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ポケモン対戦に於いて「煽る」とは?
ポケモン対戦は頭脳プレーだけではなく、精神面も重要な要素です。
その精神面に影響してくるのが「煽り」です。
「煽り」といっても「相手のパーティー弱すぎワロタ」「プレイング下手すぎだろw」のように相手を誹謗中傷することではありません。
ポケモン対戦では、ときとして「そこでそのポケモンを出す!?」「だったら素直に行動しておけば良かった」といった思考をされることもあるかと思います。
今回ご紹介する「煽り」というのはまさにそれです。
具体的には本記事では下記のような内容をお届けします。
- 水ロトムのおにび読みでほのおタイプを出す
- くさタイプを前にラグラージが居座る
- 命中不安定技を避ける前提の動き
- 相手の深読みを狙った居座り
- 交代読みを利用する
- 敢えてテラスタルを使用しない
- テラスタルで遅延する
- ここからの内容は3分ほどでお読みいただけます。
煽り具体例
水ロトムのおにび読みほのおタイプ後出し
水ロトムというポケモン、有利対面であれば、「とりあえずビール」のごとく「おにび」を使用してくる傾向が見られます。
そして、水ロトムが絶対的にほのおタイプに有利かと言われるとそうでもありません。
それは、メインウェポンである「ハイドロポンプ」が命中不安定だからです。
はずれる可能性がある「ハイドロポンプ」をできれば使用したくないこと、交代読み「おにび」でサイクル戦を有利にしたいという考えから、意外とほのおタイプのポケモンを後出しすることもできます。
実際、いかがでしょう。
水ロトムの「おにび」に対して、後投げで「マグカルゴ」「バクーダ」のような明らかにテラスタルなしでは有効打がないようなポケモンを繰り出されるとなんとなく腹が立ちませんか。
これが「煽り」です。
- みずタイプにほのおタイプを後投げできる状況がある
- 有効打が命中不安技の場合、タイプ相性が有利でも負ける場合がある
ラグラージでくさタイプに居座る
ラグラージはタイプ不一致であれば、くさ技を耐えられるほどの耐久力があります。
しかし、さすがにタイプ一致となるとそうもいきません。
ですが、くさタイプに対して居座れる状況もあります。
それが、ラグラージが相手のくさポケモンよりも素早い場合です。
例えば、ラランテスを例に説明します。
本来、ラグラージはラランテスに対して有効打もなく、明らかにラグラージが不利な状況ですが、実際居座ってくることも多いです。
それはたいていの場合、ラグラージがラランテスより素早く、「ステルスロック」「あくび」で先制で役割を果たすことができること、「クイックターン」で先制で交代できることに由来します。
- タイプ相性が有利でも素早さが負けていると意味がないことがある
- 不利対面での居座りは相手にストレスを与える
命中不安定技の避ける前提の動き
例えば、テツノツツミの「ハイドロポンプ」
効果は抜群でありながらも、居座られると相手にとってはストレスになることでしょう。
ですが、それができる状況も存在します。
具体的にはウインディのようなみず技は抜群で、こおり技は半減であるポケモン。
こういった場面では、本来テツノツツミが有利であるはずなのに、一概にもそう言えなくなってしまいます。
ハイドロポンプはずし期待で出てきた相手に対して、本当にはずしてしまったとき、怒りがこみ上げてくるはずです。
- 命中不安定技しか有効打がない場合、相手は居座ることもある
- 命中不安定技を避ける前提の行動をされることがある
相手の深読み居座り
前のターン、相手が交代読みをしてきたとき、2回目のサイクルでは、どのようにするか考えることがあるかと思います。
明らかに不利対面でも、相手の深読みを予測して、居座ったり、行動を変えることもちょっとした煽りです。
例えば、ウーラオスに対してバンギラスが居座り、ウーラオスの「つるぎのまい」読みで、「でんじは」を使用するなどです。
そういったどう考えても相手が交代してくる場面で、居座りをされるときっと内心イライラする方もいらっしゃるかと思います。
- 交代読みはときとして状況を不利にする
- 相手の交代読みを読んで居座ることも大切
交代読み失敗した相手を煽る
対戦に於いて、交代読み行動は非常に大切です。
例えば、水ウーラオスとディンルーが対面していて、相手のパーティーにボーマンダがいる可能性が示唆される状況があったとします。
水ウーラオスとディンルー対面では水ウーラオスが有利なので、相手のボーマンダ交代読みで、「れいとうパンチ」を選択しましたが、ディンルーに居座られてしまいました。
すると、「じゃあ相手にボーマンダはいないのだな」
きっと、そう考えられると思います。
次のターンは素直に行動しよう、そう考えて「インファイト」を選択した結果、ボーマンダに交代してくる。
そのようなことをされた暁には、どのような気持ちになりますか。
- 不利対面でも1ターン目は様子見してくることがある
- いないと見せかけて、実はいましたという煽り
タイプ相性が不利なのにテラスタルを使用しない
これは例えば、バシャーモに対してバンギラスを死に出しするということです。
ウーラオス側からしたら、これはゴーストやフェアリーなどのテラスタルを使用してくるだろうという考えがはたらき、安易なかくとう技の選択を避けようとします。
ですが、テラスタルを使用しなければ確実に倒されるという場面なのに、なぜかテラスタルをしてこない場合もあります。
本来、深読みせずに「かくとう技」を使用すれば、バンギラスを落とせたはずなのに、深読みして「ほのお技」を使用してしまったがゆえ、逆に窮地に立たされる、なんてこともあるでしょう。
もちろん、バシャーモのかくとう技が「きしかいせい」のみであることを予測しての動きである可能性もあります。
- どう考えても1発で倒されるのに出してくるポケモンには裏があることもあれば、深読みを誘うだけのこともある
- テラスタルのおかげで完全な不利対面でも居座ることが可能となった
遅延テラスタル
遅延テラスタルとは、わざわざテラスタルを使用しなくても勝ち確定の場面で、テラスタルを使用することです。
例えば、こちらが手持ち3体で、相手は残り1匹でHPも僅かでテラスタルもないという状況。
もちろん、「ひかりのこな」「きあいのハチマキ」「せんせいのツメ」といった要素を加味するとテラスタルを使用して確実に勝つということは大切なことです。
ですが、負けが確定している側としては、最後の最後にテラスタルを使用されると煽られていると感じるかもしれません。
それはテラスタルの演出時間が長いことが原因です。
負け確定の相手からしたら、「早く終わらせろよ」としか思わないことでしょう。
遅延テラスタル同様に、過去には「遅延メガシンカ」「遅延Zワザ」「遅延ダイマックス」も存在しました。
- 確実な勝利のためにテラスタルは必要なこと
- テラスタルは演出時間が長いので煽り効果がある
本記事のまとめ
- 相手を煽ることは相手の精神面・心理面に影響する
- たった1つの行動が戦況を大きく変えることがある
- タイプ相性を無視した立ち回りは相手に深読みさせることがある
結果として対戦で負けてしまったとしても、その過程で相手に不快感を与える立ち回りをすることは自身の満足感に繋がります。
ポケモンは単なる頭脳戦ではありません。
相手の心を折る、精神的苦痛すらを与える心理戦でもあるのです。
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