【逆転裁判4】駄作?!良作?評価が分かれる逆裁4を振り返ろう!

【逆転裁判4】駄作?!良作?評価が分かれる理由とお勧めポイントを解説!

「意義あり!!」

逆転裁判を遊んだことがある方なら馴染み深いセリフですよね。

でも逆裁って「3までが名作」「3で完結する」「逆裁4は駄作なんでしょ」そう思っていませんか?

もし世間の評判だけでそう思っている方がいたら、それは本当にもったいないと思うのです。

結論から言うと、筆者は「良作」と考えています。

4は世間が言うように本当に駄作だったのか、なぜ筆者は良作だと考えているのか。

この記事はそんな疑問を、3でいったん完結した成歩堂龍一のその後の歩みとともに振り返っていきます。

  1. 逆裁1~3の主人公「成歩堂龍一」について
  2. 逆裁4が発売当時ファンに受け入れられなかった理由
  3. 成歩堂ファンにこそ知ってほしい今後の要素
  4. 筆者独自のお勧めポイント

5分程度で読み終わるかと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。

逆裁1~3の主人公「成歩堂龍一」の魅力とは?

逆転裁判を語る上で、「成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)」の存在を無視するわけにはいきません。

まずは彼の歩みと魅力を簡単に振り返っていきます。

成歩堂龍一の歩み

逆転裁判の主人公といえば、頭と眉毛のギザギザした青スーツの男「成歩堂龍一」をまず初めに思い浮かべますよね。

1では新人弁護士として、2では少し成長した弁護士として、3ではすっかり一人前の弁護士になった頼もしい姿を見せてくれるなるほどくん

弁護士として依頼人を最後まで信じぬくことを信条に、冷や汗をダラダラかき、ペナルティを受けながらもプレイヤーとともに戦い抜いてきました。

3の最後では、1から続いた助手・綾里真宵ちゃんの一族にまつわる悲しい事件を無事解決して、大団円を迎えました。

成歩堂龍一の魅力

なるほどくんの魅力は何といっても、会話中の少し冷めたツッコミにあります。

割とひどいことを平気で言うデリカシーのなさと、コミカルなやり取りで数多くのプレイヤー達を虜にしてきました。

しかし、その根底には、彼の師匠である綾里千尋さんから受け継いだ弁護士としての信念が確かにあります。

冷淡なツッコミと依頼人への熱い思い、そのギャップがプレイヤーに刺さりここまでの大きなコンテンツへと躍進したのでしょう。

なぜ、逆裁4は受け入れられなかったのか?

大人気シリーズ「逆転裁判」の続編である逆転裁判4は一般的に評価が低い印象があります。

正直な話、発売からしばらくはクソゲー、駄作、蛇足だった、などという散々な評価を受けていたと記憶しています。

当時楽しく遊んだ筆者としてはとても悲しい話なのですが、その理由についてはなんとなく理解できる気もします。

では、なぜ、当時散々な評判だったのでしょうか。

理由1:主人公が変わった

おそらく一番この理由が大きいのかなと思います。

逆裁4の主人公は、今まで一緒に苦節をともにしてきたなるほどくんではなく、ぽっと出の新人弁護士なんです。

彼の名は「王泥喜法介(おどろきほうすけ)」

何の知識もなく4を手に取ってパッケージ裏を見た方は、なるほどくんじゃないの?と思うでしょう。

パッケージにはなるほどくんらしき人物は見当たりません。

しかし、プレイすると更なる驚きが襲ってきます。

理由2:前作主人公の変貌

DSに変わったことで、表現力が上がり最初のムービーからワクワクさせられたのも束の間、1話の時点で前作主人公「成歩堂龍一」の変貌が明らかになります。

ダルダルのパーカーを着て、ニットの帽子をかぶり、無精ひげを生やし、謎の子持ちとして登場したなるほどくん。

職業も弁護士ではなく、自称ピアニストに変わっています。

この時点ではまるでダメなおじさん臭がプンプンします。

しかも、物語を進めていくと、捏造の証拠を使って弁護士資格を失ったなど、以前の彼から想像できない変貌ぶりに言葉を失ったプレイヤーは多いでしょう。

理由3:単純に難易度が高く詰んでしまう人が多かった

主人公が変わったこともあり、過去の勾玉を生かしたサイコロックシステムが使用できないので、新しいシステムが採用されています。

「みぬく」というシステムは、おどろきくんのキャラクター性に合っていてとても良いとは思うのですが、これが結構難しいです。

また、「みぬく」は裁判中の証拠にはならないのでは、言いがかりに過ぎないのでは、というストーリー上の違和感もあったようです。

個人的には捜査パートも難しかったように感じました。

特に2話『逆転連鎖の街角』は話が進まずイライラしてしまった記憶があります。

その他にも、4話で突如出てくるメイソンシステム裁判員制度も分かりずらい要素だったのかもしれません。

ただし、裁判員制度に関しては、その後に発売された「大逆転裁判」にてうまくアレンジされていると感じました。

それらを総合すると・・・

つまり、全然思い入れのない人物が主人公で、かつ前作主人公の没落具合でげんなりし、新システムの粗が気になって受け入れられなかった。

その他には、前作ヒロイン(綾里真宵)の不在と、今作ヒロイン(成歩堂みぬき)に感情移入しづらいなどの意見も散見されました。

シリーズものの難しさではありますが、自分の好きなシリーズが何もかも変わってしまったら受け入れづらいのは想像に難くないですよね

成歩堂のその後!3までのファンにこそ知ってほしい要素!

しかし、逆転裁判の続編が6まで発売されている今だからこそ、もう一度4を見直していただきたいと思うのです。

この先は軽くネタバレになりますのでご注意ください。

王泥喜法介の成長

さて、上記で全然思い入れのない主人公とこき下ろしてしまいましたが、筆者は実は、おどろきくんなるほどくんと同じくらい好きになっています。

正直4の終了時点では、なるほどくんが最後活躍してくれてよかったな、というほどに思い入れの薄い主人公でした。

しかし、4の時点のおどろきくんは1のなるほどくんと同じ新人なのです。

1のなるほどくんも、いざという時には助けてくれる存在があってなんとかピンチを切り抜けていました。

おどろきくんに関して注目してほしいのは、4よりもそのあとの成長過程になります。

「王泥喜法介」の成長物語としては、序章のようなものと理解してプレイしてほしいなと感じています。

懐かしい人物の再登場

4で登場する懐かしい人物は、逆転裁判がDS移植される際の新エピソードとして追加された『蘇る逆転』に登場する、宝月茜ちゃんがいます。

まあ、この茜ちゃんに関しても賛否が分かれる要因ともとれるのですが、筆者個人としてはかりんとう好きの茜ちゃんも大好きです。

また、5では綾里春美御剣検事、6では綾里真宵矢張正志といった懐かしの人物が再登場します。

この4人に関しては、筆者は出てきただけで感無量なくらい嬉しかったので、ぜひその後を知らない方にも見たいただきたいです。

弁護士:成歩堂龍一の復活

4の最後で証拠品の改ざんは冤罪だったことが発覚し、司法試験を「もう一度受けてみようかな」と言っていたなるほどくん。

そのなるほどくんは5で弁護士に復帰し、それと同時に、5以降主人公の一人として返り咲きます。

5以降は、弁護士「成歩堂龍一」の活躍はもちろん、頼もしい上司となったなるほどくんの姿を見ることができます。

依頼人に対する姿勢と真実を追求する様子は以前のままですが、歳を重ね落ち着きと余裕を感じられるなるほどくん。

1~3のファンであればなおさら、その姿を見ないのはもったいないです。

是非4から順番にプレイしていただければと思います。

筆者お勧め!ここが好きだよ逆転裁判!!

この章では、筆者の逆転裁判に対するお勧めポイントを紹介していきます。

1.なるほどくんと真宵ちゃんの関係性

なるほどくんと真宵ちゃんは公式に付き合っているとか好意等を匂わせる設定もなく、二人の関係はあくまで弁護士と助手です。

二人には強い信頼関係があることは作中で幾度となく描かれており、事実なるほどくんは真宵ちゃんのためなら燃えた橋も渡るし川にも落ちます

リアルにたとえ火の中水の中、を体現するなるほどくん。

ちなみに6では真宵ちゃんのために異国の地にも行きます。

しかし、その関係性についてはあくまでプレイヤーの想像に委ねられています。

想像の余地がある、物語のその先を見たくなるというのは、ストーリーをより味わい深いものにしてくれます。

2.検事側も魅力たっぷり!

逆転裁判で忘れてはならないのが、個性豊かな検事たちの存在です。

なるほどくんのライバルであり親友の御剣怜侍はもとより、狩魔冥ゴドー牙琉響也、あと一応、亜内兄弟もいますね。

検事側は、以前のシリーズのメイン検事がその後協力してくれるところもかなり魅力ですよね。

5と6でもそれぞれとても魅力的な検事がでてきますので、検事好きの方にも刺さること間違いなし、です。

3.変な名前選手権?

逆転裁判の登場人物が変な名前が多いのには理由があります。

登場人物が多いと名前を覚えるのが面倒なので、分かりやすく覚えやすい名前にしているそうです。

製作者様のご配慮だったのですね、優しい。

  • 小中大(こなかまさる)
  • 星威岳哀牙(ほしいだけあいが)
  • 本土坊薫(ほんどぼうかおる)
  • 北木滝太(きたきたきた)
  • 並奈美波(なみなみなみ)
  • 或真敷天斎(あるまじきてんさい)

など愉快な名前多数ですね。

確かにインパクトがあって、忘れにくい秀逸な名前です。

4.熱い王道展開と追及時のBGM

逆転裁判の一番の魅力は、真相や答えが分かった時の爽快さだと思うのですが、それを最大限に増幅させてくれるのが「追及」です。

途中必ず苦しい展開やつらい選択を迫られる逆転裁判のストーリーですが、最後には必ず大逆転する王道の展開が待ち構えています。

逆転裁判のBGMの良さはおそらくプレイ済みの方ならすでにお分かりかとは思いますが、これが良いところで流れるんですよね。

個人的には思い入れもあってか3と6の追求が好きですね。

あとは6のおどろきくんの活躍時に流れる「王泥喜法介~新章開廷!2016」がすごくいいです。

それもすべて4の時のおどろきくんと、その成長を見てきたからそう感じるのかと思います。

さいごに

今回改めて逆転裁判4の内容を振り返り、逆裁4はこの1タイトルで完結と考えるよりも、今後のシリーズにつながる序章と捉えた方がいいのかなと感じました。

もちろん単体でも十分面白いのですが、1~3の繋がりやカタルシスが好きな方に関しては、4単体で評価するのではなく6までプレイしてから評価して欲しいなと思います。

批判の声の多かったシステムやストーリーの粗なども、5、6と進めていくうえでどんどん改善され、パワーアップした逆転裁判を楽しめます。

きっと6を終えるころには見知らぬ新人弁護士だった「王泥喜法介」が大好きになっているはずです。

3DSを引っ張り出さなくても、今ではスマホのアプリ版もありますので、未プレイの方はこの機会に是非プレイしてみてくださいね。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。