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無限の可能性を引き出すパワーアップパーツ
前編・後編ではエックスの生涯に触れてきました。
今回はおまけとして、エックスというキャラクター、そしてロックマンXシリーズを語るうえで欠かせない「アーマー」についてご紹介したいと思います。
アーマーはエックスの能力を向上させる、ライト博士が用意したパワーアップパーツです。
一つの戦いを経るごとにアーマーはアップデートされていき、エックスの戦いを支えてくれます。
アーマーは作品ごとに形・性能を変えて登場するため、今回はそれらをご紹介しながら魅力をお伝えします。
今回の内容は…
- 君はどれが好き?X~X8のアーマー
- いつもと違う!コマンドミッションのアーマー
- 新たな進化!ロックマンX DiVEのアーマー紹介
こんな感じでしょうか?
この記事は7分で読み終わるので、ぜひご覧になってください!
純粋なパワーアップのフルアーマー
シリーズ最初の作品である「ロックマンX」に登場するアーマーは、純粋にエックスの能力を向上させているのが特徴ですが、とくに言及したいのはアームパーツ。
チャージが一段階上昇し、最大チャージで強力な「スパイラルクラッシュバスター」を放てるようになり、さらには特殊武器のチャージができるようになります。
ロックマンXではシールド展開や完全無敵など優秀な特殊武器のチャージがあり、アームパーツを装備するだけで攻略が有利に進みます。
アームパーツはゼロと互換性がある?
アームパーツを取らずにステージを進めると、ストーリーの中で親友のゼロからアームパーツを譲り受けることになります。
エックスとゼロは製作者がそれぞれライト博士とDr.ワイリーであり、製作時期は近いと考えられていますがまったく同じタイミングで作られたわけではありません。
それでもパーツに互換性があったということは偶然でしょうか?
前シリーズである「ロックマン」シリーズでは、ライト博士とDr.ワイリーは共同でロボットを製作したり、相手の設計図や研究をお互いに利用したことがあり、もしかしたらどちらかがアームパーツの部分だけ流用したのかもしれませんね。
使いやすさ抜群のセカンドアーマー
「ロックマンX2」ではフルアーマーで浮かんだ課題を解決するために、ヘッド・アーム・ボディ・フットそれぞれのパーツが進化しています。
とくに、「敵を倒しきれない」という課題に対しては「ダブルチャージ」という答えが導かれました。
最大チャージで通常のチャージショットに加えてより強力な二発目を放てるようになります。
二発目のチャージはボスの無敵時間を無視してダメージを与えられるため、チャージに時間はかかるものの一気にボスの体力を奪えます。
一気に敵を殲滅する「ギガクラッシュ」
敵からの攻撃をエネルギーに変換し、そのエネルギーを一気に放出する大技で、画面全体の雑魚敵を一発で破壊することができます。
ボス相手に与えられるダメージは低いものの、攻撃のモーションが非常にかっこいいのであえてボスにトドメをさす際に使用するのもおすすめです。
ほかに、カウンターハンター・サーゲスが登場するサーゲスタンクに非常に有効ですのでぜひ試してみてください。
チップで真価を発揮するマックスアーマー
「ロックマンX3」に登場した、全アーマーの中でもスタイルのよさが際立つマックスアーマー。
縦方向へのダッシュや広範囲の敵を攻撃でき弾幕にもなるクロスチャージショットなど、前作とは異なる進化を遂げています。
しかし、何よりも特筆すべきはパーツとは別に隠されている「チップ」の存在です。
チップはヘッド・ボディ・アーム・フットの中からどれか一つだけ装備でき、装備した部位の性能をさらにアップしてくれます。
全能力解放のハイパーチップ
ヘッドチップなら体力自動回復、フットチップなら空中でのダッシュをもう一回追加で行えるなど、チップは高い性能を持っています。
そして、ある条件を満たすとすべてのチップの効果を発揮するハイパーチップが手に入り、エックスのカラーが黄金へと変化します。
黄金というこれまでになかった形態を初めて見た子どもの頃の筆者は、そのかっこよさに心が躍ったものです。
王道のフォースアーマー
筆者の推しアーマーです。
グラフィックが一新され、ストーリーに重みも増してきた「ロックマンX4」から登場したフォースアーマー。
ヘッドパーツは特殊武器が使い放題になる破格の性能を持ち、フットパーツのホバリングも一見地味に見えて空中で一時停止して敵の攻撃をやり過ごせるなど実に有用です。
また、アームパーツは切り替えが可能で最大チャージショットを4発連続で放てる「ストックチャージショット」と、ヒットした敵にプラズマを発生させて追加ダメージを与える「プラズマショット」があります。
かっこよさの極み「ノヴァストライク」
ボディパーツはエネルギーを蓄積して放つ無敵の体当たり「ノヴァストライク」。
攻撃範囲は狭く一度使用すると再度エネルギーの蓄積が必要になりますが、これがとにかくかっこよくて推しポイントの一つです。
使用中は無敵なので、敵の攻撃に合わせて突っ込むことで熱い戦いを演出…といったこともできます。
空を駆けるファルコンアーマー
ステージを縦横関係なく自由に動き回る。
2Dアクションではほとんどの場合叶わないことをファルコンアーマーは実現させました。
フリームーブと呼ばれるこの機能は、空中を一定時間縦横無尽に飛び回ることができ、危険なトゲ地帯やステージの上部に隠されたアイテムなどの探索にも役立ちます。
さらに、飛行中はバリアを張って一部の攻撃を無効化できるため、敵を無視して進むといったことも可能です。
スタイリッシュなデザイン
ファルコンアーマーの見た目、とくに胴体部分は鷹を思わせるような意匠となっており、細身であることからスタイリッシュさが際立ちます。
シリーズ全アーマーの中でもとくに機動力に優れており、ただ空中散歩を楽しむだけでもおすすめです。
ボス戦で力を発揮するガイアアーマー
ファルコンアーマーと同じく「ロックマンX5」で登場したガイアアーマーは、ライト博士が試作した古いアーマーであり、ファルコンアーマーとは対照的といえます。
まず機動力は全アーマー中最低で鈍重。
トゲ地帯ではダメージを受けませんが、特殊武器の使用はできず、チャージショットは威力は高いものの射程が短いなどが挙げられます。
これだけ聞くとデメリットの多いアーマーと思うかもしれませんが、実は一度使うとハマってしまう魅力があるのです。
怒涛の攻撃と主人公らしからぬ色
先に述べた弱点を差し置いても、ガイアアーマーを使う理由。
それがチャージショットの連発による怒涛の攻撃です。
ガイアアーマーのチャージショットは最大チャージまでの時間が早く、タイミングさえつかめば連射も可能でボス戦ではとくに猛威を振るいます。
また、主人公とは思えない毒々しさを持った緑色のチャージショットは、今までになかったタイプでそこも魅力の一つです。
セイバーとの連携重視のブレードアーマー
「ロックマンX6」で登場したブレードアーマーは、チャージショットだけでなく新たにチャージセイバーを出せるようになりました。
セイバーを振るった際に先端に衝撃波が発生して多段ヒットし、通常よりも多くのダメージを与えられます。
また、空中で一度停止してそこから縦横の4方向に高速で移動できるマッハダッシュも獲得しました。
使い方次第で性能発揮
バスターの威力低下、セイバーもチャージしないといけないなどのデメリットはありますが、ブレードアーマーは本作で登場するある特殊武器と併用することでスペック以上の性能を発揮します。
それはガードシェルというエックスの目の前にシールドを展開する特殊武器で、展開しているシールドが敵に触れていると多段ヒットする攻撃のヒット数が増加します。
これを利用して、チャージショット・チャージセイバーのヒット数を増やして攻撃力を瞬間的に高めることができるのです。
近接最強のシャドーアーマー
同じく「ロックマンX6」に登場したシャドーアーマーは、ガイアアーマーと同じくトゲ無効ながらも機動力は落ちず、天井張り付きや手裏剣のようなショットといった、忍者を思わせる能力を持ったアーマーです。
後述のチャージの使い勝手が非常によく、特殊武器が使えないという制約がありながらもこのアーマーを使用したという方は多いのではないでしょうか。
必殺の「円月輪」
シャドーアーマーのチャージはセイバーを振るい、三日月の衝撃波を発生させる「円月輪」に変化します。
多段ヒットする攻撃でほとんどの雑魚敵は一回で仕留めることができるほどの威力を持ち、無敵時間のない中ボスにも有効です。
そして、最終ステージでも…。
ぜひ試してみてください。
3Dならではの性能を持つグライドアーマー
グライドアーマーが登場した「ロックマンX7」は、これまでと異なり3Dアクションとなったために操作性が従来と大きく変化しました。
そちらに注目が集まりがちなためグライドアーマー自体の評価も引っ張られる形になっていますが、実は3Dアクションに合わせたシンプルで無駄のない性能を持っているのです。
また、ちなみにですが、筆者はグライドアーマーのデザイン、とくにバスターの部分がこれまでにない形をしているので気に入っています。
実はバランスがよく使い勝手◎
チャージショットは単純な威力アップでシンプルに使いやすく、画面全体を攻撃できるギガクラッシュもピンチの際に役立ちます。
ヘッドパーツは敵が落としたアイテムを回収してくれるため、わざわざ画面奥まで取りに行かなくてもよいなど3Dだからこその性能を持っています。
そして、グライド機能も落とし穴やトゲ地帯を安全に渡れるなどなかなか便利です。
パワーのイカロス・スピードのヘルメス
「ロックマンX8」ではニュートラルアーマーと呼ばれるベースにイカロスアーマー・ヘルメスアーマーの各パーツを装着する形式となっており、イカロス・ヘルメスで4部位をそろえるとそれぞれに追加効果が発生します。
イカロスアーマーは攻撃力重視でチャージショットがレーザーになり、ヘルメスアーマーは機動力重視でチャージの時間が短縮され、敵の一部の攻撃をダッシュですり抜けられるようになります。
部位ごとに組み合わせて出撃するもよし!
パーツを統一することで追加効果が発生しますが、自分の好きなパーツでカスタマイズするのもおすすめです。
筆者がよく使っていたのはヘッドをヘルメス、アームをイカロスです。
これによりチャージ時間を短縮させながら強力なチャージショットを連発する戦法を取っていました。
最強のアルティメットアーマー
「ロックマンX4」で初登場し、ロックマンX7を除くその後のナンバリング作品でも隠し要素として登場する最強のアーマーです。
バスターはプラズマショット固定ですが、基本的な能力はフォースアーマーと同じです。
しかし、一番の違いは「ノヴァストライク」に使用制限がなく使い放題という点。
無敵の体当たりを連発して一方的に攻撃できるようになり、「ロックマンX8」では少しのクールタイムを挟みますがすぐに再使用でき、その威力はボスの体力を残り1にまでするほど。
公式のチートという位置づけにあるアーマーです。
ロマンのコマンドミッション
ジャンルがRPGというロックマンXシリーズの中でも異色作である「ロックマンX コマンドミッション」でのアーマーは、バスター以外の火器も装備しています。
従来のエックスの武装はバスターのみで、通常のショットと特殊武器を切り替えながら戦うスタイルのため、同時に複数の攻撃を行うことはありませんでした。
しかし、コマンドミッションではショットやマシンガン、ミサイルなどを一斉に放つことができ、その姿はロマンの塊といえるでしょう。
新たな可能性!ダイヴアーマー
スマートフォン向けゲームアプリ「ロックマンXDiVE」では同作に登場する「リコ」により新たなアーマーが生み出されました。
それがダイヴアーマーです。
極太のレーザーのようなチャージショットに加え、体力回復+攻防一体のシールドを展開するなど高い性能を誇っています。
見た目も電脳空間で生み出されただけあって従来のアーマーよりもサイバーな見た目をしていますが、エックスらしさは失わない非常に見ごたえのあるデザインです。
可能性の先へ!ネクストダイヴアーマー
「ロックマンXDiVE」最終盤に登場した新たな力。
ダイヴアーマーの性能をさらに強化した形態です。
チャージショットはより太く強力になり、最大で4発連続で放つなどフォースアーマーの要素も兼ね備えています。
さらに、画面全体の敵を一掃するギガアタックも3種類の中から選択できるなど拡張性も併せ持っており、向かうところ敵なしの圧倒的な力を持っています。
他ゲームとのコラボアーマー
さらに、「ロックマンXDiVE」では2025年に新作発売が発表された「モンスターハンター」シリーズとのコラボも行われたことがあり、その中でエックスはリオレウスモチーフの「レウスアーマー」と、シャガルマガラモチーフの「アークアーマー」を獲得しました。
さらに、「Devil May Cry(デビルメイクライ)」シリーズとのコラボではダンテをモチーフにした「X ダンテトリガー」も実装。
これらのコラボアーマーはサービスが終了しているオンライン版のみで使用可能だったため、今は動かすことはできませんがどれもコラボにふさわしいS級の性能を持っていました。
推しのアーマーを見つけよう!
今回はエックスのアーマーについてご紹介しました。
皆さんはどのアーマーが一番好きでしょうか。
そして、まだロックマンXシリーズをプレイしたことがない方は、気になるアーマーはありましたでしょうか。
ぜひ、そのかっこよさを実際にプレイして感じてみてください。
ライター紹介
- ゲームとバーチャルアイドルとバイクが好きなライターです。好きなゲームのジャンルは2Dアクションで、ロックマンシリーズは今でもハマっています。最近やっているゲームは『マリオカート8DX』『ロックマンX アニバーサリーコレクション』『ロックマンXDiVE』などです。キャラクターの深掘りをしてゲームの魅力を発信したり、読んだ方から「このゲームやってみよう」と思ってもらえたりするような記事を書いていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。