【maimaiでらっくすFESTiVAL】新バージョン始動レビュー!結局新ノーツの叩き心地ってどうなの?

maimaiでらっくすFESTiVAL稼働開始!

2022年9月15日にいよいよmaimaiでらっくすの大型アップデート「maimaiでらっくす FESTiVAL」が稼働開始しました!

今年7月には10周年を迎えさらに勢いを増していく当ゲームの最新バージョンということで注目が集まるところです。

この記事では稼働開始日に追加されたほぼ全てのMASTER譜面・Re:MASTER譜面に触れた私が、この度めでたく新バージョンになったmaimaiでらっくすのレビューをしていきます。

記事の性質上、新曲の譜面の内容にも踏み込んで言及していくので何の情報も無いまま完全な初見プレイがしたいという方は注意してください。

  1. 新ノーツ、案外悪くない!
  2. 新システム、すごく良い!
  3. 新曲、良いのが揃ってる!

この記事は5分ほどで読み終わりますので、ぜひ最後まで読んでいってください!

新ノーツについて

FESTiVAL稼働前日に急遽公式YouTubeチャンネルのプレミア公開動画で発表された数々の新ノーツ。

稼働開始前のSNS上では新ノーツが追加されるという発表については賛否両論ありましたが、稼働開始され実際にそれらが使われている譜面を遊んでみてどうだったのか?という観点を交えながらそれぞれ話していきます。

すげーー形のSLIDE

 

公式で「すげーー形のSLIDE」と表現されていた新規スライドノーツ。簡単に言うと、複数のスライドノーツを繋げた物を一つのスライドノーツとするものです。

maimaiのゲームシステムにおいてスライドノーツは最も特徴的なノーツであり、過去バージョンでは何度かスライドの形状の追加が行われた事もありました。

ですが、今回のそれはそれらに比べても大がかりなもので、このスライドの存在でかなりプレイ感が変わってきます。四月の雨(MASTER)などで擬似的に使われていた物をより使いやすく拡張した感じでしょうか。

たとえば踊(Re:MASTER)のイントロではこのスライドの折り返し地点で音を取ったり、アニマル(MASTER)では小さい動きのスライドに変化を持たせる用途で使われていました。

このような音取りのために使われる物の他にはスライドで文字を書いたり、一見よくあるスライドに見えるけど終点が違う、などの幅広い使われ方をされていた印象です。

ヴィラン(Re:MASTER)はこのスライドを用いた低速スライドギミック譜面であり、事前情報の段階ではまさにこの傾向の譜面が来たらとんでもない難易度になると予想していたのですが、実際にプレイしてみると案外これまでの低速スライド譜面とそこまで変わらない感覚で遊べました。

一方で、田中(MASTER)に登場する”中”スライドのように触れると先の分まで早く消え過ぎてしまい違和感を感じる、という場面もところどころ見かけたので、完全に褒めるところしかない!というわけでもありませんでした。

これまでの譜面にはない拡張性と可能性を非常に感じて面白いシステムだなあと思ったので、これからのこのスライドを活用した譜面の追加にも期待が高まります。

各種BREAKノーツ

点数が多いBREAKノーツはこれまでタップのみだったのですが、今作からHOLDSLIDE、そしてそれぞれのEXタップにもBREAKノーツと同じ仕様の物が追加されました。

近年のmaimaiの譜面、特に高難易度譜面はBREAKの数が上昇傾向にあり、これらの実装で全体的にBREAKノーツも含めた満点であるALLPERFECT+を取る難易度がさらに跳ね上がるのでは?と懸念されていました。

ですが、蓋を開けてみれば新規追加譜面においてBREAKノーツが置かれている箇所の半分以上がEXBREAK(GOOD以上で満点扱い)であり、現状の追加譜面だけで見ると難易度は特に変わらないとも取れるでしょう。

また、このノーツの存在で譜面の彩りを増す要素がさらに増え、スカーレット警察のゲットーパトロール24時(MASTER)やDon’t Fight the Music(MASTER)では、赤いBREAKスライドと青い普通のスライドを織り交ぜて対決の構図を表現するという面白い表現が成されていました。

これまでのmaimaiにおいて、BREAKノーツは唯一赤色やオレンジ色を表現できることからしばしば歌詞に合わせた譜面の表現に組み込まれることも多かったです。魔法少女になるしかねぇ(MASTER)が代表例でしょうか。

その際にEXBREAKを用いることで難易度が上がりすぎることを防ぐことができます。EYE(MASTER)では早速この表現を用い、EXBREAKの流しというひと世代前であれば見るだけで卒倒してしまうような配置が取りやすいものとして実現していました。

ひとつこのノーツにまつわる仕様の問題点として、「リザルト画面でBREAKノーツが全て同じ物として扱われている」というところが挙げられます。

理論値を狙うプレイヤーにとってはリザルト画面で「自分が何ノーツ中いくつのBREAKを落とした」、の部分の”何ノーツ中“の数値が、判定の緩いEXBREAKも合算されて表示される都合上はっきりとわからないというのは問題点のように思えます。

ですが、それを除けばBREAKノーツの良さであった譜面の盛り上がりどころをより盛り上がらせる演出ができる部分をさらに拡張した面白いノーツでした。問題点についてはアップデートでの改善に期待したいですね。

タッチノーツの拡張

タッチノーツの変更点は2点あります。

  • いわゆる”花火演出”が中央以外のタッチノーツでも発動するように
  • より判定ラインに近い位置にタッチノーツを置けるように

まずひとつめの変更点に関しては、先ほどの新ノーツの追加に比べると多くの譜面で使われるわけではなく、見る頻度も少ないためあまり印象に残りづらいものでした。(そもそも花火演出自体が賛否両論あるものでもありますが……)

ですがこれが用いられてる中だと何と言っても田中(MASTER)の「田中、勝った!」で手を上に上げるMVに合わせたタップノーツの演出はとても印象的でした。今後このような演出が出た際に必要に応じて用いることができるのは良い拡張だと思います。

ふたつめの変更点に関しては、これは事前情報から見て予想していたよりかなり多く様々な使い方があることにプレーしてて衝撃を受けました。

そういう使い方もあるのか!と思ったのはアノーイング!さんさんウィーク!(MASTER)の、24分音符のイーチ4連打流しです。

それを音取りする際に通常タップであれば上から下まで大きく動かさなければいけないところを、画面の外周をなぞる同じような動きのまま画面の上半分のみをタッチさせ最小限の動きで取らせることができる配置です。

逆にホシシズク(MASTER)では、外周を上から下まで大きく流す動きにもかかわらず、取られている音は3つだけであったりと、大きくノーツを流して取る動きのまま様々な音取りができるのは良い変化だなあと思いました。

それ以外にもMVに登場するものの位置に合わせたものだったり、広がりを表現するために使われていたりと想像以上に多くの譜面に用いられていた仕様でした。

これの存在による通常ノーツの巻き込みについてはかなり懸念されている要素ではありましたが、その点はかなり配慮されている印象でした。このタッチノーツのせいで他のノーツを巻き込んだということは少なくとも私が遊んだ譜面にはありませんでした。

新システム

大型アップデートにあたって、いくつかのシステム面においても追加が行われました。

ランダムセレクト

他音ゲーではよくあるシステムのひとつでもあるランダムセレクト要素がついにmaimaiでらっくすにも復活しました。

FiNALEからでらっくすになる際に削除された機能ということで長い間復活を望まれていたものが今回の大型アップデートでついに叶った形になります。

maimai自体楽曲絞り込みのバリエーションが豊富な作品であるので、自分好みの楽曲群にソートしてからランダムセレクト機能を使うという使い方ができるため、遊ぶ曲に迷ったときなどに活用できますね

オススメカテゴリ

個人的に今回の新システムで一番良かった部分がこれだと思います。「みんなの人気」「あなたの実力」「あなたの選曲」の観点からそれぞれ数十曲ほどのフォルダが作られ、自動でまとめてくれます。

たとえば上の画像は私の「あなたの選曲」フォルダなのですが、私はオンゲキの曲を頻繁に遊んでいるのであまり遊んでいないオンゲキ曲の一部が表示される、といった感じです。

「みんなの選曲」はプレーを始める前の楽曲人気ランキングと似てはいますが、30位までしか表示されないそれとは違って50曲分の枠があり、その上でジャンル順にまとめてくれます。この機能で意外な人気曲が分かったりもしました。

「あなたの実力」は主にレーティングをもとに実力帯の近いユーザーがどんな曲をやっていてどのぐらいのスコアを出しているのか、ということが表示されます。この目標スコア機能がかなり便利で、レートを上げるのが目的なら間違いなくこのフォルダに入り浸ることになります。

どのフォルダもそれぞれの良さがあり、1000曲を越えるmaimai収録曲から遊びたい曲をより探しやすくなったという点でとても便利なシステムだと感じました。

その他

システム面の変更としてはもういくつかあります。

まずタッチノーツのサウンド変更が可能になりました。もとから聞きやすいサウンドではあったのですが、これが可能になったおかげでより自分好みの設定で遊びやすくなりました。

またmaimaiでらっくすnetにおいて全国ランキングがAP+を取ったなかでもAP+を取った回数によって順位が変わるようになりました。チュウニズムで好評だったシステムをmaimaiにも持ってきた形ですね。

これは大型アップデート恒例なのですがいくつかの譜面の難易度変更が行われ、表記されている難易度と実際の譜面の難易度が合っていないいわゆる詐称曲・逆詐称曲が大きく数を減らしました。

新曲

音ゲーの大型アップデートを語るにおいて、欠かせないのが新曲の存在でしょう。

POPS&アニメ

ポップス枠は、有名シンガーAdo氏による「」、アニメ鬼滅の刃遊郭編のオープニングに用いられた「残響散歌」、そして先輩がうざい後輩の話コラボの「アノーイング!さんさんウィーク!」の3曲。

大型アップデートでの版権曲追加は有名な曲で固めてくれるのがとても助かるところでもあります。特に踊は様々な音ゲーで遊べたら楽しいだろうな~と思っていたのでmaimaiで実際に遊べて嬉しかったです。

残響散歌はMASTER譜面がこの中ではかなり高難易度なほうでノーツを捌くのにかなり苦戦しました。本アップデートの中では新ノーツの少ない純粋な地力譜面です。

niconico&ボーカロイド

ボカロ枠は、「フォニイ」「ヴィラン」「EYE」「アニマル」「ジレンマ」の5曲。かなりの有名どころを揃え、最新のボカロシーンを幅広くカバーしています。

特にフォニイは近年よく話題に上るボーカロイドのひとつである可不を用いた楽曲のなかで初めてmaimaiに収録されました。

EYEはKanaria氏、アニマルジレンマはDECO*27氏とどちらも過去に多くmaimaiに楽曲を収録されている方であり、このお2方の人気っぷりを改めて感じました。

どの譜面も新要素をしっかり意識しつつ、曲の激しさに合った難易度の譜面が付けられていて楽しく遊ぶことが出来ました。個人的にはヴィランRe:MASTERがかなりお気に入りです。

東方project・ゲーム&バラエティ

東方枠は「あたいの足技みさらせやー!」という曲中の台詞も大きな話題になった「スカーレット警察のゲットーパトロール24時」、バラエティ枠にはおなじみ立秋 feat.ちょこコンビによる「田中」が収録されました。

どちらの楽曲もかなり面白い物であるため、どんな変な譜面が来るのか…?とプレイ前はかなり期待していましたが、実際遊んでみると期待に違わない奇抜な譜面ばかりでとてもプレイ後の満足感が高かったです。

またMVが収録されていることもプレイ後の満足感に拍車をかけており、どちらの譜面もMVの位置に合わせたタッチノーツが置かれていたりと細かい小ネタに事欠きませんでした。

オンゲキ&CHUNITHM

毎作恒例になっているセガ音ゲー機種からの連動曲ですが、今回はオンゲキからは「Don’t Fight the Music」、CHUNITHMからは「蜘蛛の糸」が収録されました。

…が、今回ばかりはひとつ問題点があり、CHUNITHM側で蜘蛛の糸を遊べばmaimai側でも遊べるというシステムなのですが、解禁するためにCHUNITHM側でかなり長いマップを走らなければいけないというところです。私はこの仕様のせいでmaimaiで蜘蛛の糸を遊べませんでした。

話は変わってDon’t Fight the Musicですが、現在ではオンゲキの代表曲として扱われている側面もあるほどの有名曲です。原作ではジャケットに写っている皇城セツナとの最初の直接対決の際に追加された曲ですね。

譜面自体も新追加のBREAKスライドを生かして2人が譜面の中で対決しているような構図を思わせ、オンゲキのストーリーを追いかけている私にとってもかなり満足のいく譜面でした。

オリジナル楽曲

今回のオリジナル曲はテーマ曲の「ホシシズク」、言ノ葉Projectの新曲である「分解収束テイル」、ちほーを進めることで解禁できる「Rainbow Rush Story」「Tricolor⁂circuS」「[X]」、オトモダチ対戦LEGEND報酬曲「mystique as iris」の合計6曲になります。

この中だと[X]mystique as irisは私の実力ではまだパーフェクトチャレンジにもオトモダチ対戦にも歯が立たず遊べませんでした。流石に無理です。

オリジナル楽曲ということでどの曲も難易度の上げ方に容赦がなく、どの譜面も遊んでいて気持ちいい爽快感を覚えました。

と言うより今作のオリジナル楽曲は過去一レベルか?というレベルで本当に良い物が揃っているので、筐体で気持ちよく遊びながらこれらの曲を聴けるのは本当に最高でした。

可愛らしい曲調のホシシズクRainbow Rush Story、ハイテンションのピコピコサウンドのTricolor⁂circuS、高速でかっこいい分解収束テイル……幅広いジャンルの良い曲が揃っているので、最近maimaiを遊んでいなかった方もぜひ遊びに行きましょう。それぐらい最高でした。

おわりに

maimaiでらっくすになってからはずっとこのゲームを追いかけてきた私ですが、今回のアップデートは大型アップデートの中でもいつもの安心感と普段と違う衝撃性を高い水準で兼ね備えたかなりの良アップデートのように感じました。

特に新ノーツは長く続いてきたこのゲームに今までに無い新しい風をもたらしてくれたと感じています。

今から初めてみたいという方も、昔はよく遊んでいたけど最近遊んでいなかったという方もぜひこのアップデートを機にゲームセンターに行き、maimaiを遊んでみてはいかがでしょうか。

私はこれからCHUNITHM側で頑張って蜘蛛の糸を解禁してきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。