はじめに
全盛期ラティオスの思い出
みなさんは覚えていますか。
かつてラティオスが「りゅうせいぐん」を使用するだけで相手のパーティーが崩壊するような対戦環境があったことを。
そんな時代はもう2度とないかもしれませんし、もうそのような時代を知らない世代もいるかと思うので、今回はポケットモンスターブラック・ホワイト(ポケモンBW)のラティオスの全盛期の強さを紹介したいと思います
- 全盛期ラティオスの育成論
- 全盛期ラティオスの火力
- 全盛期ラティオスの対策
全盛期ラティオスの育成論
こだわりメガネ型
ラティオスの型で、もっとも多かったと思われるのがこのこだわりメガネ型です。
当時は「フェアリータイプ」が存在しておらず、唯一ドラゴン技を半減で受けられるはがねタイプも、耐久力が足りていなかったため、一部のポケモンを除き、ほとんどのポケモンが りゅうせいぐん@こだわりメガネ を受け切ることができませんでした。
こだわりスカーフ型
火力の高いラティオスを倒すには「こだわりスカーフ」を持たせて上からラティオスを倒すというのも有効な手段でした。
例えば「ヒヒダルマ」「ムクホーク」「サザンドラ」「ガブリアス」などがそうです。
めいそう型
ラティオスの強みは高い火力だけではなく、高いとくぼうにもありました。
「めいそう」を積むことで、タイプ一致抜群でも余裕を持って耐えられるようなるほどの耐久力になります。
壁貼り・おきみやげ型
「リフレクター」「ひかりのかべ」「おきみやげ」「トリック」などを生かした起点作り型も一定数存在しました。
「おきみやげ」で退場したあとは後続のポケモンの「からをやぶる」「ちいさくなる」などで全抜きを狙ってきます。
全盛期ラティオスの火力
全盛期ラティオスの火力は一体どれほどのものだったのでしょうか。
おくびょうC252ラティオス@こだわりメガネ のりゅうせいぐん でさまざまなポケモンを例にして計算してみました。
無振りギャラドス
105.8~125.2%(確定1発)
無振りバンギラス(すなあらし込み)
68.5~81.1%(確定2発)
H252エアームド
69.1~81.9%(確定2発)
H252ウォッシュロトム
107.6~128%(確定1発)
HD特化ナットレイ
32.5~38.1%(乱数3発)
- タイプ相性が等倍では、りゅうせいぐん@こだわりメガネ は受けられない
- タイプ相性が半減でも、D耐久が低い場合はりゅうせいぐん@こだわりメガネ を受けられない
全盛期ラティオスの対策
ナットレイ
全盛期ラティオスのりゅうせいぐん@こだわりメガネ はエアームドのようなD耐久が低いポケモンだと半減であろうと受けられませんが、ナットレイほどの耐久があれば、HD特化で受けられるようになります。
ただし、めざめるパワーほのお(威力70)には注意しなければなりませんでした。
バンギラス
バンギラスはタイプ相性が等倍ながらも、「すなあらし」による特防1.5倍補正により、耐久に振ることでラティオスの「りゅうせいぐん」を受けることができます。
さらに「おいうち」によりラティオスを逃がすことなく、確実に仕留めることができる点も優秀でした。
バンドリ(バンギラス+ドリュウズ)
バンドリはバンギラスの耐久力があることはもちろんですが、ドリュウズで「りゅうせいぐん」を半減で受けられ、また特性「すなかき」が発動したドリュウズでラティオスの上から攻撃できる優秀な構築です。
もちろん、バンドリはラティオス対策だけではなくレートで「勝てる構築」として幅広く使用されてきました。
こだわりスカーフ
こだわりスカーフを持つヒヒダルマに対しては、ヒヒダルマよりも早いポケモンで上から攻撃してしまうことが一番です。
こだわりスカーフを持つポケモンとしては「サザンドラ」「ムクホーク」「ガブリアス」などが挙げられます。
きあいのタスキ
ガブリアス・ゲンガー・ミラーコート など「きあいのタスキ」を持たせることで比較的容易にラティオス対策はできました。
まとめ:全盛期ラティオスの思い出
ラティオスがポケモンBWで活躍できた理由はここにあります。
- りゅうせいぐんの威力が140だった
- めざめるパワーのおかげで、ハッサム・ナットレイにも有利に立ち回ることができた
- フェアリータイプが存在しないため、タイプ相性で無効化することができなかった
- 耐久が高いポケモンが今ほど多くなかった
- とつげきチョッキがなかった
その後、ポケモンXYが発売され、りゅうせいぐんの弱体化、メガシンカによりさらなる耐久のインフレ、ファイアローの登場、高耐久ポケモンの増加、とつげきチョッキの登場 などの要因により、ラティオスは徐々にその姿を消すのでした。
ライター紹介
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