SFCの名作『LIVE A LIVE』を解説!神ゲーと呼ばれる理由やキャラクターを紹介!

スーパーファミコンの名作『LIVE A LIVE』の魅力とは?

みなさんこんにちはRinoです。

今日はレトロゲームの紹介です、早速行ってみましょう!

タイトルは『LIVE A LIVE』(ライブアライブ)。初期のプラットフォームはスーパーファミコンです。

現在は『NINTENDO3DS』か『WiiU』でのダウンロード配信コンテンツでプレイ可能!

タイトルロゴは、後ろのLIVEが逆さ文字になっていて、左から読むとEVIL(悪、邪悪)と意味されます。

『LIVE(生)』と『EVIL(悪)』

この二つの言葉の意味は、ゲームのメインテーマでもあり、人間の所業を意味しており、プレイするとわかってきます!

このゲームの魅力は。8人の主人公をオムニバス形式でプレイしていき、最後に物語が紐付くストーリーになっています。

今回の記事、ざっくり言うと!

  • 8人主人公達の個性と能力!
  • ターン制の独自の戦闘システム!
  • テーマにちなんだ深いシナリオ!

この記事は5分で読めるので、最後まで読んでくださいね!

『LIVE A LIVE』の物語とは?

『LIVE A LIVE』は、当時のRPGで王道だったの「ターン制システム」を、ちょっとだけ捻ったゲームです。

最初は、ちょっとだけシステムに戸惑うかもしれませんが、慣れてくると非常に面白く深いゲームです。

主人公8人それぞれ異なるストーリー

さて、物語はどういったものなのでしょう?

実は登場する8人の主人公は、時代も舞台も全く異なる世界観なのです!

主人公達は、それぞれの目的を達成するために日々戦い続けます。

正義のために力を使い、生きるために知能も使います。

時には愛や友情も必要な時もあるでしょう。

その中で、所々に出てくる「憎しみ」の言葉がやけに気になってきます。

これは本作ののテーマでもあります。

人はなぜ生きるのか?なぜ戦うのか?

それぞれの主人公達が最後に待ち受けるのは一体なんなのか?

気になりますね…。

LIVE A LIVEのテーマは「憎しみ」


LIVE A LIVEは「憎しみ」をテーマにしています。

各物語に出てくるラスボスは、”憎しみ”を意味する「オディオ」にちなんだ名前で登場します。

人が人を憎む事で、世界が変わり時代が変わっていく。

様々な時代背景から「憎しみ」にちなんだ物語が進んでいきます。

そんな憎しみの物語に、ハッピーエンドはあるのでしょうか!?

8人の主人公

ここからは魅力的な8人の主人公を紹介していきましょう!

1人目『原始編』

まだ言葉が存在しない、石器時代の物語。

主人公の「ポゴ」は自分の”鼻”を頼りに、相棒のゴリラである「ゴリ」と初めての狩りへと出かけていました。

狩りの途中、年が同じくらいの少女、「べる」と出会います。

他の集落の人と交流を持つことを禁止されているにも関わらず、「ポゴ」は「べる」に対して、掟破りの恋をしてしまいます。

生贄にされてしまうのが嫌で逃げ出した「べる」を守るために「ポゴ」は、「べる」を守る事を決意。

原始編は、文字や言葉が、ほぼ存在しない時代設定です。

キャラクターの体の動きや、吹き出しから出てくるアイコンを理解しながら物語が進みます。

モンスターはマンモスやインパラといった野生動物が多く、敵を”におい”で探すという特殊能力が特徴です。

言葉や文字が無いとはいえ、ストーリーがやけに濃厚で、しかもわかりやすいのでとても面白いです。

離れた集落から「べる」を追ってきた男「ざき」もかなり濃いキャラです。

全裸で、股間にカメレオンがついているという謎設定ですが、れっきとした悪役です(笑)

「ポゴ」と「ざき」の戦いはかなり見ものですね。

ポゴはHPが非常に高く、原始的な物理攻撃と火属性攻撃が得意です。

戦闘では近距離から遠距離まで幅広いエリアを攻撃できる技が多く、火力の高い人気のキャラクター。

最終的に2つの集落との対立や、生贄の儀式はどのような結末を迎えるのか!?

2人目『幕末編』

主人公は「おぼろ丸」。

幕末時代の忍者が主人公のシナリオになっています。

「おぼろ丸」には任務があり、人質にされた「坂本龍馬」の救出と、城からの脱出するというもの。

人助けというシンプルな物語ですが、やり込み要素が非常に多く人気のストーリーです。

ボタンを押している間隠れ蓑で姿を決して追ってをやり過ごしたり、罠をタイミングよく避けるなどシビアな操作を要求されるシーンも印象的です。

「おぼろ丸」は忍術の使い手で、戦闘のスペシャリストです。

刀を使った近距離攻撃から、忍術や手裏剣を使った遠距離攻撃をたくさん持ち、一つ一つの攻撃が強力!

無口で足が速く、侵入した城の人間を100人斬るという達成項目まで用意されており、幕末編はかなり人気のコンテンツです!

3人目『功夫(クンフー)編』

中国武道である、功夫(クンフー)の師範である主人公の「老師」は自身の加齢を理由に引退を決意します。

「老師」は山奥で暮らしていたため、町へでて伝承者となる若者を探しました。

そして「老師」は三人の若者「レイ」「サモ」「ユン」に出会い、彼らを弟子としてとることとなりました。

しかし、修行をしている間、弟子のうち2名が「老師」と対立する他流派の勢力により殺害されてしまいます。

無残にやれてしまった二人の弟子は、山の頂上の土に葬られ、「老師」は敵を討つために敵地に殴りこみに行きます。

このシナリオは、主人公の「老師」はレベルアップしません!

3人の弟子に稽古をつけて成長させるシステムが斬新です。

修行の回数が一番多かった者が継承者となり、生き残った一人の弟子と「老師」二人での戦いが魅力の物語です。

主に近距離の技が多く、敵を牽制したり能力を下げたりする技が多いのが特徴。

また、選んだ弟子によって大きく技が変わるのでしっかりと吟味する必要があります。

4人目『西部編』

枯れ草が風で転がる雰囲気の中、西部アメリカの開拓時代を描く”西部劇”をモチーフとしたシナリオ

主人公は賞金首としてなの高い、「サンダウン・キット」。

「サンダウン」は馬で移動中訪れた町で休憩することに。

「サンダウン」を狙う賞金首狩りの「マッド・ドッグ」は後を追いながら、偶然入ったバーで「サンダウン」と共に地元のギャング「クレイジーバンチ」に絡まれてしまうのでした。

しかし「サンダウン」と「マッド・ドッグ」は、あっさりとギャング達を返り討ちにします。

その腕を見込まれ、二人は町の人々から「クレイジー・バンチ」討伐を依頼されるのです。

対立する二人は一時休戦とし、ギャング達を追い払うために戦う決意!

西部編は、小さな町で起こる話のため、他のキャラと違いやや短めの物語ではあります

鐘の音が8回鳴るまでに、町の住人達と共に罠を仕かける準備をし、総勢15人のギャングと対決して町を守るのが目的です。

家中を探し、罠になるものを見つけていきます。

様々なアイテムを手に入れ、町の住人達に準備や攻撃の指示を出し、ギャング達を追い払うのです。

ロープで馬を転倒させたり、火炎瓶で撃退したりと罠と住人の組み合わせで適材適所があり、試してみないとわからないという設定も魅力!

ちなみに、リーダーであるO・ディオ以外は全て罠にかけて戦闘前に倒すことが可能で、15対2から1対2に持っていくことも可能で罠の設置はかなりクリアに必要な要素です。

西部編は、西部劇『シェーン』などの有名な名場面をモチーフにしたシナリオとなっていて、とても雰囲気がいい物語です!

「サンダウンキット」と、「マッド・ドッグ」は最後どうなるのか!?

5人目『現代』

主人公である「高原 日勝」まさる)は、あらゆる格闘技の要素を取り入れようとすることで最強を目指す物語。

しかし同じ格闘家同士、他人に技を教えるような事はしません。

そこで「高原」は、異種格闘技戦を申し込み相手の技を受けて無理やり覚えるという戦法を試みます。

果たして「高原」は格闘技を覚え、全ての相手を倒すことができるのか?

戦闘のみで構成された現代編は、とてもシンプルなストーリーです。

6人の対戦相手から任意に敵を選択し、1対1のバトルで順番に倒していくという形式です。

この対戦相手セレクト画面は『格闘ゲーム』をイメージしたものとなっていて、他のシナリオと比べると大きく雰囲気が変わって見えるでしょう。

対戦相手の特定の攻撃を受けると、主人公はその技を習得できるシステム

『ファイナルファンタジーV』の青魔法(ラーニング)と同じようなものですね!

覚えた技はすぐに使うことができて、一発逆転で勝つこともできるので、格闘ゲームの要素がとても強いです。

ちなみに覚える事ができなくても、レベルアップすると最終的に全ての技を覚えられるのでご安心を

6人目『近未来編』

昔のロボットアニメの意識し、和風なレトロフューチャーを感じさせる雰囲気の世界観。

孤児院に住む超能力をもつ少年「アキラ」は、人の心を読むという能力を持っています。

そんな「アキラ」は、毎日喧嘩をする日々を過ごしていた不良。

何気ない日々を過ごす「アキラ」でしたが、実は最近たくさんの人が行方不明になる事件を耳にするようになりました。

「アキラ」は事件について調べていくと、地元の暴走族と陸軍が手を組み何かをたくらんでいる事が判明します。

「アキラ」とその仲間達は、巨大な軍事力に立ち向かうため巨大ロボット「ブリキ大王」を動かそうと画策することになります。

果たして「ブリキ大王」は動くのか?巨大勢力に立ち向かうことはできるのでしょうか?

近未来編は全体的に熱血感のあふれる内容でアキラ以上に濃い仲間が存在する内容です。

「アキラ」がテレパシー能力を使い、本当のことを話そうとしない人の本心を覗くことができるのが大きな特徴。

(なんだこのガキは…?)みたいな心のセリフをチェックするのが楽しく、テレパシーを使わないと先に進めない要素もあったりと非常に内容が個性的な物語になっています。

アキラは超能力を使った攻撃が得意で、非常に広い範囲を攻撃できたり、仲間を回復させたりと万能なキャラクターです。

7人目『SF編』

遠い未来の物語。

宇宙船の中で発生する事件を描くSFサスペンスです。

SF編は他のシナリオに比べるとやけに暗い世界観で、さらに少ない登場人物の中で描かれる物語が魅力です。

ストーリーの正確な年代は不明ですが2100年以降だと考えられます。

宇宙を飛ぶ輸送船の中で、作業用のロボットが組み立てられました。 まん丸のボディに赤いキャップ、そして意味があるのかわからないメガネと、かなり個性は強め。

丸いのにキューブと名付けられたそのロボットは、乗組員達との交流を通して船内の様々な出来事を学習していきます。

あるとき宇宙船内で、地球と連絡をする通信アンテナが故障を起こし、それを修理に向かった乗組員のひとりが宇宙服の故障で死亡してしまいます。

さらに、輸送中で厳重に保管されていたはずの地球外生命体ベヒーモスが脱走してしまい船内を徘徊するようになります。

船内がパニックに陥る中、乗組員は1人、また1人と命を落としていきます。

これは殺人なのか?それとも単なる事故なのか?謎は深まっていくばかりです。

RPGなのに、バトルがほぼないという珍しいストーリーになっていて、サスペンスとアドベンチャーの融合が非常に面白い物語です。

ホラー要素が強く、暗い静かな雰囲気や、人が少ない船内を歩き回る怖さはプレイした人にしかわからないでしょう。

キューブは宇宙船で起きた事件を解決する事ができるのでしょうか?

8人目『中世編』

王道RPGの定番とも呼べる世界観の中世編。

これは魔王と勇者の物語です。

主人公の剣士「オルステッド」は御前試合で優勝し、王女アリシアに求婚する権利を得ます。

アリシアと共に愛を誓うものの、その夜アリシアは蘇った魔王に連れ去られてしまいました。

オルステッドは、ライバルであり親友でもある魔法使いストレイボウや、年老いた伝説の勇者・ハッシュ、僧侶のウラヌスと共に魔王山へ討伐へ向かいます。

ファンタジー要素の強い世界観でランダムエンカウントシステムを採用しているところから王道のRPGにかなり寄せられて作られています。

また主人公が喋らないところなども、うまくRPGらしさが調和されていてプレイヤーが没頭したストーリーの一つです。

中世編は7人の主人公を全員クリアして出てくるストーリーで、最終編へと続くかなり濃い内容の物語です。

そして『最終編』へ

なぜか中世編の世界に集められた7人の主人公達。

ここがどこなのか?なぜ導かれたのか?

何もわからない7人の主人公達は、集まった仲間達と協力し謎の解明をする事となります。

選んだ主人公によって、内容が変わるもの魅力で、物語の本筋が解明される瞬間です。

『LIVE A LIVE』のゲームシステム

ここからは『LIVE A LIVE』のバトルシステムを簡単に紹介!

①マス目上で行われるターン制コマンドバトル

マス目を動きながら戦うコマンドターンバトルシステムを採用しています。

一歩動くと敵も”1つ”行動してくるシンプルな戦闘システムで頭を使って戦わないとなりません。

②HPと”技”と”アイテム”のシンプルな戦闘

MPが存在せず、戦闘は終了するとHPが全快します。

このシステムが非常にシンプルで、全快状態のため、戦闘のバランスが調整されており、戦略を考える必要があります。

『LIVE A LIVE』の魅力とは!?

①常に緊張感のあるバトル

理不尽な敵がいきなり出てくる時や、攻撃が一切通じないような敵と対峙する事があります。

毎回学習しながら、どうやって倒すかの戦略を立てる必要があります。

また、わざは無限にしようできますが、使うわざによって発動の遅延が発生しその間に敵が動いたりしてしまうと攻撃が当たらないなどの仕様があります。

戦略性がとにかく大事で、飽きさせない内容になっています。

②キャラクターの個性と特性

使うキャラクターによってわざの種類が大きく変わるので、回復支援役や近距離、遠距離攻撃などの役割分担をして敵を殲滅する必要があります。

キャラクターの個性や特性を生かしながら、練る戦略は非常に楽しく敵を知るのも大事ですが、仲間のわざを理解する必要もあります。

特に人気の物語はなに?

ここからは『LIVE A LIVE』で特に人気の物語を紹介します。

①王道RPGと謎解きの融合:幕末編

やはりコンテンツ内容として大ボリュームの幕末編が非常に人気です。

100人斬りの達成や、逆に0人斬りを達成する猛者もいます!

様々な遊び方ができる幕末編はとにかく人気があり、主人公のおぼろ丸もとても強いのでLIVE A LIVEではとにかく人気のある存在です。

また道中に出てくる坂本龍馬などのキャラクターも濃くて面白く、隠し要素が膨大だったりと長く愛されているシナリオです。

②まじで怖すぎる!?:SF編

宇宙船という幽閉された空間での調査は非常にホラー要素を引き立てる世界観と言えます。

『2001年宇宙の旅』や『エイリアン』のような世界観は非常に魅力的です。

2Dのドット絵で描かれるRPG本来のプレイ画面からは、予想がつかないほど怖く、画面外から急に出てくるベヒーモスにぶつかりゲームオーバーになったプレイヤーも多いと思います。

SF編は非常に完成度の高い物語になっていて多くのプレイヤーを感動させました。

③言葉などいらない:原始編

シンプルな物語から最後の感動まで終始ほっこりする内容の原始編。

文字や言葉が存在しないだけに物語の表現の仕方が非常に大事になってくると思います。

しかしそれを何の違和感もなくプレイヤーを没頭させ、戦闘と物語の調和が非常に良いバランスで構成されています。

またパートナーのごりや、敵キャラである”ざき”の存在もかなりクセがありコミカルな中でもしっかりとプレイヤーの物語が気になる!という要素を取り入れた素晴らしいシナリオになっています。

最後のオチ、気になりますよね。

④愛と憎しみの物語:中世編

『LIVE A LIVE』の本質となってくる中世編は、王道RPGにダークな物語が混ぜ込まれた昔のタイトルでは珍しいシナリオです。

キャラクターの個性が物語の本筋に直接響いてくるため「憎しみ」というテーマが何なのかがすぐに理解できる内容になっています。

これに対しプレイヤーは王道RPGを普通にプレイするかのように進み続け、本当の悪は誰なのかを気にしながら、最悪の物語へと進んでいく事になります。