巡霊の祝祭で再配布、強化クエストも追加。「空の境界」の両儀式とは。

「神様だって殺してみせる」両儀式の魅力

これまでのイベント限定サーヴァントが手に入る、巡霊の祝祭。

こちらでついに「空の境界」の登場人物、両儀式(アサシン)が手に入るようになりました。

セイバーの両儀式も、福袋などで入手できますね。

ところで、皆様は両儀式……お好きですか?

今回は両儀式、そして FGO での空の境界イベントに焦点をおいていきたいと思います。

  1. 奈須きのこ先生が描いた、Fate にもつながる作品「空の境界」の存在感
  2. FGO でのコラボクエストや、強化クエストによって変化するスキル名の意味
  3. アサシンの両儀式と、セイバーの両儀式の魅力
  4. 作品愛にあふれたコラボイベントの概念礼装

もうイベント自体がプレイ出来なくなりましたし、やったことないという方は空気感を知る材料に。

遊んだ方は振り返りの材料にしていただければ幸いです。

記事も5分程度で読み終えることができますので、周回の合間にでもどうぞ!

強化クエストによって変化したスキル

巡霊の祝祭に合わせ、アサシンの両儀式にも、セイバーの両儀式にも強化クエストが追加されました。

よりアーツパーティーで活躍出来そうなスキルとなり、育成するのが楽しくなりましたね。

アサシンの両儀式はスター獲得も自分で出来るということで、クリティカルの威力も伸びました。

元々癖のないサーヴァントということである程度育成している方もいらっしゃると思いますが、アーツパーティーを組むことが多い方はプラスアルファで育成すると幅が広がります。

セイバーの両儀式は「直死の魔眼」でのスキルが「明星」と名前が変わり、スキル自体も強化されました。

また、強化された「陰陽魚」のスキルも NP 減少というデメリットはありますが、それをデメリットにはしないほどの HP 回復を持っているので、耐久パーティーにも向きますね。

スキル名が作品と強く結びついている

両儀式といえば直死の魔眼。

それはそうなのですが、両儀式という存在の特異性は直死の魔眼なのかと言われると……そうではありません。

どちらかというと、直死の魔眼は副産物に近いんです。

両儀式(セイバー)のスキル強化では、直死の魔眼から「明星」にスキル名が変更になりましたが、それも納得ですし、両儀式(アサシン)の心眼が「雨に出遭う」に変更されたのも納得です。

特にセイバーの両儀式は両儀の家が辿り着いた「 」の部分を担っています。彼女のクラススキルには単独顕現と根源接続があり、単独顕現ならばキアラやドラコーより上のC、根源接続は今のところ彼女だけですから、比較すると特殊性が浮き彫りになりますね。

アサシンの両儀式はその在り方の違いから、比較的他のサーヴァントと変わらない存在です。

変更されたスキル名は、その後の作品や両儀式という人物の未来を感じさせるものとなっています。

FGO コラボイベントで「空の境界」を味わう

巡霊の祝祭に登場したということは、おそらくもうイベント復刻などは行われないことでしょう。

この空の境界コラボイベントですが、以前少しだけ触れたことがあります。

その時は蒼崎橙子さん中心で、空の境界そのものにはふんわりとしか触れていませんでした。

【FGO】2021年、 大晦日特番アニメに蒼崎橙子の姿!この機会に「空の境界」イベントをおさらいしよう!

他の作品では他の魔術師を圧倒する姿を見せる蒼崎橙子さんですが、「空の境界」ではそれに加え人間味のある姿も見ることができます。

この作品での蒼崎橙子さんの台詞が好きな方も多いのではないでしょうか。

「空の境界」での舞台とキャラクターが絶妙に入り混じった特異点は、エネミーや、交換アイテムにもこだわりが感じられました。

再臨用の業物ナイフも、これは彼女に刃物の収集癖があるからです。

とある一件以来片手が義手になってからは、そこに仕込みナイフをするようになりました。あとはよく帯の後ろに差していることもありますね。彼女にとって扱いやすく馴染深い武器なのでしょう。

また、アサシンの両儀式は最終再臨でシャツを羽織りアイスを食べていますよね。

アイスが好物というわけではないのですが、作品内で印象的なアイスクリームは現実にもあるストロベリーアイスです。

「空の境界」の小説や映画のお供に……というのもオツなものではないでしょうか。

作品ファンを唸らせる概念礼装

コラボイベントでは様々な魅力たっぷりの概念礼装が登場しますが、このイベントでもそうでした。

もっと言うならば、ファンの心を打つ概念礼装……というものがあったんです。

性能を抜きにして、私が好きな概念礼装は「スプリンター」ですね。

空の境界の「矛盾螺旋」というお話に触れた方ならば、「なるほど」と思っていただけるのではないでしょうか。

性能面で言うならば「リピート・マジック」は、低コストのわりに使いやすいなと思います。

また、黒桐幹也が描かれた「老成の翁」ですが……両儀式という「即死」を持つ存在の傍らにいる、「一生許さない(はなさない)」と告げたキャラクターが、即死耐性を上げる概念礼装になっているのは素敵ですよね。

サーヴァントとしての彼女たちの立ち位置とは

「空の境界」コラボイベントは、「本編が終わったあと」の世界線になっています。

なので、両儀式や同じくイベントで実装された浅上藤乃たちの物語は全て終わったあと。

浅上藤乃は星4サーヴァント配布のキャンペーンでカルデアに招いた……という方もいらっしゃるのではないですか?

私はお招きしました。星5より出ない星4のサーヴァントってありますから。

さて、こうしてサーヴァントとなった彼女たちも人理焼却の影響を受けており、現在カルデアにいるのは「ひと時の夢」のようなものなのです。

特に浅上藤乃は再臨することで「あり得なかったもしもの姿」にもなれるので、本当に夢のような時間かもしれません。

人理焼却と地球白紙化…… FGO の世界が元に戻った時、FGO の地球が正常に戻った時、彼女たちは「空の境界」の世界で目覚めます。

両儀式の場合、「 」と接続されているということもあるので……もしかすると人理焼却も地球白紙化も特に問題ないという可能性もなくはないのですが。

実はある、もうひとつのコラボ

さて、「空の境界」コラボイベントがもう復刻されないとなると、両儀式が出るイベントはもうないのでしょうか。

最近 FGO に触れたという方々の中には、「やってみたかった」という方もいらっしゃると思います。

実は、両儀式メインのものではありませんが、メイン・インタールードの中でファン向けの登場をしているんです。

CCC のコラボイベント、「深海電脳楽土SE.RA.PH」で両儀式と戦うことができます。

これは元々 CCC の前作、「Fate/EXTRA」での隠しボスとして彼女が登場していたからですね。

倒さなくとも問題はないというよりも、本編のボスに勝つ以上の育成をしても勝てるかどうか……という強さを見せつけた彼女ですが、この CCC コラボイベントで戦える彼女も恐ろしい強さを誇ります。

このイベントも、FGO の舞台がどういうものか分かる重要なものなので、まだやっていないという方はメインシナリオだけでも追ってみてください。

映画や小説でどっぷりと世界に浸ってみませんか?

おそらく、FGO をプレイしている人の中には「タイトルだけは知ってるけど、触れたことがない」という方もいらっしゃると思います。

Fate 関係作品も今ではたくさんありますし、FGO そのものも、大きな作品になっていますので。

ただ、そのまま触れないのも勿体ないのが「空の境界」です。

FGO 、Fate シリーズを作った奈須きのこ氏の「原液」とでも言うような作品ですから。

初めて「空の境界」の一作目、「俯瞰風景」のページをめくった時の衝撃を、私は今も忘れられません。

隙の無い言葉の連なりに、心地よく酔えてしまえるという体験はなかなか代えがたいものです。

ちょっと周回の手を止めて、「空の境界」とはなんなのかと映画や小説に触れてみませんか?

損はないと思いますよ。