さいしょ の あいさつ
皆様ご機嫌よう、【ハリマヤホンポ。】でございます。
さて、本日は攻略の手を少し休めまして、「冷静に考えるとこれ変じゃね?」とか「オイオイオーバーテクノロジーだろ」とか、まあ要するに「ゲームだからできちゃった」な現象を紹介したいと思います。
例題としては、以下の通り。
例題:この書がなぜ太閤立志伝ⅤDXに存在したら妙であるか答えていただきたく候。
……20秒前、10秒、1,2,3,4……
答えとしては、以下の通り。
元和元年(1615年)の頃、策伝が板倉重宗の前で話した話が面白く、著書として纏めるように薦められたことから『醒睡笑』が著されたという。
……wikipediaより引用いたしましたが、まあ要するに「天文年間にその書が存在するのは、しかも量産されているのはどう考えても歴史的に矛盾している」、というわけですが……。
大丈夫です、以下にはもっとやべーネタが転がっておりますので、お楽しみくださいませ!
と、いうわけでザックリリストと読了目安時間はこちら。
- 謎の本、あなたまだ存在してませんよね!?
- 謎の剣、あなたそもそも架空の剣ですよね!?
- 謎の人、あなたそもそも実在してますか!?
- 謎の酒、同じくまだ実在してませんよね!?
読了目安時間、概ね3~4分といったところでしょうかね。
それでは、はじまり、はじまり~。
不可思議現象ノ壱、さすがにプレイヤーで操作すると襲撃されませんが……
今回話題のアイテムの所持者、って書けば「ああ、あのアイテムね」って一瞬で勘が付くと思います。
と、いうのも、そのアイテム、実在しないんですな。
じゃあなんで実在しないアイテムが存在するのか、って話ですが、その辺りは太閤立志伝はいわば、「時代劇シミュレーター」という側面を持っているからではないかと思っております。
時代劇シミュレーターとしての太閤立志伝
と、申しますのも、当然ながら徳川光圀は諸国を旅していませんし、大岡裁きの大半は大岡越前があずかり知らぬものですし、さらに言えば銭形平次などは実在しないでしょう。
つまり、「時代劇」、特に狭義の時代劇である「江戸・時代劇」とは、徳川家康が幕府を開いてから徳川慶喜が大政奉還をするまで、なにやってもいい、というフリー舞台の中のファンタジー、ということでして。
まあ、太閤立志伝の場合は江戸時代ではなく、戦国時代なわけで、広義の「時代劇」と言えるのかもしれませんが、その「戦国時代」とて確定している事柄はかなり少ないのです。
そもそも、太閤立志伝の世界とは
さらに言えば、今から語るアイテムは、江戸時代に創作された物語の、その物語の中にしか登場しないアイテムなので、本来の戦国時代に存在するはずのない代物です。
で、その「江戸時代以降にしか概念がなく、実在しないアイテム」が太閤立志伝に登場するということは、いわば太閤立志伝は厳密なシミュレーションではなく、「そういう世界」のゲームと言えるわけで。
そのアイテムがこちらでございます。
曲亭馬琴「織田信長公だけじゃなくて私の作品までフリー素材扱いか、おい」
「抜けば玉散る氷の刃」、なんて形容されますが、そもそもこの刀(あるいは太刀)、当然ながら実在しません。
さらに言えば、南総里見八犬伝のキーアイテムなわけですが、その「南総里見八犬伝」は当然ながら、史実ではありません。
つまりは、このアイテムが登場することで、暗に「太閤立志伝はファンタジーです」と光栄側が発言している、と邪推してもいいのではないでしょうか。
里見家は実在するけれど……
そもそも、南総里見八犬伝は、一応現実の戦国時代を下敷きにはしておりますが、フィクションです。
さらに言えば、ファンタジー要素も出てくるので、いわば現代でいうところの「ナーロッパ」ならぬ「黄金の国ジパング」と言っても差し支えないと思われます。
つまりは、戦国時代を舞台にしたローファンタジーの一種、と言っても、まず間違いないと思います。
で、そのローファンタジー作品の中の実在しないキーアイテムが存在する、となると当然ながら実在しないはずのキャラクター、もとい主人公札所有人物が存在することがございまして。
不可思議現象ノ弐、あなたの存在なんてーの?
太閤立志伝は、およそ20年前のゲームです。
それをリメイクした関係上、今では実在を疑われている、あるいは鼻で笑われるような現象を、一応20年前の下敷きである関係上、使わざるを得ないデータがございまして。
例えば上の「最上義時」さん、いません。
何せ、この人が初めて成立したのが18世紀末でして、当然ながら架空の人物である可能性が大いに御座います。
同じく、wikiからの引用になりますが、こんな感じです。
中野 義時(なかの よしとき)は、戦国時代の武将。史料としての初出は、寛政4年(1792年)に成立した『稽補出羽国風土略記』であり、架空の人物の可能性がある。
つまりは、こういうこと
この『稽補出羽国風土略記』が何かと言われれば、上に書かれている通り1792年、江戸時代真っ盛りの最中で編纂された史書とされる何かであり、まあつまりは小説の可能性が高い史書でございます。
小説とノベルと物語の違いについては、話題が離れるので略しますが、それぞれ本来は違うものであるという認知をして頂ければ幸いです。
で、その「架空人物」がなぜ太閤立志伝に存在するのかと言えば、『稽補出羽国風土略記』が20年前は一応、ある程度まだ説得力があった、のでしょう。
あるいは、伊達政宗をageるために最上義光をsageる必要があり、その結果「そうだ、全部こいつの所為にしてしまおう」的な政治的力学が働いた結果かもしれませんが、そこまで行ったら邪推でしょうか(汗
で、なんですが。
まあ、言いたいこととしましては
ここまで来たらわかる通り、太閤立志伝は先程申しました時代劇シミュレーターという側面があるわけですが、当然ながら「時代劇」が「史実」とは異なる通り、太閤立志伝もまた、史実とは異なる世界です。
と、なると、例題のような、「お前時代違くね」的なアイテムも他にあるわけでして。
不可思議現象ノ参、なんか違う
さて、茶杓とか屏風絵とかも考えましたが、入手するのに若干の天運が必要になる上に、何がどう「違う」のかわかりづらいため、このアイテムにしましたが……。
……この「すみ酒」というアイテム、何が「違う」のか、おわかりでしょうか。
あくまで伝説にすぎませんが……。
この「すみ酒」というものを発明したのは、山中鹿之助の庶子である、ある人物が発明したとも、あるいはその人物が経営していた造り酒屋である事件が起きて発生したとも言われておりまして。
で、その事件が起きたのは伝説が正しければ関ケ原の頃でして……つまりは、「お前なんでゲーム開始初頭(その差、凡そ50年以上!)から存在してんねーん!」、ということです。
ちなみに、以下がその人物。
苗字を見て「おっ」と思った方、だいたいお察しの通りです。
結局、尼子再興はできませんでしたが、死後数百年を経て教科書に掲載されたのである意味成功っぽい?
第一、教科書に掲載されなかったとしても彼が祖である「鴻池家」が語り継いでいるでしょうし。
さいご に ひとこと
と、いうわけで、みっつほど太閤立志伝が厳密に史実世界を再現するのではなく、あくまでもゲームとして、そして史実よりどちらかと言えば俗話的な、つまりは伝承的な世界を再現していることを記述いたしました、が……。
と、申しますのも、最近の研究で「実は秀吉は卑賎の出ではなく、むしろある程度いいとこの人間だった可能性もあるのではないか」という説が出てきているらしく。
ちなみに、以下がその仮説紹介動画
動画をアップロードをしている方は「妄想」とか「個人の感想です!!」と一応の線引きをしております(歴史学という学問の習性を考えた場合、それが正しい態度ではあるのです)が、私は結構、的を射た意見だと思っています。
と、いうか、信長の幻想が着々とはがされてきている現状、恐らく秀吉の幻想も着々とはがされる、でしょう。
無論、家康の幻想も。
さて、今回は攻略ではなくレビューとかになりましたが、こういった側面にもカメラを当てることで、太閤立志伝というゲームは完成を見る、と個人的には思っております。
それでは、また、今度は攻略で……お会い、できればいいなあ(汗) 【ハリマヤホンポ。】拝
ライター紹介
- 太閤立志伝ⅤDX記事担当:ハリマヤホンポ。
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| 答 | 太 閤 立 志 伝 │|
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モンハン記事担当 竜丸
こんにちは!モンスターハンター大好き!竜丸です。
僕の記事ではモンハンの武器や防具、モンスターの
解説等を書いていきます。よく使う武器は、双剣です。
モンスターの、いろんな部分を語りたいです!