『ロックマンX7』をな・ん・ど・で・も!楽しむために

初の3DロックマンX!

『ロックマンX7』は1~6までの2Dアクションとは異なり、シリーズ初となる3Dに挑戦した作品です。

主人公であるエックスとゼロに加えて、第三の主人公である「アクセル」が登場。

彼を巡る戦いが描かれていますが、ファンからの評価は高いとはいえず、「失敗作」という評価も飛び出ているのが実状です。

しかし、キャラクターに注目したり、少しゲームの設定を変えるだけでも、本作の魅力はグッとアップすると筆者は考えています。

そこで、今回は『ロックマンX7』の魅力や問題点を挙げ、その上で本作を楽しむためのポイントなどをご紹介します!

今回の内容は…

  1. 3D化したことでどんな変化が起きた?
  2. スピート感やテンポが失われた失敗作?
  3. 新キャラやボスが魅力的だからプレイすべし!
  4. 設定で大きく改善される点もある!

こんな感じでしょうか?

この記事は約7分で読み終わりますので、ぜひご覧になってください!

3D化でロックマンXはどうなった?

「ロックマンX」シリーズ初の3D化により、従来と比べて大きな変化がありました。

2Dではできなかったゲーム性を実現させた反面、従来のよさを損ねてしまった部分もあります。

3Dならではの戦闘

3D化してもっとも変化したのはやはりステージの構成でしょう。

ボスも縦横無尽に動き回るのでしっかりと狙いを定める、どうやって近づいて攻撃を当てるかといった、従来の「ロックマンX」シリーズにもあった楽しみが強化されているといえます。

しかし、多くのステージは斜め上から見下ろす視点のため、奥が見えにくいというデメリットも存在します。

ステージ中にキャラチェンジができる

『ロックマンX5』からキャラクターを都度選んでステージを攻略する方式が採用されていましたが、本作ではそれを発展させて一度にキャラクターを二人選んでステージを攻略できるようになりました。

これにより、たとえば一人がピンチになったら交代する、防御力が高い敵はゼロの近接戦闘で、遠くから安全に敵を倒したいときはエックスとアクセルでというように、状況に応じてキャラを使い分けるという戦略が生まれました。

エックスを最初から使えない!?

「ロックマンX」というタイトルにも関わらず、なんと主人公であるエックスを最初から使用することができません。

使用条件はステージ中に配置されている仲間128人のうち64人をレスキューする、もしくはボスを8体倒すになります。

なぜ最初から使用できないのかの理由も説明されていますが、主人公だから最初から使いたかったという声も多く挙がっています。

ロックマンXならではのスピード感・テンポの喪失

『ロックマンX7』最大の問題点として挙がるのがスピード感・テンポの喪失です。

全体的にキャラクターの動きが遅くなり、「ロックマンX」シリーズの必須テクニックであった「ダッシュジャンプ壁げり」は途中で失速してしまい使用できない状態でした。

さらに、エックスはダッシュもしくはジャンプの操作を行った直後、もしくは着地する直前にチャージショットを撃とうとするとチャージがキャンセルされるというバグも。

結果、シリーズの醍醐味であったスピーディーさは無くなってしまいましたが、通常のダッシュジャンプやエアダッシュなどのテクニックは健在であり、とくにエアダッシュの重要性は大きく増して注目されるようになりました。

キャラの強化に時間がかかる

レスキューした仲間の一部は、エックスたちを強化できるチップを所持しています。

このチップを使うことでキャラクターの攻撃・防御を強化できるのですが、1周では全員を強化できず、最低でも3周する必要があります。

加えて、ライフアップなどのアイテムは取得したキャラクターのみに適用という仕様上、どうしてもライフゲージの長さに偏りが生まれる問題がありました。

しかし、裏を返せば一人を重点的に強化するか、全員バランスよく強化するかといった戦略が生まれることになりました。

実際に、筆者は3周以上プレイしてチップを取得し、セーブデータごとに強化するキャラクターを変えるといった遊び方をしていました。

新主人公に個性豊かなボスとの会話は『ロックマンX7』ならでは

多くのユーザーから「失敗」と言われている『ロックマンX7』ですが、従来の2Dからの脱却を目指し、3Dに挑戦した本作を「失敗」の一言で片づけてプレイしないのはもったいないと筆者は考えます。

そこで、本作ならではの要素をご紹介し、次に本作をより楽しむためのゲームの設定などにも触れていきたいと思います。

新キャラ「アクセル」

まず特筆すべきは本作で初登場となった「アクセル」でしょう。

「ロックマンX」シリーズはエックスとゼロの二人が主人公を務めてきましたが、7作目にして待望の三人目の主人公です。

高山みなみさんが声優を務め、エックスやゼロより幼いやんちゃで二人に対して憧れを持っているキャラクターです。

しかし、まだ幼いことと荒くれ者の集団であるレッドアラートにいたため善悪の区別がついていないという危うさも持っていました。

ゲーム中ではエックスやゼロに叱られる場面もあり、何度もプレイしているとほほえましいとさえ思ってしまいます。

個性の強いボスキャラ

今回登場するボスたちは、アクセルも所属していたレッドアラートの猛者たち。

ボス達には専用の会話シーンが用意されており、しかもエックス・ゼロ・アクセルそれぞれで会話の内容が異なります。

アクセルは元同僚なこともあり遠慮のない会話が聞けるのもポイントです。

筆者のお気に入りはアクセルVSスプラッシュ・ウオフライとエックスVSスナイプ・アリクイック。

とくに、アクセルVSスプラッシュ・ウオフライはお互い相手が気に入らない様子がたまりません。

この設定で『ロックマンX7』は数倍快適に!

次にご紹介するのは本作をより快適に遊ぶための設定についてです。

この設定を行うことで、とくにアクセルでの攻略のテンポがグッと上がります。

まずはボタンの割り振りを!

30周年を迎えた今こそ!初心者のためのロックマンXのすゝめ

「ロックマンX」シリーズはどの作品も初期設定では攻撃がYボタン、ダッシュがAボタン、ジャンプがBボタンとなっているため、攻撃しながらダッシュしてジャンプするという操作がやりにくくなっています。

そこで、前回の記事でもご紹介したように、攻撃ボタンをRに変える、またはダッシュボタンをRに変えるという設定をしましょう。

これにより指を疲れさせることなくスムーズな操作が可能になり、攻略のテンポもアップします。

アクセルに必須!オートリピート!

オートリピートとは、攻撃ボタンを押しっぱなしにすることでショットを連射できるようになります。

従来の「ロックマンX」シリーズではエックスにはチャージショットがあるため、あっても使うことのない設定です。

ということはつまり、この機能はアクセルのために用意されている設定と言っても過言ではありません。

アクセルの攻撃は威力の低いショットが主体のため、オートリピートを使わずにボタン連打だとどうしても威力が足らない、指が疲れるなどのデメリットが発生します。

しかし、オートリピートをオンにすればボタン連打よりも早くショットを連発することができ、先述のボタン設定と合わせればショットを乱射しながらステージを突き進めます。

ただし、オートリピートをオンにするとエックスはチャージショットが撃てなくなってしまうため、エックスを使う場合はオフにするか、もう一つの設定が必要になります。

これでエックスもOK!オートチャージ!

オートチャージはボタンを押さなくても自動でショットがチャージされる設定です。

つまり、オートリピートをオンにしていてもチャージされるため、ショット連射とチャージショットの両方を使い分けることができるようになるのです。

これによりエックスの戦闘力も格段に向上し、先述したバグによりチャージショットが解除されてしまってもすぐに連射でリカバリーができるようになります。

アクセルの場合は彼の固有の能力である「コピーショット」のチャージが自動でされるのですが、コピーショットのチャージ音が大きいため人によってはうるさく感じてしまうので注意が必要です。

他の「ロックマンX」と違うからこその楽しみ方がある!

『ロックマンX7』以降に登場した『ロックマンX8』や『ロックマンXDiVE』もモデルこそ3Dではあるものの横スクロールとなっています。

それはつまり、3DはロックマンXシリーズにはそぐわないということなのかもしれません。

しかし、3Dだからこその楽しみ方がありますし、設定を少し変えるだけでもプレイのしやすさは格段に向上します。

ですから、『ロックマンX7』をまだプレイしたことがないという方はぜひ遊んでみてください。

ロックマンX5~8が収録されている『ロックマンX アニバーサリーコレクション2』はNintendo Switch、PS4、Steamの各ハードで発売されています。

ライター紹介

政喜
ゲームとバーチャルアイドルとバイクが好きなライターです。好きなゲームのジャンルは2Dアクションで、ロックマンシリーズは今でもハマっています。最近やっているゲームは『マリオカート8DX』『ロックマンX アニバーサリーコレクション』『ロックマンXDiVE』などです。キャラクターの深掘りをしてゲームの魅力を発信したり、読んだ方から「このゲームやってみよう」と思ってもらえたりするような記事を書いていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。