豪胆の士
今回紹介するのは劉備の忠実な部下であった名将、趙雲(子龍)です。
並み居る敵にも恐れをなさない豪傑ぶりから、劉備に「一身是胆」と称えられました。
※この記事はネタバレを含みますのでご注意ください。
- 公孫瓚配下の将
- 主人公と出会い、泰平のために戦うことを志す
- 後に公孫瓚の元を出奔し劉備に仕える
この記事は5分程度で読み終わりますので、最後までぜひご覧ください!
Wo Long の趙雲
主人公の動向
趙雲はメインストーリー「義傑双影」で登場します。
徐州での主人公・目覆いの少年と張梁の戦いは主人公の勝利に終わります。
しかし突如現れた謎の老仙が、目覆いの少年に襲い掛かります。
赤い刃物状の丹薬を撃ち込まれた少年は、守護霊「応龍」もろとも妖気に飲まれ、恐ろしい姿の「邪龍」に変貌しました。
邪龍は長い尾で主人公を突き飛ばし、崖下に落としてしまいます。
このとき主人公は死亡してしまいますが、目覆いの少年から分け与えられた応龍の力によって蘇ります。
主人公は徐州の村とは全く違う場所で意識を取り戻しました。
義傑双影
主人公が目覚めたのは兗州泰山郡の東山という場所でした。
東山は張角と張宝によって占拠されており、黄巾党の巣窟となっていました。
主人公は状況も掴めぬまま周囲の黄巾党を相手に戦うことを強いられました。
「道を開けよ!」
声と共に、そこに一人の男が現れます。
白銀色の鎧を身に纏い、白馬に跨る精悍な顔つきの猛者は、瞬く間に黄巾の集団を蹴散らしました。
「げえっ! 関羽趙雲!?」
黄巾党の一人がその男の名を叫ぶと、黄巾党は慌てて逃げていきました。
公孫瓚配下の将、趙雲。
彼は公孫瓚から兵を預かり、東山の黄巾党討伐に向かう所でした。
主人公と趙雲は目的を同じくし、共に行動を開始します。
東山の村は黄巾党によって目も当てられない姿となっていました。
趙雲はこの惨状を嘆き、黄巾党への闘志をあらわにするのでした。
東山の戦
趙雲は斥候として出撃していた戦友を探す目的もありました。
しかし、戦友は先に待ち構えていた妖魔「朱厭」との戦いで戦死していたことが明らかになります。
切磋琢磨した戦友の死に心の迷いを感じた趙雲でしたが、主人公と共に朱厭を倒したことで、再び志を固めます。
趙雲の神獣「麒麟」が主人公へと宿り、結義を交わしました。
二人は再び東山の奥を目指します。
二人が辿り着いた先には張宝がいました。
張宝は天柱衆の紅晶を生贄として儀式を行おうとしていました。
張宝は三人まとめて𢕟𢓨の生贄にしようとしましたが、主人公と趙雲の共闘で𢕟𢓨も撃破しました。
戦いを終え、主人公は紅晶が住む天柱山へ、趙雲は公孫瓚の元へ帰還しました。
劉備を救う
時は移り、洛陽を占拠して丹薬を手に入れた董卓を討伐するため反董卓連合が結成されます。
この反董卓連合には公孫瓚も加わりました。
なお、本作には公孫瓚について言及はされますが、登場は一切ありません。
洛陽の東面にある虎牢関で、趙雲は董卓が妖魔へと変えた軍団との戦いに身を投じます。
途中、この戦いに参戦していた劉備が妖魔に囲まれていたところを趙雲が救いました。
後に主従となる二人が邂逅する瞬間となったのです。
出奔
虎牢関の戦いでは反董卓連合が勝利しましたが、董卓は都を焦土にして長安の西にある郿塢へ撤退しました。
その頃趙雲の主であった公孫瓚が、袁紹と対立します。
その上、世のために丹薬を処理しようとしていた大司馬(調べたところおそらく劉虞という人っぽいです。)を殺害、丹薬を手に入れたのでした。
丹薬を用いた戦を始めた主を見限り、趙雲は出奔します。
趙雲は妖魔による追撃を受け、再び東山にたどり着きます。
そこで主人公と再会した趙雲は共に東山を越えるために主人公と共に妖魔と戦います。
戦いを終えた趙雲は、丹薬を用いた戦乱の世に裏で糸を引く者の存在を疑い始めました。
主人公と別れた趙雲は、一刻も早くこの悲劇を終わらせるため、新たな主君を求め流浪の旅に出たのでした。
巡り合わせ
ここからは DLC のシナリオに関してです。
本編では出奔した後の詳しい動向については分かりません。
しかし、 DLC 「荊州の風雲」のエピローグに登場します。
荊州の地盤を固めた劉備は、仲間たちと共に盃を交わします。
その中に趙雲もおり、配下の将として加えられていました。
虎牢関の出会いが趙雲の新たな道へと繋がったのです。
記録上の趙雲
ここからは、実際の三国志の趙雲について紹介します。
字は子龍
冀州常山国真定県出身
生年不詳~ 建興7年(229年)11月
公孫瓚配下時代
正史の趙雲も公孫瓚の配下であり、各地を転戦します。
公孫瓚は袁紹との対立が深まると、公孫瓚配下の田階を差し向けます。
さらに当時公孫瓚のもとに身を寄せていた劉備を援軍に向かわせます。
このとき趙雲も随行し、劉備の騎兵を率いました。
Wo Long では虎牢関の戦いで両者が出合います。
しかし正史には虎牢関の戦いはなく、実際は劉備が公孫瓚配下になったときに出会ったのです。
再会
趙雲は一度兄の喪のために、劉備との別れを惜しみながら故郷に帰ることにしました。
やがて劉備は徐州を治める身になりますが、曹操の攻撃を受け、袁紹のもとに逃れることとなりました。
それを知った趙雲は劉備のいる鄴で彼と再会しました。
これ以降趙雲は劉備配下の将の一人として活躍していきます。
とはいえ、官渡の戦いで袁紹が負けたため、曹操の攻撃を警戒した劉備は荊州の劉表のもとに身を寄せます。
それに趙雲も同行しました。
長坂の戦い
荊州は曹操によって攻撃を受けてきましたが、劉備がよく守り抜きました。
やがて劉表は劉備に荊州を託した後亡くなります。
しかし、曹操が大軍勢をもって荊州に攻め入ると、さすがに形勢不利と判断し、荊州からの脱出を図ります。
しかし、荊州の長坂坡で曹操軍に追いつかれます。
その中で趙雲は劉備の息子の阿斗(後の劉禅)と劉備の妻の甘夫人を守り抜いたことで、牙門将軍(主君の親衛隊長格)の位を貰います。
台頭
孫権の元まで逃げた劉備は、孫権と連合して赤壁にて曹操を破ります。
その後荊州に再び進出するとき、桂陽太守の趙範が降伏します。
趙範はそのとき亡き兄の妻である樊氏との縁談を趙雲に持ち掛けます。
しかし趙雲は趙範の真意を疑い固辞しました。
長坂の戦いと縁談の拒否は趙雲の忠誠心と心配になるほどの生真面目さを思わせる代表的な逸話です。
その後劉備は成都に入り、荊南と巴蜀を治める大勢力の一角(後の蜀漢)となります。
その後、漢中での戦いにも趙雲が参戦し活躍します。
晩年
劉備の死後、劉禅が後継ぎとなります。
この頃は魏の領地に侵攻する北伐が行われました。
第一次北伐で、趙雲は味方の鄧芝と共に、魏の曹真と戦いました。
しかしこの戦いは蜀の敗北に終わります。
趙雲は曹真の追撃を受けますが、囮となって曹真を押しとどめ、大敗までは防ぐことができました。
この戦いの後、趙雲は敗戦の責任を取ることになります。
しかし蜀の被害を防いだこともあり、降格処分に止められました。
229年趙雲は没しました。
趙雲の死因は不明です。
三国志演義の趙雲
三国志演義では、五虎大将軍という称号があり、関羽・張飛・馬超・黄忠と並んで趙雲が名を連ねました。
基本的には正史と同じですが、活躍については細かく書かれることが多いです。
特に一騎打ちで活躍することが多く、多くの武将を討ち取っています。
趙雲の特徴は「生得身長八尺、濃眉大眼、闊面重頤、威風凜凜(身長約184 cm の恵まれた体、眉は濃く目は大きく、広々とした顔に重なった顎、勇ましく威厳に満ちている)」と記されています。
あれ…もしかして力士みたいな顔では?
VS趙雲
趙雲はサブストーリー「槍に懸けし誓い」で一対一の手合わせをします。
趙雲はスーパーアーマーが付いていないので、反撃に気を付けながらできる限り畳みかけるとよいです。
一番気を付けなければならないのは、神獣「麒麟」の岩柱を発生させる技です。
岩柱に接触すると大ダメージを受け吹き飛ばされます。
位置によっては複数当たることもあり、一瞬で体力を削られてしまいます。
趙雲が麒麟を呼んだらすぐに距離を取りましょう。
秘技については、趙雲の動きはどれも大袈裟なので秘技化勁のタイミングも狙いやすい印象です。
気を付けたいのが、趙雲が頭上で槍を振り回した後に突く秘技です。
槍を振り回している間も判定があり、化勁に失敗すると多段攻撃の大ダメージを受けます。
後ろに飛び退ける武技がある武器を持っておくと、攻撃後に距離を取りやすいです。
岩(土)属性の趙雲の弱点は雷(木)です。
状態異常を駆使して戦いたい場合は、感電(木)→中毒(金)→火傷(火)の順に属性攻撃をすると楽です。
趙雲の装備
趙雲の装備アイテムは、武器の「涯角槍」、鎧は「豪胆の兜・胴・腕甲・脚甲」の5つです。
趙雲の装備は、同種のものを2つ以上装着することで特殊効果「一身是胆」を得ることができます。
以下は揃えた数に応じて付随する効果です。
- 1:化勁の気勢消費 -1.4%
- 2:士気ポイント獲得 +4%
- 3:化勁成功時威力上昇
- 4:槍ダメージ +6.7%
化勁による恩恵と士気ランクの上がりやすさが増えることで、戦闘の持続を補助する効果です。
趙雲の装備は早い段階で手に入れることができます。
重さも軽装と重装の中間で動きやすさと防御力を両立しています。
まずは積極的に集めてみましょう。
さいごに
今回は序盤に登場する心強い味方、趙雲を紹介しました。
これまでの記事と違って長く活躍した人物でもあるため、長くなりすぎないようにまとめようとしました。
しかし、結果的に結構長くなってしまいましたね。
同社の他作品で看板を飾る趙雲は、筆者にとっても思い入れのある武将です。
まさにヒーローを絵に描いたような人物で、当時の乱世においてある意味ここまでできた人物は稀有だったのではないでしょうか。
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