1300年代、動乱最中のフランスを生き抜け!
キャラゲッ!新人ライターの幽棲ヒーローです。
昨今、新型コロナが流行っていますが、読者の皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今回は「A Plague Tale: Innocence」というゲームをご紹介していこうと思います。
本作の舞台は1300年代のフランス。英仏百年戦争の最中、黒死病・ペストが流行するという大変な時代です。
とある侯爵の娘・アミシアと、その弟・ユーゴの姉弟を主人公にしたアクションアドベンチャー。
ヨーロッパの歴史が好きな方はもちろん、ステルス要素も強いのでアクションやステルスゲーム好きにもオススメの作品です。
そこで今回はゲーム面はもちろん、物語の奥深さについて語っていきたいと思います。
- ステルス重視のアクションで物語への没入感も上がる!
- 史実に基づいたフランスをリアルに体感
- 道具をクラフトして自分好みの攻略方法を見つけられる!
この記事は5分程度で読めるボリュームなので、このゲームに興味持たれた方はぜひ読んでいってください!
※時代背景からもわかる通り、ゲーム中では残酷な描写もあるので苦手な方はご注意ください。
王道でアナログなステルスアクション
まず本作は基本的にステルス主体のアクションであること。
史実がベースにある本作では、主人公たちは普通の人間であって魔法も使えなければ超人的な剣術や体術すら持ち合わせていません。
序盤、母の言いつけでとある医者を探す旅に出ることになりますが、道中そこかしこに敵が徘徊しています。
前述したとおり、主人公たちはまだ子供で正面切って戦う術はほぼ皆無で、見つかり追いつかれれば、まず助かりません。
そこで重要なのがステルスです!
ステージはほぼ一本道な構成ですが、至る所に敵がいます。
敵はある程度一定した巡回経路があって、それを見極めつつ、草むらや物陰に隠れながら進むことになります。
視界に入らなければまず気付かれることはないので、敵が見えたらとりあえずしゃがんで敵の視線を切るように隠れることでやり過ごせます。
ステルスゲームは数ありますが、あくまで僕の感覚ですが、敵の索敵能力はそれほど高くないのかなと感じます。真後ろを通ってもほぼ気付かれません。
ただ視界の距離だけでいうと10~20mでも視認されて、視認後に主人公たちだと判断されるまでは早いので、とにかく敵を視界に捉えたらまず隠れるのが得策でしょう。
また石や陶器の壺を投げて敵の気を引いて、その間に逃げたり、ギミックを利用して敵を撃退したり、自分で道を切り開くパズル的な面白さもあります。
弟・ユーゴがとにかく可愛い♪
主人公は二人ですが、主に操作するのは姉のアミシア。弟のユーゴは幼く、体も小さいため、
画像のような柵を乗り越えるときや移動中も、とにかく手が掛かります。
アミシアが手を引いてあげると一生懸命ついてきながらも、疲れたとか痛いとかすぐに弱音を吐くのですが、それがとにかく可愛い!
手が掛かる子ほど可愛く感じるというか、戦時中の荒んだ世界の中でユーゴの無邪気さには癒しを感じずにはいられません。(笑)
ただ、ユーゴもアミシアに助けられるばかりではなく、アミシアには通れないような小さな隙間に入って、中からドアを開けてくれたり、小さなユーゴならではの役割もあります。
アミシアの唯一にして爽快武器!スリング!
また数少ない攻撃方法として、スリングというものがあります。
簡単に説明すると、投石武器で、布や革の両端に紐を結び付けた形状をしています。
その布部分で石や弾を包んで振り回した遠心力で弾を遠くへ射出します。
これが案外爽快で、敵を倒すのにはもちろん、ステージのギミックを稼動させる場合にも使います。
操作としては、左のトリガーを引いて右スティックで照準を合わせ、右トリガーを引くとスリングを振り回します。
右トリガーを離すと射出する、といった感じです。銃や弓とも違う感覚に最初は慣れませんが、コツがわかれば簡単に目標に当てることができます。
百年戦争と黒死病に揺れるフランス
ここで舞台背景の話をしますが、冒頭でも書いた通り、本作は1300年代のフランスを舞台にしています。
当時フランスでは百年戦争という名前通り、長きにわたった戦争の真っ直中でした。
フランスとイギリスの王位や領土を巡っての争いで、ヨーロッパ各地で衝突、戦闘を繰り返していました。
ゲーム内の年数よりも後のことですが、英雄ジャンヌ・ダルクが活躍した戦争としても有名ですよね。
そんな中、1300年代中期、黒死病と呼ばれる伝染病が流行します。亡くなる直前には黒い斑点模様が出るということでこの名前が付いたそうです。
のちにその正体はペストと判明しますが、この伝染病は差別・迫害といったものから陰謀論など、百年戦争で揺れるヨーロッパにさらなる動乱を巻き起こさせる一つの要因になりました。
本作にはそんな時代背景が色濃く反映させられています。
アミシアたちを追う敵、異端審問官をはじめ、暗所で襲い来るネズミの大群。
また疫病を広めたとアミシアたちを捕えようとする近隣の村人たち。
いずれも当時あったであろう史実に加えて、人々の戸惑いや恐怖を見せつけられているようで、上のスクショのネズミの大群以上に非常にショッキングな描写も・・・。
クラフトで道具や装備を作る!
道中、いろんなところに革やアルコール、工具などクラフトの材料となる素材が落ちています。
その材料で、点在する作業台で装備を強化したり作成することができます。
スリングに用いる特殊な弾から、スリングの強化、ポケットやバッグなど所持容量を増やしたりといったことができます。
スリングに使う石だったり、陶器の壺などはあちこちで拾えるものの、初期の所持品の枠というのは心許なく不便なので作業台を見つけたら都度強化することをオススメします!
話は逸れますが、作業台で作業中のアミシアの隣にいるユーゴが何気に可愛い。(笑)
最後に
ここまで駆け足で本作の魅力をご紹介してきましたが、まだまだ書ききれないくらい物語は深く複雑です。
本作のリリースは2019年で、それからしばらく経っていますが、グラフィックはキレイだし、
何より重厚なストーリーはいつまで経っても色褪せない名作です。
僕もまだクリアはしていませんが、序盤1時間もしないうちにハマってしまいました。(笑)
なにか映画を見ているかのようなリアルで、色々考えさせられる、そんな作品です。
非常に禍々しい描写や残酷なシーンもあるのですが、当時の歴史に興味ある方や物語が気になる方、ホラーやスリルあるゲームがお好きな方にもオススメです。
ちなみに、レビュー用のスクショ撮影には XboxSeriesX を使用していますが、PC、XboxOne、PS4 でリリースされています。
また余談ですが、続編も制作されているそうなので、そちらも楽しみですね!
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