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ドラゴンボールゲームの歴史 ~PS3・Xbox 360~
ドラゴンボールのゲームを紹介する、このゲーム龍の巻。
第5弾は、『プレイステーション3』と、それに対抗し、マイクロソフトが作り上げた『Xbox 360』で発売されたドラゴンボールのゲームを中心に紹介していきます!
ちなみに今回の記事をザックリまとめると!
- 「Sparking!」シリーズの続編『レイジングブラスト』!
- ドラゴンボールゲームの新たな始祖『BATTLE OF Z』
- メガヒットシリーズの原点『ドラゴンボール ゼノバース』!
この記事は5分で読み終わりますので、最後まで読んでって下さいね!
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PS3とXbox360では何本発売された?
PS3/XBOX360にて発売された、ドラゴンボールのゲームソフトは、全部で7本です。
その中で6本は、両ハードで発売されています。
ドラゴンボールZ バーストリミット
新世代機のドラゴンボールゲームとして発売された、第1弾のタイトルが「ドラゴンボールZ バーストリミット」です。
本作は、PS2で好評だった「Sparking!」シリーズとは異なり、狭いフィールドの中で対戦を行うシステムになっています。
グラフィックは鮮麗で、さすが次世代機と言った所。
さらに、本ゲームは、アニメ「ドラゴンボール改」の放送前に発売された為、声優陣も基本的に昔のZ準拠でした。
そのあたりも、ファンには嬉しいポイントかもしれません。
気になるゲーム内容は…?
肝心のゲーム内容は、クソゲーと言えるレベルでひどいものでした…。
まず、使用できるキャラが21人しかいません。
これは、PS2の第1作目であった「ドラゴンボールZ」を下回っています。
その理由は、このゲーム「魔人ブウ編」が収録されていないのです。
しかも、収録されている「サイヤ人編」や「セル編」の登場キャラが少ない為、いまいちストーリーが把握できません。
さらに、年齢制限を全年齢対応にしたため、残酷描写もカット。
そのため、傷を負う様な姿もなく、描写に違和感しか残りません。
そして対戦バランスも…
対戦バランスも、全く考慮されていないと思う程。
必殺技が無制限で撃ち放題なので、弱いCPUであれば、必殺技をとりあえず撃っておけば勝てます。
しかし、CPUを強くすると、防御や回避ばかりを行うようになります。
結果、防御や回避を誘発させて隙を狩る、といった単調な試合展開になりがちです。
オンライン対戦もできる!…が
オンラインで対戦も出来ましたが、こちらも問題点ばかりです。
海外のプレイヤーと当たったら、まず試合にならないほどラグ(遅延)が発生します。
日本のプレイヤー限定で検索も可能でしたが、対戦バランスの悪さからなのかプレイする人は皆無。
切断してもペナルティが存在しなかった為、負けそうになれば回線切断も日常でした。
ドラゴンボールZ バーストリミット総評
この様に、『次世代機第1弾』として大々的に発売された本作ですが。
非常にがっかりな出来として、プレイヤーの記憶から忘れ去られていく事になりました。
ゲーム紹介
タイトル | ドラゴンボールZ バーストリミット |
ジャンル | 3D対戦アクションゲーム |
対応機種 | PS3、Xbox 360 |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
プレイ人数 | 1人~2人 |
発売日 | 2008年6月5日 |
ドラゴンボール レイジングブラスト
次世代機第2弾のタイトルである「ドラゴンボール レイジングブラスト」。
こちらは、PS2で好評だった「Sparking!」シリーズの続編という立ち位置で発売されました。
キャラクターのカスタマイズができる
本作は、キャラクターごとに、固有の技が1つ必ずつくようになりました。
そのため、個性がないキャラクターが存在しなくなったのは大きなポイントです。
キャラクターを、好きな様にカスタムするシステムもパワーアップ。
本作では、必殺技すらカスタマイズできるようになったため、自身で考えた最強のZ戦士が作れるようになりました。
ただし問題点も
一方で、マイナス点も多く存在します。
前作「ドラゴンボールZ Sparking! METEOR」より、キャラクターは大幅に削除されてしまいました。
特に、「ドラゴンボールGT」で登場したキャラクターは完全に削除。
また、システム上仕方ない面もありますが、「舞空術」が使えないキャラクターも全員削除されてしまいました。
カメラワークについても、非常にプレイを阻害する原因になっています。
- 敵が見えなくなってしまう
- 壁際だと何も見えない
- 高低差に弱いなど
この様に、カメラ操作だけでストレスが非常に溜まっていってしまいます。
今作でもストーリーや難易度が…
ストーリーモードの描写も不十分です。
先程紹介した「ドラゴンボールZ バーストリミット」と同様に、こちらも全年齢対象のため残酷描写はカット。
サイバイマンの自爆シーンなどもカットされており、原作を知っていれば知っているほど、なんとも言えない気持ちになります。
そして最大の問題は、初心者に全く配慮していない難易度という事です。
本ゲームを初めてプレイした人は、ストーリーモードですぐ負けてゲームオーバーになります。
そのため、何時間も操作を覚え練習する道場(チュートリアル)に籠もる事になるでしょう。
ドラゴンボール レイジングブラスト 総評
「ドラゴンボールZ バーストリミット」よりはマシではありますが。
それでも、決して手放しに褒められるゲームではなかったのがこの「ドラゴンボール レイジングブラスト」です。
ゲーム紹介
タイトル | ドラゴンボール レイジングブラスト |
ジャンル | 3D対戦アクションゲーム |
対応機種 | PS3、Xbox 360 |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
プレイ人数 | 1人~2人 |
発売日 | 2009年11月12日 |
ドラゴンボール レイジングブラスト2
「ドラゴンボール レイジングブラスト」の発売から1年。
前作で不評だった部分を改善して登場したのが「ドラゴンボール レイジングブラスト2」です。
レイジングブラストからの改善点
前作のネックだった、キャラクターの少なさを解消し、100キャラ以上操作する事ができるようになりました。
さらに、そのキャラクター同士、それぞれの掛け合いもしっかり追加。
ファンが見たかった掛け合いを、次世代機のハイクオリティな画像で見る事ができ、ファンには好評でした。
さらに、幻のOVAとして存在していた「ドラゴンボール 超サイヤ人絶滅計画」のアニメ全編が、リメイクされ見る事が出来たのもファンには嬉しい点です。
しかも、視聴する事で、登場キャラクターの『ハッチヒャック』も使用できます。
操作の難易度は前作より上昇
しかし、ただでさえ難しいと言われた「ドラゴンボール レイジングブラスト」より、操作難易度がさらに上昇。
初心者にとっては、非常に厳しいタイトルになってしまいました。
格闘アクションゲームとしては好評
一方で、「Sparking!」シリーズをプレイし続けていたファンには好評でした。
大量のシステムが追加された事により、格闘アクションゲームとしての奥深さは相当のものとなっていた為です。
練習すればするほどZ戦士が強く、そして格好良く敵をなぎ倒せるようになる快感は、他のドラゴンボールゲームではなかなか味わえないかもしれません。
ただしバランスは…
ただ、対戦のバランスは良好とは言えません。
本作は、「いかにコンボを繋ぐか」というものなので、コンボが繋がりやすいキャラクターほど有利になっていきます。
もっとも、「切り返しの方法」があったり、「コンボに繋ぐまでの駆け引きが存在」するため、組み合わせによっては絶対無理、という状況が余り起こらないのは評価すべき点です。
ドラゴンボール レイジングブラスト2 総評
ドラゴンボールZのファンゲームというよりは、玄人の格闘ゲームファンにオススメ。
そんなタイトルが、この「ドラゴンボール レイジングブラスト2」でしょう。
ゲーム紹介
タイトル | ドラゴンボール レイジングブラスト2 |
ジャンル | 3Dアクション |
対応機種 | PS3、Xbox 360 |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
プレイ人数 | 1人~2人 |
発売日 | 2010年11月11日 |
ドラゴンボール アルティメットブラスト
PS3、XBOX360向けのドラゴンボールゲームとしては4作品目。
レイジングブラストの流れを組み、さらなる進化と銘打たれて発売されたのが、「ドラゴンボール アルティメットブラスト」です。
気になるゲーム内容は!?
本作、「画質」と「オープニングムービー」以外褒める所がありません。
問題点だらけなのです。
まず、登場キャラクターが大幅削除されました。
「ドラゴンボール レイジングブラスト2」では、100キャラ以上操作出来ていたのにも関わらず、なぜ減ってしまったのかは不明です。
また、キャラ削除により、ストーリーモードの展開も雑になりました。
物語の軸になるキャラがいない場合すらあるので、そういった箇所はナレーションでただ説明するのみ…。
ドラゴンボールのキャラクターゲームとして、全く意味を成していません。
QTEなどいろいろ気になるところも
「ドラゴンボール レイジングブラスト2」の様に、格闘ゲームファンに楽しめるものであれば、まだ救いもありましたが、これもまた叶いませんでした。
基本的に何か行動を起こす度にQTE(クイックタイムイベント)が発生します。
いわゆる技術介入が出来ないじゃんけんです。
それを延々とやるだけで勝負がつきます。
プレイしている内に、格闘ゲームではなくじゃんけんをやっている気持ちになります。
オンライン対戦もありましたが、前作にあったチーム戦は削除され、シングル対戦しか出来なくなりました。
もっとも、上記の様なじゃんけんゲーであり、オンライン対戦はエラーも続出していたため、すぐに廃れてしまいました。
ドラゴンボール アルティメットブラスト 総評
他にも、言い始めればキリがない程問題点だらけ。
そのため、この本作「ドラゴンボール アルティメットブラスト」を最後に、ブラストシリーズは途絶える事となってしまいました。
ゲーム紹介
タイトル | ドラゴンボール アルティメットブラスト |
ジャンル | 3D格闘アクション |
対応機種 | PS3、Xbox 360 |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2011年12月8日 |
Dragon Ball Z For Kinect
今回紹介するタイトルで、唯一Xbox 360のみで発売されたタイトル。
さらに、海外専売のドラゴンボールゲームとなったのが「Dragon Ball Z: For Kinect」です。
本作は、先程紹介した「ドラゴンボール アルティメットブラスト」をベースにしています。
最も、そこから対戦要素は全て削除され、一人プレイ用に特化されました。
ゲーム内容は?
そして内容ですが、元々面白くないゲームをベースにしている以上、やはり難があります。
しかし、本作は「Kinect」を利用しているので、幾分プレイが楽しくなりました。
全身を動かす事がQTEの操作の変わりになっているので、Z戦士になりきって遊ぶ事が出来ます。
もちろん「かめはめ波」のモーションを自分で取る事で、画面のZ戦士がしっかりかめはめ波を撃ってくれます。
Dragon Ball Z For Kinect 総評
「Kinect」の体を使っての操作は楽しく、ドラゴンボールのキャラクターになりきって遊べる素敵なゲームです。
ただ、演出が単調なので、時間が経てば経つほど飽きも早いかも?といった印象。
総合すると、ドラゴンボールのキャラクターになりきりたい、という人以外には向いていないゲームかもしれません。
ゲーム紹介
タイトル | Dragon Ball Z For Kinect |
ジャンル | 3D対戦アクションゲーム |
対応機種 | Xbox 360 |
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2012年10月2日 |
ドラゴンボールZ BATTLE OF Z
「ドラゴンボール アルティメットブラスト」から約2年。
全く新しいドラゴンボールゲームとして産声を上げたのが、「ドラゴンボールZ BATTLE OF Z」です。
ゲーム内容は?
本作は、4対4のチームバトル制がベースとなりました。
最も、それは対戦時であり、1人プレイ用のミッションモードでは、「4対100」あるいは「4対大ボス1」のようなシチュエーションもあります。
過去作からの進化した点
キャラクターは、70名程度使用可能になりました。
「ドラゴンボール アルティメットブラスト」の様な、必要不可欠なキャラクターが存在しないという事なく、原作に忠実なプレイが可能になりました。
さらに、当時は「超サイヤ人ゴッド」や「ビルス」などが登場した直後。
それにも関わらず、プレイアブルキャラであった事もファンには嬉しい点です。
そして、マップも大きく広くなりました。
4体4で戦う場合、近くで戦うのか遠くで戦うのかの戦術が取れるようになっています。
マップの広さが仇に?
しかし、マップが広くなった影響で、ローディング時間は長くなってしまいました。
しかも、リトライの度にローディングが入り、再プレイのテンポを大きく損なう事になってしまいました。
バトルでも問題点があります。
近くで戦うか遠くで戦うかの戦術はありますが、やれる行動は「気弾を撃つ」か「肉弾戦を挑むか」くらいの2択。
技術介入面は余り多くなく、手詰まりな状況になりがちな場合も多くありました。
敵CPUも、非常にうざったいのも特徴です。
特にソロプレイだと、味方のCPUは対して活躍してくれないのに対し、敵のCPUは、非常に熾烈な攻撃をしかけてきます。
ただし、ネットワークマルチプレイで、4人ともプレイヤーという状況にしてしまえば十分勝機があります。
ドラゴンボールZ BATTLE OF Z 総評
本作「ドラゴンボールZ BATTLE OF Z」は、非常に荒削りで難点は多いゲームでありました。
ですが、マップの広さ、そしてチーム乱戦アクションゲームというシステムのベースを作り上げた、新たな始祖として君臨する事になります。
ゲーム紹介
タイトル | ドラゴンボールZ BATTLE OF Z |
ジャンル | チーム乱戦アクションゲーム |
対応機種 | PS3、PS Vita、Xbox360 |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2014月1月23日 |
ドラゴンボール ゼノバース
PS3、Xbox 360として最後のドラゴンボールゲーム。
それが「ドラゴンボール ゼノバース」です。
正確には、さらにPS4、Xbox One、そしてSteamでも発売された、マルチプラットホームのドラゴンボールゲームとなっております。
ベースは「ドラゴンボールオンライン」
本作のベースになっていたのは、日韓共同で製作されていた「ドラゴンボールオンライン」というMMORPGからです。
本作が出る前に「ドラゴンボールオンライン」のサービス終了が、すでに確定していました。
しかし「ドラゴンボールオンライン」には、まだ出していないキャラクターや設定が大量に存在しており、その設定を使い新たなゲームを作る事となりました。
そして生まれたのが「ドラゴンボール ゼノバース」です。
主人公はプレイヤーの分身
本作の主人公は、プレイヤー自身です。
MMPRPGと同じ様に、キャラクターメイキングを行い、そして物語を進めていく形式です。
そのストーリーも、原作の歴史が改竄されるというもの。
原作の進行を見つつ、IFストーリーも並行して見れる、一度で二度美味しいもの。
内容も、ドラゴンボールらしさが随所に光っており、非常に評価が高いです。
また、Z戦士に弟子入りする事で、そのキャラクターの必殺技を覚える事が可能です。
さらにZ戦士の衣装も手に入れる事も可能で、主人公のカスタマイズの幅は非常に大きかったと言えます。
しかし運要素に問題が
一方で、ランダム要素の多さは、本作の問題点です。
Z戦士に弟子入りする事は可能なのですが…
- 弟子入りしたいZ戦士がいるかどうかは運。
- 衣装を手に入れるのも運。
- 必殺技を覚えるのも運。
- 衣装や必殺技が覚えやすいクエストで、大成功を出してボーナスクエストが出るかも運。
何もかもが運だらけで進行するため、自身の望む必殺技や衣装を手に入れる為にひたすら周回しなければいけません。
徐々に上がる難易度
ストーリーの難易度も序盤こそ簡単ですが、中盤からはとてつもなく難しい難易度のクエストがいくつも存在します。
中には、特定の必殺技がないと、クリアが非常に至難というものまで…
練習モード(チュートリアル)もなかった為、操作に慣れる事も出来ずストレスが溜まりやすい仕様でした。
オンライン対戦のバランスもあってないようなものでした。
一部必殺技を使い続ける戦法、ナメック星人のキャラクターは体力が自動で回復するので逃げ戦法をするなど…
そういった面もまた悪い点の1つです。
ドラゴンボール ゼノバース 総評
今までは「Z戦士になりきる」というドラゴンボールのゲームの伝統がありました。
しかし「自分が新たなZ戦士になる」という方針は、海外で非常に受け入れられたのです。
以後、上記の難点を、大きく改善した「ゼノバース2」を発売します。
結果、ゼノバースシリーズは、全世界でなんと1000万本以上売れるメガヒット作となっていくのです。
ゲーム紹介
タイトル | ドラゴンボール ゼノバース |
ジャンル | ドラゴンボールアクション |
対応機種 | PS4、PS3、Xbox One、Xbox 360、Steam |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
プレイ人数 | 1人~2人 |
発売日 | 2015年2月5日 |
さいごに
PS3、Xbox 360で発売されたドラゴンボールゲームは、「ドラゴンボール」というネームバリユーを使い、中身は適当な作品というものが多い印象でした。
特に「ドラゴンボール アルティメットブラスト」においては、『ドラゴンボールのゲームはクソゲーである』という固定概念まで、一時期植え付けられる結果にまでなってしまいました。
しかし、そこから「ドラゴンボール ゼノバース」という大作を生み出した事も事実であり、この時期のドラゴンボール作品は、まさに波乱万丈の時代を生きていたと思います。
次回は、据え置き機から離れ、携帯機で発売されたドラゴンボールゲームを紹介していきます!
お楽しみに!
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