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まぎれもない神キャラゲー『ウルトラマン Fighting Evolution3』
今回遊ぶゲーム
今回はPS2で発売された「ウルトラマン Fighting Evolution3」をレビューします!
ちなみに、今回の記事をざっくりまとめると!
- 操作可能キャラは37名!上りマニアックなキャラクターまで網羅している
ファンなら思わずニヤリとしてしまうようなラインナップ! - 神演出の数々!原作をの名場面を忠実に再現した『ウルトラモード』
シナリオは3→20と前作から大幅増! - キャラゲーとしての完成度は一級品!
「尋常じゃないこだわりを感じる作りこみ」と「やり込み要素の数々」
この記事は5分で読み終わりますので気軽に最後まで読んでみてくださいね!
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『ウルトラマンFighting Evolution』シリーズの歴史
「ウルトラマンFighting Evolution」とは、円谷プロダクション制作の、有名特撮シリーズ「ウルトラマン」の格闘ゲームです。
シリーズ作品としていくつか発売されておりますが、中でも原作のウルトラマンのキャラクターゲームとしての最高傑作は「Fighting Evolution3」とする呼び声が高いです。
先ずは、シリーズの歴史をふりかえってみましょう!
Fighting Evolution
第1作目は、1998年にPlayStation用ソフトとして発売されました。
登場キャラクターは合計12人と、PlayStation用ソフトとしては、まずまずのボリュームでした。
ですが、必殺技がコマンド入力で繰り返し使えるという事もあり、お世辞にもテレビで見たウルトラマンを再現できているとは言えませんでした。
Fighting Evolution2
続編の「Fighting Evolution2」は、PlayStation2で登場し、戦闘システムを刷新した上に登場キャラクターも20人とボリュームアップ。
単純に格闘を繰り返すだけでなく、原作の名シーンを再現したストーリーモードも導入されたため、ゲームとしての完成度も格段に向上しました。
Fighting Evolution3
その後に発売された「Fighting Evolution3」は、それまでのシリーズに足りなかった部分を十分に補うクオリティに仕上げ、過去作の集大成と言っても過言ではありません。
ちなみに、Fighting Evolutionシリーズの最新作は、Fighting Evolution3 発売の翌年に、同じく PlayStation2 で発売された Fighting EvolutionR です。
Fighting EvolutionR
しかしながら「Fighting EvolutionR」は、オリジナルストーリーが展開し
オリジナルの改造怪獣が登場した代わりに、操作可能な原作のキャラクターが大幅にリストラされてしまっています。
『ウルトラマン Fighting Evolution3』について
登場キャラクターについて
操作可能キャラは37名にも上り、アストラや、ウルトラマン80などマニアックなキャラクターまで網羅しています。
ウルトラマンだけでなく、怪獣陣営も妄想ウルトラセブンやエースロボットなど、ファンなら思わずニヤリとしてしまうようなラインナップです。
登場する平成ウルトラマンには、タイプチェンジを使いこなすキャラクターも存在しますが、本作ではバトル中にボタン操作でタイプチェンジすることが可能です。
特殊な隠しキャラクター「ウルトラマンレジェンド」
また、隠しキャラクターの中でも特に特殊なのが、ウルトラマンレジェンドです。
ウルトラモードの「コスモスVSジャスティス」をクリアすれば使用可能になるのですが、なんとセーブ不可。
電源を切るたびにリセットされてしまうため、レジェンドを使用するには毎回「コスモスVSジャスティス」をクリアしなくてはいけません。
登場キャラ一覧
ウルトラマン | ウルトラマンゾフィー |
ウルトラセブン | ウルトラマンジャック |
ウルトラマンエース | ウルトラマンタロウ |
ウルトラマンレオ | アストラ |
ウルトラマン80 | ウルトラマンティガ |
ウルトラマンダイナ | ウルトラマンガイア |
ウルトラマンアグル | ウルトラマンコスモス |
ウルトラマンジャスティス | バルタン星人 |
ウルトラマンレジェンド | ゴモラ |
レッドキング | レイキュバス |
ゼットン | キングジョー |
グドン | ツインテール |
ベムスター | バキシム |
エースキラー | エースロボット |
タイラント | マグマ星人 |
妄想ウルトラセブン | ゴルザ |
イーヴィルティガ | ダダ |
ニセウルトラマンダイナ | ガンQ |
グローカービショップ |
多くのプレイモード
ウルトラモード |
原作の名場面を再現。クリア時の状態で評価される |
バトルモード |
シンプルな勝ち抜き戦 |
VSモード |
対人やCPUとの対戦ができる |
タッグモード |
二人ペアでCPU戦を勝ち進んでいく |
カスタムモード |
キャラクターが使用する技を細かく選択できる |
プラクティスモード |
キャラクターや戦闘条件を設定し、コンビネーション等を練習できる |
チュートリアル |
操作方法や、テクニックを学ぶことができる |
ビューモード |
キャラクターの外見や身長等のデータを閲覧することができる |
リプレイモード |
保存した対戦データを再生できる |
モード紹介:ウルトラモード
本作のメインとも言えるこのモード。
前作では3シナリオしかなかったウルトラモードも、Fighting Evolution 3では、20シナリオにまでボリュームアップしています。
原作を再現する面白さ
基本的に原作を忠実に再現しており、より原作に沿った攻略をすることで高評価を得ることができます。
中には、本来あり得ないシナリオ展開でクリアする事で最高評価を得ることが出来るなど、遊び心もふんだんにちりばめられています。
例えば、「怪獣標本」ではダダが怪獣を縮小光線で捕獲し、ウルトラマンにぶつけて倒すというストーリーですが、怪獣を捕獲せずにダダが直接ウルトラマンを撃破するとSランクが確定など
留まることを知らない作りこみ
これは単なるifストーリー
原作ファンを唸らせる、このモードの作りこみは留まることを知らず、ウルトラマンの最終話を再現した「さらばウルトラマン」に、その意気込みを感じます。
原作では、最強の敵である宇宙恐竜ゼットンに、ウルトラマンがいくつもの必殺技を放つものの、悉く無力化されていまいます。
ゼットンにやられてしまったウルトラマンを助けるべく、科学特捜隊がペンシル爆弾でゼットンを撃破するという流れが展開されます。
しかし、同名のミッション内において、原作でウルトラマンが繰り出した技の順番を忠実に再現する事で、ゾフィーが駆けつけてゼットンと戦闘を開始するというifストーリーが展開します。
ではなく、原作のプロットではゾフィーが登場するシナリオだったという事に基づいており、知る人ぞ知る神演出と言っても過言ではありません。
モード紹介:バトルモード
このモード自体は、シンプルな勝ち抜き戦であるため、登場人物全員をクリアするには根気のいる作業になります。
しかし、各キャラごとに「バトルモードをクリアしないと出現しない必殺技」や、「特定の順番でクリアする事で追加されるキャラクター」が存在するため、隠し要素のコンプリートを目指すのであれば周回プレイをすることになります。
隠し要素解放のためには、同じキャラで周回プレイを余儀なくされます。
さらに、事前情報なしに解放条件を知るのは難しいので、解放したい要素を絞って攻略にあたる必要があります。
ステージでも熱くなれる
また、バトルモードやウルトラモードで戦いの舞台となっているフィールドは、それぞれメジャーなエピソードの舞台となっており、なんの変哲の無いフォールドであっても、コアなファンにとっては熱くなれるポイントです。
モード紹介:タッグモード
このモードでは、キャラクターを二人選択し、2対1のバトルを勝ち抜いていくモードになっています。
ウルトラマンに一番夢中になる年代であれば、友達や兄弟と協力しながら進めていくタッグモードは、非常に楽しめると思います。
タッグモード共通の最終ボス「ガタノゾーア」に関しては、正攻法で勝つのはなかなか難しく、攻略の際は二人が交互に弾き飛ばすハメ殺しをオススメします。
モード紹介:カスタムモード
各キャラクターには、いくつかの必殺技が存在します。
ウルトラマンシリーズでは原作が進むにつれて、強力な必殺技や仲間との連携技などが登場しますが、このモードではどの必殺技をどのボタンに割り当てて使用するかを自由に選択することができます。
技ごとの威力も表示されており、自分の戦闘スタイルに合わせたカスタマイズを4セットまで設定可能です。
モード紹介:ビューモード
このモードでは、選択したキャラクター及びキャラの援護に駆けつけてくれる戦闘機のビジュアルを見ることが出来ます。
身長や体重など簡単なプロフィールの他、一言コメントも記載されており、ウルトラマンをいろんな角度から眺めることが出来ます。
ココがすごいよ『ウルトラマンFighting Evolution3』!
尋常じゃないこだわりを感じる作りこみ
戦隊シリーズや特撮シリーズにありがちな、時系列的に不自然な展開にならないように意識した演出の数々には、凄まじい情熱を感じます。
(「この段階でこの技を使えるのは設定的におかしい!」など)
例えば、ストーリーモードの「2大怪獣東京を襲撃」では、ウルトラマンジャックはブレスレットを装着していません。
これは、「2大怪獣東京を襲撃」が原作の第5話にあたるのですが、ウルトラマンジャックのブレスレットは18話でウルトラセブンから貰うもの。
つまり、通常対戦で使用できるウルトラマンジャックのキャラクターデザインを、ウルトラモードでも使いまわしてしまうと、演出的に不自然な装備になってしまうのです。
ちなみに、ウルトラマンレオが登場するウルトラモードにも同様の配慮がされており、円谷プロダクションとバンプレストのプロ根性には脱帽です。
やりこみ要素を完全開放できる人はいるのか!?多すぎるやりこみ要素問題
登場キャラクターの内、特に出現難易度が高いのはウルトラマン80です。
出現条件は…
バトルモードをウルトラマンレジェンド以外のウルトラマンでクリア
ウルトラモード「世界十拠点同時侵略指令」をウルトラマンレジェンド以外のウルトラマンでクリア
ウルトラモードのミッションを全てAランク以上でクリア
というもの。
条件としての難易度はそれほど高いものではありませんが、とにかく手間がかかります。
ウルトラモードの「世界十拠点同時侵略指令」は、とにかく時間がかかるうえに、どのキャラクターでクリアしたのかの表示がないため、自分で把握しておかなくてはいけません。
さらに、ウルトラマン80を解放した後も、ウルトラマン80絡みのミッションを攻略しなければすべてのやりこみ要素は解放できないのです。
ゲームとしてやりこみ要素が多いのはありがたいのですが、ウルトラマンのキャラクターゲームとして、一体どの年齢層に楽しんでもらいたいのか謎です。
ウルトラマンFighting Evolution3のまとめ
本作はキャラクターゲームとしての完成度は、間違いなく一級品です。
キャラクターのモーションモデリングもゲームに向けて取り直しており、上述の細かすぎる作りこみも含めて情熱が注ぎ込まれた一本と言えます。
続編であるウルトラマンFighting EvolutionRに関しては、新しい分野にチャレンジし過ぎた感は否めませんが、最新ハードでの続編を希望する声が今でも多いシリーズです。
ウルトラマン好きのみならず、製作者の熱意を感じたい方は是非プレイしてみてください!
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