人が楽しめるゲームになっています。
この夏、しんちゃんと不思議な夏休みを過ごしてみてはいかがでしょうか?
ライター紹介
最新の投稿
- 2024年5月16日ドラゴンクエスト【ドラクエウォーク】マンドリル・強のほこら 超安定攻略
- 2024年5月14日どうぶつの森【あつ森】初心者向け◎島づくり、何から始める?オススメの楽しみ方
- 2024年5月13日雑記【キノコ伝説】1600円の課金は優先度高め!現役プランナー流の課金術
- 2024年5月13日ポケットモンスター【ポケモンsv】テラスタイプはどう変える?種類も解説